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箱根駅伝2024予選会【展望&戦力分析①】非強化校の100回記念予選応援枠!

箱根駅伝2024予選会のエントリーも発表され、日に日に緊張感が高まってきています。

当サイトでも、6つに分けて、
各大学の紹介や戦力分析をしていこうと思っています。

①非強化校の100回記念予選応援 ☜
②強化中堅&下位チームの現況は!?
③初の全国化!非関東地区チームの紹介!
④トップ通過するのはどこか!?
⑤連続出場繋げられるか!?
⑥初出場or伝統校復帰はあるのか!?

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箱根駅伝2023予選会【展望&戦力分析①】非強化校の紹介&連合出場応援!

なお、展望&戦力分析するにあたり、

ハーフマラソンの狙えるタイムに分けた

独自のランキングを行っています。

ランキング
JOKER(10点)~60分19秒(84回:1位)

SSS(9点)60分20秒~60分59秒(99回:1位、96回:なし、95回:1位)

SS(8点)61分00秒~61分39秒以内(99回:なし、96回:1-2位、95回:2位)

S(7点)61分40秒~62分19秒(99回:2-5位、96回:なし、95回:3-8位)

A(6点)62分20秒~62分59秒(99回:6-13位、96回:3-5位、95回:9-15位)

B(5点)63分00秒~63分39秒(99回:14-36位、96回:6-10位、95回:16-43位)

C(4点)63分40秒~64分19秒(99回:37-69位、96回:11-24位、95回:44-79位)

D(3点)64分20秒~64分59秒(99回:70-126位、96回:25-49位、95回:80-129位)

E(2点)65分00秒~65分39秒(99回:127-172位、96回:50-97位、95回:130-180位)

F(1点)65分40秒~66分19秒(99回:173-220位、96回:98-140位、95回:181-222位)

G(0点)66分20秒~66分59秒(99回:221-266位、96回:141-193位、95回:223-248位)

G候補

上位10名得点:

参考:過去3年間(99回、96回、95回)
トップ通過:36点、27点、54点
10位通過:28点、14点、31点
13位通過:23点、8点、27点
※95回例年より涼しい、96回は酷暑、99回はやや蒸し暑い条件

コースが同じ99回・96回95回を参考にして作成しています(97回98回はコロナ禍の影響で、コース変更)。

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[前回34位]東京大学大学院

【過去3年間チーム記録】
99回34位11:35:18
98回37位12:09:31
97回37位11:49:24

D(3点)64分20秒~64分59秒(99回:70-126位、96回:25-49位、95回:80-129位)
丸山翔太郎(M2)29分56秒98≪22予258位、21予241位、20予366位、19:予301位≫

E(2点)65分00秒~65分39秒(99回:127-172位、96回:50-97位、95回:130-180位)
森田雄貴(M2)29分55秒15≪22予362位、21予429位、20:予310位、19:予362位、18:予373位≫
久田淳司(M2)29分58秒60≪22予375位、21予393位、20予356位、18全4区17位≫

F(1点)65分40秒~66分19秒(99回:173-220位、96回:98-140位、95回:181-222位)
鬼頭壮平(M2)31分21秒2≪22予435位、21予404位、20予454位≫

G(0点)66分20秒~66分59秒(99回:221-266位、96回:141-193位、95回:223-248位)
中根美七海(M1)30分55秒08≪22予414位、21予360位、20予420位≫

G候補
松本一希(M2)31分52秒5≪22予402位、20予436位、18予400位≫
栗山一輝(D2)32分21秒47≪22予411位、21予374位、20予398位、19予251位、18予312位、17予373位、16予395位≫
柚木﨑正彦(M2)32分20秒1≪22予417位、20予410位、19予445位≫
浜崎航太郎(M1)15分23秒69

 前回、非強化チーム最速だったのは、なんと東大大学院。勉学も大変な中、学部生まで上回ったのは物凄い。大学院で強い意志で学びたいという意欲と、高い学力があれば、全国から選手を集めることができる利点を、最大限生かせているのかなと感じます。この2年間エースとして率いてきた古川選手は、残念ながら未エントリーとなったが、今年もレベルの高い13名がエントリーに入りました。

