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【拓殖大・城西大】大学駅伝2020-2021振り返り~収穫や今後に向けて

関東地区各大学の、大学駅伝シーズン2020-2021を振り返っておきます。

今度は、箱根駅伝2021で、山までシード権争いに食い下がった15位拓殖大学16位城西大学です。

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【拓殖大学】箱根駅伝2021を終えて

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箱根駅伝2021予選会振り返り

9位拓殖大学10:33:46(ボーダーと13秒差)

1位ラジニ レメティキ②60分13秒
37位桐山 剛③62分38秒
42位吉原遼太郎④62分43秒
98位新井遼平③63分22秒
104位兒玉陸斗③63分25秒
122位吉村 陸②63分33秒
160位高橋達彦③63分52秒
208位佐々木虎太郎②64分21秒
231位竹蓋草太③64分43秒
243位山崎晃志郎③64分56秒

271位関根大地②65分20秒
DNF清水崚汰④

5㎞通過-10km通過(5-10km)-15㎞通過(10-15km)-18㎞通過(15-F)
4位(4)-3位(2)-4位(10)-8位(13)

 序盤は快調だったのですよね。5㎞地点は、ラジニ選手が先頭集団で順調に通過。14分05秒と高速ペースだ。続くのが前回大会往路を走った4年吉原3年竹蓋選手が14分37秒程。続いて大きな集団で、桐山・兒玉・吉村・髙橋・佐々木・山崎選手と前回経験者や新戦力候補が14分50秒前後だった。他チーム10番手として関根・清水・新井選手が15分10秒付近でした。

 10㎞までは順調に推移。後方の集団がバラけて新井選手が抜け出したのと、主力で竹蓋選手が早くも後退し、中位の集団に吸収されたのが気になりましたが、チーム9番手が100位以内。通過タイムも中位の集団が29分46秒前後とまずまずのペース。この時点で総合3位でした。

 しかし、15㎞地点で総合4位。順位は一つ落としていますが、中身を見ると大幅にダウン。ラジニ選手が先頭集団で42分42秒、吉原選手が44分08秒でおおむね順調、新戦力桐山選手に兒玉選手が44分30秒台で通過したこの4選手以外は、大幅に失速。5番手は一気に150番前後付近まで後退していました。

 後方から上がって140位45分07秒で通過した新井選手が次々にチームメイトを交わしていく形。竹蓋選手が苦しんで45分31秒通過で、10-15㎞ラップは15分44秒とかかりました。さらに、2度箱根本戦を経験している清水選手が途中棄権。一気に情勢が危うくなってきました。18㎞では総合順位が一気に8位まで後退。視聴者目線でも「おや?」となった場面ですが、ゴール間際も苦しむ選手が多くなります。

 トップ集団のラジニ選手はラストの争いも勝ち切って60分13秒。高速化していたということでも相当な貯金です。吉原選手がおおむね順調で62分43秒。それをラストで新戦力桐山選手がまくってチーム2番手の全体37位62分38秒になったのはびっくりでした。

 それからが来ない。個人100番台が近づいてようやくきたのが、なんと一番後方の集団にいた新井選手。個人98位63分22秒の成績は、これまでの実績からすると大収穫ですが、チーム4番手というのはチームとして非常にまずい。

 直後に兒玉・吉村選手が63分30秒前後、それからチーム7番手で160位63分52秒髙橋選手がゴールしてからまた選手が途絶える。個人200番台64分台で佐々木、竹蓋、山崎選手が何とか入ったが、速報でも10番手が相当遅れていた形だった。

 何とか9位通過したものの、個人トップのラジニ選手と新戦力桐山・新井選手がかなりいい結果を出したものの、竹蓋選手ら主力と思われた選手が苦しい結果に。スピード合戦を見越して、飛ばして入ったものの、もたなかった選手が結構多かったのかなと感じました。

