先日、箱根駅伝のコアなファンがざわつく記事が公開されました。
選手層が厚すぎる青学大「箱根駅伝にBチームも出走していたら何位だった?」を検証してみた〈Aチームは10分以上の大差で圧勝〉(佐藤俊)#箱根駅伝 #ekiden #青山学院大学 https://t.co/br8ZWerKyD
— Number編集部 (@numberweb) January 28, 2022
もしも青学大Bチームが箱根駅伝に参加したら…2位に10分以上の大差をつけて圧勝した青山学院大ならではの話題ですね。
実際に、青山学院大の選手層は非常に厚く、他校なら十分にレギュラークラスとなれる、トラック1万m28分台の持ちタイムを有しているランナーが、補欠にも多くいます。
そのため、駅伝ファンの中で、青学大Bチームなら、どのくらい走れるだろうと、「if」を語ることもありました。
その話題を、Numberのライターの方が、記事にされたのですが、想定の区間配置や区間タイムの算出に疑問点が続出してしまっています(公式のライターだからこそ仕方ない面もありますが…)。
そこで、一応大学駅伝の追っかけを30年近く続けている当方で、青山学院大Bチームが、今大会に出場したらどうだったか、細かく検証してみたいと思います。
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もし箱根駅伝2022に青山学院大Bチームが出場したら総合何位?
まずは、Number記事について、思うことをまとめ、
そして、当方の個人的な青学大Bチームの予想をしていきます。
Number記事のまとめ
Number記事の区間配置面
・トラック1万mの持ちタイムを重視しすぎ
青山学院大は、11月に行われたMARCH対抗戦にて、ほとんどのランナーがトラック1万mに出走しています。重要レースの位置付けで、箱根駅伝エントリーの参考になっています。
とはいえ、箱根駅伝は全ての区間が20㎞ロードを超えています。トラックの1万mがそのままあてはまるわけではありません。トラックのタイムを出していても、”トラック向けの練習をしていた”ということで、エントリー落選したランナーもいます。
逆に、”ロードが非常に得意”、”アップダウンあるコースがこなせる”、”長い距離の単独走ができる”という理由で、エントリーに入った選手もいます。このあたりは、もう少し細かく考えてもいいのかなと感じました。
・ハイテクハーフマラソン(1/9)を考慮していない
そして、青学大は、箱根駅伝1週間後のロードレースに、箱根駅伝出場ランナー以外が、大挙として出場しています。ちょうど正月の頃を考えると、非常に参考になっていくはずです。
結果は、上記記事にまとめています。これをナンバーの記事と比較すると、チーム1位関口選手⇒7区、同2位田中選手⇒外れている、3位横田選手⇒3区、4位鶴川選手⇒外れている、
さすがに区間配置としてはおかしいのではないかと思ってしまいますね。多少区間適性はあるとはいえ、ハーフマラソンをしっかり走れる選手が外れるのは…考え直したくなってしまいます。
Number記事の区間タイム算出方法
・1万mベストの時速を計算し、その数字で各区間の距離を除法すると…
Numberの筆者は、トラック1万mのベストから割り出しているのですが、無理が出てきているのですよね。トラック1万mベストなら、今回のレギュラーメンバーを上回る選手も何人かいます。
特に、1区のBチーム選手の予想が、本1区の1万mベストを大きく上回っているために、今回中央大吉居選手が出した区間記録をも上回る計算になってしまっています。
また、2区のBチーム予想のランナーは、1万mベストだけみると、エース近藤選手に次いで、チーム2番手の持ちタイムを持っている選手ですが、秋以降はそこまで好調ではありませんでした。全日本駅伝6区出走予定でしたが、直前に発熱したこともあります。
トラックベストだけでみると、算出方法は変だなと思ってしまいます。
なぜこうなってしまったのか
・一般ファン向けの記事だから
ライターの勉強不足…との非難が結構多いのですが、コアな箱根駅伝ファン向けの記事ではない、一般な方を対象している記事だから、トラック1万mベストを中心とした算出方法を取っているからです。
