新年度ももう前半戦が終了しました。各大学ある程度の収穫と課題があったのではないでしょうか。当サイトでも、大学長距離各チームの2025年度のメンバーの紹介と実績、簡単な戦力分析を行いたいと思います。もちろん、新入生も紹介していきます。
【東洋大学】20年連続シードの重みとプライド チームの歴史に新たな栄光を刻め!!
今季の学生駅伝は10月の出雲と正月のレースの2本のみ。例年とは違う〝流れ〟になるが、酒井監督はそれを〝チャンス〟ととらえている。#東洋大
|月陸Onlinehttps://t.co/7Ptip9PLG5— 月陸Online/月刊陸上競技 (@Getsuriku) August 19, 2025
2本集中はいい効果となるか
連続シード権以上の活躍は!?
東洋大学です。
ページコンテンツ
【東洋大学】第102回箱根駅伝2026へ~新入生情報や戦力分析&持ちタイムなど!
高速駅伝へ懸命の食らいつきが続く東洋大。箱根駅伝は主力選手が直前で出場できず、2区終了地点で下位争い。今度こそきついと思われましたが、3区当時1年生の迎選手が流れを変えると、4区岸本選手が区間3位激走で一気にシード権争いに戻ってきた。その後、脱落しかけるも8区網本選手区間2位で再びシード権争いへ。最後の最後まで続いたシード権争いに、アンカー薄根選手が総合9位で飛び込んで20年連続シード権を獲得した。
ただ、ここで力を出し切ったか故障者が相次いだ。関東ICで転倒した選手もいたが、例年より1カ月前倒しとなった全日本予選に響いた。2組から終始ボーダーライン上で争い、最終組復活した松井選手がラストスパートで懸命に稼ぐも、次点の8位。全日本駅伝は連続出場が途切れてしまった。
今年は変則日程の出雲駅伝・箱根駅伝となるものの、逆に箱根駅伝に向けて集中した走り込みができるかもしれないところはいい。エース力が上手くいかせれば、上位争いの中に割って入るチーム力はキープしているはず、もう一度チーム力を見直したい。
新チーム各学年戦力分析
※持ちタイムは8月1日地点
※関東ICは1部
4年生主力選手について
緒方澪那斗④28分27秒50/13分54秒45≪25全予3組12位、箱2区20位、24全7区6位、出1区7位、箱5区10位、23全4区14位、出1区6位、関東IC1万14位、22全予4組20位、関東IC5千m15位≫
網本佳悟④28分31秒26/14分00秒01≪25全予3組15位、箱8区2位、24出3区13位、全予2組1位、23関東IChalf17位≫
西村真周④28分34秒86/13分50秒46≪25全予1組9位、箱6区9位、24出5区12位、全予3組18位、関東IC5千7位、箱6区8位、23全7区18位、箱6区13位≫
岸本遼太郎④28分37秒95/14分06秒84≪25箱4区3位、24全8区7位、全予1組24位、箱10区1位≫
藤宮 歩④29分17秒66/14分04秒46
稲葉夢斗④30分33秒44/14分25秒96
少数精鋭になってきましたね。それでも箱根で区間一桁を取れるレベルの選手が4名いるのは心強い。往路で戦い続けるのが緒方選手。2年時は5区山登りに出場すると、今年はエース区間2区でスクランブル発進へ。スピード負けした形ですが、最終学年の今年は最初から狙って2区を目指していくでしょう。
さらに、箱根駅伝の時期になると滅法強い岸本選手。昨年の箱根駅伝はチームの流れに乗ったとはいえアンカーを走り区間賞を獲得。すると、全日本駅伝は後方ながら8区7位と走ると、箱根駅伝では4区でチームを鼓舞する区間3位激走。春は元気ありませんでしたが、必ず戻ってくるでしょう。
そして3年連続山下りの西村選手も確実にスピードをつけています。ここまでくれば、4年連続山下りで最低58分台で走っていく形でしょうか?本来は、出雲も行ける選手なので、今年はそちらも全力か。また箱根8区で区間2位激走の網本選手も、もう一度仕上げてくるでしょう。この4年生4人が万全なら上位進出の可能性が出てきます。
3年生主力選手について
濱中 尊③29分08秒16/14分12秒03≪25全予1組10位、24全4区12位、出2区11位≫
薄根大河③29分16秒93/14分16秒61≪25全予2組33位、箱10区10位、24関東IChalf4位、23全5区10位≫
久保田琉月③29分19秒09/14分05秒71≪25関東IChalf4位≫
田中 純③29分23秒18/13分51秒98≪25関東IC1500m8位≫
倉本晃羽③29分24秒55/14分09秒26
藤本駿世③29分30秒15/14分10秒67
馬場大翔③29分48秒91/14分20秒62
この世代が盛り上がってほしいですね。スピード面で台頭があったのが濱中選手。前年度は出雲2区・全日本4区と駅伝デビューを果たしています。また、チームが苦しい中、全日本予選を走り1組10位と、ここはまずまずの成績でした。うまく繋ぎの区間に入れればいいですよね。
そして長い距離で楽しみなのが薄根・久保田選手。薄根選手は昨年の関東ICハーフ4位に入るようにタフな展開が得意。箱根10区のシード権争いや脚が万全でない中の全日予選の経験なども踏まえてまた強くなるか。そして今年の関東ICハーフで4位に入った久保田選手が、箱根復路で秘密兵器になってくるでしょうか。空いている9区あたりに入ると埋まってきます。
