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【法政大・国士舘大】大学駅伝2020-2021振り返り~収穫や今後に向けて

関東地区各大学の、大学駅伝シーズン2020-2021を振り返っておきます。

今度は、箱根駅伝2021で、往路序盤で突進を見せた17位法政大学・18位国士舘大学になります。

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【法政大学】大学駅伝シーズン2020-2021を終えて

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箱根駅伝2021予選会振り返り

8位法政大学10:33:31(ボーダーと28秒差)

15位鎌田航生③62分03秒
33位清家 陸③62分35秒
79位松本康汰②63分09秒
109位川上有生②63分26秒
124位河田太一平②63分33秒
128位河野祥哉③63分37秒
135位内田隼太②63分43秒
139位稲毛祟斗①63分44秒
157位徳永裕樹②63分50秒
158位中園慎太郎②63分51秒

166位山本恭澄②63分55秒
223位奥山智広④64分32秒

5㎞通過-10km通過(5-10km)-15㎞通過(10-15km)-18㎞通過(15-F)
17位(17)-16位(15)-12位(5)-11位(7)

 ヒヤヒヤの通過となった法政大の箱根予選。とはいえ、超高速レースとなった箱根予選、後半型で滑り込んだのは法政大が唯一なんですよね。レースをもう一度振り返ってみます。

 元々稼ぎ頭と言われていた3年鎌田・清家選手、2年河田選手はフリー。鎌田選手は5㎞で個人14位14分36秒で上位集団に付けますが、10㎞地点では36位29分24秒へ。鎌田選手本人の判断で後ろの集団に下がっています。

 清家・河田選手は、10㎞通過は29分40秒台で個人順位が二けた。問題はその後ろ、4番~12番手が集団なのですが、5㎞15分08秒、10㎞30分12秒程。数年前の箱根予選ならまずまずなのですが、今回は個人200番台でした。この時点で総合16位と出遅れていました。

 ここで15㎞以降とつもりだったペースアップを、坪田監督の支持で前倒し。4番手集団がペースを上げていきます。特に3年河野、2年松本・川上・内田、1年稲毛選手が切り替えていて、10-15kmは14分55秒程。個人順位も65人~45人程交わしています。チーム10番手も180位まで浮上しています。

 15㎞地点で総合12位に浮上し、通過ラインまで1分程。18㎞地点で総合11位に浮上し、通過ラインとの専修大まであと10秒少し。この勢いなら何とか入れるか、というところまできました。

 最後の絞り出し、エース鎌田選手は順位を上げていき、第一集団からこぼれてきた選手を拾いながら15位62分03秒の好記録。前半安全に走行していなければ61分台は十分可能な範囲内だった。

 2番手清家選手が安定して33位62分35秒、河田選手が最後大きく順位を落とし、124位63分33秒とヒヤリとしたものの、同学年松本・川上選手が交わしてカバー。特に松本選手が10㎞203位から、最終的に79位63分09秒は、チームを救う好走だった。

 6番手以降は、河野・内田・稲毛・徳永・中園選手と63分半ば~後半で間があくことなくゴール。100位以内は3人でしたが、10番手が158位63分51秒にとどまって何とか予選8位に押し込んだ形でした。

箱根駅伝2021本戦振り返り

17位法政大学11時間13分30秒
往路16位5時間37分14秒/復路17位5時間36分16秒
1区(21.3㎞)1位鎌田航生③63分00秒[1]
2区(23.1㎞)19位河田太一平②70分39秒[16]4:05
3区(21.4㎞)12位松本康汰②64分43秒[16]5:42
4区(20.9㎞)11位清家 陸③64分09秒[15]6:28
5区(20.7㎞)12位古海 航④74分43秒[16]9:06
6区(20.8㎞)15位須藤拓海④60分15秒[17]10:32
7区(21.3㎞)18位田辺佑典④65分54秒[18]13:14
8区(21.4㎞)12位糟谷勇輝④66分09秒[18]14:13
9区(23.1㎞)17位川上有生②72分20秒[17]18:19
10区(23.0㎞)15位中園慎太郎②71分39秒[17]17:26

1区鎌田選手…最大のハイライトとなった1区。エースの鎌田選手が1区配置は驚きでしたが、それだけ往路序盤から何とかして上位争いに食いつこうとした法大の意地のオーダーだったように思います。

 思いのほか、スローペースからの上げ下げの激しいレースの中、鎌田選手が目立つことはほとんどなかった。逆に言えば、しっかりと脚を溜めながらレースを進めていたということだ。