なぜ一般のファンだとトラック1万mベスト中心になるのか。それは、青学大など多くのチームは、11月の記録会で、1万mの大会に出場して、記録を競い、エントリーの参考にしているからです。
ロードのハーフマラソンは、コロナ禍で大会が制限されていることや、長い距離を走るため一度の負担が高いということで、一部のランナーしか出場していません。そのため、算出方法の指標として使用しにくい事情があります。
そのあたりを複雑にからめると、情報量が多くなりすぎて、一般のファン向けの記事ではなくなってしまうため、1万mベストのみで算出するのは、妥当な方法でもあるわけですね。
日テレの箱根駅伝の放映を見ていると、「A選手の後方B選手が40秒差。1万mベストはB選手の方が30秒早い。なのでB選手が今後差を詰めてくるかもしれません」といったような実況が、時折みられます。一般のファンには、分かりやすく、適切な情報量でしょう。
【if】青山学院大Bチーム区間オーダー&シミュレーション
とはいえ、実際Bチームが出場するとどうなるか、うずうずしてしまう駅伝ファンも結構多いと思います(私もその一人です)。
なので、一応30年近く大学駅伝の追っかけをしている一駅伝ファンとして、青学大Bチームの区間オーダーと、総合順位を予想してみたいと思います。
青学大秋~冬の記録をまとめる
まずは、出雲・全日本大学駅伝と11月以降の青学大の記録をまとめていきたいと思います。
2021.10.10 出雲駅伝
1区1位近藤幸太郎③※箱根2区7位
2区7位飯田貴之④※箱根4区3位
3区3位佐藤一世②※箱根8区2位
4区6位若林宏樹①※箱根5区3位
5区6位目片将大③
6区3位横田俊吾③※箱根エントリー2021.11.7 全日本大学駅伝
1区4位志貴勇斗②※箱根1区4位
2区14位中村唯翔③※箱根9区1位
3区3位岸本大紀③※箱根7区1位
4区1位髙橋勇輝④※箱根6区8位
5区1位佐藤一世②※箱根8区2位
6区12位若林宏樹①※箱根5区3位
7区2位近藤幸太郎③※箱根2区7位
8区3位飯田貴之④※箱根4区3位2021.11.14 世田谷246ハーフ
1位田中悠登①62分38秒※箱根エントリー
2位中倉啓敦③62分44秒※箱根10区1位
5位宮坂大器③63分05秒※箱根エントリー
7位大澤佑介③63分15秒
8位目片将大③63分16秒
14位鈴木竜太朗②63分59秒
湯原慶吾④64分06秒※箱根エントリー
白石光星①64分11秒
倉本玄太②64分13秒
山内健登②66分25秒2021.11.14宮古サーモン・ハーフ(非公認)
太田蒼生①62分27秒※箱根3区2位
関口雄大③62分38秒※箱根エントリー
能島 翼④62分51秒
西川魁星③62分54秒
横田俊吾③63分06秒※箱根エントリー
佐々木塁②63分25秒
畦地貴斗③63分29秒2021.11.24 MARCH対抗戦
3組
山内健登②28分34秒12★
畦地貴斗③28分53秒47★
西川魁星③29分12秒95★
佐々木塁②29分13秒65★
池田知史②29分17秒46★
4組
若林宏樹①28分27秒72★※箱根5区3位
小原 響②28分28秒97★
太田蒼生①28分32秒17★※箱根3区2位
湯原慶吾④28分42秒17★※箱根エントリー
鈴木竜太朗②28分43秒24★
倉本玄太②28分45秒97★
田中悠登①28分46秒51★※箱根エントリー
白石光星①28分49秒65★
大澤佑介③29分24秒42
能島 翼④29分34秒02★
5組
近藤幸太郎③28分14秒34※箱根2区7位
中村唯翔③28分29秒43★※箱根9区1位
飯田貴之④28分30秒30★※箱根4区3位
中倉啓敦③28分33秒71★※箱根10区1位
宮坂大器③28分34秒23★※箱根エントリー
西久保遼③28分46秒72※箱根エントリー
志貴勇斗②28分50秒54★※箱根1区5位
目片将大③28分53秒40★
横田俊吾③28分57秒28★※箱根エントリー
関口雄大③29分20秒77※箱根エントリー2021.12.25 1万mTT(学内、非公式)
目片将大③28分45秒0 区間新!
