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【上武大・大東大・東農大】大学駅伝2020-2021振り返り~収穫や今後に向けて

関東地区各大学の、大学駅伝シーズン2020-2021を振り返っておきます。(ひとまずこれがラストになります)

今度は、箱根駅伝2021予選会で惜しくも本戦にコマを進めなかったチームになります。ここでは、常連校復帰を目指す上武大・大東大・東農大の振り返りをします。

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【上武大学】大学駅伝シーズン2020-2021を終えて

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箱根駅伝2021予選会振り返り

14位上武大学10:36:44(2分45秒差)

14位村上航太②62分01秒
28位岩崎大洋④62分29秒
127位坂本貫登④63分37秒
140位西村 暉③63分44秒
164位吉田勇大③63分54秒
191位小澤健太郎③64分09秒
193位小川圭斗③64分10秒
194位渡辺一輝③64分11秒
201位田波 修④64分14秒
203位青山 澪①64分15秒

218位湯本 樹③64分30秒
268位今泉裕哉②65分18秒

5㎞通過-10km通過(5-10km)-15㎞通過(10-15km)-18㎞通過(15-F)
13位-14位(13)-14位(14)-14位(11)

 2年ぶり突破を目指した上武大ですが、今回も届かず。主力選手の村上・岩崎・坂本選手が5㎞14分38秒と第2日本人集団内で進めます。それから渡辺選手と小澤選手がそれぞれ単独走で、14分51秒と15分10秒で違うペース。その他は、15分04秒通過の集団走でした。

 5㎞で総合13位でここからの浮上が期待されましたが、10㎞地点で総合14位、15㎞地点で総合14位でピタリ変わらず。上位では村上・岩崎選手が順調でしたが、坂本・渡辺選手がペースダウンの傾向。このほかの選手もなかなか浮上してこない様相でした。

 ラストの争い、村上選手が絞り出しでさらに上位争いに参戦。個人1462分01秒の好走。2年生の新たなエースの誕生の瞬間でした。4年生主力では岩崎選手が本調子ではないながら何とか粘って28位62分29秒でゴール。ただ、二けた順位はこの2人だけでしたね…。

 坂本選手が10㎞通過43位29分28秒から127位63分37秒まで下がりましたが、今季の調子からすると、前半早いくらいでした。これでチーム3番手。大集団から抜け出した西村選手が140位63分44秒、吉田選手も63分54秒で続きました。63分台はここまで。

 64分台最初はしんがりを走っていた小澤選手がチーム6番手まで浮上し191位64分09秒、ここから小川・田波・青山選手、上位から失速した渡辺選手が64分15秒までに雪崩れ込みました。このあたりが200位前後。やはり全体的にちょっとずつ後ろだったかなぁ。

収穫と今後について

 うーん、中位集団が64分少しで固まっていることから、連続出場していた頃くらいの走力レベルにはありますし、その戦い方もできています。ただ、全体的な高速化についていけていないということなのでしょうかね…。

 幸いなのは、若手であった2年村上選手が大幅に伸びて新エースになったこと。あと2年もいることを考えるとチーム作りはしやすい面はあると思います。また3年生世代から、西村・吉田・小川・小澤・渡辺選手など少しずつ伸びてきている選手が多いのは、確かです。

 予選以外のメンバーから、1年生世代で額賀選手が大幅に伸びてきているようですね。この世代は他にも芝選手ら楽しみな選手が多いので、期待の世代。次年度、ひとつ勝負年になってくるのかもしれません。

【大東文化大学】大学駅伝シーズン2020-2021を終えて

箱根駅伝2021予選会振り返り

16位大東文化大学10:39:22(5分23秒差)

64位三ツ星翔④63分02秒
84位片根洋平③63分11秒
120位菊地駿介①63分30秒
175位藤崎将匡③64分04秒
185位金田龍心②64分08秒
188位倉田 蓮②64分08秒
189位寺田健太郎④64分09秒
192位大野陽人②64分10秒
209位久保田徹①64分22秒
227位蟹江翔太②64分38秒

290位稲留涼斗④65分40秒
335位北川慎一郎③66分30秒

 2年ぶり出場を狙った大東大は無念、2年連続ボードにも乗らない順位になってしまいました。ただ、推移をみていると課題は明白かなぁという気もします。

 主力選手で、唯一の1万m28分台の片根選手が5㎞14分39秒の日本人第2集団で推移、続いて三ツ星・倉田選手が14分49秒で通過。その後が大集団でしたが、15分15秒で通過。ちょっと前までは普通のタイムですが、今回は273位とかなり下位。大集団はそのまま10㎞を30分24秒で通過し、ここでも250位付近。この時点で、通過は厳しくなってきていました。

 後半、主力では片根選手がややペースを落とした一方、三ツ星選手が一定のペースでしっかり推移。64位63分02秒とまとめてきたのはさすが箱根経験者の4年生といったところでしょうか。片根選手は63分30秒で個人84位、こちらも二けた順位は2人だけでした。