 レースが動き始めた六郷橋の下りで一気にスパート!唯一東海大の実力者塩澤選手が付いてきた以外は、完全に振り切ってマッチレースに。ラスト1㎞を切ってからの叩き合いをも制して堂々の区間賞!エースの役割を果たします。

2区河田選手…前回4区で好走した河田選手を、エース区間2区前倒し起用し流れを掴みにかかります。程なく後方の集団に吸収され、しばらくつきますが、10㎞あたりから遅れ始め苦しい走りになります。最後の不動坂では一旦立ち止まり、地面に手を付く程に。

 今期は箱根予選でも後半やや失速するなど、必ずしも本調子ではなかったのですが、エース区間2区はやはり難易度が高い区間ということなのでしょう。まだ2年、長距離ロードの対応は速かったですし、リベンジできるはずだ。

3区松本選手…とはいえ総合16位まで急落、総合15位の背中がほとんど見えない位置と一気に苦しい流れとなってしまいました。今季一番の成長株2年松本選手が、後方にいた中大や明大と競いながらペースを作っていきます。湘南大橋からのラストスパートで両校を振り切って16位と保ち中継。区間12位で悪い流れは断ち切ります。

4区清家選手…箱根予選が終了した段階では、山登り5区に立候補していた清家選手。ここも前倒ししていますね。3本柱+成長株を全部4区間投入した形になりました。

 二宮までに追いついてきた明大の選手と並走。そこから区間一桁ペースで前を追走していきます。国士大や城西を交わして総合15位浮上。区間11位の走りで、ある程度山までに流れを乗せる事はできました。

5区古海選手…ここで主力選手は使い切った状況。ここから法大は4選手での4年生リレーとなります。この世代、前回まで箱根ランナーが一人もおらず、箱根予選でも出走は一人(12番て)でしたが、最後の本戦へ意地を見せました。

 古海選手はあまり試合への出場がなかった選手ですが、5区山登りに一点集中していました。上りは明大ら他校の主力選手に対抗する走りで懸命に追い上げにかかりました。終盤息切れしますが区間12位は実績を考えると健闘でした。

6区須藤選手…時差スタートで往路16位からのスタート。序盤はまずまずのペースでスタートしますが、中盤からスピードに乗れず、国士大や一斉スタートの中大・山学大と交わされてしまい、見た目19番目で総合17位のリレーへ。

 坪田監督「59分台は出せる」でしたが、個人タイム60分15秒は主要大会の経験不足もあったでしょうか。ちょっと悔しいランになりました。

7区田辺選手…関東IC3障入賞経験者で、出雲・全日本駅伝は3年時に出走していた田辺選手が4年目で箱根路を掴みました。前方の山学大の選手を捉えそうで捉えられないジリジリする展開。

 中盤過ぎに学生連合に交わされ20番目へ後退。ラスト3㎞は何とか切り替えて山学大を捉えて見た目19番目はキープ。成績としては、区間18位の走りで総合18位に後退。ここもちょっと苦戦でしたかね。

8区糟谷選手…4区間連続4年生の締め。糟谷選手は比較的早く長い距離に対応していた選手。遊行寺の坂が肝の8区にエントリー。中盤から区間中位にペースに浮上し、山学を突き放し前を追います。遊行寺坂も懸命にクリア。前国士と連合の2校が競り合いになったため、捉えきれないですが粘って区間12位。ここはしっかりとまとめきりました。

9区川上選手…長丁場の2区間は、次年度の法大の主力となるだろう2年生に。箱根予選で好走した川上選手が、序盤に国士大を捉えて見た目18番&総合17位に浮上します。そこからは単独走でやや苦しみましたかね。区間17位と伸び悩みます。全体として区間二けたが続きましたが、トップと18分19秒差で繰り上げは回避しました。

10区中園選手…アンカーは昨年8区を走っている中園選手。単独走の中、区間10位前後のペースをキープして走っていきます。ただ、ラスト3㎞で息切れし区間16位に後退したのは惜しいですが、収穫ありのレース。チームとしては前回より順位を落とす総合17位でのゴールとなりました。

収穫と今後に向けて

 主力選手をすべてつぎ込んで、懸命に往路の早いに流れに乗っていこうという作戦、鎌田選手のロケットスタートがありましたが、往路は二けた順位に。ボーダーを争ったうえで予選8位通過ということで、全体的には力不足な印象でした。