倉本玄太②28分51秒1 区間新
渡辺大地④28分56秒9 区間新
山内健登②29分05秒2 区間タイ
畦地貴斗③29分08秒2小原 響②29分10秒7
佐々木塁②29分13秒0
能島 翼④29分21秒9
池田知史②29分26秒4
松並昴勢②29分42秒02022.1.9 ハイテクハーフマラソン
1位関口雄大③62分26秒※箱根エントリー
2位田中悠登①62分33秒※箱根エントリー
4位横田俊吾③62分36秒※箱根エントリー
5位鶴川正也①62分44秒
6位山内健登②62分45秒
目片将大③62分51秒
西久保遼③62分58秒※箱根エントリー
畦地貴斗③63分02秒
佐々木塁②63分27秒
喜多村慧①63分48秒
鈴木竜太朗②63分53秒
松並昴勢②63分54秒
小原 響②63分57秒
大澤佑介③64分28秒
多田奏太②64分47秒
池田知史②64分48秒
山下悠河②64分56秒
倉本玄太②65分38秒
宮坂大器③65分46秒※箱根エントリー
非常にたくさんのデータになってしまい、申し訳ないですが、それだけ青山学院大のエントリー争いが激しいということですね。
オーダーを考えながらまとめます。
青学大Bチーム区間オーダー予想
1区(21.3㎞)鶴川正也①half62分44秒
2区(23.1㎞)田中悠登①28分46秒51、half62分33秒
3区(21.4㎞)関口雄大③28分56秒09、half62分26秒
4区(20.9㎞)横田俊吾③28分57秒28、half62分36秒
5区(20.8㎞)目片将大③28分53秒40、half62分51秒
6区(20.8㎞)倉本玄太②28分45秒97
7区(21.3㎞)宮坂大器③28分34秒23、half62分26秒
8区(21.4㎞)西久保遼③28分21秒39、half62分30秒
9区(23.1㎞)山内健登②28分34秒12、half62分45秒
10区(23.0㎞)湯原慶吾④28分42秒17
1区2区に1年生を並べる冒険オーダーですが。ハイテクハーフで優勝した関口選手2区エース区間が無難ですが、自分なりに理由を説明ながら、シミュレーションしていきたいと思います。
青学大Bチーム往路シミュレーション
実際の往路の展開を見ながらシミュレーションしていきます
1区(21.3㎞)鶴川正也①62分20秒 区間15位相当 トップと1分40秒
1月ハイテクハーフ62分44秒
高校駅伝2020にて、1区(10㎞)で区間賞を獲得している選手。それもハイペースを制して28分56秒の好タイムだった。その爆発的なスパートから、原監督から早くも1区候補(なお、若林選手は5区と言われていた)に。
大学入学直後に、5千m13分43秒ベストを出して、3度13分台を記録していました。今回活躍した青学ルーキーズで一番リードしていた存在でした。
でしたが、7月に故障すると、その故障が長引いてしまい、秋は全くレースに出られませんでした。箱根は1区の付き添いだったそうです。そんな中、6月以来のレースであり、初ハーフマラソンのハイテクハーフで62分44秒好タイムは、さすがのセンスです。
おそらくBチームがあったら、将来性も兼ねて起用していたのではないでしょうか。
ただ今回は、第2集団でも区間記録に迫るペースでしたし、どこまでついていけたか…。区間15位相当62分20秒で算出しましたが、実際のレースではこの直後に創価葛西・早大井川選手が中継所に辿り着いています。
葛西選手も10月まで故障で走れず、井川選手も12月絶不調で練習が詰めなかったそうです。彼らは16㎞過ぎに第2集団が動いた際についていけなかった形です。実力者でも、練習量が不足していたら、今回はこのあたりが限度でした。なので、同じく実力者でも故障があった鶴川選手も、今回はこのあたりかなぁと。順調なら、今回の志貴選手を凌いだかもしれません。
2区(23.1㎞)田中悠登①68分22秒 区間14位相当
通過12位タイ(トップと3分10秒)
世田谷half1位62分38秒
MARCH対抗戦28分46秒51
ハイテクハーフ2位62分33秒
連続して1年生区間となりましたが、今の調子だったら1年生田中選手が華の2区になると思います。世田谷half優勝というがまず大きい。全体的にアップダウンがあるコース、特に15㎞で上り坂がある難コースです。
これで勝ち切っています。2位には10区で区間記録を出す中倉選手、3位には箱根1区2位の駒大唐澤選手です。ハイテクハーフも2位で自己ベストを更新していますので、箱根走ってもおかしくなかった選手です。Bチームなら華の2区でしょう。
