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箱根駅伝2024予選会【展望&戦力分析⑤】連続出場・常連校復帰!?

箱根駅伝2024予選会のエントリーも発表され、日に日に緊張感が高まってきています。

当サイトでも、6つに分けて、
各大学の紹介や戦力分析をしていこうと思っています。

続いて、前回の箱根駅伝で惜しくもシード権獲得を逃したトップ通過候補のチーム7校!

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箱根駅伝2023予選会【展望&戦力分析⑤】連続出場・常連校復帰!?

なお、展望&戦力分析するにあたり、

ハーフマラソンの狙えるタイムに分けた

独自のランキングを行っています。

ランキング
JOKER(10点)~60分19秒(84回:1位)

SSS(9点)60分20秒~60分59秒(99回:1位、96回:なし、95回:1位)

SS(8点)61分00秒~61分39秒以内(99回:なし、96回:1-2位、95回:2位)

S(7点)61分40秒~62分19秒(99回:2-5位、96回:なし、95回:3-8位)

A(6点)62分20秒~62分59秒(99回:6-13位、96回:3-5位、95回:9-15位)

B(5点)63分00秒~63分39秒(99回:14-36位、96回:6-10位、95回:16-43位)

C(4点)63分40秒~64分19秒(99回:37-69位、96回:11-24位、95回:44-79位)

D(3点)64分20秒~64分59秒(99回:70-126位、96回:25-49位、95回:80-129位)

E(2点)65分00秒~65分39秒(99回:127-172位、96回:50-97位、95回:130-180位)

F(1点)65分40秒~66分19秒(99回:173-220位、96回:98-140位、95回:181-222位)

G(0点)66分20秒~66分59秒(99回:221-266位、96回:141-193位、95回:223-248位)

G候補

上位10名得点:

参考:過去3年間(99回、96回、95回)
トップ通過:36点、27点、54点
10位通過:28点、14点、31点
13位通過:23点、8点、27点
※95回例年より涼しい、96回は酷暑、99回はやや蒸し暑い条件

コースが同じ99回・96回95回を参考にして作成しています(97回98回はコロナ禍の影響で、コース変更)。

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[本戦18位]立教大学

【過去3年間の成績】
99回予選6位10:46:18⇒本戦18位
98回予選16位10:53:07(ボーダーまで7分26秒差)
97回予選28位10:54:12(ボーダーまで20分13秒差)

A(6点)62分20秒~62分59秒(99回:6-13位、96回:3-5位、95回:9-15位)
関口絢太④28分29秒24≪23全予4組19位、関東IC5千13位、箱3区16位、22:予69位、全予4組15位、関東IC5千14位、21:予87位≫

B(5点)63分00秒~63分39秒(99回:14-36位、96回:6-10位、95回:16-43位)
國安広人②28分53秒80≪23全予4組28位、箱2区18位、22:予21位、全予4組30位≫
中山凛斗④28分50秒52≪23箱9区12位、22:予45位、21:予34位、箱根4区18位相当、20:予90位≫
馬場賢人②28分51秒19≪23全予3組16位、関東IC1万、箱4区16位、22:全予3組24位≫
林虎太朗③28分55秒09≪23全予2組12位、関東IC5千21位、箱1区18位、22:予55位、全予3組7位、21:予253位≫
安藤圭佑③29分13秒26≪23全予1組5位、関東IC1万、箱10区15位、22:予53位、21:予77位≫

C(4点)63分40秒~64分19秒(99回:37-69位、96回:11-24位、95回:44-79位)
山本羅生③28分45秒06≪23全予3組22位、関東IC1万、箱8区15位、22:予143位、全予2組23位、21:予257位≫

D(3点)64分20秒~64分59秒(99回:70-126位、96回:25-49位、95回:80-129位)
忠内侑士④29分34秒78≪23全予2組19位、22関東IC1万half、21:予210位、20:予362位≫
吉屋佑晟②30分34秒48≪23全予1組20位、関東IC5千決勝≫

E(2点)65分00秒~65分39秒(99回:127-172位、96回:50-97位、95回:130-180位)
後藤謙晶③29分13秒30≪22:予290位、21:予281位≫
岸本健太郎④29分43秒62≪22:全予1組22位、21:予194位、20:予234位≫
稲塚大祐③29分46秒64
小倉史也②30分11秒88
原田颯大①30分44秒53≪23関東IC3障≫

