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第95回箱根駅伝2019予選会【展望&戦力分析③】~トップ通過するのは!?

参照サイト:http://www.ntv.co.jp/hakone/index.html

第95回箱根駅伝予選会のエントリーが発表されました。

第95回箱根駅伝2019予選会【出場校・エントリー・戦力分析&軽く予想】

11枠をかけて39校が争いますが、
特に箱根本戦で上位候補のチームは箱根本戦出場を目指せる18校を詳しく紹介します

ラストですね。

今回は箱根予選トップ通過候補、そして本戦で戦える可能性の高いチームを独断と偏見で紹介しています。

前回の本戦出場校から、順天堂大・駒澤大・國學院大・中央大・山梨学院大

また、前回不出場校から唯一明治大となります。

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予定

今回も、こちらの独自のランキングで個人・チームの戦略分析を行います。

JOKER(10点)~60分19秒(20㎞換算:~57分10秒/84回:1位)

SSS(9点)60分20秒~60分59秒(20㎞換算:57分11秒~57分49秒/94回:1-2位、93回:なし)

SS(8点)61分00秒~61分39秒以内(20㎞換算:57分50秒~58分27秒/94回:3位、93回:1-2位)

S(7点)61分40秒~62分19秒(20㎞換算:58分28秒~59分05秒/94回:4-5位、93回:3-4位)

A(6点)62分20秒~62分59秒(20㎞換算:59分06秒~59分43秒/94回:6-11位、93回:5-8位)

B(5点)63分00秒~63分39秒(20㎞換算:59分44秒~60分21秒/94回:12-32位、93回:9-17位)

C(4点)63分40秒~64分19秒(20㎞換算:60分22秒~60分59秒/94回:33-80位、93回:18-53位)

D(3点)64分20秒~64分59秒(20㎞換算:61分00秒~61分37秒/94回:81-148位、93回:54-97位)

E(2点)65分00秒~65分39秒(20㎞換算:61分38秒~62分15秒/94回:149-196位、93回:98-138位)

F(1点)65分40秒~66分19秒(20㎞換算:62分16秒~62分53秒/94回:197-228位、93回:139-177位)

G(0点)66分20秒~66分59秒(20㎞換算:62分54秒~63分30秒/94回:229-265位、93回:178-214位)

参考:過去3年間(94回、93回、92回)
トップ通過:41点、35点、39点
10位通過:34点、27点、33点
12位(94回のみ):30点

上記の得点で、ここ最近のトップ通過やボーダーの合計得点を算出。タイムなの気象条件で変化はするものの、30点以上は通過にほしいところとなります。

以下、戦力分析となります。

ページコンテンツ

[前回本戦11位]順天堂大学

【過去3年間の成績】
94回箱根駅伝11位
93回箱根駅伝4位
92回箱根予選4位10:07:58⇒箱根駅伝6位

ランキング
A(6点)62分20秒~62分59秒(20㎞換算:59分06秒~59分43秒/94回:6-11位、93回:5-8位)
塩尻和也④27分47秒87≪18:アジア大会3障3位、箱2区10位、17:全2区3位、出3区1位、箱2区5位、16:出3区2位、五輪3障出場、箱2区5位、15:全2区4位、予8位≫

B(5点)63分00秒~63分39秒(20㎞換算:59分44秒~60分21秒/94回:12-32位、93回:9-17位)
野田一輝③28分52秒39≪18:箱8区5位、17:全5区15位、出5区3位、箱3区16位、16:出5区6位≫
橋本龍一③28分59秒32≪18:箱3区7位、17:全1区23位、出6区4位、箱6区10位≫

C(4点)63分40秒~64分19秒(20㎞換算:60分22秒~60分59秒/94回:33-80位、93回:18-53位)
難波皓平③29分22秒55≪18:箱4区17位、17:全8区8位、箱7区16位≫

D(3点)64分20秒~64分59秒(20㎞換算:61分00秒~61分37秒/94回:81-148位、93回:54-97位)
清水颯大②29分02秒47≪18:箱7区18位、17:全3区7位、出1区15位≫
金原弘直④29分24秒56≪16:出4区10位≫
藤曲寛人③29分24秒92
山田 攻④29分47秒14≪18:箱5区4位、17:全7区9位、箱5区5位≫
吉岡幸輝④29分41秒52≪17:全6区15位≫
鈴木雄人③29分58秒09