あとは台頭する選手がいるか。元々期待が高かった田中選手は、ひとまず得意の1500mで復帰。関東IC1500m8位はさすがのスピードでいたね。倉本・藤本選手も全日予選メンバーに絡むほどには戻してきていますし、一時は5区山登り候補となった馬場選手も平地に力を入れています。ここの層が厚くなるとチーム力が上がってくるはずです。
2年生主力選手について
松井海斗②28分29秒08/13分44秒59≪25全予4組9位、24全予1組1位、関東IC5千5位、全国1区2位、23高校1区2位、IH5千7位≫
内堀 勇②28分53秒14/13分57秒80≪25全予4組27位、箱7区12位≫
迎 暖人②28分55秒92/14分04秒07≪25全予2組14位、箱3区8位、23出4区10位≫
宮崎 優②28分59秒66/13分56秒76≪25箱5区9位、24出6区11位、全予2組4位、関東IC5千、全国1区15位、23高校1区3位≫
陳内紫音②29分49秒31/14分04秒83
永井孝明②30分02秒25/14分26秒61
杉浦蒼太②30分31秒05/14分15秒79
藤本祐輔②30分38秒14/14分06秒84
馬場アンジェロ光②/14分11秒46≪25関東IC1500m7位≫
小川隼登②≪25関東IC3障7位≫
エース候補が沢山いる学年になってきますね。高校駅伝やインターハイで大活躍していた松井選手が、昨年秋の怪我や不調からようやく復帰。全日本予選は、プレッシャーがかかる中で、全体の9位となる好走。出雲・箱根に絞った走り込みで一気に才能開花していくでしょう。
さらに、箱根駅伝を走った選手が3名もいます。箱根3区8位の激走に驚いた迎選手は、全日予選後に1万m28分55秒を記録。確実に走力が上がってきています。全日予選最終組を任された内堀選手は、やや力負けも初の28分台。その前の箱根7区は、6区山下りの準備からのスクランブル発進で区間12位。最低限まとめられる力は頼りになります。
山登りで区間9位の好走を見せた宮崎選手は、春先に1万m28分台を出した後に、怪我となり足踏みとなりましたが、もう秋の駅伝に向けて走り出しています。2度目の山登りの予定で69分台をにらんでいるとか。このほか、馬場・小川選手ら得意分野で関東ICの得点に貢献した選手もいますので、彼らの動向も注目です。
1年生主力選手について
飯田ケビン①14分11秒89≪25全国1区12位、24高校1区16位、IH5千16位≫
生天目温①14分16秒86≪24高校6区15位≫
小名祐志①14分17秒80
加嶋 翼①14分19秒30≪24高校7区2位≫
田島絆成①14分21秒58≪24高校6区43位、全国5区24位、23高校1区28位≫
小園竜成①14分25秒94≪23全国4区21位≫
岸本駿吾①14分26秒24≪25全国5区6位、24高校1区31位≫
原田大翔①14分29秒66≪24高校7区18位≫
木村隆晴①14分29秒81≪25全国4区32位≫
小野真和①14分33秒89≪25全国5区33位、24高校6区15位、23高校6区6位≫
盛功太郎①14分46秒40≪23高校5区29位≫
全国駅伝を経験している中心に選手が入りましたね。飯田・生天目選手は、兵庫リレカに出場し、まずは全国レベルのスピードを経験。その後は、走り込みとなっていますが、秋になってまずはどのくらいの記録を残してくるか。
また男鹿駅伝に原田・小野・岸本・小園選手が、西村・宮崎選手ら主力選手と一緒に出場。区間5位から8位とやや辛酸をなめる結果となりましたが、彼らも大学のスピードを経験することができたのが秋以降に活きるでしょう。苦戦もあってか、ここは育成でじっくりというところも多いでしょう。まず箱根メンバーに入るのが誰になってくるか。
PR 東洋大スポンサー【オレは摂取す】
|
【まとめ!】箱根駅伝2026へ向けて
・2年生エース松井選手復活!宮崎、内堀選手らも
・3年生の底上げができれば、選手層はよくなる
高速駅伝に食らいついていくのに、ギリギリのところにいるのは確かですね。3位以内保持していた頃の選手層の厚さではなくなっています。それでも、20年連続シード権を獲得するなど、底力は見せています。
まず4年生の主力選手が箱根駅伝で区間一桁を取れるレベルにあるのはいいですね。今年の箱根2区スクランブル発進の緒方選手に、大きく前を追い上げた岸本・網本選手、山下り職人の西村選手が順調なら戦えます。
さらにエースの松井選手が、再び走れるようになってきてチームをけん引。山登り職人になってきてる宮崎選手や、まとめる力のある内堀選手、箱根激走の迎選手と走れる選手はいるんですね。
3年生の選手層が厚くなってくるか。薄根選手に久保田選手といった長い距離で走れる選手はいますが、これで10名なんですよね。シード権だけでなく上位進出できる可能性のあるメンバーはいますが、やはりギリギリです。とにかくまずは出雲駅伝・箱根駅伝2本に絞れたことで、うまく強化が図れるよう願うだけです。
この投稿をInstagramで見る
箱根駅伝ファンのための情報集
【箱根駅伝ファンのためのリンク集】
【【結果も!】2022年度箱根駅伝ファンのための競技会日程】
姉妹サイトより
【箱根駅伝アニメ:風が強く吹いている完走】
【競馬重賞予想!~予想も一流よ!~】