 東京理科大組の森田・丸山選手がとても安定感が高いですね。丸山選手は、前回258位66分台で、今回のメンバーでトップの実績。大阪ハーフでは65分25秒のベストを出しました。9月も1万m30分05秒出していて、過去最高更新もありそう。森田選手がここにきて伸びてきていて、9月末に5千m14分11秒の好記録。箱根予選は理科大時代の310位が最高ですが、この勢いで、箱根予選も過去最高の成績が取れるか注目。

 他にも、高専時代に全日本駅伝の経験があるM2年久田選手も、大阪ハーフで66分38秒ベスト、春先に5千m14分36秒を出すなど走力キープ、1万m30分55秒のベストを持つM1年中根選手もコンスタントに試合に出場していて、十分戦える状態にありそうでしょうか。今回8度目の予選会となるD2年栗山選手も健在、直前に1万m32分21秒を出していて、状態はまずまず。最後の予選会になりますが、過去最高の251位にどこまで迫れるか。

 また院生になって成長している選手もいて、鬼頭選手が31分21秒大幅ベスト、さらに学習院大から上がってきた柚木崎選手もコンスタントに5千m15分半ばの成績、6月には函館ハーフも走っています。過去最高400位大の2人ですが、今回は飛躍あるか。

 あとは、補欠予定でしたが、早大からきた濱崎選手も出走の可能性出てきたか。春先に5千m15分半を切る記録を残していました。このあたりも戦力として期待ですかね。

 他にも、学内で9月に行われた20kmロードの選考会で、73分台でまとめてきている選手もいます。かなりの酷暑の日でしたので、非強化チームとしては、かなりレベルが高いのではないでしょうか。どれだけまとめてくるか、やはり注目です。

[前回35位]東京大学

【過去3年間の成績】
99回35位11:50:04
98回34位11:46:23
97回34位11:36:30

D(3点)64分20秒~64分59秒(99回:70-126位、96回:25-49位、95回:80-129位)
秋吉拓真②29分48秒43≪22予345位≫

E(2点)65分00秒~65分39秒(99回:127-172位、96回:50-97位、95回:130-180位)

F(1点)65分40秒~66分19秒(99回:173-220位、96回:98-140位、95回:181-222位)
本多健亮④30分17秒98≪22予298位≫

G(0点)66分20秒~66分59秒(99回:221-266位、96回:141-193位、95回:223-248位)
西田大晟③31分49秒99≪22予387位、21予411位≫
越川剛暉③31分53秒80
≪22予385位、21予422位≫

G候補
高橋拓未④32分48秒80≪22予436位≫
甘利 駿③32分21秒20≪22予460位≫
小西 諒③32分51秒30

 学部生の東京大だって負けていません。上位選手は、十分強いです。特に勢いがあるのが2年秋吉選手。高校時代に14分58秒94をマークしていましたが、あっという間に当時の走力を超えています。関東ICハーフで65分58秒のベストを出すと、トラックでは5千m14分19秒・1万m29分48秒の記録。直近、関東新人でもしっかり優勝していて、持ちタイム以上に勝負強さも備わっています。昨年68分台の345位から、どこまで上がってくるか、非常に楽しみです。

 そして、前回学内ワンツースリーだった4年本多・3年越川・西田選手も今回エントリー。4年本多選手の成長が著しく、今年4月に5千m14分16秒69の大幅ベストで学内トップに!1万mも昨年末に出した30分17秒に迫る30分25秒を6月頭に出しています。長い距離も昨年予選の67分台の298位からどこまで浮上するか楽しみ。

 越川・西田選手は、昨年の予選前に1万m32分を切っている実力者。予選も400位以内の70分切とまとめています。越川選手はその後、5千m14分54秒のベストを出すと、今年は3障で9分18秒の記録を出して、関東IC3障に出場するなど実績を重ねています。西田選手は、試合出場こそ少ないもののしっかりエントリー。この1年分の積み上げが楽しみです。

