大学長距離&駅伝2020-2021新シーズン…開幕していますが、
新型コロナウイルスの影響で、多くの春のトラックの主要大会や記録会が、
中止及び延期になってしまいま、寂しい限りです。
その中で、各チーム見えないところで、走力アップの鍛錬、
そして箱根駅伝2021へ向けて、まい進しています。
今一度、各チームの、学年別の主力選手や駅伝成績や新入生情報のまとめ、
チーム全体の特長や戦力分析、そして…区間オーダー予想的なものもやってみたいと思います。
【箱根駅伝 往路】シード権目指す拓大は往路10位 2区レメティキが区間2位快走― スポニチ Sponichi Annex スポーツ https://t.co/P1OPkJhcVq
— 寺田的陸上競技WEB (@rikujouterada) January 2, 2020
次は、
予想以上の健闘!?からさらなる飛躍なるか、拓殖大学です。
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【拓殖大学】箱根駅伝2021へ向けて~戦力分析や新入生情報等!
山下監督2年目体制になってから、どうなるかですね。全日本駅伝で関東地区最下位を受けての、前回の箱根路、育ってきた若手、戻って来た主力選手が噛み合い、総合13位は下馬評以上の評価。虎視眈々と箱根駅伝に合わせてきていた印象だ
トラックやハーフの記録会には結構積極的に参加しており、タイムを伸ばす選手は増えてきています。今一度戦力を確認して、箱根予選通過、そして本戦への展望をしてみたい。
新チーム各学年戦力分析
4年生主力選手について
吉原遼太郎④29分15秒12≪20:箱4区14位、19:全5区15位、箱7区17位、18:出5区8位≫
石川佳樹④29分16秒75≪20:箱5区11位、19:箱4区13位、18:箱7区9位≫
前田晃伸④29分29秒21
清水崚汰④29分44秒01≪20:箱10区20位、19:全7区19位、箱9区14位、17:予184位≫
清松拓真④29分47秒74
加藤優陽④29分53秒50
青柳拓郎④30分20秒12
松岡涼真④30分25秒80≪19:箱10区5位≫
吉田皓紀④30分31秒60
長島大樹④30分55秒65
今年往路を走った主力ランナーと、復路の長丁場を経験したランナーとちょうど2名ずついますね。日本人で現時点で一番走力が高いのは石川選手ということになりますかね。3年連続箱根駅伝でしっかり走っています。前回は故障明けながら山登り5区を中位で走る健闘ぶり。是非、万全時の走りを見たいです。
#箱根駅伝#石川佳樹 選手 (拓殖大学) pic.twitter.com/xJ6xPJ4DGE
— K (@knm_3150) January 2, 2020
続くのが前回往路4区を走った吉原選手ですかね。駅伝では区間二けたが続いていますが、繋ぐ役割は果たし続けています。前年度は持ちタイム的には足踏みが続いたところ、最終学年にぐっと上がってくるか注目。
それと復路経験者が2名ですね。清水・松岡選手がいます。清水選手は昨年は低調、松岡選手は長期離脱がありましたが、箱根を知る貴重な経験者です。松岡選手は会心の走りもあっただけに、復活が待たれます。
他ではスピードのある清松選手や、長い距離で自信をつけつつある青柳選手、他1万29分台の前田・加藤選手らがいますかね。なんだかんだ中心となってきそうな世代です。
3年生主力選手について
兒玉陸斗③29分33秒68≪20:箱7区10位≫
合田 椋③29分38秒31
竹蓋草太③29分47秒57≪20:箱1区17位、19:全1区21位、出4区8位≫
高橋達彦③29分50秒22≪19:全6区18位、出2区20位≫
佐藤広夢③29分59秒52
桐山 剛③30分03秒15
新井遼平③30分07秒91
澤田大輝③30分15秒87
山下友陽③30分18秒31
竹内健太③30分58秒77
前年度一気に3選手が大学駅伝を経験したのですよね。三大駅伝とも出走したのは竹蓋選手ですね。ロードから伸びた選手で期待が高いです。1区で厳しい経験もしましたが、箱根で成長を見せています。次期エース候補です。
さらにトラック1万m29分33秒と伸ばしていた兒玉選手が箱根7区出走。シード権を追いかける走りがしっかりできていたように思います。あとは前哨戦で高橋選手が駅伝経験。結果は芳しくありませんでしたが、いずれまたチャンスがあれば。
他にもタイムを伸ばしてきた選手は多いですよね。佐藤選手が早くタイムを伸ばしましたが、昨年秋になって他の選手も続々タイムを伸ばしました。合田選手は出走まであと少しの29分38秒、澤田選手がハーフで65分08秒の力走。新井選手も65分台ですね。少しずつ伸ばしてきている選手はいるので、主力となる選手が増えれば。
2年生主力選手について
ラジニ レメティキ②27分51秒91≪20:箱2区2位、19:全2区3位、出3区5位≫
佐々木虎太郎②29分37秒10≪20:箱8区14位、19:全4区14位、出5区9位≫
吉村 陸②29分40秒50
原田大希②29分43秒89
関根大地②29分54秒24
工藤 翼②29分54秒83
後藤拓磨②30分21秒20
江口清洋②30分26秒81
城 拓磨②30分32秒94
山田拓人②30分45秒39
鈴木啓磨②30分49秒09
1万m上位10人平均:20位29分23秒0
まずは新大エースとなったレメティキ選手ですね。1年目の夏を超えて物凄い成長を遂げた選手です。もう1万27分51秒、ハーフも61分台です。さらに駅伝の走り方も徐々にわかってきて走るごとに区間順位がアップ!箱根はエース区間2区で区間2位!しかもい1年生歴代最速タイム!学生長距離界のトップにどんどんなっていくのでしょうか??
