大学長距離&駅伝2020-2021シーズン、
新型コロナウイルスの影響で、各大会で中止が相次いでいますが、
ホクレンなど一部の記録会が行われ、多くのチームが出場しました。
見えないところで、各チーム走力アップがなされていましたね!
多くの関東の主要チームは戦力分析を行っています。
それ以外の注目チーム3校を追加で戦力分析をしようと思います。
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上野裕一郎監督を迎えて本格強化中が話題になっています。昨年はまだ強化生がいない中で予選順位を23位と大幅アップさせていました。そして今年度、ついに実質の強化1期生が入学。
陣容を見て驚きましたね!5000m14分前半の選手がかなりの人数が入ってきていました。5000m上位5名平均タイムは10位!とても50年近く箱根駅伝本戦から遠ざかっているチームではありません。さすが立教大のブランド&上野裕一郎監督の力です。
さて、まずは新入生中心にメンバーを見ていこうとおみます。持ちタイムも実績もトップなのが國學院久我山からきた関口選手。14分08秒のタイムだけでなく、駅伝主要区間での実績も豊富なランナーです。ホクレンなど、立教大が出場した記録会では一番記録が良く、秋シーズンも楽しみになってきます。一気にエース選手になりそう。
実績的に変わらないのが佐久長聖からきた服部選手。1年時に高校駅伝2区区間賞に輝くなどかなり早い段階から話題になり、2年時には主要区間を任されていました。ただ、3年時は怪我が重なり全国大会に出場なりませんでした。そんな服部選手が立教大にきたのはOBの上野裕一郎監督の影響もあるのでしょうか??まずは自慢のスピードをホクレン1500mで見せていました。
他にも1万mでも持ちタイムがいい白瀬選手、高校駅伝でも活躍がある市川・加藤選手。加藤選手は1500mも得意ですね。最近では、駒大高出身の内田選手が3障で8分台を記録するなど好調です。それぞれ多くの選手が記録会に出ているのもいいですね。
面白いのが、結構みんな色んな種目をやりがっているのですが、監督から箱根駅伝の話が出ると、それはみんな絶対に走りたいというとか。やっぱり箱根駅伝は特別な存在なんですね。なお監督は、関口選手の持つ自己ベスト14分08秒よりも、シーズンベストが速いです。どんな4年間になっていくでしょうか?
そんな中、実質の強化生ではない2年生上の選手たちも頑張っています。3年斎藤選手は5千m14分06秒でチームトップの成績!それだけでなく、箱根予選も前回チームトップ。学生連合まであと数秒まで迫る力走を見せています。
他にも前年箱根予選で200位台前半に入っている4年増井・3年土屋選手も主力です。最近では大幅自己ベストで5000m14分台に突入した石鍋選手、1500m中心の千本選手も頑張っています。中々箱根予選のメンバーに食い込むのは難しくなっていくと思いますが、我武者羅さでどこまで伸びるでしょうか。
びっくりしましたよね。前年の箱根予選19位だった流通経済大に、同じく箱根予選18位だった大東文化大の監督だった奈良修さんが、4月1日付で監督に電撃就任。いろいろと思うことがありますが、20年ほど強化を続けながらも、本戦に手が届いていない流通経済大。心強い方だと思います。
前年度大東大予選落ちとなりましたが、選手に寄り添う始動には定評があった奈良監督。部員の数が倍になって戸惑いはあるようですが、チーム力アップに奔走しているとのこと。選手も、練習の質が上がってますが、その中で記録会で自己ベストラッシュ。上昇気流に乗っているようですね。
上級生の頭数も多く、今年は何とか箱根本戦を手繰り寄せたいのですよね。元々力が抜けていたのは梶山選手。スピードがあり1500mも3分48秒を記録しています。箱根予選には前回が初出場ですが、174位。やはり持っている素質は高いと思います。
そんな中、4年間かけて地道に力をつけた選手にも注目が集まっています。前回箱根予選初出場だった水柿選手が大幅に伸びています。1万29分37秒、ハーフでも64分42秒を記録しています。また、唯一1年時から箱根予選皆勤を続ける岡島選手も非常に安定感がありますね。そして走力も上がってきたかな?