上位10名得点:43点

参考:過去3年間(99回、96回、95回)
トップ通過:36点、27点、54点
10位通過:28点、14点、31点
13位通過:23点、8点、27点
※95回例年より涼しい、96回は酷暑、99回はやや蒸し暑い条件

 箱根予選直前になって、監督の不祥事で揺れている立教大ですが、まずは2年連続本戦にコマを進めていきたい。前半戦は、全日予選次点敗退の悔しさを味わいました。強化世代が4学年揃っているところ、箱根駅伝で結果を残したい。

 上位層の選手層は厚くなってきているので、突き抜ける選手が出てくるかどうか。1万持ちタイムでは28分29秒の4年関口選手が抜けていて、関東ICや全日予選最終組と概ねチームをけん引している形です。これに、今年の箱根当時1年生ながら2区と4区を担った國安・馬場選手も順調に成長中。1万m28分台を記録しています。國安選手はとても安定していますし、馬場選手は前回予選出走していないので、一つ大きな戦力アップです。

 この他にも、チーム唯一箱根駅伝を2回出場している中山選手が復帰。故障離脱がありますが、走れればロードの安定感はピカ一。前年に続き貯金を稼げるか。3年生は力ある選手が出てきています。もともと5千13分49秒チームトップの林選手が抜けていましたが、1万mで山本選手が28分45秒好記録。安藤選手が箱根予選2年連続二けた順位好走で、箱根予選は主力の一員。このあたりがまとまって上位でゴールする可能性あるかな。ここはもう常連校と変わらないので、いかに突き抜けられるかでしょう。

 選手層はもう少しですが、前半戦に目処が立ちつつあった選手がエントリー。4年忠内・岸本選手は、過去箱根予選複数回出走している選手。忠内選手が今期になって調子を上げていて、4年目でぐんと伸びてきそうか。3年生は、高校時代に1万29分13秒記録の後藤選手がどこまで上がるか。稲塚選手も上がってくると総合力が引きあがります。

 楽しみなのが2年吉屋選手で、春先に5千m13分58秒を記録して、関東IC・全日予選1組と主要大会を経験。長い距離も65分台の経験はあり、どれだけ仕上がっているか。十分、上位校に追いつく要素はあります。選手の力走を応援したいですね。

[本戦19位]国士舘大学

【過去3年間の成績】
99回予選10位10:48:55⇒本戦19位
98回予選10位10:45:41⇒本戦15位
97回予選5位10:30:38⇒本戦18位

S(7点)61分40秒~62分19秒(99回:2-5位、96回:なし、95回:3-8位)
ピーター カマウ③28分19秒48≪23全予4組5位、関東IChalf6位、箱2区9位、22予22位、全予4組3位≫

B(5点)63分00秒~63分39秒(99回:14-36位、96回:6-10位、95回:16-43位)
山本龍神④29分00秒14≪23全予3組13位、関東IC1万、箱3区20位、22予108位、箱8区14位、21:予175位、箱1区18位、20:予77位≫

C(4点)63分40秒~64分19秒(99回:37-69位、96回:11-24位、95回:44-79位)
生駒直幸②29分03秒85≪23全予1組17位、22関東IC5千m≫
川勝悠雅②29分21秒46≪23全予3組26位、関東IChalf、箱10区17位、22予106位≫
鈴木伸弥③29分28秒59≪23箱8区15位、22予200位≫
渡辺大喜③29分33秒22

D(3点)64分20秒~64分59秒(99回:70-126位、96回:25-49位、95回:80-129位)
西田大智③29分33秒44≪23全予2組16位、箱7区19位、22予116位≫
生田目惇③29分36秒33≪23関東IChalf≫
富岡晃世②29分40秒87≪23全予2組15位、関東IC5千、22関東IC1500m≫
勝部愛大②29分46秒60≪23関東IC1500m≫

E(2点)65分00秒~65分39秒(99回:127-172位、96回:50-97位、95回:130-180位)
松井遼太③29分33秒14≪21予355位≫
瀬川翔誠②29分33秒37≪22予259位≫
大森由翔②29分48秒07
宮崎暖大②30分44秒27

上位10名得点:40点

参考:過去3年間(99回、96回、95回)
トップ通過:36点、27点、54点
10位通過:28点、14点、31点
13位通過:23点、8点、27点
※95回例年より涼しい、96回は酷暑、99回はやや蒸し暑い条件