E(2点)65分00秒~65分39秒(20㎞換算:61分38秒~62分15秒/94回:149-196位、93回:98-138位)
小畠隆太郎③29分47秒15
澤藤 響②29分56秒14
小林 聖④29分52秒37

F(1点)65分40秒~66分19秒(20㎞換算:62分16秒~62分53秒/94回:197-228位、93回:139-177位)
野口雄大②29分47秒95

上位10人得点:38点(昨年1位41点)

参考:過去3年間(94回、93回、92回)
トップ通過:41点、35点、39点
10位通過:34点、27点、33点
12位(94回のみ):30点

塩尻選手、周囲を固める3年生の調整はいかがか?
前年度の大学駅伝は良かった区間と悪かった区間の差が大きかった。そういうものが積み重なって最終的に大手町でシード権に14秒届かない結果となった。エースが4年生の今季、予選経由とはいえ攻めていきたい年だ。

とはいえ、エース塩尻選手に大きな負担をかけさせるわけにはいかない。塩尻選手は8月アジア大会3障銅メダル、9月日本IC3障優勝(4連覇)を達成していて絶好調ではあるが、ハーフのスタミナ面の練習はどうしても足りないはず。本人はしばらく破れない予選の個人記録を目標はしているそうですが、個人的には1㎞3分ペースで推していってあわよくば63分切れれば…これでも文句は出ないはずだ。

脇を固める固める選手の調子が非常に大事で、まずは3年野田・橋本選手が63分前半くらいでいけるか。3年になり関東ICで健闘するなどだいぶ安定感が出てきた。全日本予選でやや調子ダウンだったがまずいけるか。やや当たり外れがある3年難波・2年清水選手がうまく走れれば良いが。難波選手は好走経験がありますし、清水選手は上級生と一緒にうまく走り切り自信を付けてほしいところだ。

スタミナ型の4年生・3年生のまとめ
主力が少し不安定感が否めないので、大事になってくるは中堅・スタミナ型選手という事になってくる。中心に引っ張るのはハーフで何度も実践経験を積んでいる4年金原・吉岡選手、山登りの選手だが平地も対応してきている山田選手といったあたりだろう。彼らが安定して64分前後のペース以内では刻みたい。一番安定していると思った江口選手が抜けているので、彼らの役割は重要だ。

これに今季急成長の3年藤曲選手、20㎞ロードで61分少しで走った経験のある3年鈴木選手らがついていければある程度安心して予選のレースを進められるはずだ。他、ハーフ65分経験のある4年小林選手、地道に力を付けた小畠選手あたりが、彼らのレベルにどれだけついていけるかも楽しみだ。

また2年で1万m29分台の澤藤選手、1500m中心ながら抜擢された野口選手も走るチャンスがあれば面白いランナーたちだ。どちらかというと予選より実際に襷を繋ぐ方が光るランナーが多いチームなのですが、やはり上位はいきたいですね。全日本予選で達成できなかった、エースへの負担軽減を達成して、大学駅伝に突入していきたい。

[前回本戦12位]駒澤大学

【過去3年間の成績】
94回箱根駅伝12位
93回箱根駅伝9位
92回箱根駅伝3位

ランキング
S(7点)61分40秒~62分19秒(20㎞換算:58分28秒~59分05秒/94回:4-5位、93回:3-4位)
片西 景④28分38秒70≪18:箱1区3位、17:全1区2位、出6区7位、箱9区4位、16:全6区6位≫

A(6点)62分20秒~62分59秒(20㎞換算:59分06秒~59分43秒/94回:6-11位、93回:5-8位)
堀合大輔④29分10秒53≪18:箱9区2位、17:全6区1位、出4区5位、箱10区6位≫
山下一貴③29分10秒91≪18:箱2区13位、17:全8区7位≫
伊勢翔吾④29分21秒04≪18:箱10区4位、17:箱7区12位、16:全7区6位≫