箱根駅伝2021本戦振り返り

15位拓殖大学11時間10分47秒
往路10位5時間35分01秒/復路16位5時間35分46秒
1区(21.3㎞)11位合田 椋③63分31秒[11]0:31
2区(23.1㎞)5位ラジニ レメティキ②67分17秒[6]1:14
3区(21.4㎞)18位新井遼平③66分50秒[13]4:13
4区(20.9㎞)16位佐藤広夢③65分18秒[13]6:08
5区(20.7㎞)5位石川佳樹④72分50秒[10]6:53
6区(20.8㎞)18位佐々木虎太郎②61分04秒[14]9:08
7区(21.3㎞)16位吉村 陸②65分21秒[15]11:17
8区(21.4㎞)13位江口清洋②66分17秒[15]12:24
9区(23.1㎞)15位竹蓋草太③71分31秒[16]15:41
10区(23.0㎞)13位工藤 翼②71分35秒[15]14:43

1区合田選手…箱根予選走っていない選手なのですが、記録会で1万m28分台を出していて、駅伝ファン注目の存在でしたよね。夏合宿はBチームで過ごしていた男が、常連校の拓殖大で堂々の1区を担当しました。六郷橋の叩き合いでもしっかりと対応して他校の主力選手と渡り合い、トップと31秒差の区間11位は大きな収穫です。

2区ラジニ選手…2年連続エース区間となったラジニ選手。前回は区間2位好走、さらに箱根予選では個人トップの貫禄の走りでした。まずは3位グループをあっという間にとらえるのではないかと思われましたが、意外とすぐには追いついてこず慎重な入り。後方からきた東国大の留学生選手にもそれほど反応はなかったようです。

 その後も日本人の上位集団には追いつきそうで追いつかない展開。集団についていけなくなった選手を交わして少しずつ順位アップ。最後の不動坂でギアチェンジし、東洋大の選手と争いながら6位中継。区間5位は昨年ほどではありませんでしたが、しっかり上位グループに引き上げました。

3区新井選手…箱根予選で台頭してきた新戦力。チームが苦戦する中、チーム内上位に入り通過に貢献しています。主力の欠場者もあり、往路3区起用となります。序盤から他校のスピードに付けず徐々に順位ダウン。箱根予選は後半に浮上してきましたが、今回はそれもかなわず、67分近くかかっての区間18位。総合13位にダウンし、箱根の洗礼を浴びます。

4区佐藤選手…彼も箱根予選を走っていない選手、こう見ると往路は本当にメンバーを入れ替えてきているのが分かります。國學院大が前方に見えますが、中々追いつく事はできず。結果的に、最初から最後まで単独走で区間16位65分少しでまとめたのは何とか繋ぎの役割は果たしましたかね。総合13位をキープして山へ繋ぎます。

5区石川選手…拓殖大の日本人エース。箱根予選は故障で欠場、その後記録会に復帰するもタイム的にはあまり目立たないまま、2年連続の5区山登りへ。巻き返しなるか不安視されましたが、その心配を払しょくします。

 後方に城西・明大のランナーがちらちら見えますが、しっかり順位をキープすると、じわじわ区間順位が浮上。ペースが上がらない日体大・青学大を交わすと、下りで爆走!下りの部分は全選手の中トップとなるタイムで通過。ラストで遠く離れていた早大も交わして、総合10位へ!エースの意地で、再度シード権内へ突入します。

6区佐々木選手…拓殖大が苦手とする6区山下り。この区間でシード権が苦しくなることも多いのですよね。前回の箱根で8区粘りの走りを見せている佐々木選手をコンバートしました。しかし、下りに入ってスピードに乗れず、区間18位。混戦の中、じわじわ順位を落としていき総合14位でシード権とも2分09秒差に。今回もここでシード権が苦しくなってきます。

7区吉村選手…箱根予選でも起用された新戦力選手の一人です。二宮定点まで区間下位で、中大に見た目で交わされますが、そこからペースアップ。追い付いてきた日体大の選手とは激しいつばぜり合い。総合15位争いをしながらの中継。ひとまず悪い流れを切ります。

8区江口選手…彼も箱根予選を走っていない中、逆転での起用になった選手です。競っていた日体大とはすぐさまバトル。序盤は区間一桁ペースで突っ込んでいきます。さすがに遊行寺坂あたりから疲れが見え始めましたが、日体大には競り勝って総合15位キープ。区間13位も実績からするとまずまずかな?

