新年度になりましたね。少しずつですが、当サイトでも、関東大学長距離各チームの2021年度のメンバーの紹介と実績、簡単な戦力分析を行いたいと思います。もちろん、新入生も紹介していきます。
【新チームスローガン】
『Be Strong〜新たな時代の幕開け〜』
“Be Strong”には、1人1人が速さより強さを求め、チームとして強くなるという思いが込められ、”新たな時代の幕開け”には、チームとしてまだ見たことのないところを目指し、國學院大學の時代を作っていくという思いが込められています。 pic.twitter.com/0ZDWHXwWzM
— 國學院大學 陸上競技部 (@kokudai_ekiden) February 6, 2021
続いて、3年連続シード権獲得で、強豪校への道筋が見えた!強力4年が有力ルーキーを引き上げる!國學院大學です。
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【國學院大學】箱根駅伝2022へ向けて~戦力分析や新入生情報等!
懸命に食い下がった昨シーズンでした。全日本大学駅伝はまずまずの出足も、じりじりと順位を下げていき、最終的に9位で次点シード権落ちに。箱根駅伝は、逆に序盤で躓くも、箱根の山を中心にして一けた順位に浮上。前後が拮抗する中、シード権内にとどまり9位シード権獲得。
前回が3位だっただけに、悔しさはあったものの、その当時の主力選手がいなくなった直後の年だっただけに、よく持ち堪えたということも言えます。3年連続シード権獲得は國學院大史上初、そして大学駅伝の勢力図を変える、本当の足掛かりができたと言えます。
今年は、4年生に主力選手が多く、再び上位食いチャンスの年。また、大学史上最高の新入生が入学してきています。活気に沸いてきている今年の國學院大チームの紹介です。
新チーム各学年戦力分析
※記録は2021年5月7日現在
4年生主力選手について
藤木宏太④28分24秒79≪21:箱1区12位、20:全7区7位、箱1区2位、19:全3区12位、出1区5位、箱1区10位、18:全4区6位≫
木付 琳④28分27秒59≪21:箱10区3位、20:全5区6位、箱7区11位≫
島崎慎愛④28分27秒98≪21:箱6区4位、20:全1区4位、箱6区8位、19:全1区12位≫
石川航平④29分26秒82
相澤龍明④29分37秒07
殿地琢朗④29分43秒64≪21:箱5区8位、20:全8区10位、箱10区4位、19:箱8区12位≫
原 拓巨④29分45秒46
松延大誠④29分46秒36
1年生から3度とも箱根駅伝に出場している選手が3名いるのですよね。そして彼らが1年生の時からシード権を獲得していますから、躍進の功労者でもあります。
伸びるのが早かったのが藤木選手。特に競り合いの展開を得意として1区での好走が非常に多い選手です。怪我明けだった今年の箱根はやや苦しみましたが、直近5千m13分45秒をマークして、調子はほぼ戻って来たと言っていいでしょう。
もう一人ずっと連続出場してきているのは殿地選手。彼の場合、ロードで、さらに箱根駅伝で+αが出ている選手。2年時にはアンカーで総合3位のゴールテープを切り、今年は山登り好走でチームを救っています。この時期は目立ちませんが、秋の実りが楽しみな選手です。
そして年々実力を付けているのが、2年時から戦力になった木付選手と島崎選手です。彼らが主将と副主将になっているのですよね。そして、今一番売り出し中の選手は、副主将の島﨑選手だったりします。
3月学生ハーフで表彰台をもぎ取りユニバー代表の座を手に入れました。4月以降も5千m・1万mのベストを大幅更新していて一気にエース格になりました。箱根駅伝の山下りのイメージが強い島崎選手ですが、全日本駅伝は1区を担当。箱根も1区希望だそうですが、果たして…??
木付選手は2年連続で主将を務めることになっています。今年の箱根は貧血明けながらアンカーで区間3位の力走を見せていました。5千mベストで着実に実力を伸ばしています。
他では、石川選手が箱根のメンバーに名前を連ねたりして、レギュラーに近づいています。相澤選手も直近29分台ですね。こうみると、やはり経験豊富な4年生が多く、充分にもう一度上位を伺うチャンスと言えます。
🥉島崎慎愛(國學院)1:03:08
#24学生ハーフ pic.twitter.com/50yX9iFnXG— EKIDEN News (@EKIDEN_News) March 14, 2021
3年生主力選手について
中西大翔③28分17秒84≪21:箱2区15位、20:全3区8位、箱4区3位、19:全4区4位、出2区3位≫
川崎康生③29分20秒77
藤本 竜③29分26秒17
中西唯翔③29分31秒19≪19:全6区5位≫
阿久津佑介③29分34秒55
西田琉唯③29分35秒14
坂本健悟③29分35秒95
宮本大生③29分38秒18
永谷連太郎③29分52秒76
伊野一輝③29分57秒70
西槇優祐③30分17秒50
中西兄弟、特に弟さんの中西大翔選手が、今年の箱根駅伝でエース区間2区を担当するなど、チームの主軸に成長していたのですよね。一人で刻む方が得意な選手ということもあり、やや苦戦しましたが、きっと今年度の糧になると思います。
その他の選手がレギュラー獲りに苦しみましたが、記録会でこの学年の名前を見かける機会が増えてきましたね。3月新潟ハーフで坂本選手が64分台を出すと、川崎選手が1万m29分20秒のベストをマーク。レギュラー候補に名乗りを上げていました。
この他では、一度全日本駅伝を走っている中西兄弟のお兄さんの唯翔選手、箱根駅伝前に記録会で好走していた阿久津選手あたりの名前もあがってきますかね。
それ以外にも1万m29分30秒前後を一度出している選手は、藤本・西田・宮本選手ら結構多くのいるのですよね。もう一度ぐっと上がってくる選手が出てくるかどうか待ちたいところ。
2年生主力選手について
伊地知賢造②29分20秒80≪21:箱8区9位≫
田高永輝②29分34秒58
阿部優樹②29分40秒04
瀬尾秀介②30分01秒85
鈴木景仁②30分17秒13
2年生は、昨年伊地知選手が著しく伸びましたよね。全日本駅伝でいきなりデビュー、ここは順位を落とす悔しい走りになりました。箱根は見事、粘りを見せてチームの流れを継続させました。記録も伸びていて、今後が楽しみです。
その他の選手はまだまだこれからといったところかな。その中で田高選手が1万m29分34秒とタイムを出しています。さらに直近では鈴木選手が1500mで3分47秒の好タイム!この調子なら関東インカレ2部では相当活躍できるかもしれません。
國學院大としては、1500mのイメージは少ない大学だっただけにインパクト大。まずはそこに注目です。
新入生情報~5000m持ちタイムと全国大会成績も!