B(5点)63分00秒~63分39秒(20㎞換算:59分44秒~60分21秒/94回:12-32位、93回:9-17位)<
白頭徹也④29分14秒33≪18:箱8区13位≫
中村大聖③29分45秒29≪17:全7区5位≫

C(4点)63分40秒~64分19秒(20㎞換算:60分22秒~60分59秒/94回:33-80位、93回:18-53位)
下 史典④28分56秒24≪18:箱3区9位、17:全4区7位、出2区3位、箱3区8位、16:全4区4位、出4区2位、15:全5区8位≫
伊東颯太②29分06秒69
加藤 淳②29分17秒87≪17:全5区7位、出1区13位≫
小原拓未②29分18秒27≪17:出5区7位≫

D(3点)64分20秒~64分59秒(20㎞換算:61分00秒~61分37秒/94回:81-148位、93回:54-97位)
中村大成③29分12秒12
神戸駿介②30分01秒42

E(2点)65分00秒~65分39秒(20㎞換算:61分38秒~62分15秒/94回:149-196位、93回:98-138位)
小島海斗②29分39秒91
大坪桂一郎③30分10秒34≪18:箱5区16位≫

上位10人得点:51点(参考:昨年1位41点)

参考:過去3年間(94回、93回、92回)
トップ通過:41点、35点、39点
10位通過:34点、27点、33点
12位(94回のみ):30点

エース片西選手の存在、63分切を狙える人材多数
えーっと、昨年高速レースの1位が41点、普通に駒大の選手をハーフの記録や今年の実績などで当てはめていったら51点…なんだこりゃw 旧コースで気象条件よかったら10時間切るんじゃないですか、これw それとも私の評価の仕方がおかしいのでしょうか??まあ、9年前の時とはチーム構成が違いますが、予選に出るチームじゃないなぁとは何となく思っています。

エースは片西選手ですね。昨年の世界ユニバハーフ金メダリスト、アップダウンのあるロードでは本当に強さを見せる選手です。スタミナ型ですが、丸亀ハーフで61分台、トラックも記録会ながら13分台&28分台を出してきました。立川のコースでも62分前半以内は充分射程圏内ではないでしょうか。まずは彼の個人記録が楽しみです。

それから、上級生は63分切の力はあるのではないかと感じる選手が複数人います。昨年大学駅伝デビューが全日本8区、そして今年は急きょ箱根2区を担当し、しっかり走り切った山下選手。今年の箱根劣勢な状況から9区10区で追い上げ続けた堀合・伊勢選手は、その直前の上尾ハーフなどでも良かったです。条件よければ63分切狙えます。これに3年中村大聖選手も3月新潟ハーフで62分44秒をマーク。彼らロード実績充分の選手が稼ぎに活きます。

下選手の復調と2年生の底上げ具合は
通過はひとまずは大丈夫、目標のトップ通過やその先の駅伝、更に来年以降を見据えると2年生がどこまで走れるかというのは大事になってきます。復活してきたスピード型加藤選手、関東IC1万9位などまとめる力のある小原選手、彼らより1万mのベストがいい伊東選手あたりですね。彼らがどのくらいハーフの力がついているのは気になるところです。

その彼らを2人の4年生が引っ張れそうな印象。まず昨年の秋にすっと出てきた白頭選手。箱根は悪い流れを引きずりましたが、今年春1万m29分14秒と成長した姿を見せました。得意のロードでしっかり背中を見せたい。また、忘れてはならない下選手。1年時からエース候補、ハーフは62分36秒を持っているのですが、4年春は本当に苦しみました。ようやく1万m29分半ばまで戻してきました。まずは距離不安な下級生を引っ張ってくれれば。

なお、これで64分前半くらいで10人くらい入りそうな気配…。他にも1万mはタイムを持っている3年中村大成選手、急成長中の2年神戸選手がいてここまでで12人。さらに5千13分台のスピードを持つ小島選手も65分少しの持ちタイム、箱根5区を走れる走力のある大坪選手が控えています。予選チームの中では強いと思います。まずは0.5冠、しっかり取り切りたいところです。