 倉田選手は10㎞以降急落、どうやら低体温症に陥っていたようで、最終的に188位64分08秒のチーム6番手の走りに。昨年度からの伸び率はナンバーワンで、エース級の走りが期待されましたが、ここは悔しい走りになりました。

 ということは、250位付近の集団から数人の選手が交わしていったことになります。スーパージャンプアップを見せたのがルーキー菊地選手。10㎞以降、大集団の中で唯一1㎞3分切ペースを維持して走行。249位から120位63分30秒まで浮上。連合チームの中に食い込みました。

 そのあと、一緒に上がって来た藤崎・金田・寺田・大野選手が、先の倉田選手を挟む形で、64分04秒~64分10秒の間に雪崩れ込む形。ここまでチーム8番手までが200位以内。その後、久保田・蟹江選手が少し離れてゴールして227位64分38秒までに入っています。

収穫と今後に向けて

 ひとまずの課題ははっきりしています。今回に関しては、後方集団の5㎞・10㎞の設定タイムが遅かったということ。エース級は少なかったものの、1万m29分台のランナーは多かったですし、もう少し攻めていっても良かったのかもしれません。ペース設定は、多少は天候によりますが、やはりもう数年前からレベルが上がっていると腹をくくるしかないのでしょう。

 その一つ、ついに大東大も留学生を導入するというニュースが流れました。特大級ではないとはいえ、チーム内に身近に高いスピードを持っている選手が入りますから、良い練習ができると思います。

 全体的に、4年生の選手は比較的少なかったので、経験者は多く残ります。また、馬場監督も就任1年目から2年目になります。チームとして、非常に多くの事を吸収する事ができた本年度のはず。次年度は復活へ向けて一気に勝負に出る年です。

【東京農業大学】大学駅伝シーズン2020-2021を終えて

箱根駅伝2021予選会振り返り

17位東京農業大学10:39:55(5分56秒差)

34位高槻芳照①62分35秒
47位並木寧音①62分48秒
53位櫻井亮也④62分51秒
147位平間大貴④63分46秒
187位北田大起②64分08秒
205位高橋光晃①64分20秒
215位大塚稜介②64分29秒
222位工藤 颯④64分32秒
241位長谷部慎①64分53秒
284位田中莉生①65分33秒

314位奥田祥弥①66分05秒
327位山口 武④66分20秒

 連続して16位だったのが一つダウンして17位だった東京農業大。ただ、スカウトを見直して、転換期の年、収穫は非常に多かったです。

 今回は大きく2つのグループに分けていました。上位集団は高槻・並木・櫻井・平間・長谷部選手の5名で5㎞14分48秒ペース。山口・工藤選手らその他が後方で15分10秒前後。順位としては60位前後と250位前後となっていました。前の集団にルーキーが多いというのも、また見どころがあります。

 上位集団は1㎞2分58秒ペースで貯金を作りにかかります。とはいえやはり早い。10㎞までに長谷部選手が脱落し、15㎞までに平間選手がペースダウン。44分33秒前後で高槻・並木・櫻井選手が残っていました。

 後方では、工藤・北田・大塚・高橋選手が10㎞30分12秒前後、15㎞45分20秒台でまずまずの推移をしているのに対して、山口選手が無念の失速。前回連合でエース区間2区を走っていた選手、調整が合わなかったようです。

 上位は高槻・並木・櫻井選手がそのまま順調に推移し62分台をマーク!チームトップの高槻選手は連合に選ばれて8区出走しています。並木選手を含めてルーキーがこのタイムは頼もしい!そして櫻井選手の62分台ももっと評価されるべき有終の美ですね。

 4番手が少し離れてしまい、途中からタイムを落とした平間選手が147位63分46秒、続いて後方集団で一番良かった北田選手が187位64分08秒。ここまで5番手が200位以内で下。

 64分半ばくらいで高橋・大塚・工藤選手がまとめて入り、ここまで8番手。少し離れて長谷部選手が入り、ここまで65分以内。10番手以降は離されてしまい、田中選手の65分33秒の284位。今年も下位の方はちょっと苦しかったですかね。

収穫と今後に向けて

 今回に関しては、小指監督が下級生中心起用と大ナタをふるっていました。選手層が薄くなってしまうのは、目をつぶっていますので、予選17位という順位結果は今回は良いでしょう。

 高槻・並木選手ら1年生の選手がこれから伸びてくると思います。ゆえに、今の2年生である北田・大塚選手に今回は怪我で欠場した山田選手が、どのくらい引っ張っていけるかが、チームの結束に大事になってくるのかなと思います。

 いい雰囲気でしっかりと練習を積んでいければ、ここから下がる要素というのはありません。2014年の第90回以来遠ざかっている本戦への復帰は着実に近づいているはずです。