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【山梨学大・専修大】大学駅伝2020-2021振り返り~収穫や今後に向けて

関東地区各大学の、大学駅伝シーズン2020-2021を振り返っておきます。

今度は、箱根駅伝2021で、高速化の返り討ちにあってしまった19位山梨学院大・20位専修大になります

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【山梨学院大学】大学駅伝シーズン2020-2021を終えて

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箱根駅伝2021予選会振り返り

7位山梨学院大学10:30:50 2年ぶり

19位ポール オニエゴ③62分07秒
35位松倉唯斗③62分37秒
45位瀬戸祐希④62分46秒
46位橘田大河②62分47秒
74位森山真伍④63分06秒
80位坪井海門③63分10秒
95位斎藤有栄④63分19秒
96位日影優哉④63分20秒
138位新本 駿①63分43秒
167位大迫太雅④63分55秒

170位遠藤悠紀④63分58秒
210位成毛志優③64分23秒

5㎞通過-10km通過(5-10km)-15㎞通過(10-15km)-18㎞通過(15-F)
5位(5)-4位(5)-3位(6)-4位(9)

 2年ぶり通過となった山学大。トラックでベストが続出していた中、自信を持って飛ばしていっています。特に主力選手は思い思いのペースで走っています。

 まだ第2留学生のイメージだったオニエゴ選手は日本人先頭集団に付く5㎞14分16秒、ここから離れて単独走となっている森山選手が5㎞14分26秒、瀬戸選手が14分37秒で、ここまでが個人10番台。

 その後、松倉・橘田・斎藤選手が14分48秒前後。あとは、坪井・日影・新本・遠藤選手とチーム10番目までが14分57秒ペース。大迫・成毛選手が15分15秒と細かく分けていました。10番目が15分切っていますので、やはり全体的に早くこの時点で5位でした。

 そのまま好ペースを維持していきます。森山選手がやや下がって、瀬戸選手が上がった以外は、ほとんど崩れることなく堅実に推移。15㎞地点では総合3位にまで浮上する健闘ぶりでした。

 ここからは個人酔って力の差がでました。オニエゴ選手が立派に19位62分07秒、代役エースだったとはいえ見事に役割を果たしました。続いて、ずっと1㎞2分58秒ペースを維持し続けていた松倉選手が35位62分37秒でチーム2番手。

 最後にやや失速した瀬戸選手に、橘田選手が追いつく形で、50位以内で62分40秒台。もう一人エース格だった森山選手がラスト息切れし74位63分06秒でゴールしたのは誤算でしたが、上位勢が頑張ってカバー。さらに、坪井・斎藤・日影選手が100位以内で63分前半台でフィニッシュ。ここまでで8人ゴール。

 ここから少し離れましたかね。新本選手や遠藤選手が終盤に失速、下位グループから浮上してきた大迫選手が追いつく形で、63分50秒前後で固まってゴール。終盤順位を落とした選手が多かったので、最終的には7位通過。やや課題が残るも、まずは2年ぶり通過、ほっとするところも多かったと思います。

全日本大学駅伝2020振り返り

13位山梨学院大学5時間20分03秒
1区(9.5㎞)8位瀬戸祐希④27分23秒[8]0:16
2区(11.1㎞)12位松倉唯斗③32分21秒[12]0:57
3区(11.9㎞)22位橘田大河②36分31秒[19]3:24
4区(11.8㎞)10位新本 駿①34分49秒[15]4:50
5区(12.4㎞)14位坪井海門③37分18秒[15]5:14
6区(12.8㎞)18位斎藤有栄④40分17秒[16]7:26
7区(17.6㎞)3位ポール オニエゴ③51分57秒[16]7:43
8区(19.7㎞)8位森山真伍④59分27秒[13]8:55

 書類選考上で、全日本大学駅伝への久々の復帰も決まっていました。基本的に箱根予選の結果を見ながら、そして柱の選手を終盤の区間に残して王道のオーダーで臨みました。

 1区起用された4年瀬戸選手は、中距離から距離を伸ばしてきた選手。ラストスパート争いまでしっかり残れて持ち味を生かして区間8位スタート。2区松倉選手は少し順位を落としますが、混戦の中で12位で繋ぎます。