 ここにきてぐっと評価が上がってきているのが国士舘大。前半戦は、7年ぶりとなる全日本予選突破。これは予想している人少なかったので、驚いた駅伝ファンも多かったのではないでしょうか。今回の箱根予選は、一部スピードランナーが欠けたものの、メンバー外の選手が記録会で大幅自己ベストを出す選手が続出。もしかすると、かなり仕上がってきているのではと言われています。

 エースは、留学生の3年カマウ選手。昨年は、日本の気候に戸惑うときもありましたが、全日予選に関しては2年連続で好走。今年は本番で28分19秒ベストを出して通過に導いたのですから、強くなっています。箱根予選は、昨年はうまくいかなかったものの、今年はかなり期待できそう。留学生軍団のどこにつけることができるか。

 日本人のエースは、やはり4年山本龍選手ということになるでしょうか。3年連続箱根駅伝に出走していて、過去2度の往路を経験。跳ね返されているものの、その後にハーフ63分07秒を記録したり、少しずつですが走力は上がってきています。集団走が多い国士大ですが、今年は彼も単独で攻めていく役割になるかどうか?

 続く選手たちは集団走の可能性が高いですが、ここのレベルがもしかすると上記の評価点より高い可能性がある。3年生2年生ともに徐々に充実してきています。3年は、今年箱根7区8区でリレーした西田・鈴木選手に、渡辺選手も変わらない力を持ちます。学生ハーフでは64分付近に選手がまとまっていましたね。また、1年時に予選を走っている松井選手や関東ICハーフ出走の生天目選手もエントリー。どれだけ成長しているか。

 2年生に楽しみな選手が多いのですよね。今年の箱根10区を走っている川勝選手は、前回の106位から上積みがありそう。また前回未出走の生駒選手が、1万m29分03秒とチーム3番手の記録。全日予選でも好走していてその実力は楽しみ。

 さらに、関東IC1500m出場の勝部選手に、5千m出場の富岡選手もエントリー。富岡選手は全日予選での通過にも貢献。前回予選出走の瀬川選手、新戦力候補で大森選手もエントリーしていますね。これにメンバー外となったドラ1の岩下選手が、記録会で走れていました。箱根予選を走るメンバーも気合が入りますね。箱根予選はここのところ2年連続10位なので、評価点は抑えめになっていますが、思い切って上位予想にするのもありなチーム状況になっていそうです。

[本戦20位]専修大学

【過去3年間の成績】
99回予選8位10:46:56⇒本戦20位
98回予選9位10:44:58⇒本戦20位
97回予選10位10:33:59⇒本戦20位

A(6点)62分20秒~62分59秒(99回:6-13位、96回:3-5位、95回:9-15位)
ダンカン キサイサ③28分11秒79≪23全予4組15位、関東IC1万18位、箱2区16位、22予23位、全予4組22位、関東IChalf13位、箱3区20位、21:予23位≫

C(4点)63分40秒~64分19秒(99回:37-69位、96回:11-24位、95回:44-79位)
田島洸樹④28分54秒78≪23全予4組39位、関東IC1万、22全予3組36位、関東IC1万≫
新井友裕②29分22秒73≪23箱4区19位、22関東IC5千≫
手塚太一②29分29秒67≪23全予2組14位、関東IC5千、22全予2組39位≫
野下稜平④29分46秒11≪23箱8区17位、22予91位、箱5区19位、21:予117位、箱5区20位≫

D(3点)64分20秒~64分59秒(99回:70-126位、96回:25-49位、95回:80-129位)
中山敦貴④29分21秒02≪23関東IChalf、箱7区20位、22箱10区20位≫
福田達也②29分39秒54≪23全予3組25位、関東IChalf≫
和田晴之①29分40秒84
大西裕翔①30分39秒18≪23全国4区6位≫

E(2点)65分00秒~65分39秒(99回:127-172位、96回:50-97位、95回:130-180位)
藁科健斗②29分48秒58≪23全予3組33位≫
山城弘弐④30分09秒48≪23関東IChalf≫

F(1点)65分40秒~66分19秒(99回:173-220位、96回:98-140位、95回:181-222位)
大田和一斗③30分19秒78
犬塚知宏②30分22秒67
辻 優輝③30分25秒34

上位10名得点:34点

参考:過去3年間(99回、96回、95回)
トップ通過:36点、27点、54点
10位通過:28点、14点、31点
13位通過:23点、8点、27点
※95回例年より涼しい、96回は酷暑、99回はやや蒸し暑い条件

 3年連続出場中の専修大が正念場を迎えています。木村選手を初め力のある4年生が複数人欠場。一気に主力の選手層が薄くなってしまっています。勿論、新たに出てきた選手や、箱根予選で毎年粘走している選手、箱根予選への調整力、そして100回記念の増枠もあるのですが、ちょっときわどくなっているかも??