[前回本戦14位]國學院大學

【過去3年間の成績】
94回箱根予選6位10:07:35⇒箱根駅伝14位
93回箱根予選8位10:14:09⇒箱根駅伝16位
92回箱根予選13位10:13:28(ボーダーまで1分24秒差)

ランキング
A(6点)62分20秒~62分59秒(20㎞換算:59分06秒~59分43秒/94回:6-11位、93回:5-8位)
土方英和③28分44秒28≪18:箱4区3位、17:全4区12位、予31位、箱3区18位、16:全5区4位、予79位≫
浦野雄平③28分51秒91≪18:箱1区2位、17:全1区8位、予30位、箱6区17位、16:予114位≫

B(5点)63分00秒~63分39秒(20㎞換算:59分44秒~60分21秒/94回:12-32位、93回:9-17位)
青木祐人③29分22秒96≪18:箱3区5位、16:全3区10位≫

C(4点)63分40秒~64分19秒(20㎞換算:60分22秒~60分59秒/94回:33-80位、93回:18-53位)
江島崚太④29分16秒28≪18:箱10区5位、17:全3区11位、予49位、16:予139位、15:全3区14位、予93位≫
臼井健太②29分30秒96≪18:箱6区19位、17:全5区9位≫
小中駿祐④29分38秒19

D(3点)64分20秒~64分59秒(20㎞換算:61分00秒~61分37秒/94回:81-148位、93回:54-97位)
藤木宏太①29分37秒02
茂原大悟③29分41秒58
長谷勇汰④29分46秒77≪17:予111位≫
中山貴裕④29分47秒09
稲毛暉斗③30分07秒01
蜂屋瑛拡④30分03秒27≪16:全7区6位≫

E(2点)65分00秒~65分39秒(20㎞換算:61分38秒~62分15秒/94回:149-196位、93回:98-138位)
河東寛大②29分43秒89
森 秀翔②29分42秒65

上位10人得点:41点(昨年38点)

参考:過去3年間(94回、93回、92回)
トップ通過:41点、35点、39点
10位通過:34点、27点、33点
12位(94回のみ):30点

稼げるエース!土方・浦野選手の存在
ここはチームの通過に関してだけでなく、個人としての楽しみも面白いのですよね。チームをけん引している3年生の浦野選手と土方選手の個人成績は楽しみです。スピード抜群の浦野選手は箱根1区の終盤の勝負にも強い選手。土方選手は箱根4区区間3位の好成績から波に乗ってきた。スタミナ型の選手だが、1万mも28分台に乗せてきた。

トラックシーズンから2人の活躍が目立ち、浦野・土方両選手ともに関東ICで入賞して存在感を示している。これまで総合力型と言われていた國學院大から、他校のエースと戦える選手が出てきたのはとても大きいこと。63分切りは充分ありえる実力はある。どのくらいいけるか楽しみな選手だ。

これに続く選手も出始めている。今年の箱根3区5位の快走に驚いた青木選手も一つ面白い。暑いのはあまり得意ではないそうですが、これからの時期は本領発揮となるはずだ。また、2年の臼井選手が面白いように伸びてきている。大学駅伝1区希望しているそうで、成績は勿論、競り合いに勝利しているか、という点にも注目だ。

中堅選手、予選初経験選手の底上げは
あとは國學院大がこれまで培っていた育成力の見せどころでしょう。4年生はもっと上の成績を取れる選手はいるかもしれませんね。1年時から駅伝に出走している江島選手が一番走力が高いか。これに全日本予選でいい戦いをした小中・長谷選手が、面白い存在になってきた。64分切りまでなら十分ありそうだ。

3年では茂原選手が急成長中で、彼もまた全日本予選の好走経験者だ。条件が悪かった中、他校の選手と戦えたのは自信になっているでしょうか。稲毛選手も長い距離で粘った経験が過去にある。先の選手に食いつきた。2年以下は河東・森選手、更に勢いがある1年藤木選手も面白い選手。直前でベストを出してメンバーに滑り込んできたが、出走は充分ある選手だ。