 その中で、今まで日の目を浴びなかった4年生の世代の力走があったり、おそらく来年度以降一気に台頭してくるだろう2年生世代に箱根駅伝経験者が多くなったり、次年度に繋がるものもありました。

 ここ2年間高速化に対応しきれていなかったですが、記録会で少しずつ記録が伸びてきている選手もいます。先述の2年生世代、そして鎌田選手ら最終学年になりますし、再度シード校に舞い戻れる年としたい。

【国士舘大学】大学駅伝シーズン2020-2021を終えて

箱根駅伝2021予選会振り返り

5位国士舘大学10:30:38

2位ライモイ ヴィンセント③60分21秒
52位曽根雅文④62分51秒
60位清水拓斗③62分58秒
77位山本龍神①63分07秒
106位木樽杏祐③63分25秒
108位中西真大①63分25秒
110位長谷川潤③63分26秒
121位清水悠雅②63分30秒
148位綱島辰弥②63分46秒
152位福井大夢②63分49秒

199位杉本日向④64分14秒
294位三代和弥③65分44秒

5㎞通過-10km通過(5-10km)-15㎞通過(10-15km)-18㎞通過(15-F)
15位-12位(7)-9位(3)-6位(5)

 箱根予選対策はバッチリとなりつつある国士舘大。昨年の酷暑耐久レースから、高速レースへの対応が求められていましたが、予選に関しては大丈夫でした。

 作戦は非常に分かりやすいものでした。大エースライモイ選手が先頭集団で大きく稼ぐ、その他日本人ランナーは全員一斉集団で進めていくもの。

 ライモイ選手は5㎞14分05秒、10㎞28分14秒の超ハイペース。一斉集団も5㎞15分02秒、10㎞30分04秒と例年より早いペースで個人順位は160位ほど。主力候補の三代選手が早くも脱落した以外、10名がまとまっていました。総合12位でしたが、ここからの反撃は十分可能でした。

 10㎞以降は、余裕がある選手が攻めに転じます。4年曽根主将、3年清水拓選手、そしてルーキー山本・中西選手が、1㎞3分を切るペースで推移し、一気に70人前後を交わして、二けた順位に。他のランナーもペースを維持し、10番手で個人140位。

 ここは素晴らしく、10㎞-15kmだけだとチーム3位。そして一気に通過圏内の9位、18㎞地点で6位まで浮上します。このあたりでのペースアップは例年通りの国士舘大で、さすがといったところ。

 今回はそこからも良かったですね。ライモイ選手は4選手による最後の叩き合いの中、全体2位となる60分21秒で役割を果たしています。

 2番手争いは曽根選手と清水拓選手が52位と60位でさらに浮上し、ともに62分台でゴール。続いて個人77位63分07秒でまとめたルーキー山本選手がフィニッシュ。ここまでが個人二けた順位。

 続いて、中西選手に、ラスト大幅にあげてきた3年木樽・長谷川選手が並びかけるようにフィニッシュし63分25秒程。直後に2年清水悠選手もしっかり走り切りました。その後、綱島・福井選手が150位前後の63分48秒ほどでまとめてここで10番手。最終5位で通過は危なげなかったですね。

箱根駅伝2021本戦振り返り

18位国士舘大学11時間14分07秒
往路17位5時間37分48秒/復路18位5時間36分19秒
1区(21.3㎞)18位山本龍神①64分34秒[18]1:34
2区(23.1㎞)2位ライモイ ヴィンセント③67分09秒[12]2:09
3区(21.4㎞)19位清水拓斗③66分22秒[15]5:25
4区(20.9㎞)14位木樽杏祐③64分38秒[17]6:40
5区(20.7㎞)14位孝田拓海④75分05秒[17]9:40
6区(20.8㎞)9位曽根雅文④59分00秒[15]9:51
7区(21.3㎞)14位荻原陸斗②65分19秒[16]11:58
8区(21.4㎞)16位清水悠雅②66分55秒[17]13:43
9区(23.1㎞)19位三代和弥③73分11秒[18]18:40
10区(23.0㎞)16位綱島辰弥②71分55秒[18]18:03

1区山本選手…まず大エースの前にしっかり上位集団に食らいつきたい1区。未完の大器・ルーキーの山本選手を起用しますが、ペースの上げ下げの激しい展開に、蒲田定点手前で集団から引き離されます。ただ、その後はしっかりとペースを刻み、区間18位ながら前が点々と見える位置で襷を繋ぎます。