 一人抜けているエース選手がいて、3年ダンカン選手。少しずつ成績をあげてきていて、今年は箱根2区でも戦っています。この夏は練習はできていて実業団の合宿で走ったそうです。ここまでは、日本人のトップ争い付近で留まっていますが、ようやく爆発力を発揮できるかどうか。今回は彼の貯金が、今まで以上に重要になります。

 日本人は基本的に育成で上がってきた4年生と、勢いある2年生の世代でまとまっていく形になるでしょうか。エース格は、4年田島選手。今年は関東IC本番で初の1万m28分台をマークするなど飛躍候補。トラックの方が得意ですが、丸亀ハーフで64分半ばで走り切り、ロードにも対応しつつあります。

 ロードという事なら、他の4年生も頼りになります。3年連続で箱根路を走っている野下選手は、前回予選91位。アップダウンある今のコースの方が向いています。中山選手も、箱根こそ失速していますが1万m29分21秒ベスト。一つ主要大会での結果を欲しい。山城選手も、年々記録を伸ばして、初の箱根予選。専大が通過するときは、こういう選手の活躍があります。

 2年生以下が、専大としては例年以上に充実しているのが今回救いになるでしょうか。今年この世代で唯一箱根路を走った新井選手に、今年トラックを中心に一気に台頭してきた手塚選手らは、チーム上位に入っていく候補になるでしょうか。これに、全日予選予選を出走している福田・藁科選手が食らいついていくか。

 全日予選は1年生の出場も話題になりましたが、そこから春先に1万m29分40秒を出していた和田選手に、高校時代に5千m14分05秒を出している専大屈指の実力者。最初の箱根予選の成績はちょっと楽しみですね。

 10人目のタイムは、そこそこまとめられそうな気がしています。ダンカン選手が、まずはどれだけ稼いでいけるか。日本人トップ集団よりは前でゴールしたい。そして63分台以内、もしくは100位以内にどれだけ押し込んでいけるかというのが、連続出場のカギとなる気がします。

[予選11位]神奈川大学

【過去3年間の成績】
99回予選11位10:49:29(ボーダーまで34秒)
98回予選5位10:41:57⇒箱根本戦12位
97回予選4位10:29:59⇒箱根本戦13位

A(6点)62分20秒~62分59秒(99回:6-13位、96回:3-5位、95回:9-15位)
小林篤貴④28分21秒10≪23全予4組17位、関東IC1万15位、22全8区12位、予56位、全予3組2位、箱9区9位、21:予112位≫

B(5点)63分00秒~63分39秒(99回:14-36位、96回:6-10位、95回:16-43位)
巻田理空④28分43秒65≪23全予3組15位、関東IC1万、22箱1区11位、21:箱予29位≫
宮本陽叶②28分48秒63≪23全予4組27位、関東IC1万、22全3区16位、予132位、全予1組2位≫
宇津野篤④28分51秒68≪23全予2組10位、22予46位、全予3組5位、箱3区13位、21:箱予65位、箱6区12位、20:予54位≫
高橋銀河④28分57秒71≪23全予3組8位、関東IC5千19位、21予132位、箱9区20位、20:予50位≫
佐々木亮輔④29分10秒90≪23全予2組9位、関東IChalf6位、22予89位、21:箱10区2位、20:予68位≫

C(4点)63分40秒~64分19秒(99回:37-69位、96回:11-24位、95回:44-79位)
高潮 暎②28分59秒02
大泉真尋④29分16秒77≪23関東IChalf、22予240位、箱8区10位、21予156位≫

D(3点)64分20秒~64分59秒(99回:70-126位、96回:25-49位、95回:80-129位)
酒井健成②29分24秒14
中西良介③29分26秒41
滝本朗史①29分32秒38≪22高3区10位、国体5千7位、IH5千11位≫