そして忘れてはならないのが蜂屋選手。2年時の全日本駅伝で主要大会デビュー、7区6位の成績を残しファンを沸かせました。当時は國學院大が駅伝で結果を出せず苦しんでいた時でした。ただ、その後は故障もあり長く試合から遠ざかった時期も。それが夏前から記録会に出始め、ついに箱根予選エントリーへ。2年ぶりの走り、注目です。総合力は予選チームの中で高い、しっかり戦って駅伝シーズンへ殴り込みをかけたい。

[前回本戦15位]中央大学

【過去3年間の成績】
94回箱根予選3位10:06:03⇒箱根駅伝15位
93回箱根予選12位10:17:01(ボーダーまで44秒差)
92回箱根予選8位10:11:32⇒箱根駅伝15位

ランキング
A(6点)62分20秒~62分59秒(20㎞換算:59分06秒~59分43秒/94回:6-11位、93回:5-8位)
中山 顕④28分22秒59≪18:箱3区6位、17:予8位≫

B(5点)63分00秒~63分39秒(20㎞換算:59分44秒~60分21秒/94回:12-32位、93回:9-17位)
堀尾謙介④28分34秒54≪18:箱2区8位、17:予17位、箱2区21位相当、16:予51位、15:予127位≫
舟津彰馬③28分35秒07≪18:箱1区12位、17:予14位≫※1500m3分37秒

C(4点)63分40秒~64分19秒(20㎞換算:60分22秒~60分59秒/94回:33-80位、93回:18-53位)
加井虎造②29分08秒09
池田勘汰②29分13秒59≪18:箱9区18位、17:予74位≫
三浦拓朗①29分22秒10≪18:全国5区2位、17:国体5千11位、IH5千12位、16:高3区18位≫

D(3点)64分20秒~64分59秒(20㎞換算:61分00秒~61分37秒/94回:81-148位、93回:54-97位)
安永直斗③29分29秒53≪18:箱7区15位≫
関口康平④29分51秒67
二井康介③28分56秒00≪16:予110位≫
三須健乃介②29分53秒90
岩佐快斗③30分09秒06≪17:予75位≫

E(2点)65分00秒~65分39秒(20㎞換算:61分38秒~62分15秒/94回:149-196位、93回:98-138位)
矢野郁人②30分15秒28
神崎 裕④29分39秒10≪18:箱8区12位、17:予133位≫
大森太楽②30分31秒02

上位10人得点:40点(昨年40点)

参考:過去3年間(94回、93回、92回)
トップ通過:41点、35点、39点
10位通過:34点、27点、33点
12位(94回のみ):30点

エース中山選手、それに続く選手たちも順調
昨年サプライズ3位通過で2年ぶりに箱根駅伝に復帰した中央大。往路は通用した半面、選手層の薄さ・単独走の弱さなど課題は多くあったが、復活へ大きな前進だった。そんな中大に前半戦はさらに試練があった。久々の復帰が見えてきたと言われた全日本予選が、まさかの棄権に終わってしまった。鬱憤が溜まっているだろう今、箱根予選で再度爆発させたい。

昨年3位通過の原動力となった3本柱は、今年も健在。その中で、前回チームトップだった中山選手がさらに伸びている。1万m28分22秒をマークし、その後調子を落とすも関東ICでも入賞。一般入試からのこの活躍は恐れ入った。状態がいいなら更に記録を伸ばせるはずだ。

これに前回箱根2区出走ししている堀尾選手、春からだいぶ状態も戻ってきていて、63分切りも視野に入ってきそうだ。彼がしっかり走れれば心強い。舟津選手も春は1500mしつつも秋にはロードモードに。9月末の記録会ではチームメイトを鼓舞しながら走っており、前回並みのタイムでは走れそうな雰囲気になって来た。

3年・2年の中堅層をしっかり走らせたい
彼らに続く4番手以下がどれだけまとめられるかが今回注目する点だろう。ロード型の選手が複数エントリーから外れてしまったので若手の成長株にその役目を担ってもらう事になる。まずは全日本予選3組でしっかり戦い切った2年池田・加井選手に、スーパールーキー名高い三浦選手あたりでしょうか。特に三浦選手は夏を超えてから状態が上がってきているようでちょっと面白い。63分台は走れるか。