さらにもう一人三大駅伝全て出走した選手が佐々木選手。育成型のチームに置いて珍しいですよね。関東のチーム数が増えた全日本・箱根はさすがに区間二けたでしたが、最低限走り切る安定感は合ったように思います。
なお、この世代伸びが早くてハーフ65分台中盤をマークしているのが吉村・関根・江口選手。1万m29分台を早くも出しているのが原田・工藤選手あたり。この1年でさらにぐっと走力をつけて、新たな主力選手になりそうなのが多そうな世代です。
ハーフ 吉村陸(拓大)
島田高出身の1年生。
箱根はエントリーされるも出走はならなかった。
今大会でハーフのベストを更新(1’05″26)
大の仮面ライダーオタクでもある。#赤羽ハーフマラソン pic.twitter.com/70MTUjJnIM
— ハイテンコーギー(コマカメラ) (@komacamera1) January 20, 2020
1万m平均タイムもこの世代がぐっと引き上げましたね。拓大は、昨年は少し出ましたがトラックは持ちタイムが低いことが多いのですが20位の29分23秒に。箱根予選通過のボーダー付近のタイムなのですが、若手が育ちつつある中、今後の伸びが楽しみです。
新入生情報~5000m持ちタイムと全国大会成績も!
秋吉星弥(加藤学園)14分43秒31
森島寛人(島田)14分44秒99≪19:高校4区32位≫
森重孝哉(西京)14分53秒36≪19:高校7区21位≫
井上柾未(市船橋)14分55秒00
5千m上位5名平均:26位14分43秒5
奥村聡介(京都外大西)14分55秒56
正田盛起(豊浦)14分57秒95
菊地圭太(那須拓陽)14分59秒18
石川景次郎(仙台育英)15分09秒39
鹿嶋星也(拓大紅陵)15分10秒95
山崎大地(東京実)15分12秒43
野口大悟(米子松陰)15分16秒03
高木克嘉(大分東明)15分19秒21
吉田圭佑(吾妻中央)15分23秒54
基本的にはあまりスカウトはいいほうではない拓大。5千m上位5位名平均26位、4番手以降は14分50秒以上ということで、今年も全体的には厳しめのスカウトです。ただ、岡田前監督イズムで『伸びしろがある選手が沢山』のマインドで育成していくのが拓殖大です。
その中で、持ちタイムが一人抜けているのが農大二の根岸選手。14分21秒は歴代の拓大の中でもかなりいいほう。順調に練習が積めているのであれば即戦力になるレベルです。
他にも高校駅伝で区間中位で走っている森島選手や森重選手あたりも貴重な戦力。持ちタイム上では秋吉選手が僅かに上回っていますかね。まずは順調に大学生活に移行できていれば。
今から考える三大駅伝オーダー予想
全日本:工藤②-石川④-レメティキ②-佐々木②-根岸①-兒玉③-吉原④-竹蓋③
箱根:竹蓋③-レメティキ②-兒玉③-吉原④-石川④ 工藤②-根岸①-佐々木②-吉村③-松岡④
どちらも通過しなければならないのでなんとも言えないのですが…。箱根に関しては、レメティキ・石川選手2本柱。さらに前回1区4区の竹蓋・吉原選手が残っています。これに兒玉選手が往路をやれれば、往路は上位候補になってきます。
復路も佐々木選手を残していますし、根岸・吉村選手ら新戦力候補、清水・松岡選手ら4年生の意地がかみ合ってくると、もしかすると、シード権争いかなりいい勝負ができるのではないでしょうか。
そのためには箱根予選を通過する必要がありますが、現時点ではボーダー付近になってきますかね…。その中ではレメティキ選手が大黒柱。61分台は充分に出せる存在です。
日本人としては石川選手が63分切り候補、吉原・竹蓋・兒玉選手あたりが63分台は必須でしょうか。その他、佐々木・清水選手、そのほか新戦力候補ができれば64分台でゴールしたいところですかね。このくらいでいければ通過は見えてくるはずです。
【拓殖大学まとめ!】箱根駅伝2021へ向けて
・3年2年トラックのタイムがあがりつつある
・通過さえすれば、往路で上位に入れる存在
前回のチームは、秋を超えてからレメティキ選手と赤崎選手で大きな2本柱が核になりました。今年度はさらにパワーアップするだろうレメティキ選手、そして石川選手あたりが核になってきそうな気配。大黒柱がいるのは、予選から這い上がるチームとしては心強い存在です。他の4年生吉原選手らも支えるでしょう。
4年生に柱がいますが、それだけではありません。3年生は竹蓋・兒玉、2年佐々木選手が駅伝でしっかり戦って成長中。他にも持ちタイムは彼らに匹敵する選手が何人か現れてきています。
最も、エースのレメティキ選手以外は、予選会チームの中で決して大きく目立つ選手が多いわけではありません。予選突破はまだ確実とまでは言えません。ただ、これが駅伝になると違うのは、今年の箱根駅伝の通りです。
往路でシード権上で戦ったランナーは4名残っています。さらにその流れで復路好走していた選手もいます。山下監督は虎視眈々と主要大会に向けて併せてきていました。通過さえできれば、かき回すのは間違いないチーム。本戦にコマを進めてほしいですね。