E(2点)65分00秒~65分39秒(99回:127-172位、96回:50-97位、95回:130-180位)
大岩歩夢④29分47秒40
石口大地③30分24秒21≪22予215位≫
三原涼雅①31分20秒37≪23全国5区21位≫

上位10名得点:45点

参考:過去3年間(99回、96回、95回)
トップ通過:36点、27点、54点
10位通過:28点、14点、31点
13位通過:23点、8点、27点
※95回例年より涼しい、96回は酷暑、99回はやや蒸し暑い条件

 前年、全日本予選トップ通過ながらも、箱根予選は直前の調整不良に泣き、まさかの予選落ち。戦力は充実しつつあった中で、ショッキングでした。今年の全日予選は序盤の出遅れが響いて取り返せず予選落ち。少しツキに見放されて感がありましたが、夏を超えて再び上昇気流となるか。エントリーの段階では、4年小林政選手を除いて、ある程度主力は入ってきました。

 4年生の選手層が分厚いですが、その中で抜けているのが小林篤選手。昨年一気にエース格になり、丸亀ハーフでは62分13秒の好走、その後1万m28分21秒と他校のエースと肩を並べるタイムを残しています。主要大会も安定して戦っていますね。これに、2年時に一気に伸びてきた巻田選手も含めて、エース格の選手となっています。

 楽しみなのが、3大会前に当時1年生ながら高速予選会で62分台を出していた宇津野・髙橋・佐々木選手。そこから怪我など足踏みもありましたが、前半戦は3人そろい踏み。全日予選では2組3組を彼らが巻き返していく展開でした。長い距離では、箱根10区2位の実績のある佐々木選手がやはり一番期待でしょうか。今年の関東ICでは佐々木選手が、6位入賞。長いトンネルから抜け出たか。宇津野・髙橋選手も1万m28分台のスピードが活きる展開になれば、ですね。

 これに走力面は追いついているだろう2年宮本選手が飛躍できるか。丸亀ハーフで63分05秒を出すなど自己ベストは少しずつ更新していて、全日予選は4組に抜擢。ただ、他校のエースには少し遅れを取ってました。2年目の夏で一気に飛躍していると、予選通過後のチームとして楽しみが増えますね。彼の走りは中も木。

 この他では、4年大泉選手が復調。2年前にBチームの星として台頭した選手。昨年は足踏みでしたが、学生ハーフで63分45秒ベスト。確実に積み上げてきています。また、大学での主要大会の実績は少ないですが、2年高潮選手が1万28分台達成。長距離ロードの走りも楽しみな選手。

 それから、新戦力として、3年中西・2年酒井選手あたり。ハーフのベストは65分前後です。このあたり上がっているか。1年生では、高校時代から全国区の活躍がある滝本選手がエントリー。1年目で通用すると、一気に総合力が上がりそうです。あとは、2年前に1万m29分台を出して言える大岩選手や、前回出走者石口選手らか。戦力は、上位通過しても申し分ないので、かつての調整力を取り戻したいところです。

[予選12位]中央学院大学

【過去3年間の成績】
99回予選12位10:51:25(ボーダーまで2分30秒)
98回予選7位10:43:08⇒本戦16位
97回予選12位10:34:36(ボーダーまで37秒)

SS(8点)61分00秒~61分39秒以内(99回:なし、96回:1-2位、95回:2位)
吉田礼志③27分58秒60≪23ユニバhalf4位、全予4組DQ、22全2区5位、予68位、全予4組8位、箱2区18位、21:全4区10位、箱予130位≫

A(6点)62分20秒~62分59秒(99回:6-13位、96回:3-5位、95回:9-15位)
伊藤秀虎④28分36秒72≪23全予4組22位、22箱4区19位、21:全5区9位、箱予115位、20:全6区14位、予190位≫

B(5点)63分00秒~63分39秒(99回:14-36位、96回:6-10位、95回:16-43位)
工藤巧夢③28分44秒01≪23全予1組26位、関東IChalf、22予188位、箱6区4位、21:箱予262位≫
飯塚達也④28分45秒15≪23全予3組4位、関東IC5千18位、22予168位、全予3組15位≫
近田陽路②29分39秒62≪23全予1組10位、関東IChalf5位、22予179位、全予1組21位≫