そのほかも3年2年が中心になるのでしょうかね。3年は昨年予選経験75位で走破した岩佐選手と箱根を走った安永選手がいる。また1年時に1万m28分台をマークした二井選手が夏前に復調気配を見せており、そのまま戦線に戻って気いれば面白い。2年は記録会では三須・矢野選手が好調、持ちタイムは低いが全日本予選で健闘していた大森選手も注目株だ。

4年生が頭数少ないですが、関口・神崎選手はスピードより長い距離タイプの印象。ひとまずは65分切りあたりのラインキープ出来れば。下級生が苦しくなる当たりで本領発揮してくればと思います。春先に比べればだいぶ選手も揃ってきています。スピード型が多い不安材料は分かっている事、今年も昨年以上のチームワークで上位通過を果たしたい。

[前回本戦18位]山梨学院大学

【過去3年間の成績】
94回箱根予選4位10:06:21⇒箱根駅伝18位
93回箱根駅伝17位
92回箱根駅伝8位

ランキング
SS(8点)61分00秒~61分39秒以内(20㎞換算:57分50秒~58分27秒/94回:3位、93回:1-2位)
ドミニク ニャイロ④27分56秒47≪18:箱2区1位、17:全8区1位、予2位、箱2区9位、16:全8区1位、出6区1位、箱2区2位、15:全8区1位、出6区1位≫

S(7点)61分40秒~62分19秒(20㎞換算:58分28秒~59分05秒/94回:4-5位、93回:3-4位)
永戸 聖④28分30秒59≪18:箱1区17位、17:全2区10位、予26位、箱3区9位、16:全6区5位、出5区3位≫

B(5点)63分00秒~63分39秒(20㎞換算:59分44秒~60分21秒/94回:12-32位、93回:9-17位)
久保和馬④29分20秒90≪17:予32位、箱7区15位≫

C(4点)63分40秒~64分19秒(20㎞換算:60分22秒~60分59秒/94回:33-80位、93回:18-53位)
首藤貴樹③29分24秒51≪18:箱3区15位、17:予128位≫
出木場風吹④29分42秒57≪18:箱7区17位、17:予106位≫
藤田義貴④29分48秒53≪18:箱9区17位、17:予124位≫
片山優人④29分53秒88≪18:箱10区14位、17:全6区13位、予70位≫

D(3点)64分20秒~64分59秒(20㎞換算:61分00秒~61分37秒/94回:81-148位、93回:54-97位)
宮地大輔③29分49秒63
川口竜也③30分00秒06≪18:箱4区18位≫

E(2点)65分00秒~65分39秒(20㎞換算:61分38秒~62分15秒/94回:149-196位、93回:98-138位)
清水鐘平④29分35秒98≪18:関東IC1500m2位、17:全5区16位≫
中村幸成③29分46秒26≪17:予214位≫
坪井海門①30分26秒02

F(1点)65分40秒~66分19秒(20㎞換算:62分16秒~62分53秒/94回:197-228位、93回:139-177位)
安藤主税②30分10秒84
森山真伍②30分21秒10

上位10人得点:44点(昨年42点)

参考:過去3年間(94回、93回、92回)
トップ通過:41点、35点、39点
10位通過:34点、27点、33点
12位(94回のみ):30点

4年生エース充実の一途か
ここ2年間の箱根駅伝は本当に悔しい結果が続いている山梨学院大。そんな中、今年は少し浮上気配が出てきた。大エースのニャイロ選手が両足の怪我で欠場した全日本予選は、終盤まで予選通過のボーダーライン上で戦い続けた。個人での出来不出来はあったが、かなり組み上位に食い込んだ選手もおり、育成の成果が表れ始めたところだった。

その中で光るのは4年生2人。エース永戸選手は、春以降更に力強さを増してきている。全日本予選最終盤になって通過が厳しいと把握しながらも力を出し切り学生選抜の座を射止めている。ロードになったらさらに力強さは増す。62分半切は充分ターゲットにできる選手だ。