1区の位置的には、創価・山学の留学生と早大中谷・明大鈴木選手らが前後にいる状況です。おそらく早大中谷・明大鈴木選手についていくのではないでしょうか。彼らは、イーブンペースで走って後半勝負とみてレースを進めていています。10㎞通過はどうやら29分00秒程。僅かに下っていて、追い風もありました。田中選手ついていけると思います。
そして権太坂の下り・不動坂以降、うまく力を温存できていれば、ここから前にいくことは可能だったと思います。2選手とも権太坂以降はやや苦戦していました。最後のアップダウンは部があったのではないかな。2選手を突き放し、前の神大と同じ位置でのリレーとシュミレーション。
選抜を含めて68分221秒の区間14位相当、順位は3つほどあげるとしています。
3区(21.4㎞)関口雄大③62分42秒 区間8位相当
13位相当通過(トップと3分50秒)
宮古サーモン・ハーフ62分38秒
MARCH29分20秒77
ハイテクハーフ62分26秒
3区にハイテクハーフ優勝で話題になった関口選手の予想です。まだ大舞台はないですが、単独走長い距離で堅実に走れるようですね。実は本チーム3区の太田選手は宮古サーモンハーフ62分27秒優勝。関口選手は62分38秒の2位だったのですよね。ここから太田選手がさらに伸びて、箱根で61分00秒とんでもない走りをしていましたが…。
太田選手は東国大の選手をうまく利用できていました。後方から、ある程度自分で行く必要もありますので、さすがに62分台くらいでしょうか?神大宇津野選手一緒に走り出しますが、後方から早大太田さらに順大伊豫田選手が追いかけてくる展開です。
さすがに伊豫田選手は強すぎる。故障明けながら62分中盤のペースを刻んだ太田選手あたりと勝負していく展開になると思います。スピードタイプではないですが、力で62分30秒台を出していければ、区間一桁相当となっていきます。
4区(20.9㎞)横田俊吾③62分26秒 区間8位相当
10位相当通過(トップと4分30秒差)
出雲駅伝6区3位
MARCH対抗戦28分57秒28
ハイテクハーフ62分36秒
出雲駅伝アンカー区間3位好走の横田選手が控えに残っているのは贅沢ですね。出雲がピークとなり、一旦調子が落ち込んだようですが、ハイテクハーフではしっかり62分36秒の3位。いつでも走れる状態ではあったようですね。
スタミナに自信があり、レース展開を読む力もあります。しっかりと後半に挙げていける走りをしていくと思います。なので4区や9区がいいかなあと。ハイテクハーフが良かったので4区にします。
中盤以降に山学大を捉えて12位相当に浮上、終盤は落ちてきた国士三代・東洋木本選手や、追い上げてきた早大石塚選手らと十分勝負していけたのではないでしょうか。
うまくいければ、このあたりで10位相当で繋ぐこともできたのかなと思います。
5区(20.8㎞)目片将大③72分36秒 区間9位相当
9位通過相当(トップとの差6分20秒)
出雲駅伝5区6位
世田谷246ハーフ63分16秒
MARCH対抗戦28分53秒40
箱根0区1万mTT 1位28分45秒
ハイテクハーフ62分51秒
出雲駅伝で大学駅伝デビュー、その後記録会でまずまずも箱根エントリー落選。しかも原監督から「17番目」と告げられたそう。悔しさもひとしお、年末箱根0区で学内1位になるなど、力のある所を見せました。
その目片選手を5区山登り予想します。夏合宿で上りの練習が非常に良かったという情報もあります。なので、Bチームからなら彼かなぁと思っています。
とはいえ、予想するにあたり細かな登りの適性は不明です。ここは他の選手の1万mの記録も参考にしながら、区間タイムを算出していく必要があるでしょう。できるだけ11月に1万mを走っている選手とします。
3位青学若林①70分46秒 1万m28分27秒72
6位中大阿部①71分58秒 1万m28分37秒35
OP筑波福谷③73分01秒 1万m29分11秒71
17位山学成毛④74分49秒 1万m29分24秒05
18位明大下條③74分54秒 1万m28分47秒86
19位専大野下②75分50秒 1万m30分01秒73
多少の展開の違いはあれど、意外と1万mベスト通りとなっている??序盤突っ込む展開となった明大下條選手以外は、11月のベスト通りでした。目片選手は、11月28分51秒でした。適性とペース配分がしっかりできれば72分半あたりは可能…のように見えます。
また、このシミュレーションでは、早大伊藤選手の1秒前。伊藤選手は序盤抑えると決めています。また前は1分ほど。ひとまず自分のペースで走りだせるので、突っ込む心配も比較的少ないかな?