C(4点)63分40秒~64分19秒(99回:37-69位、96回:11-24位、95回:44-79位)
柴田大輝③28分54秒81≪23全予2組18位、関東IC1万≫
蒲田陽生③29分11秒96≪23関東IC1万≫
黒岩勇禅②29分24秒14

D(3点)64分20秒~64分59秒(99回:70-126位、96回:25-49位、95回:80-129位)
永野俊祐③29分27秒90
黒谷 優②29分28秒33≪23関東IChalf≫

E(2点)65分00秒~65分39秒(99回:127-172位、96回:50-97位、95回:130-180位)
坂本 駿②29分50秒00
成川翔太②30分12秒28
前新城羽信④30分27秒53
市川大世①31分17秒22

上位10名得点:47点

参考:過去3年間(99回、96回、95回)
トップ通過:36点、27点、54点
10位通過:28点、14点、31点
13位通過:23点、8点、27点
※95回例年より涼しい、96回は酷暑、99回はやや蒸し暑い条件

 現代の高速駅伝・予選会に、懸命に食らいつこうという中央学院大。全日本・箱根両予選会ともに突破したり突破できなかったりという状況が続いています。前年の箱根予選は、15kmまで圏内もそこから大きく失速。今年の全日予選は、通過圏内に付けるも、脱水症状になったエース吉田選手が、内側のレーンに何度か脚が入ってしまい、失格に…。とはいえ、タイム的には突破できていたことは、一つ自信にはできる結果に。

 その吉田選手が、やはり大エースではありますね。昨年の予選後に、1万m27分58秒の好記録を叩き出すと、丸亀ハーフではハーフマラソンの日本記録に迫る60分31秒のビッグパフォーマンス。学生ハーフは、序盤に靴紐が解けるアクシデントにもめげず2位。射止めたユニバ代表では日本人トップの4位にランクインしました。状態が良ければ、留学生にも割って入る能力があります。チームの貯金というより、個人の記録が楽しみになる選手。

 続く選手がどこまで上がってくるか。1万m28分36秒のスピードのある4年伊藤選手は、全日予選4組22位戦いきっています。同じ4年飯塚選手は年々レベルアップし、学生ハーフは63分07秒。全日予選も3組4位とまずまずの成績。箱根予選でも十分稼げる選手だと思います。

 また、山下りで好走している工藤選手も、1万m28分44秒までレベルアップ。少し成績に波がありますが、学生ハーフは63分33秒。合わせると強い。前半戦で飛躍してきたと話題になったのが2年近田選手で、関東ICハーフで5位入賞。全日予選も安定していました。彼らが62分台あたり出せるなら、一気に戦いやすくなってきます。

 他にも伸びてきた選手がいて、春先に3年柴田・蒲田選手が1万m28分54秒・1万m29分11秒とそれぞれベストを伸ばしてきました。柴田選手は全日予選2組に抜擢されるなど主要大会の経験を積みました。他にも、丸亀ハーフ64分08秒の黒岩選手や、学生ハーフ65分04秒の黒谷選手など若い選手が出てきていますし、このあたり総合力は通過に申し分ないでしょうか。

 あとは、実績は少ないですが、1万m29分台の永野・坂本選手や、4年間力をつけてきた前新城選手。1年生は、有力ルーキーがエントリー漏れた中入ってきた市川選手にも注目でしょうか。メンバー的には申し分ないので、地に足をつけた戦いといければ、通過できる戦力です。

[予選13位]日本大学

【過去3年間の成績】
99回予選13位10:52:02(ボーダーまで3分07秒)
98回予選21位10:57:50(ボーダーまで12分09秒)
97回予選18位10:43:14(ボーダーまで9分15秒)

SS(8点)61分00秒~61分39秒以内(99回:なし、96回:1-2位、95回:2位)
J.キプケケイ①28分13秒10≪23日本IC1万2位、全予4組29位≫

B(5点)63分00秒~63分39秒(99回:14-36位、96回:6-10位、95回:16-43位)
西村翔太④28分51秒23≪23全予1組29位、22全2区14位、予110位、全予1組13位、21:予133位≫

C(4点)63分40秒~64分19秒(99回:37-69位、96回:11-24位、95回:44-79位)
下尾悠真④28分50秒15≪23全予4組20位、関東IC1万10位、22全1区17位、予169位、全予3組19位、関東IC5千11位、21:予364位≫
安藤風羽③29分19秒30≪23全予3組6位、関東IC1万、22全4区17位、予123位、全予1組26位≫