 でしたが、3区で落とし穴。成長株の橘田選手で臨みますが、スピードエース区間化した3区に対応することができず、区間22位と苦しい走り。後方にいた他地区のチームにも交わされ総合19位となります。

 この時点で、他関東地区のチームと戦うのは厳しくなったと思われましたが、4区ルーキー新本選手が好走。区間10位の走りで4人抜きで総合15位。日大を交わすなど、ここは前半区間一番の収穫だったかもしれません。

 5区坪井6区斎藤選手は苦しい結果となる区間15位と18位。箱根予選も走って、トラックのスピードもありますが、調整不足などもあったかもしれません。総合16位に後退、しかも15位と2分以上差がある展開となりました。

 これを打破したのが最後の2区間。7区オニエゴ選手は完全に単独走の状況ですが、自分の力を存分に発揮する区間3位。箱根予選で自信を得たのか、一段とスピードが上がった印象です。16位のままですが、前が見えるところまで追い上げました。

 アンカーは森山選手。昨年度から大幅に伸びてきました。箱根予選は失敗もエースとして臨みました。今回は比較的慎重に入ったそうですが、最終的に個人では区間8位!途中で城西・立命・日大を交わして13位へ浮上。調整が難しかった中、主力選手の活躍がありましたね。

箱根駅伝2021本戦振り返り

19位山梨学院大学11時間17分36秒
往路18位5時間38分38秒/復路20位5時間38分58秒
1区(21.3㎞)20位新本 駿①65分04秒[20]2:04
2区(23.1㎞)18位森山真伍④70分19秒[19]5:49
3区(21.4㎞)16位島津裕太①65分13秒[19]7:56
4区(20.9㎞)1位ポール オニエゴ③62分15秒[19]6:48
5区(20.7㎞)15位星野一平②75分47秒[18]10:30
6区(20.8㎞)10位日影優哉④59分06秒[18]10:47
7区(21.3㎞)19位木山達哉②66分15秒[19]13:50
8区(21.4㎞)20位篠原 楓②67分58秒[19]16:38
9区(23.1㎞)18位遠藤悠紀④72分57秒[19]21:21
10区(23.0㎞)18位渡辺晶紀③72分43秒[19]21:32

1区新本選手…スピードのある瀬戸選手が1区希望していて、まずはどのあたりの位置でつけるか…と思いきや29日のエントリー段階で1区新本選手で4区瀬戸選手…おや?と思ったら色々予想外のオーダーとなってましたね…。

 大学入ってからぐんぐん伸びていたルーキー新本選手を代役1区として臨みましたが、大きなペースの上げ下げのある展開に苦戦し、13㎞付近で一番最初に遅れ始めてしまいます。その後粘りますが、最下位脱出とはならず、苦い箱根デビューとなります。

2区森山選手…留学生の選手ではなく、4年森山選手を2区エース区間起用へ。5秒前にいた専修大に追いつき並走しますが、その前が中々見えてきません。途中で引き離して単独で前を追っていきますが、区間17位ほどのペース。

 最後は落ちてきた学生連合チームが視界に入る位置で襷リレー。ただ、その前は遠い状況に。個人タイム70分オーバー、1万m28分半ばのスピードは、ちょっと生かしきれませんでした。

3区島津選手…29日の段階で島津選手がエントリー。主力の松倉選手あたりかと思われましたが、当日変更なし。有力ルーキーの一人でしたが、今年はあまり試合に出てなかった選手で往路起用は意外でしたねぇ…。

 じっくりと連合チームを追い上げていき、中盤に捉えます。一時引き離すなど力走がありましたが、最後は息切れして抜き返されました。ただ、65分少しで区間16位は、今期の実績からするとまずまずだったでしょうか。

4区オニエゴ選手…ここに、エース留学生へと変貌を遂げたオニエゴ選手を投入。おそらく想定よりかなり下の位置でのタスキリレーでしたが、動じることはありませんでした。

 連合チームをあっという間に突き放すと、前が遠い中、全選手トップのタイムでひた走っていきます。終盤息切れしかけたものの、62分15秒の堂々の区間賞!中大の選手に並びかけただけでなく、前が点々と見える位置にまで浮上していました。