基本的には単独走、終盤に法政大を交わして、さらに追ってきた東洋宮下選手らと激しくバトルしながら、芦ノ湖FINISH。往路9位相当でしょうか。
青学大Bチーム復路シミュレーション
復路もレース展開になぞらえてみます
6区(20.8㎞)倉本玄太②59分53秒 区間16位相当
12位通過相当(トップとの差7分10秒)
世田谷246ハーフ64分13秒
MARCH対抗戦28分45秒97
箱根0区1万mTT2位28分51秒1
ハイテクハーフ65分38秒
6区山下りは2年倉本選手の予想をします。なぜかというと、学内1万mTT箱根0区で2位に食い込み、インタビューで「来年は0区ではなく6区を走ります」と答えているため。1万m28分45秒のベストも出していますね。
詳しい適性は分かりませんので、例によって1万mベストを他の6区走者と比較します(11月に絞りたかったですが、6区出走者は走っていないことが多い)
4位中学工藤58分47秒 1万m29分21秒52
5位中大若林58分48秒 1万m28分42秒02
9位創価濱野59分04秒 1万m28分37秒06
10位東洋九嶋59分19秒 1万m29分05秒71
12位明大杉本59分28秒 1万m28分46秒29
13位国士福井59分33秒 1万m29分17秒51
15位神大横澤59分35秒 1万m29分11秒49
16位帝京北野59分59秒 1万m29分20秒57
何名かピックアップしてみましたが、何とも言えないですね。氷点下の温度で、意外と前回の経験者が苦しんでいます。初出場者との比較が良いか。また、抜群に適性があれば、エントリーはされていると思うので、そこも考慮する必要があるでしょうか。
ひとまず初出場者で、自己ベストが近い明大杉本選手より下がるか。世田谷246ハーフも64分少しとかかっていますので、60分近くかかると想定してみます。
そうなると、途中でシード権争いに巻き込まれていく形になります。東洋九嶋・東海川上・法大武田選手あたりに交わされて、12位相当でのタスキリレーとなります。
7区(21.3㎞)宮坂大器③63分29秒 区間4位相当
9位相当通過(トップと8分00秒差)
世田谷246ハーフ63分05秒
MARCH対抗戦28分34秒23
ハイテクハーフ65分46秒
少し算出に迷った選手です。夏までは不調も、世田谷246ハーフはチーム3番手好走。MARCH対抗戦も28分34秒とチーム内箱根ランナーとほぼ変わらない成績。絶好調で7区エントリーも、岸本選手に当日変更となりました。
その後のハイテクハーフは、まったくうまく走れず…。前日に、新年度の主将に任命された気負いもあったのかどうか??ひとまず、他校の1万mタイム直近と比較してみます。
2位明大富田63分02秒 1万m28分41秒77
3位東海越63分09秒 1万m28分48秒72
4位創価新家63分42秒 1万m28分45秒93
5位早大鈴木63分48秒 1万m28分26秒41
8位法大中園64分09秒 1万m28分58秒54
10位駒大白鳥64分12秒 1万m28分51秒81
13位帝京福島65分03秒 1万m28分57秒49
15位駿河新山65分26秒 1万m28分56秒54
これはだいぶ分かれてしまいましたね。流れに乗っているか、並走しているか、単独走か。記録を出した後の調子もある程度左右されている形になります
主要区間の経験がある明大富田選手や、高校時代からロード・駅伝に自信がある東海越選手は、どんどんいっていますかね。ちょうどシード権争いの最中、宮坂選手が突き抜けていけたかどうか。
それか、シミュレーション3秒前の法大中園選手に追いつき、一緒に東洋梅崎選手に追いついた後、暫く並走しているかもしれないですかね。そしてどこかで抜け出し、落ちてきた國學木付選手を交わすかな?