2区ライモイ選手…3年連続エース区間2区出走のライモイ選手。序盤から区間記録とほぼ同等のペースで刻み、横浜駅前までに中大・明大・連合を交わしていきます。中盤やや息切れしますが、権太坂以降もう一度切り替え、法大・國學・帝京、最後に青学大も捉えて総合12位に進出します。

 区間2位67分09秒は、昨年よりかかりましたが、気象条件からするとまずまずといっていい走りでしょうか。シード権争いがすぐに狙える位置と、最低限の位置に浮上します。

3区清水拓選手…流れを繋ぎたい3区は、箱根予選好走の清水拓選手を起用。序盤他校のスピードランナーに交わされ順位を落とすと、中盤から区間最下位ペースに転落。最後も巻き返せず66分オーバーの区間19位。ちょっと力を出せなかったですかね。総合15位で、前より後ろが気になる位置となってしまいます。

4区木樽選手…2年連続箱根予選好走の木樽選手、ついに箱根本戦へ出場にこぎつけます。アップダウンがありながらも1㎞3分ペースで刻み続けます。後方にいたチームが好走したため2つ順位を落とし総合17位としますが、木樽選手も区間14位64分中盤と粘りの走り。前が点々と見える位置で山へ繋ぎます。

5区孝田選手…山登りは長い距離で安定感のある4年孝田選手を起用。一時中大の選手に迫られますが、中盤以降突き放していきます。前方にはやや付き離れますが、区間中位付近で粘り続けます。決して流れが良くない中、区間14位の走りで往路17位フィニッシュ。トップとの差9分40秒差で翌日時差スタートに繋げます。

6区曽根選手…前回山下りで好走している曽根主将を2年連続起用で、復路スタートダッシュを狙います。実は本調子ではなかったそうですが、最初の上りと最後の平地で稼いで59分00秒区間9位と昨年よりタイムを短縮!日体大と法大を抜き総合15位。一度は抜かれた中大を最後に抜き返して15番目に浮上!意地の力走でした。

7区荻原選手…前年箱根1区出走、今期箱根予選は走っていないながらも、1万m29分00秒のベストを出した荻原選手で勝負をかけます。序盤、中大ら区間一桁ペースの選手に交わされ、17番目に後退すると、中盤以降も上がり切らず。区間15位の走りで総合16位へ。流れとしてはもう少しいきたかったかな?

8区清水悠選手…前回同様8区に起用された清水悠選手。序盤が区間最下位ペースでびっくりしましたが、少しずつ区間順位が浮上。遊行寺坂あたりから追いついてきた連合チームとバトル開始。最終的に昨年の自分のタイムを短縮するうまい走り。とはいえ区間順位は落ちていますから、繋ぎ区間でもさらにレベルが上がってきました。

9区三代選手…記録会で好成績が続く三代選手が復路エース区間9区抜擢。箱根予選チーム12番手ながらもこの区間起用は期待が高いのだと思います。

 ただ、今回も苦しく。早い段階で連合チームから引き離されると君最下位に近いペースが続きます。法大にも交わされ総合18位・見た目19番目へ。個人タイム73分オーバーは持ちタイムからすると物足りないかなぁ…。トップとの差18分40秒で何とか繰り上げ回避できたのがせめてもの救いでしょうか。

10区綱島選手…2年連続箱根予選出走の綱島選手、箱根路は今回が初となります。序盤は前見えていた法大を追っていきますが、中盤からやや失速して離されていく苦しい展開に。最終的にそのまま総合18位でのゴールになりました。

収穫と今後に向けて

 昨年より一つ順位を上げましたが、まだ総合18位。予選通過の順位は上がりつつある中、もどかしい展開が続きますかね。ひとまず2区終了時である程度中位の位置にいることはできたので、駅伝にはかなり最後の方まで参加することができたというのは、これまでと違い大きな点ですかね。

 その中で、2区ライモイ・6区曽根選手と元々優位に立てると言われていた区間以外は少しずつ力負けしてしまった印象。特に稼いだ次の区間でぐっと順位を落としていまい、流れに乗れなかった印象です。

 駅伝の中で競り合いを経験できたことで、シード権内に行くために、何が必要か今まで以上に明確になるのではと思います。次年度は、エースライモイ選手が最終学年の年。木樽主将・三代副主将などを中心にぐっと飛躍する年になれば!

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