他にも鈴木・池上選手ら予選経験のない選手があがってきています。他経験者も上がってくれば、選手層がぐっと厚くなりそうです。
竹上世那③29分16秒05≪20:箱6区9位相当、19:予91位≫
宮下資大③29分51秒60≪19:予206位≫
宮下意大③29分51秒66≪19:予226位≫
中根翔也③30分06秒68≪18:予195位≫
高橋登也③30分22秒47≪19:予267位≫
大場麻央③30分23秒33
熊田翔太③30分26秒74≪18:予267位≫
横森駿介③30分49秒76≪18:予199位≫
小野悠人③31分12秒07
梅谷康太②30分18秒99
小島柊平②30分26秒82
芳口悠太①5千14分32秒42
勿論3年生以下も鍵になってきます。エース竹上選手の昨年度の成長はびっくり!箱根予選91位で連合のメンバーに選ばれるも、記録上は10番以内ではありませんでした。それが12月末に1万29分16秒と大幅ベスト!直前で6区山下りを勝ち取り、59分05秒で区間9位相当の好走でした。今年の成長は果たして?
そして何気にこの世代、予選会で健闘しているのですよね。宮下資・宮下意選手は200位台前半で、その後1万で2人とも29分51秒の記録。先日の記録会で5千m大幅ベストを出した高橋選手も飛躍候補。これに前々回の箱根予選で200位以内に入っている横森・中根選手らが再び上昇してくれば層が厚いです。
育成チームと言うこともあり、2年生以下はまだ頭数が少ないです。そんな中、スピード種目で結果を出し続けている梅谷選手、さらに直近の大会で台頭してきたルーキー芳口選手に注目が集まっています。全体的には、まずは常連校食いといきたいところです・
トラックの持ちタイムでは、武蔵野学院大はかなり凄いのですよね。1万mの持タイムい平均平均は高く、昨年初めて全日本予選に出場しています。ロードは遅れがちでしたが、昨年は21位と浮上。連合に選出される選手も出てきました。今年は一切大会に出ていないのが不気味ですが、楽しみです。
竹内嵩人④29分30秒41≪19:予249位、18:予260位、17:予411位≫
木下雄斗④29分48秒52≪19:予256位、18:予328位≫
下田季矢④29分52秒69≪19:予403位、17:予146位≫
田村剣心④29分53秒13≪19:予368位、17:予212位≫
佐藤拓夢④30分10秒98≪19:予269位≫
木村純一郎④30分37秒80≪19:予157位、17:予310位≫
佐藤茂哉④30分42秒23≪19:予334位≫
武田裕督④30分57秒51≪18:予317位≫
佐藤 颯④31分02秒43
潮田航大④
船田圭吾③29分28秒22≪19:予72位(連合選出)、18:予175位≫
友村俊介③29分43秒10≪18:予180位≫
原田宗市③29分49秒04≪19:予191位、18:予268位≫
黒澤 明③30分42秒91≪19:予220位≫
栗原佑輔③30分59秒00
チャールズ カマウ②28分56秒77
辻野大輝②30分30秒13
4年生は1万29分台4名、3年生も3名いるのですよね。トラックは得意な選手が多いです。4年生では5000m14分11秒とチームトップのスピードランナーの竹内選手、昨年の箱根予選で飛躍した木村選手。じわじわ成長している木下・佐藤選手あたり。これに1年時に146位で走っている下田選手、元々力が抜けていた田村選手が、調子のピークが合えば一気に順位浮上もあり得るかな。
3年生は少数精鋭ですが、船田選手がチーム内で数少ないロード型の選手で前回箱根予選72位の成績で学生連合に選出されていて頼りになる存在。友村・原田選手も100位台にまで走力アップ。黒澤選手の200位台前半も悪くないです。
2年生は昨年の春先辻野選手の成長が話題になりましたね。秋口調子が上がらず予選メンバーに入りませんでしたが、それでも30分30秒で入れなくなるくらい選手層が厚くなってきているということでしょう。今年の飛躍が楽しみ。昨年末に留学してきたカマウ選手はさっそく1万28分台。ロードも走れれば楽しみですね。
その他、箱根本戦を狙うにはもう少しですが、どこのチームも複数の選手が連合を狙えると思われるほど走力をつけてきているのですよね。その選手たちを紹介します。
東京経済大
樋田侑司③29分31秒74≪19:予147位≫
森 陽向④29分59秒26≪19:予120位(連合選出)≫
宮田共也④30分32秒07≪19:予152位、17:予234位≫
前回連合に16番目で選出されたのは森選手。最後は脚を痙攣させんがら執念でのゴールが印象に残っています。そのあとになってぐっと伸びてきたのが現3年の樋田選手。予選も147位と健闘していましたが、1万m29分30秒はびっくり!今は彼がエースかな。他にも宮田選手らロードで強かな選手がいます。
前年の予選20位は東経大にとっては飛躍の年でしたが、それ以上の成績なるか。
明治学院大
市原拓実④29分57秒60≪19:予154位、18:予261位、17:予161位≫
安藤 海④30分02秒27≪19:予217位、18:予309位≫
ロードと言えばこのチームも何ですよね。トラックの持ちタイムは目立ちませんが予選になると確実に走ってきます。エースは市原選手。連合も狙えると前評判でしたが、154位と惜しくも届かず。それでも唯一の29分台は武器。安藤選手も昨年大幅走力アップ。今年はどうなるか。
日本薬科大学
ノア キプリモ②28分18秒93≪19:予26位≫
中山雄太②28分57秒77≪19:予169位≫
山田直樹④30分14秒36≪19:予110位(連合選出)、18:予221位≫
日本薬科大も上位主力選手は中々のものがあるのですよね。前年度連合に選出された4年山田選手は勿論ですが、2年生の勢いも凄い。留学生キプリモ選手は予選26位とまずまず。そして中山選手が凄い。1万28分台はちょっと予想できなかった成長スピード。ホクレンも29分台でした。次の箱根で姿が見れそう??