8区(21.4㎞)西久保遼③64分50秒 区間3位相当
7位通過相当(トップと8分01秒差)
MARCH対抗戦28分46秒72
ハイテクハーフ62分58秒
万全ならBチームでエース区間2区だろう選手。もしくは本戦で走っているか…。昨年春に1万m28分21秒のベストを出すと、その勢いのまま関東IC2部ハーフマラソンで優勝しています。一気に大学駅伝出走候補になります。
実際、全日本大学駅伝6区内定していたのですよね。でしたが、直前に発熱があり、チャンスを逃してしまいました。その後、MARCH対抗戦で28分台出しますが、本戦出場ならず。ですが、ハイテクハーフは62分58秒。これは中々です。1㎞3分平均を切って走れています。
上りの適性さえあれば、十分に本戦8区出走の佐藤選手を上回ってくるかもしれませんよ。同じくらいで走れていれば、前を追い抜いていくことができます。東海入田・帝京橋本選手を交わして、前駒大が見える7位相当に上がる計算です。
9区(23.1㎞)山内健登②69分34秒 区間8位相当
8位通過相当(トップと10分30秒差)
MARCH対抗戦28分34秒12
箱根0区1万mTT4位29分05秒2
ハイテクハーフ62分45秒
まだ選手がいます。箱根未エントリーながら、ハイテクハーフ62分45秒をだした山内選手のオーダー予想です。1年時に全日本6区を出走していて駅伝経験もあるんですよね。
この時は、原監督がギリギリまで6区の出走ランナーを決めれなかったこともあり、メンタル面の準備不足でうまく自分の力を発揮できませんでした。その後、暫く結果を出せなかった時期を乗り越えて、MARCH対抗戦で、3組若い組で飛び出して28分34秒と、レギュラーと変わらない成績を残します。
ですが、原監督は「トラック仕様の練習だった」ということで、箱根エントリーには名前がありませんでした。それをバネにしたのか、ハイテクハーフで62分45秒。ハーフマラソンもしっかり走れることをアピールしています。
ハイテクハーフはほぼ平坦なコースだそうなので、多少アップダウンがある9区、復路長丁場がどうかなということで、69分半ば想定にします。そうすると国学平林・東洋前田選手に抜かれるも、創価中武選手を交わして8位相当となります。
10区(23.0㎞)湯原慶吾④69分10秒 区間4位相当
6位FINISH相当(トップと11分50秒差)
MARCH対抗戦28分42秒17
アンカーは、Bチーム唯一の4年生で、箱根経験者となる湯原選手になるのではと思います。しかも2大会前はアンカーで優勝のゴールテープを切っています。今期は不調に苦しんでいましたが、秋になって浮上。28分42秒自己ベストを更新して、16人に入っています。
2大会前は69分48秒でしたが、それより早いタイムで走れると思います。このシミュレーションでは、前は東洋清野・東国野澤選手がレベルの高い争いでバトルをして、中々近づいてこない難しい展開になります。
それでも、4年生の意地で粘って、国学相澤選手、終盤に中大井上選手は交わしてゴール。6位相当でFINISHするというシミュレーションになりました。
まとめてみて思ったこと
総合6位相当青山学院大Bチーム10時間55分31秒
往路9位相当5時間28分22秒
復路3位相当5時間27分05秒
1区(21.3㎞)15位鶴川正也①62分20秒 15位
2区(23.1㎞)14位田中悠登①68分22秒 12位
3区(21.4㎞)8位関口雄大③62分42秒 13位
4区(20.9㎞)8位横田俊吾③62分26秒 10位
5区(20.8㎞)9位目片将大③72分36秒 9位
6区(20.8㎞)16位倉本玄太②59分53秒 12位
7区(21.3㎞)4位宮坂大器③63分29秒 9位
8区(21.4㎞)3位西久保遼③64分50秒 7位