そして楽しみなのが同じく4年の久保選手。昨年も期待されながら体調不良で箱根を断念。以降、試合に出場もできなかったが、6月の全日本予選2組で好走を見せ復活。彼もロードの方が得意な選手、しっかり上位集団できてくれるはずだ。彼らがまずは稼ぐと思われる。

ニャイロ選手の復調と中堅世代の伸びは
さて、そのニャイロ選手だが、エントリーはされたものの、試合出場は関東IC以降遠ざかっており、状態が正直言って不明だ。多分走れるなら62分切相当では来ると思われるが、昨年のような稼ぎは苦しいかな?むしろチームとしては、仮に彼が走れなかったとしても通過できるくらいの気概があっていいと思う。そして、その候補は出てきている。

いよいよ主力となってきそうな3年首藤選手と、複数人の4年生の存在だ。首藤選手は前回箱根3区担当、故障していた時期もあったが、1万mベストを出して復帰。前回からの成長に期待だ。また地道に力を付けてきた4年片山・出木場・藤田選手。前回3人とも箱根を経験し、一回り成長している。また、1500mで有名な清水選手がついにハーフ挑戦。どうかは分からないが15㎞以降のまとめに注目したい。

他、一度はハーフで好走経験のある3年宮地・川口選手も彼らに食らいつける走力はあるはずだ。そのあとは少し力は落ちてくるものの、練習での評価が高い1年坪井選手らが注目となってくるだろうか。この1年間かけて少しずつ力を付けてきている選手が多い印象。箱根予選でいよいよ華開くだろうか。

[前回予選13位]明治大学

【過去3年間の成績】
94回箱根予選13位10:13:05(ボーダーまで2分31秒)※12位まで1秒差
93回箱根予選2位10:08:17⇒箱根駅伝18位
92回箱根駅伝13位

ランキング
A(6点)62分20秒~62分59秒(20㎞換算:59分06秒~59分43秒/94回:6-11位、93回:5-8位)
阿部弘輝③28分27秒56≪17:全7区1位、予103位、箱4区13位、16:全1区17位、予35位≫

B(5点)63分00秒~63分39秒(20㎞換算:59分44秒~60分21秒/94回:12-32位、93回:9-17位)

中島大就③28分37秒35≪17:箱4区16位相当、全8区12位、予43位、16:全5区3位、予43位≫

C(4点)63分40秒~64分19秒(20㎞換算:60分22秒~60分59秒/94回:33-80位、93回:18-53位)
佐々木大輔③29分19秒35≪17:全4区15位、予86位≫
小袖英人②29分22秒91≪17:予223位≫
鈴木聖人①29分40秒56≪18:全国4区2位、17:高1区5位、国体5千4位、IH5千10位≫

D(3点)64分20秒~64分59秒(20㎞換算:61分00秒~61分37秒/94回:81-148位、93回:54-97位)
南 俊希③29分29秒23≪17:全1区21位、予44位≫
角出龍哉④29分34秒83≪17:予134位≫
三輪軌道③29分11秒88≪17:予DNF、箱3区13位、16:全3区11位、予69位≫

E(2点)65分00秒~65分39秒(20㎞換算:61分38秒~62分15秒/94回:149-196位、93回:98-138位)
村上純大②29分28秒95
斉藤寛明③29分48秒70
岸 哲也③30分01秒97

F(1点)65分40秒~66分19秒(20㎞換算:62分16秒~62分53秒/94回:197-228位、93回:139-177位)
前田舜平②29分03秒23≪17:予210位≫
手嶋杏丞①30分23秒08≪18:全国5区46位≫
中嶋大樹①30分24秒16≪17:高2区15位≫

上位10人得点:36点(昨年29点)

参考:過去3年間(94回、93回、92回)
トップ通過:41点、35点、39点
10位通過:34点、27点、33点
12位(94回のみ):30点

阿部選手中心に、3年生がいかほど稼ぐか
昨年はよもやの予選落ち。当時の4年生がいなかったことや、更に主力にもアクシデントが相次いだものだったが、全日本駅伝出も失敗するなど、やはりチームとして元気がなかった。そんな中、阿部選手が試合で持っているポテンシャルを発揮できるようになったのが大きな収穫だった。