 このほか、前回予選で8番手~10番手に入っている4年高橋3年甘利2年三田選手が内定済み。新たな戦力として、9月酷暑の中、20kmロードを72分台~73分台でまとめた4年小川・3年越野選手らが新戦力となるでしょうか。前回は、院生チームに初めて負けて、15分も差をつけられたところ、上位陣の力で一気に巻き返したいところです。

[前回39位]東京理科大学

【過去3年間の成績】
99回39位12:35:36
98回–位(10名完走できず)
97回36位11:46:01

F(1点)65分40秒~66分19秒(99回:173-220位、96回:98-140位、95回:181-222位)
坂本清弥③32分02秒09≪22予485位、21予406位≫

G(0点)66分20秒~66分59秒(99回:221-266位、96回:141-193位、95回:223-248位)
中山 輝②32分27秒59

G候補
高波慶次③33分08秒76
山本 創②33分42秒34≪22予433位≫
矢嶋 翔③33分20秒11

 予選会常連の東京理科大ですが、2大会前は10名完走ならず、前回は締め切り直前に11人ギリギリ選手が揃う状況で39位。もう少しという状態が続いていましたが、今年は14人フルエントリーできるくらいまで選手層が厚くなり、浮上しそうな気配があります。

 3年坂本選手が非常に勢いがあり、春に1500m3分58秒を記録すると、9月平国大記録会で、1万mベストを32分02秒まで短縮。過去2度の予選は400位台に留まっていますが、これは大幅更新も期待できるでしょうか。また前回チーム4番手の2年中山選手も急成長。今年2月に1万m32分27秒ベストを出すと、その後もコンスタントに1万m33分台。この安定感は、長い距離で武器になってくるか。

 このほか、最近自己ベストを出した選手もいて、3年高波選手が33分08秒マークとして主力の一角として期待、また3年矢嶋選手や1年保坂選手も33分20秒台をマークしています。矢嶋選手は学生ハーフ73分台の走りもしていますね。新たな戦力が育ってきて、選手層が厚くなってきています。

 あとは、既存戦力が調子を上げてくるか。前回ワンツーだった4年岡部2年山本選手は、試合出場が少ないですが、今年もまとめてくるでしょうか。32分台経験のある3年西澤選手も無事エントリー。彼らが状態を整えてきているようであれば、大変心強い。過去2年の苦戦よりは、間違いなく浮上してくると思われます。

[前回40位]高崎経済大学

【過去3年間の成績】
99回40位12:38:08
98回39位12:21:32
97回33位11:35:28

E(2点)65分00秒~65分39秒(99回:127-172位、96回:50-97位、95回:130-180位)

F(1点)65分40秒~66分19秒(99回:173-220位、96回:98-140位、95回:181-222位)
鈴木清太郎③31分56秒69≪22予428位、21予463位≫

G(0点)66分20秒~66分59秒(99回:221-266位、96回:141-193位、95回:223-248位)
笠井大輝④31分43秒02≪22予419位、21予382位、20:予413位≫

G候補
髙橋理久③33分30秒30≪22予424位≫
渡邉建太⑤33分11秒91≪21予460位≫

 群馬県から13年連続して予選に出場を続けている高崎経済大。ここのところは、締め切りギリギリのところで標準突破を決めていますが、続けていること自体も凄いこと。今回も、9月の時点で9人と非常に際どいところでしたが、5年生となる渡邉選手が、9月下旬国公立対抗戦OPで、久々の33分台。毎年予選に出場している笠井・島田選手ら4年生のPMの導きもあり、ギリギリ10人予選を戦います。

 今年のチームのエースは3年鈴木選手か。1万m31分56秒の自己ベストもあり、直近も国公立対抗戦5千m15分21秒94の自己ベストを出していて調子は上がってきている模様。過去2回は400位台ですが、大幅に順位を上げてきそうな気配です。