D(3点)64分20秒~64分59秒(99回:70-126位、96回:25-49位、95回:80-129位)
久保昇陽④29分16秒98≪23全予2組23位、関東IChalf≫
大仲竜平②29分17秒16≪23全予3組27位、関東IChalf20位、22全5区18位、予176位≫
冨田悠晟②29分28秒59≪23関東IChalf≫
土井拓実④29分57秒83≪22予165位、21:予249位≫
中澤星音②30分24秒84≪22全7区18位、予126位≫

E(2点)65分00秒~65分39秒(99回:127-172位、96回:50-97位、95回:130-180位)
山口月暉②29分57秒47≪23全予2組21位、関東IC3障7位、22予438位、日本IC3障6位、関東IC3障≫
本間君耶②30分35秒81

F(1点)65分40秒~66分19秒(99回:173-220位、96回:98-140位、95回:181-222位)
鈴木孔士②29分59秒31
大橋 優③30分29秒63
山口聡太①31分17秒46≪23関東IC1500m、全国5区29位、22高校3区16位≫

上位10名得点:38点

参考:過去3年間(99回、96回、95回)
トップ通過:36点、27点、54点
10位通過:28点、14点、31点
13位通過:23点、8点、27点
※95回例年より涼しい、96回は酷暑、99回はやや蒸し暑い条件

 第100回記念箱根駅伝の予選会で、ある意味見どころとなっているのが、日本大。今回シード校の中央大・早稲田大と並んで、”箱根駅伝御三家”と呼ばれていますが、近年の強化に苦戦。3年連続で予選落ちとなっています。昨年度は、全日本予選は通過したものの、指導者が亡くなってしまったりということも重なり、箱根予選は届きませんでした。今年就任の、新監督のもと、懸命に強化を図っています。

 新しくやってきた留学生が、ここにきて要チェックの存在に。入学前に1万m28分13秒の記録を出していたそうですが、夏前の全日本予選は伸びず4組29位。これは予選通過厳しい…との声が上がりましたが、夏に見違えるほど別人に。日本ICでは、現最強留学生と思われる東国大の選手に、最後まで食いついて28分17秒好タイムで2位。もしかすると、とんでもなく稼いでくれるかもしれない期待が高まっています。

 そして日本人も懸命に強化を進めています。エースは4年西村選手。日大は全体的にトラック型が多い中、ロードも粘っていく選手。丸亀ハーフで、62分53秒の好成績。箱根予選は2年連続100位台ですが、2度ともチーム全体で前半から突っ込んでのもの。今年は上位に入って、タイムを稼いでいける存在です。

 これに続くのが、同じ4年の下尾選手や3年安藤選手。下尾選手は、トラックの安定感では西村選手を上回っている選手。全日予選も4組20位と他校のエースと戦っています。ハーフベストが65分38秒が気になりますが、最後の年に大きく上がるか。安藤選手は、丸亀ハーフで63分台をマーク。その後、1万29分19秒ベストで、全日予選は3組6位と、好走。他校の主力と戦えるようになってきています。

 また、春先に1万mベストを出していた選手もエントリー。4年目で29分16秒まで伸びた久保選手、伸び盛り2年の大仲・冨田選手あたり、関東ICハーフに出走していて実戦経験は積んでいます。久保・大仲選手は全日予選で他校のエースには食らいついていました。長距離ロードでも発揮できればと思います。

 また、前年の予選会100位台で食い下がった選手もエントリー。明らかにロード型だなと思う4年土井選手、前回165位から、1万mもついに29分台へ。最後の4年目の伸びがどこまで。前回126位の2年中澤選手が復帰。昨年はそのまま全日本7区を出走するなど期待が高い。前半戦は試合に出なかったですが、どこまで上がってるか。

 このほか、選手層はそれほど厚くないですが、関東IC3000m障害7位入賞で、全日予選で1万mまで対応していた山口選手、1万m29分59秒ベストを出した鈴木選手、学生ハーフで65分台の本間選手ら2年生がカギか。2年目の夏での飛躍があれば、だいぶ10人目の底上げができるでしょうか?エースに覚醒の兆しがありますので、課題の中堅層の底上げが進んでいれば、予選突破ラインまで上がれるでしょうか。