9区(23.1㎞)8位山内健登②69分34秒 8位
10区(23.0㎞)4位湯原慶吾④69分19秒 6位
・シード権獲得は可能な戦力は有している
今回のシミュレーションではシード権獲得はできました。全体的に高速化していますが、出走選手全員が1万m28分台(1区鶴川選手高校駅伝1区10㎞ロード含む)を有しているというのは、中々のチームだと思います。
エース格がいないので、序盤の激しい争いがどうなるか、また箱根の特殊要素山区間がどうなるか、というのが何とも予想しにくいところですが、アクシデントなければやはり強いチーム。往路でシード権が見える位置につけ、復路は一桁順位相当でいけるのではないでしょうか。
ちなみにこのメンバー以外にも、1万m28分29秒小原選手や、同じく28分台で鈴木・白石選手がいますし、ハーフ63分02秒畦地選手、63分15秒大澤選手がいますし、まだまだいるのですよね。青学大凄い選手層です。
・箱根未経験者9名、経験&プレッシャーは加味していない
とはいえ、今回のシミュレーションで入れていない要素もあるのですよね。やはり、圧倒的に経験者不足になります。このオーダーだと大学駅伝経験者は、横田・目片・山内・湯原選手の4名、箱根経験者は僅か1名になります。
未経験者が多い中で、主要区間を走ったり、他校の主力選手と戦って、順位を上げていく、そういうプレッシャーに耐えられるかどうかというのは、こちらの想像を大きく超えているかもしれません。ペース設定など、かなり緻密に作戦を練っていく必要がありそうです。
勢いあまって、本来もっとクローズなところで、語り合うような話を書いてしまいました。とはいえ、Bチームでもこれだけ戦える可能性のある青学大の凄さも知ることができるかなと思います。
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コメント
もし近藤選手以外で2区を67分台で走れるのであれば、復調途上の岸本選手や佐藤選手に無理させずAチームの復路で使えばいいじゃないかという話になりますからね…層の厚さを語るなら別にシミュレーションまでしなくてもいいですし。
まあ優勝メンバーのうち卒業するのは2人だけですので、圧倒的な選手層を考えると少なくとも来年までは青学の牙城は揺るぎそうにないですね。
>通りすがりさん
まあ、興味があったので。にしてもやはり、強大な戦力なのは間違いないですね。近藤選手ら4年生になる次年度さらに楽しみです。
青山学院大学陸上部の選手層が厚いと言う事です原晋監督がメンバー選考を苦慮するのも解ります東京国際大学陸上部はヴィセント1人と丹所選手では箱根では青山学院大学の後塵を拝します善戦した帝京大学國學院大學創価大学も同じです駒沢大学と順天堂大学も侮れませんが青山学院大学の優位を崩す事は疑問です
>指田経彦さん
Bチームでも語れるくらい、とても強い選手が多いということですね。次年度、往路でしっかり青学大に勝てる大学が出てくるかどうか注目。おっしゃる通り。東国大や駒大あたりがうまく走っていってほしいですね。
ひどいと思います。これは他大学に失礼だと思います。青学の見せつけのような気がして他大学の努力が踏みにじられるので削除してほしいです。
個人のブログにやってきて、しかも想像を働かして書いているものにたいして
削除しろのほうがよっぽど失礼だと思うけど
もちろんNUMBERの記事にも削除要請されたんですよね
あなたはただただ青山学院大学さんのファンで青学さんが一番しか考えないような感じがしてきます。我々の努力を考えて言ったのですか?
他大学の現駅伝関係者としての意見です。我々が予選会を勝ち上がって本戦にあがってきてシード権を目標にしてきたのに簡単に想像でBチームでシード権を取れると言われていて嫌なのです。