 この他では、もう一人1万m31分台のベストを持っている笠井選手は、国公立も対抗戦5千mで出場し走力キープ。これに3年高橋選手あたりが、前回予選で72分台で走っています。島田選手も走力キープできているので、同じく狙っていけるか。

 若手では、2年蓑輪選手も国公立対抗戦5千mで16分20秒を出していて、飛躍候補になってくるでしょうか。他、標準切り達成している選手は、直近記録会で34分台~35分前半にまとめていますかね。10人とはいえ、十分記録を残していくことは可能なメンバーに思います。4年生も多いですので、一つ前進の結果を残したいところです。

[前回41位]成蹊大学

【過去3年間の成績】
99回予選41位12:41:49
98回不出場
97回不出場

G候補
打木耕平④32分47秒63≪23関東IC3障、22予445位≫
井口善治郎④33分19秒52≪22予479位≫
武信和佳①33分21秒34

 コアな箱根ファンは知っているだろう”1回だけ箱根本戦出場経験のある”成蹊大。近年は、予選会出場に苦労していましたが、99回の前回13年ぶりに予選会へこぎつけた。長距離部員が10名に満たなかった時期を乗り越えて揃えてきたのだ。本番は、完走チーム中最下位の41位となったものの、完走できなかったチームが2校出たことを考えると、大健闘でした。

 今年は、前回出場の11名のうち10名が残っていたので、早い段階で出場は決まっていましたが、9月末に1年生の武信選手が33分21秒の好記録を残したので、今年も11名で参加。昨年より上の順位・記録を狙っていく体制は整ってきています。

 エース格は、4年打木選手。3障で9分11秒のベストを持ち関東ICにも出場する脚力もさることながら、5月の世田谷記録会で32分47秒63の自己ベストをマーク。記録面で、長い距離に関しては一つ抜けている形でしょうか。

 あとは前回チーム2番手3番手の3年田中・石橋選手の調子が上がってるかどうか。石橋選手は、関東IC800mに出場するなど中距離ランナーですが、長い距離でもチームに貢献できる選手です。あとは3年井口選手や、1万32分台の経験のある4年米澤選手らがまとまってくれば、前回から大きく短縮できるはずです。

[前回NM]一橋大学

【過去3年間の成績】
99回NM(完走者9名)
98回35位11:58:14
97回39位11:52:09

C(4点)63分40秒~64分19秒(99回:37-69位、96回:11-24位、95回:44-79位)
西尾 元④30分12秒06≪22予140位、21予343位、20:予453位≫

G(0点)66分20秒~66分59秒(99回:221-266位、96回:141-193位、95回:223-248位)
有川紘樹①32分48秒04

G候補
渡部達文③32分40秒69≪22予421位≫

 12年連続出場と、例年安定して出場している一橋大。とはいえ、昨年は9月の時点で標準切り6人の状態から何とか10名揃えて出場。結果は、一人選手が脚を痛めてしまい、完走者9名記録なし。出場することも楽ではないことを物語っています。そこから卒業者が2人抜け、さらに1万m30分16秒持っている久保選手がエントリーできない状態でした。

 春の段階で、1年生の有川選手が32分48秒と余裕をもって標準切り。高校時代、野球部ながら5千15分32秒を出していたさすがの走力だ。さらに、9月平国大記録会で梶岡選手ら2名が標準切り。11名と、前年より余裕をもって臨むことができる体制を整えることができました。

 チームのエースが、相当凄い。4年西尾選手は、前回140位65分11秒の高パフォーマンス。しかも今年になって5千14分26秒82・1万m30分12秒06の自己ベスト。しかも、組2位を大きく引き離してのタイムで、まだ伸びしろがあるのは確実。今年、連合チームがあれば、面白かった選手だ。

 他には、前回予選72分台で走り切っている3年渡部選手も面白い存在。今年2月に32分40秒のベスト、その後ハーフで70分05秒をマーク。このあたりが、今回エース格として、稼いで稼ぐ形になるでしょうか。他、平国大記録会でPMとして出ていた3年奥山選手あたりも状態は良いだろうか。例年は、総合30位台後半で安定している一橋大。エースの引っ張りで、もう一度そのあたりに戻したい。