5区星野選手…飯島監督は「山の準備が遅れている」と話されていましたが、起用されたのは2年星野選手。1万m29分後半のベストは持っていましたが、今期はあまり試合にはでていない中でした。

 最初の平地の部分が区間最下位で、一気に前方に引き離されます。登りに入ってからは区間15位付近のペースになると、下り以降は区間一桁ペース。中大を交わして総合18位へ浮上。今回は区間15位も次が見てみたい選手です。

6区日影選手…復路は一斉スタート。ひとまず前が見えやすい展開です。起用されたのは4年生の日影選手。2年連続箱根予選で好走していました。スピードのイメージがないのですが、山学大は育成型4年生が結構好走することがあるのですよね。

 日影選手も違わぬ走りでした。序盤からしっかり区間真ん中付近をキープ。大平台~函嶺洞門の定点間を全選手で一番早いタイムで駆け抜けたのは駅伝ファン誰もが驚いたのでは!?見た目で法大を捉え、前が点々と見える18番目のリレーでチームを流れにのせます。

7区木山選手…7区8区は2年生の若手選手。入ると思われた坪井・荒井選手ら上級生もオーダーに入ってこず、だいぶ出走予想メンバーと違ってきていました。木山選手は、ルーキー時に箱根予選出走し200位台。そこからのレベルアップを期待されました。

 ですが、序盤から区間下位で推移。前のグループが遠ざかり、中盤には連合チームに、終盤には法大にも交わされてしまい総合19位・見た目20番目に後退。ちょっと力不足感が否めなかったですね。

8区篠原選手…続いて起用された篠原選手は、前方の法大に追いつけず単独走に。中盤以降はペースを保てなかったか、区間最下位ペースに落ちてしまいます。前と2分近く離される展開で襷リレー。他校と競り合って流れに乗るチャンスだっただけに厳しい2区間になりました。

9区遠藤選手…この時点でトップと16分38秒差。繰り上げがちらつきますが、9区はチーム内でも長距離ロードの実力がある遠藤選手を残していました。ハーフ63分中盤、1万mも29分切りの走力で乗り切れると思われました。

 横浜駅前までは区間11位とまずまずだったのですが、そこからガクンとペースダウン。フォームも乱れて、区間最下位ペースにまで落ち込んでしまいます。トップが区間記録ペースで快走していたので差が開く一方…

 「絶対諦めるな」「襷は繋がる」の飯島監督の激で懸命に身体を動かしますが、中継所残り150mの直線に入る前に繰り上げの号砲は鳴っていました。これが…箱根の難しさなのでしょうか。2年前同様、復路鶴見で繰り上げスタートとなってしまいました。

10区渡辺選手…アンカーは、前回学生連合のメンバーとして、箱根9区出走している渡辺選手。この時は区間中位相当の粘りの走りを見せました。今季の箱根予選は怪我で不出場でしたが、ギリギリ間に合わせてきました。

 一緒に繰り上げスタートした専大と一緒に走り出しますが、中盤あたりからついていけなくなります。その後もペースが上がらず、区間最下位を回避するのがやっと。万全にはまだ遠かったですね。総合では19位、復路は7区以降が区間18位以下に沈み、最下位となってしまいました。

収穫と今後に向けて

 箱根本戦は万全のオーダーが組めなかったこともあり、序盤から最下位、最高でも18位までしか浮上できず、今回はかなり厳しい結果になってしまいまいました。

 とはいえ、トラックの強化から、箱根本戦出場への流れ自体は凄く良かったですし、ここ数年の低迷からひとまず脱却するきっかけの年度になったことは言えそうです。また、結果的に下級生の箱根駅伝経験者も増えました。

 エースとなったオニエゴ選手に、今後が楽しみな新本・星野選手ら下級生。松倉・坪井・渡辺選手らそれぞれ悔しい思いを持った新最上級生と選手は揃いつつあります。スローガン通り、”バズる”ことができるか!