※5000mの持ちタイムは4月1日時点とします。
山本歩夢君(自由ケ丘3)
1500m3.51.53
5000m13.48.89
10000m30.00.11沖縄IH1500m16位
福岡高校駅伝2年連続1区区間賞
唐津10キロ29.15中学時代
1500m4.11
3000m9.20中学時代、全中出たことがなくてましてや3000m9分台が3年後に13.48出すとは思いませんでした…
山本君は4月から國學院大へ!! pic.twitter.com/CoYKIwzsRi— m.s (@ihimorita) January 18, 2021
平林清澄①14分03秒41/28分38秒88
中川雄太①14分04秒93/29分48秒36≪20:高1区15位≫
青木洸生①14分15秒72≪20:高4区10位≫
田邊優太①14分16秒80
5千m上位5名平均:5位14分05秒9
佐藤快成①14分23秒03
沼井悠斗①14分25秒82
板垣俊祐①14分29秒63
本山凜太朗①14分30秒09≪20:高6区19位≫
三潟憲人①14分35秒72
原 秀寿①14分36秒18
奥山颯斗①14分37秒92≪20:高5区9位≫
椎木幹太①14分49秒52
吉田 鍾①14分52秒71
鶴 元太①14分55秒44
前々年度の、出雲駅伝優勝&箱根駅伝総合3位を見て、前田監督率いる國學院大に、高校生は大いに魅力を感じたようです。上位常連校とも、引けを取らないスカウティングになりました。
一番の注目は、入学前では勿論山本選手。5千m13分48秒の自己ベストは勿論、各大会で好走が光って、まず即戦力になってくる…と思いました。
そう思っていたら、2番目の5千m持ちタイム平林選手が、4月に1万mで28分38秒といきなり主力級のタイムをマーク。連戦ながら5千mも13分台に乗せて、目下注目株になっています。
さらに中川選手も29分48秒でこれも初1万mしかり走っています。あとは高校駅伝で活躍がある青木選手など、5千m14分20秒前後の選手が並んでいます。ちょっと前までこのあたりが國學院大スカウトのトップでしたから、今年の盛況ぶりが分かります。
そして5千m14分35秒の三潟選手が、1500mで3分50秒とこれまた関東インカレ2部で活躍が期待できる記録です。トラックの活躍は勿論、そして三大駅伝でどこまで実績ある上級生からレギュラーを奪取できるか、注目です。
【國學院大學まとめ!】箱根駅伝2022へ向けて
・中西大選手以外の選手の台頭求む3年生
・2年生は伊地知選手が一気に主力へ駆け上る
・1年生は山本&平林選手ら早くも即戦力の様相
4年生と1年生が非常に強力ですね。4年生は藤木・殿地・島崎・木付選手とトラック・駅伝で嬉しい思いも悔しい思いも繰り返しながら成長を遂げていっています。
その心身ともに逞しい4年生らの姿を、すでに走力は主力並みの山本・平林選手らルーキーたちが追いかけていく…いい相乗効果が生まれれば、今年度もまた十分上位です。
3年生と2年生が、それぞれ主力が中西大・伊地知選手と一人ずつなので、このあたりの選手層が厚くなってくるとさらに面白くなってきます。
全体的には、出雲・全日本駅伝でも戦えるスピードは持っていますが(全日本は予選通過の必要あり)、山登りの名手もいますから、箱根向きのはず。スローガン通り『新たな時代の幕開け』となるか、大いに注目です!
【箱根駅伝スカウト事情】“名門”ではない大学はどうやってトップランナーを? 「国体3000m」と“目には見えない縁”とは(杉園昌之)#陸上 #駅伝 #箱根駅伝 #國學院大学 #前田康弘 #土方英和https://t.co/8WI4hu2A15
— 國學院大學 陸上競技部 (@kokudai_ekiden) March 31, 2021
箱根駅伝ファンのための情報集
【箱根駅伝ファンのためのリンク集】
【2021年度箱根駅伝ファンのための競技会日程】