[前回NM]埼玉大学

【過去3年間の成績】
99回NM(完走者9名)
98回不出場
97回44位12:24:12

G(0点)66分20秒~66分59秒(99回:221-266位、96回:141-193位、95回:223-248位)
樋熊悠翔①32分09秒36

G候補
金澤宏哉②31分35秒43≪22予379位≫
澁谷優斗①33分13秒45

 箱根予選への出場・不出場が続いていた埼玉大。でしたが、今年は見事に連続出場。9月の時点で、突破者は6名という状況でしたが、国公立27大学対抗戦で対抗戦で樋熊選手が32分09秒を記録、さらにOPで渋谷選手ら3名が標準記録を突破。一気に10名揃えてきました。

 この対抗戦で32分09秒の記録で8位入賞した1年樋熊選手が、今回のチームのエースだ。高校時代に、14分44秒17の記録を出していた選手ですが、1万mでもやはりという好記録。ハーフマラソンの距離でも十分期待できる選手です。これに、前回チームトップの3年金澤選手がどのくらいで走ってくるか。1万mベスト31分35秒はチームトップ、前回予選は69分44秒とチームで頭一つ抜けた記録で走っています。今年も記録を出せるか。

 さらに、前回予選チーム3番4番で走っている3年阪本・冨田選手は、27大学対抗戦5千mでそれぞれ16分00秒と16分15秒とまずまずのタイムでまとめていて臨戦態勢。他、3年佐藤選手ら、前回75分前後でまとめた選手は健在です。前回は1人タイムオーバーで完走者9名となりました。今回も10名での参加ですが、エース力あがっているので、完走できればいい順位で上がるかもしれません。

[3年ぶり]東京工業大大学院

【過去3年間の成績】
99回不出場
98回不出場
97回45位12:27:48

E(2点)65分00秒~65分39秒(99回:127-172位、96回:50-97位、95回:130-180位)
伊藤颯吾(M2)30分12秒93≪21予297位、20予379位、19:予425位、18:予429位≫

F(1点)65分40秒~66分19秒(99回:173-220位、96回:98-140位、95回:181-222位)
柴田瀬允(M1)31分23秒70≪22予396位、21予351位、20:予396位、19:予460位≫

G(0点)66分20秒~66分59秒(99回:221-266位、96回:141-193位、95回:223-248位)
小林将吾(M1)30分43秒37≪23関東IC3障、22予291位、22関東IC3障、21予311位、20:予390位、19:予419位≫
久保田雄也(M1)30分52秒68≪22全1区26位、出6区19位、21出4区16位≫

G候補
渡部剛士(M2)32分46秒33

 実に3年ぶり出場となる東京工業大大学院。院生チームということで、揃えるのに苦労はしているものの、トライアスロン部に協力を仰いだり、たまたま進学していた拓殖大時代の箱根駅伝ランナーに出てきてもらったり、色々この界隈で話題に事欠かない存在でもある。なお、今回は院生陸上部で10名揃えてきています。

 上位勢は強い選手が揃っています。エース選手は、M2年の伊藤選手。学部時代から主力でしたが、院生になってからさらに力を伸ばしている選手。昨年12月1万m30分12秒の好記録、学生ハーフも68分台で走り切っていて、しっかり走力キープ。学部4年時の297位が最高ですが、順調なら超えてもおかしくないところ。

 さらにM1年も頼もしい選手がいて、学部時代に予選291位、さらに3障で関東ICに出場している小林選手。また大阪ハーフで66分台を出していた柴田選手がともに院生へ。予選は過去300位台ですが、大幅に更新してきそうな勢いだ。