9区竹蓋選手…前回往路1区を走っていた竹蓋選手。今季は箱根予選で失速するなど精彩は欠いたものの、復路エース区間への起用となりました。比較的慎重に入りましたが、後半もう少し伸びたかった区間15位。好走した日体大に交わされ、総合16位に後退しました。

10区工藤選手…彼も箱根予選未出走、故障していた主力の石川選手を含めると5名も予選未出走が本戦出場。本当に入れ替わりが激しかったですね。工藤選手自身は、ロードの実績こそ少なかったですが、トラック1万mでは昨年度から安定していました。

 序盤は区間中位で推移、前を走る神大がぐっと遠ざかりますが、失速してきた城西大を交わして総合15位へ浮上。終盤にやや失速して、見た目で連合の選手に先んじられたのが勿体なかったですが、区間13位とまずまず。流れの中で何とか走り切りました。

収穫と今後に向けて

 予選では石川選手を欠き、前回の箱根経験者が失速。本戦では石川選手が予選分以上の取り戻す走りを見せたものの、新戦力候補桐山選手や主力吉原選手が起用できず…。シード権を狙えるかどうかというところ、調整に難儀しましたかね。

 その中で往路は思い切って箱根予選を出走していない選手を複数人起用。合田選手が難しい1区で適応できた収穫がありました。とはいえ、ちょっとずつ人材不足でしたかね。往路は苦手な山下りまでに貯金を作れず、復路は7区以降は流れの中の走りでした。

 次年度、予選はラジニ選手が万全であれば通過候補の中には十分に入っていきます。また、今年度の本戦・予選経験者を含めれば、かなり多くのランナーに主要ロード大会の経験者がいます。しっかりと戦える選手にどのくらいの選手が育っていくか、充分言飛躍していく事が出来るチームです。

【城西大学】箱根駅伝2021を終えて

箱根駅伝2021予選会振り返り

3位城西大学10:29:37 2年ぶり

8位菊地駿弥④61分45秒
13位砂岡拓磨③61分52秒
18位菅原伊織④62分06秒
49位梶川由稀④62分48秒
65位藤井正斗②63分02秒
111位宮下璃久③63分26秒
115位山本唯翔①63分28秒
125位山本 樹①63分34秒
144位雲井崚太④63分45秒
159位野村颯斗①63分51秒

221位山中秀真①64分32秒
237位堀越大地①64分52秒

5㎞通過-10km通過-15㎞通過-18㎞通過
12位(12)-9位(10)-7位(3)-3位(3)

 中盤までボーダー付近で争っていましたが、15㎞あたりから抜け出してくると、18㎞通過で一気に総合3位に浮上して、駅伝ファンを驚かせたのですよね。

 5㎞は主力の菊地・砂岡・菅原の3選手が14分38秒前後で通過、それ以外はかなり後方で、14分59秒~15分05秒程。順位は150位~200位付近でまとまっており、この時点では総合12位。まだ何とも言えない状態でした。

 10㎞では主力の3選手は、29分21秒で通過。個人13位あたりで日本人の第2集団でしっかりとレースを進めていました。4番手以降の集団は100位台ではありましたが、順位は少しずつ浮上。特に梶川・雲井・野村選手が29分58秒の123位とまずまず、直後藤井選手が30分03秒で150位とあげてきていました。その他は30分11秒となっていました。

 さて、ここからでしたね。菊地・砂岡・菅原選手はまだまとまって44分04秒あたりで通過。日本人トップ集団に近づきつつあるシーンです。後方は、梶川選手に藤井選手が追いつき、2人で順位を上げていき個人二けた順位に。雲井選手を挟んだ宮下選手らの集団も45分10秒の155位付近に浮上しここがチーム10番手。山中選手らが脱落しましたが、上位10名は10-15kmに限ってみれば3番のタイムでした!