【専修大学】大学駅伝シーズン2020-2021を終えて

箱根駅伝2021予選会振り返り

10位専修大学10:33:59 7年ぶり

44位木村暁仁①62分44秒
56位茅野雅博④62分54秒
61位高瀬 桂②63分00秒
86位森島嘉大④63分12秒
91位南美空翔③63分16秒
99位金久保遥③63分22秒
105位国増治貴②63分25秒
130位成島航己②63分38秒
173位佐々木詩音③63分58秒
217位水谷勇登①64分30秒

259位吉岡拓哉②65分11秒
387位横山佑羽③68分23秒

5㎞通過-10km通過(5-10km)-15㎞通過(10-15km)-18㎞通過(15-F)
7位-7位(8)-10位(12)-10位(10)

 通過予想に上がっていなった専修大の大逆襲、箱根予選でのビッグニュースでしたよね。走りを振り返ります。

 5㎞の地点では、14分39秒で南・高瀬選手がチームトップグループの44位でした。あとは14分49秒ほどで話題のルーキー木村選手に茅野主将に秘密兵器となった森島選手。残りのメンバーは14分54秒で100位前後。上位はいずも二けた順位に固まっていて、この時点で7位に付けます。

 10㎞の地点でも総合7位をキープ。ここは高瀬・南選手が並走のまま29分25秒、木村・茅野選手らに金久保選手が追いついて29分45秒前後、残りは29分55秒~30分00秒ほどと変化なくいい調子。ただ、専大は過去数年10㎞地点までは圏内だったので、この時点では通過するとは思っていませんでした。

 さて、まずポイントとなる15㎞地点です。高瀬・茅野・木村選手は14分33秒とキープしていますが、南選手がやや遅れ加減。また金久保・国増選手が1㎞3分をキープも、後方の成島・佐々木選手がやや後退。10番手水谷・吉岡・横山選手がかなり後退してしまい危険な兆候。総合も10位に後退し、いつもの専修大の姿…でした。

 それが18㎞地点でも総合10位キープは”おや?”と思った駅伝ファン多し。長谷川監督が「夢(の箱根路)じゃないぞ!」と懸命に選手を鼓舞していたシーンでした。

 そしてゴール時点。ルーキー木村選手と4年生で初の箱根予選茅野選手が62分台。高瀬選手が63分ジャスト。ほとんど実績がなかった4年森島選手が63分12秒はナイスラン。1㎞3分でひたすら押すのが得意だったそうで、平地周回コースとなった予選で秘密兵器に。

 すぐに南・金久保選手が少しずつ順位を落としながらも持ちこたえて63分20秒前後。ここまで6名が二けた順位でゴールします。すぐに7番手で国増選手が105位63分25秒でやってきました。集団で貯金を作ります。

 15㎞から遅れていた8番手は成島選手が粘って130位63分38秒、9番手は少し離れて173位佐々木選手が63分58秒。心配だった下位3人はルーキー水谷選手が失速を最小限にとどめて217位64分30秒でまとめます。

 結果発表、18㎞地点で11位だった法政大が8位で呼ばれ、一瞬ダメかという雰囲気も…まさかの中央学院大を交わして、筑波大の猛追を僅かに凌いで、総合10位!耐え凌いで7年ぶり箱根予選突破でした。

箱根駅伝2021本戦振り返り

20位専修大学11時間28分26秒
往路20位5時間49分56秒/復路19位5時間38分58秒
1区(21.3㎞)19位高瀬 桂②64分59秒[19]1:59
2区(23.1㎞)20位茅野雅博④71分30秒[20]6:55
3区(21.4㎞)20位金久保遥③66分42秒[20]10:31
4区(20.9㎞)20位国増治貴②67分30秒[20]14:38
5区(20.7㎞)20位野下稜平①79分15秒[20]21:48
6区(20.8㎞)16位南 里樹②60分17秒[20]23:16
7区(21.3㎞)20位成島航己②67分07秒[20]27:11
8区(21.4㎞)18位水谷勇登①67分13秒[20]29:14
9区(23.1㎞)16位辻 海里④72分18秒[20]33:18
10区(23.0㎞)14位服部友太③71分36秒[20]32:22