 また、違う大学から工大院に進学した選手も頼もしい選手がいて、新潟大時代に複数回大学駅伝に出場している久保田選手が進学。直近27大戦で5千m15分05秒ベストと好調だ。また、立教大から進学した渡部選手が、今年になって大きく伸び、1万m32分46秒を記録。このあたりで、タイムを稼いでいく形になりそうだ。

 このほかは、東工大から進学したランナーたちが懸命に完走を目指す形。中距離を中心に走りながら、33分台をマークしているM2年箱崎選手らの頑張りに期待だ。実は、来年度から、大学名が東京科学大に名前が
変わります。現在の校名として頑張りたかった学部チームが、標準切りが足りずまさかの予選不参加。この無念の思いを背負っての出場です。

[6年ぶり]国際武道大学

【過去3年間の成績】
99回不出場
98回不出場
97回不出場

E(2点)65分00秒~65分39秒(99回:127-172位、96回:50-97位、95回:130-180位)

F(1点)65分40秒~66分19秒(99回:173-220位、96回:98-140位、95回:181-222位)
森山摩周②31分04秒55≪21高6区32位≫

G(0点)66分20秒~66分59秒(99回:221-266位、96回:141-193位、95回:223-248位)
仙田宇宙②half70分30秒
神守正義①32分19秒40

G候補
笠井天斗①32分25秒05
福島孝介①5千15分05秒89
今里嘉伸①5千15分13秒78
田中拓斗①5千15分21秒41

 第100回記念大会に向け、関東地区もいくつかの非強化チームが久々に顔を出すチームがありますが、国際武道大もその一校。94回の予選を最後に遠ざかっていて、近年は部員数も少なくなっていたのですが…、2年生1年生大量入部。5000m15分台を高校時代に出している選手も多く、もしかして強化が始まったのかな??と思う程。今年の5月に学内記録会で1万m32分台~33分台が続出し、一気に標準突破。13人の態勢となりました。

 その中でエース格となるのが2年森山選手。高校時代は北山高で、6区32位の成績。沖縄県の躍進を支えた選手。国際武道大進学しましたが、1万m31分04秒の好記録を出し、学生ハーフも69分37秒の好成績で走り切っています。同学年では、仙田選手も70分00秒で走っていて、2年生以上ではこのあたりが引っ張る存在です。

 1年生は、5千m15分前半のタイムを持つ選手が多くいます。その中では、高校時代・そして大学でも1万m32分台をマークしている神守選手に注目でしょうか。この世代でも32分19秒40とトップの成績です。これに続いた笠井選手32分25秒と、1万mの成績では彼らが抜けているでしょうか。

 他にも、5千m15分05秒ベストの福島選手や、大学に入って15分13秒を出している今里選手らもどこまでくるか。順調に練習をこなせていれば楽しみな存在だ。あとは2年生以上でも大城選手など、5千m15分半ばとタイムを短縮している選手もいますかね。6年ぶりですが、結構高順位で走ってくるかもしれません。

[3年ぶり]防衛大学校

【過去3年間の成績】
99回不出場
98回不出場
97回46位12:32:37

G(0点)66分20秒~66分59秒(99回:221-266位、96回:141-193位、95回:223-248位)
松下竜大①32分27秒01

G候補
南風盛蔵丸①32分59秒61
井川大我①5千14分58秒29
平尾倫太郎④33分18秒98

 チームとして過去2度の出場、近年も連合で2度出場があった防衛大が、3年ぶりに予選に出場します。1年生に、まずまずのタイムを持っている選手が入部したのは大きい。5千m14分58秒を持っている井川選手と15分11秒の松下選手が入部。井川選手は6月に早くも標準記録を突破、その後もコンスタントに試合出場を続けています。

 松下選手は、時期としてはギリギリですが、9月の平国大記録会で突破。しかも32分27秒01とチームトップの記録で走破しました。また、5千mベストは15分後半も、6月に1万m32分59秒61をマークした南風盛選手もいます。この1年生3人がエース格となって引っ張りますかね。