関東学院大学
厚浦大地③29分58秒17≪19:予297位、18:予185位≫
川良昴世④30分07秒41≪18:予239位、17:予280位≫
内野李彗①5千14分30秒01
最近好調なのが関東学院大。東京選手権では厚浦選手が、記録会では川良・内野選手が頑張っていました。上野コーチのTwitterも話題になっていますが、チームとしてもう一度巻き返せるか。
慶應義塾大学
印藤 剛③29分22秒41≪19:予DNF、18:予292位≫
杉浦 慧③29分42秒01≪19:予175位、18:予192位≫
前原裕磨②49分48秒02≪19:予294位≫
小野友生③29分49秒60≪19:予430位、18:予216位≫
清水拓哉③29分55秒16≪18:予226位≫
鈴木 輝③30分09秒37≪19:予127位、18:予254位≫
司代 隼③30分16秒84≪19:予109位(連合選出)≫
立教大に抑えれていますが、慶應義塾大も強化1期生を中心に強い選手は増えてきているのですよね。エースは印藤選手。前年の箱根予選は15㎞までは連合に選出できる位置で推移。しかし、脱水症状にかかり棄権してしまっています。その後1万29分22秒をだして実力を証明しています。
その後は1万mは30分台ですが、鈴木・司代選手は予選で100位台前半。杉浦・清水選手は1万m29分台。長い距離失敗しましたがルーキー時代に29分台を出した前原選手もいい。それに元々スピードのある小野選手があがってくれば上位は充分戦えるはず。
前年度は暑さで崩れた面もあったかもしれません。今年度の逆襲に注目です。
桜美林大学
ダニエル カイオキ②28分20秒83
前山晃太郎④29分02秒62≪18:予208位。17:予239位≫
白川大地②29分53秒31
永瀬 孝④30分13秒08≪19:予242位、18:予158位(連合選出)、17:予384位≫
主力選手は出てきましたね。前々回に連合選出された永瀬選手にまず注目が集まりますが、その後トラックでもぐっと伸びる選手が出てきています。
昨年の箱根予選に出てこなかった前山・白川選手が目下注目に。前山選手の29分02秒はちょっとびっくり!最終学年どうなるか。また白川選手が先日ホクレンで29分53秒をマーク。主力は楽しみになってきました。留学生ダニエル選手のロードにも期待。まずは前回落ちた順位を戻したい。
平成国際大学
佐藤琥稀③29分53秒75≪19:予234位、18:予234位≫
ステファン カマウ②29分57秒63
時任一輝④29分58秒76≪19:予320位、18:予139位、17:予290位≫
片山拓海④30分15秒82≪19:予164位、17:予229位≫
穴澤友崇②30分27秒02≪19:予332位≫
平成国際大は前回苦しみましたね。カマウ選手が走れず、連合候補といわれた時仁選手が撃沈してしまっては苦しいですね。それでも片山・佐藤・穴沢選手などがその後成長してきています。必ず上がってくるはずです。
などなど!
他にも育英大や芝浦工業大、立正大など楽しみなチームも多いです。それぞれのチームや選手の成長も注目ですね。