 そして本当の見どころはここから。菊地・砂岡選手がスルスルと上がっていき、日本人トップ集団に追い付いてきました。そして相次いでスパート!特に菊地選手は最後の最後まで日本人トップ争いをしての61分45秒の好タイム!直後の砂岡選手も61分52秒は城西大ファンでなくても大いに沸いた場面でした。

 菅原選手も安定した走りで62分06秒で個人18位。この3選手だけでも大きな貯金でしたが、4番手以降も続きます。梶川選手がラスト大幅にアップ!15㎞から45人を交わして62分48秒の個人49位。藤井選手もしっかりあげて63分02秒個人65位でチーム5番手。

 100位以内はこの5人だけでしたが、後方の集団から、宮下・山本唯選手も40人以上交わして個人110番台で63分20秒台、山本樹選手も直後に続き、ここまで8人ゴール。終盤はやや落とした雲井・野村選手も63分台でまとめて高速化の中でも非常に素晴らしいレース。城西大は何となく涼しい気象条件だと、予想以上に上位に食い込んでくるチームでもあると感じます。

全日本大学駅伝2020振り返り

16位城西大学5時間23分29秒

1区(9.5㎞)2位砂岡拓磨③27分10秒[2]0:03
2区(11.1㎞)2位菊地駿弥④31分37秒[1]
3区(11.9㎞)13位菅原伊織④34分35秒[3]0:31
4区(11.8㎞)14位宮下璃久③35分07秒[9]2:15
5区(12.4㎞)16位藤井正斗②38分08秒[12]3:29
6区(12.8㎞)16位山本 樹①40分05秒[15]5:29
7区(17.6㎞)13位山本唯翔①53分39秒[15]7:28
8区(19.7㎞)23位梶川由稀④63分08秒[16]12:21

 全日本大学駅伝は、箱根駅伝予選会からの調整の難しさもあり、苦戦しましたね。その中で、予選で61分台を出した砂岡・菊地選手のスタートダッシュは見事でした。全日本の今の1区はエース格選手が集まりにくいとはいえ、順大の選手に続いて区間2位という事で実力は示しました。

 そして2区菊地選手が見事なトップ奪取!前回もトップで襷を受けたのですが、中盤に息切れし区間12位でした。今回は明大や順大など並走していた選手を完全にちぎって、城西大の菊地選手の名前を大いに全国にアピールしました。

 前回区間2位の菅原選手にトップ中継するという理想的な展開でしたが、菅原選手が調子を落としてしまっていたようで区間13位。ここではまだ総合3位でしたが、続く宮下・藤井・山本樹選手が区間15位前後の走り。予選からの調整はこのあたりは難しかったですかね。混戦だった中、一気に総合15位まで下降してしまいます。

 残り長丁場の2区間。ここで収穫があり、1年生で入った山本唯選手が決していい流れではない中区間13位のの走り。ルーキーが長い距離を連戦で対応したのは、箱根で面白い存在になるのではと話題に。アンカー梶川選手は、箱根予選62分台の時の走り再現ならず区間23位と苦しみ、総合16位。関東地区の中では最下位の成績となりました。

箱根駅伝2021本戦振り返り

16位城西大学11時間11分20秒
往路13位5時間35分44秒/復路15位5時間35分36秒
1区(21.3㎞)7位砂岡拓磨③63分21秒[7]0:21
2区(23.1㎞)11位菊地駿弥④68分12秒[9]1:59
3区(21.4㎞)17位菅原伊織④65分28秒[14]4:21
4区(20.9㎞)18位梶川由稀④65分40秒[16]6:38
5区(20.7㎞)6位山本唯翔①73分03秒[13]7:36
6区(20.8㎞)11位野村颯斗①59分11秒[12]7:58
7区(21.3㎞)13位藤井正斗②65分02秒[12]9:48
8区(21.4㎞)19位新井颯人①67分18秒[13]11:58
9区(23.1㎞)13位宮下璃久③71分03秒[13]14:45
10区(23.0㎞)19位雲井崚太④73分03秒[16]15:16

1区砂岡選手…全日本大学駅伝同様に1区!箱根予選での快走もありましたし、区間賞候補に挙がってきた

2区菊地選手…箱根予選・全日本大学駅伝と大活躍、他校のエース選手とも張り合える力を身に着けた菊地選手の華の2区です。序盤~中盤はしっかりと3位グループに付けて、上位進出のチャンスをうかがいます。