1区高瀬選手…7年ぶりの箱根路、先陣を切ったのは予選3番手の高瀬選手。予選後の、関東インカレ5千mで全体トップになるなどスピードが印象づいていた選手でした。

 まずは食らいつきにかかりますが、本戦の1区の上げ下げは思ったより激しかった。3番目に遅れ始めますが、その後ぐっとペースダウン。最下位を何とか回避しての19位スタートとなります。

2区茅野選手…この区間のエントリー変更が衝撃。予選チームトップだったルーキー木村選手が入っていましたが、当日変更で茅野主将に後退。最下位通過で元々厳しい戦力だった中、痛手でした。

 序盤はすぐ後ろの山学大と並走に入るも、中盤に引き離され最下位へ。その後の単独走粘るも71分30秒で区間20位の走り。代役で主将を投入するも、ここはもう力不足だったかなぁ。

3区金久保選手…ここから往路は参加しただけになってしまいまいしたね。予選99位の金久保選手が当日変更で出走、懸命に走りますが区間最下位ペース。ラスト3㎞は切り替えますが、66分後半の個人タイムで前はさらに遠くなりました。

4区国増選手…予選105位健闘の国増選手が出走しましたが、力不足でした。終始区間最下位ペースとなってしまい、苦しいレース。走力だけでなく単独走も影響したでしょうか。区間ブービーと2分離されました。15分以内の繰り上げ回避が精一杯でした。

5区野下選手…山に関しては、箱根予選以外のメンバーで臨みました。1年生野下選手を抜擢しますが、ここもほとんど区間最下位ペースに終始。こちらも区間ブービーから2分以上遅れに。

 往路は4区間最下位、トップからは21分48秒遅れ、19位からも10分以上離される厳しい現実を突きつけられる結果となりました。

6区南選手…切り替えたい復路。山下りは今季全く試合に出ていなかった2年南選手に託しました。復路一斉スタートの4チームの中ですぐに最高方となってしまいます。

 ですが、下りに入って切り替えて区間15位前後のペースをキープ。終盤学生連合チームとのバトル、あと一歩見た目最下位脱出とはなりませんでしたが、60分17秒の区間16位は大健闘の部類でした。

7区成島選手…ここで食い下がりたかったですが苦しかったですね。すぐ前の学生連合チームは1万m28分台のスピードランナー。すぐに引き離されると、最後方単独走で終始。ラストまとめるも67分オーバーで5区間目の区間最下位。前方、下がってきた山学大と2分以上の差となりました。

8区水谷選手…箱根予選チーム10番手の水谷選手が当日変更で入りました。まだまだ実力不足も区間18位前後のペースで推移。最後はやや苦しい走りも区間19位67分少しでまとめます。前山学大が最下位だったため、1分半ほどの差に縮まります。

9区辻選手…復路のエース区間は4年辻選手に。箱根予選は走っていませんが、1万mの持ちタイムはチームトップレベルの秘密兵器でした。序盤は区間最下位でしたが、徐々に定点間順位が浮上する渋い走り。繰り上げには間に合わずも、区間17位72分少しでまとめきりました。

10区服部選手…主力の一人南選手がエントリーも当日変更。とはいえ、往路に入るべき選手だったので変更は予想通り。予選後、1万m29分30秒台と結果を出した服部選手に託しますが、ここでついに好走。

 一緒に走り出した山学大の選手を、中盤までに引き離すと、田町定点以降は区間一桁ペースに浮上。最後凄まじいラストスパートが印象に残った方も多いでしょう。実績は少なかったですが、区間14位71分半ばでまとめたのはナイス。気が付けば復路最下位を脱出していました。

収穫と今後に向けて

 予選の結果から出場するだけに終わってしまう…というところは覆すことはできませんでした。しかも予選チーム1番手4番手5番手の選手が走れなかったというのはあまりにも痛かった。往路は打撃を受けた結果になりました。それでも、復路は山下りがまずまずで、区間15位前後の区間も出て諦めない戦いはできたのかなと思います。

 出走者での卒業生は2人しかおらず、本戦経験者が高瀬・服部・水谷選手ら8名。さらに木村・南選手といった主力選手が今回は欠いた状態でした。次、予選突破する保証はありませんが、次年度大きくパワーアップする可能性は十分に秘めています。