全日本駅伝で区間新記録を出して以降、次々と主要大会で結果を残している。関東IC5千3位は最大のハイライトだろう。まだロードでの実績が少ないことだけが懸念材料ですが、夏合宿で対策はしてきているはずだ。

他にも3年生は戦力になる選手が多い。前回学生連合で箱根を走った中島選手は健在だし、昨年の予選での成長株佐々木・南選手が夏前に戦列復帰。特に佐々木選手が評価が高いとかで面白い存在だ。昨年の予選で転倒してから精彩を欠いている三輪選手の復調が待たれる所だ。

今年も4年生1人、ハーフの距離の訓練の成果は…
ただ、昨年明大が予選落ちの原因となった今年も懸念材料になりそうだ。4年生は今年もエントリーが1人。その1人が中堅で”ミスター安定感”の角出選手というのがホッとするところですが、負担はかけ過ぎたくない。ひとまず、若手スピードランナーが自分たちの走りをしたいところ。

2年で一番面白いのは、主要大会で力を発揮している小袖選手だ。昨年の予選は200位オーバーだがどこまでジャンプアップできるか。スーパールーキー鈴木選手も高校時代ロードしっかり走っているので、順調なら早くハーフに対応できるはずだ。2年前田選手は脚を痛めているそうで出走は微妙だそうだが、これからに期待したい。

実績が高い選手はひとまずこのくらいか。久々に復帰してきた村上選手、地道に積み上げた斎藤・岸選手も65分前後でまとめる能力はあると思う。もし上で何かあれば彼らがストッパーになれるはず。1年も手嶋選手らは楽しみなところだ。全日本予選は昨年より上の順位で通過した、箱根予選もしっかり順位を上げて通過したいところだ。


まとめ

駒大51点 山学44点 國學41点 中大40点 順大38点
神大38点 国士38点 明大36点 上武35点 大東34点

東国34点/農大32点 創価32点 専大29点 麗澤24点
日薬23点 筑波20点

一応自分の付けた点数で表すとこんな感じになりました。でも、あくまで本当に自分の主観です。また、最終予想の時にもう一度考え直すかもしれません。

また改めて順位予想します。

コメント

  1. ユーポン より:

     管理人さんの計算上では明治~専大までが出場争いになりそうですね。
    どの大学もミスがなければいいのですが・・・

  2. たけぽっぽ より:

    國學院はかつてのエース仁科、萩野コンビが荒稼ぎした時のように土方、浦野選手がトップ争いに絡めば、中堅層は揃っているだけに予選会だけでなく全日本、箱根とおもしろい存在になると感じています。例年上級生が多数走るなかで、個人的には臼井、藤木の下級生の走りに期待したいです。

    中央は去年が劇的すぎる復活で今年はおとなしい感じがしますが、藤原監督のことなのでそこはぬかりなく対策を取ってくると思います。
    去年1年生ながら好走した畝選手がエントリーされていませんが、既に箱根の山登り対策?だとしたら、主力は去年の予選メンバーがほぼ残っているだけにかなり自信があるのかなと感じています。

  3. りっく より:

    浦野・土方コンビでどれだけ荒稼ぎして上位通過に貢献できるか。これまでは主軸が上の方で集団走をする事で手堅く通過してきましたが本戦でシード争いするためにはそういったランナーもフリーで戦わせないといけないと思います。候補としては小谷・青木・臼井の3人ですね。この辺りのランナーが63分前半でなだれ込むと強い。浦野選手はこのレースが1つ個人としてもキーになると思います。今年は不調でも勝つレースをしてきたランナーなので日本人トップも狙えると思います。

    明治は不穏ですね…前田選手がまさかの怪我という。実は阿部選手も夏は怪我していて不調だったようですね。元々波の多いランナーなのでどっちに転ぶやら。そのためには中間層がかなり上で集団走をしないと苦しくなるかもしれません。阿部選手が好調をキープしているならば上位通過候補ですが自分はボーダー争いに巻き込まれると思います。まあ元々予選苦手な大学でもあるので。

  4. 駅伝 より:

    塩尻を馬鹿にしすぎてて草