 日体大の選手や、神大・東洋大の選手が前に出たときにつけなかったのは好調のピークはややずれていましたか。68分12秒区間11位が最初で最後の華の2区はちょっと悔しいか。ずっと一緒に走っていた早大の選手には競り勝って、9位と一桁順位はキープして襷リレーしました。

3区菅原選手…前回学生連合で出走し、区間中位で走り切っていた菅原選手。この区間でさらに流れに乗りたいところでした。ですが、多くのランナーが前後する展開の中、じりじりと順位を落としていきます。

 終盤はさらに失速していき、まさかの区間17位で65分オーバー…条件が違うとはいえ、前回より2分遅いタイムに。総合順位もいつの間にか14位まで後退。柱を並べた城西大としては痛手の展開でした。

4区梶川選手…今年になって急成長した4年梶川選手に追い上げが託されます。1㎞3分03秒平均で半ばで進み区間19位ペース。中盤以降もペースを上げることができず、さらに後方の集団に追いつかれ、総合16位。下位に下がってしまった中、ルーキーを起用した山へ突入します。

5区山本選手…ここからは厳しいレースになる、そう覚悟した路でした。区間一桁ペースで走り始めると、本格的な登りに入ってからさらにギアチェンジ。法大を交わして、なんと明治大の実力者鈴木選手まで交わしていく激走!

 その後も勢いは衰えず、日体大を交わし、最後青学大が眼前に迫る往路13位でゴール!個人としては区間6位73分03秒快走!確かに、全日本7区で光るものを感じたランナーでしたが、上り適性がこれほどあるとは!これは駅伝ファン大いに沸きました。

6区野村選手…復路スタートもさらに攻勢が続きます。最初の登りこそ前方に引き離されますが、下りに入って猛追。格上と思われた青学大のランナーに食って掛かったのは、とても貴重な経験では…。宮ノ下付近は2番目のタイムでした。最後は箱根予選同様失速するも、59分11秒で区間11位。

7区藤井選手…入学直後に1万mで記録を出して駅伝ファン一時注目を集めましたね。安定感も増してきて、箱根本戦抜擢!総合12位で完全に単独走となってしまいましたが、しっかりペースを刻んで65分02秒でまとめました。

8区新井選手…この起用はびっくり。城西大は今季箱根予選でルーキーが5名出走するなど、ルーキーに勢いがありました。ただ、その予選未出走だった選手。直前に調子が良かったでしょうかね。ただ、今回は力不足で区間19位で2つ順位を落としてしまいました。

9区宮下選手…長い距離を中心に徐々に頭角を現していたランナーですね。復路エース区間で単独走ということもあり苦戦します。ですが、終盤好走中の日体大のランナーが追いついてきてから激しいバトル。ラスト3㎞は8分台で上がるガッツはナイス。総合も13位に浮上します。

10区雲井選手…2年ぶりの箱根路。その時は7区で区間下位に沈み、そのリベンジをしたいところ。ぶっ飛ばす日体大に思い切ってついていきましたが、新八ッ山橋の時点でかなり苦しい走りに…。次々に交わされ総合16位でのゴールとなりました。

収穫と今後に向けて

 ロケットスタートを狙った往路が思ったほど行かなかった中、山で起用されたルーキーが、駅伝ファンが思っていた以上に走り、復路中盤までシード権争いをキープしました。1区2区砂岡・菊地選手を起用してもここで総合9位、一旦総合16位まで落としたのは往路の厳しさでしょうか。

 その中、5区山登りで1年生山本選手が3人抜き、6区山下り野村選手が終盤まで青学大に食らいついてシード権突入を狙ったのもインパクト大。これなら箱根予選に専念しやすくもなりますね。山に目途が立ったのは大きな収穫です。復路型も宮下・藤井選手も少しずつ大会での安定感が高くなってきているように思います。

 往路の3選手が卒業してしまうのは痛いですが、大エースに成長する気配の砂岡選手に、現1年生などはかなり勢いがあります。また、育成で総合力を高めていき、勝負ができる態勢を整えていきたいですね。