 勿論、3年ぶりの突破には1年生の力だけではありません。4年平尾選手が6月同じく記録会で33分18秒を記録。この時点でまだ突破者は6名でしたが、9月平国大で先の松下選手に、山川・土谷選手ら4年生の選手が自己ベストで33分台半ば。ここだけで5名突破し、一気に突破者が11名に増えました。若い力と4年生の力を合わせて、3年ぶりの予選を謳歌します。

[14年ぶり]群馬大学

【過去3年間の成績】
99回不出場
98回不出場
97回不出場

F(1点)65分40秒~66分19秒(99回:173-220位、96回:98-140位、95回:181-222位)
植村勇太④31分20秒74≪23関東IC3障、22関東IC3障≫

G(0点)66分20秒~66分59秒(99回:221-266位、96回:141-193位、95回:223-248位)

G候補
吉井奎登②32分28秒84
牛久賢哉②32分49秒30
中林 俊④33分20秒25≪20関東IC3障≫

 今回の予選で、一番長いブランクを経て出場するのは、群馬大。86回予選以来、実に14年ぶりに出場します。この86回予選の後に、標準記録が5千m17分00秒以内から5千m16分30秒以内に引き上げられ、それ以来出場できていませんでした。それ以来、機運に恵まれませんでしたが、

 昨年当時の3年生以下のみで、1万m34分以内9名に!ここからあと1人がなかなか出てきませんでしたが、9月末27大戦OPで1年生浅見選手が、33分47秒を記録。14年の間、標準記録が2度上昇するという高いハードルを乗り越えての出場です。

 チームのエースは4年植村選手。2年連続関東IC3障に出場する脚力もありますが、長い距離にも強く、1万m31分20秒、ハーフも昨年上尾ハーフで66分31秒の好走を見せています。最初で最後の予選ですが、かなりやれそうな気がします。さらに2年生吉井・牛久選手がともに1万m32分台と勢いある走りをしています。ハーフも吉井選手が71分台、牛久選手が72分台を出していますので、長い距離も経験済み。この3人で稼いでいく形になります。

 また、群馬大は医学部の選手も合わせて標準突破を目指すのも恒例で、4年中林選手がその一人。1500m3分台や3障で9分18秒のベストを持っている選手。実はコロナ禍で11月開催となった関東IC2020にも、当時1年生ながら出場していたりします。色んな選手の力が合わさっていますね。しっかり記録を残して、次の出場に繋げていきたい。

[6年ぶり]千葉大学

【過去3年間の成績】
99回不出場
98回不出場
97回不出場

G(0点)66分20秒~66分59秒(99回:221-266位、96回:141-193位、95回:223-248位)
添田大葵②32分47秒48

G候補
堀越創良④32分52秒73
條川武志③half69分48秒

 最後に紹介するのは、9月30日学芸大記録会で、駆け込みで3名の標準突破者が出て、10名揃えてきた千葉大。GMOで大活躍中の今江選手の母校になりますが、彼が2年時だった94回大会の予選を最後に出場が途切れていました。でしたが、今回6年ぶりの出場になります。

 チームのエースは、2年添田選手。5千14分54秒・1万m32分27秒の自己ベストを持っていて、8月関東甲信越でも5千m15分15秒の好記録で優勝。好調を維持しています。これに昨年ハーフ69分48秒を出した條川選手が主力。また、昨年27大戦で1万m32分52秒を出した後、長く休部していた4年堀越選手も、エントリーということで、このあたりが主力となるでしょうか。

 とはいえ、予選標準突破は楽ではありませんでした。部員不足にも悩みましたが、1年生が8名も入部。ここから動き出します。6月に一人突破すると、7月には中距離ブロックの西田選手が突破します。これで標準突破6名。

 そして、夏を超えて1年生の身体ができてきます。9月27大戦OPで岩野選手が突破すると、最終便となる学芸大記録会で、エース添田選手がペースメーカーする中、3人もの1年生の選手が33分50秒前後で雪崩れ込み、10名到達。1万10人ベストは57校平均で一番低いですが、勢いある選手も多い。一つでも上の順位を目指していきたいところです。