栃木県塩谷町出身、廻谷選手(日体大/那須拓陽)
「この1年、6区でリベンジするためにいろんな選手のインタビューを読んだ。「夏は月間1200km走った」とあれば、それ以上走った。」「1年のうち10カ月は6区に費やしたようなもんです。」https://t.co/FNeHWejzq2— 走シンドローム@Kohei Matsushima (@kou90ers) December 19, 2018
第95回箱根駅伝2019の各大学のメンバー詳細と
戦力分析、区間オーダー予想を行っています。
激動の駅伝シーズン、最後に笑うか
日 本 体 育 大 学
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ここ3年箱根駅伝の総合順位をあげた世代が卒業し、どこまで巻き返せるかとなった年度ですが、色々ありましたね。9月に監督が体罰問題で退部。体制が一変し、管理型の集団から、自主性を強く求められる状況に大きく様変わりしました。
前哨戦は惜しい成績が続きましたね。出雲は前半区間で出遅れて9位、全日本も前半に遅れ、一時シード権が見える位置まで追い上げましたが、あともう少し届きませんでした。新戦力が頑張っているものの、主要区間に入った駅伝経験が多い選手がうまくいききらない、結果が続いています。
エントリー選手紹介&独断戦力分析
7点:エース区間、山で貯金が望める選手
6点:エース区間、山で区間上位をとれる選手
5点:エース区間で区間中位以上いける選手
廻谷 賢③29分23秒01≪18:全7区4位、出4区3位、箱6区15位≫
4点:主要区間で区間上位でいける選手
室伏穂高④29分14秒84≪18:箱9区6位、17:箱9区14位、16:全6区11位、出4区7位、箱5区17位、15:全5区11位、予76位≫
山口和也③28分56秒05≪18:全8区18位、出3区11位、18:箱8区3位、17:出2区9位≫
岩室天輝②29分23秒01≪18:全6区3位、出5区5位≫
3点:繋ぎの区間で区間上位で走れる選手
池田耀平②29分13秒11≪18:全1区13位、出1区14位≫
亀田優太朗②29分27秒87
2点:繋ぎの区間で区間中位で粘れる選手
林田元輝④29分26秒62≪18:全4区11位、出6区10位≫
中川翔太③28分59秒46≪18:全2区17位、箱10区3位、17:箱8区12位≫
1点:繋ぎの区間で耐えられる選手
宮﨑勇将④29分11秒16≪18:全3区13位、出2区7位、16:全5区19位、出2区5位≫
志賀康太④29分28秒85≪18:全5区11位≫
森田諒太③29分18秒75
濵田 諒③29分27秒67
白永智彦③29分34秒62
0点:これまでの実績だと苦しい?or未知数
冨田真佑③29分44秒63
福住賢翔②29分53秒03
大内宏樹①29分45秒08≪17:高3区22位≫
上位10人合計:29点
(参考:30点前後でシード争い、40点以上で優勝争い)
まず、新チームになった際に、主力と言われたメンバーからですかね。3年山口・中川、4年室伏選手が駅伝経験豊かですね。その中で特に山口選手が年間通して元気で、出雲は3区、全日本は8区と長距離区間を走り続けています。結果は芳しくなかったですが、記録会では1万m28分台を出してチームを引っ張っています。
残り2選手はちょっと今季苦しんでいるのですよね。中川選手は記録会良かったり悪かったり、全日本は2区抜擢も流れに乗ることができませんでした。室伏選手は体調不良で、予定だった全日本7区も走れなかったのですが、ここにきてようやく上向き傾向。2人とも最後は合わせてくるでしょうか。
その間に新戦力がぐんと出てきましたね。2年池田選手は全日本予選3組好走で名を上げて、出雲・全日本1区を担当。出雲より全日本で内容が良くなっています。また区間順位では2年岩室・3年廻谷選手がとても良かったですね。彼らが駅伝順位を一時引き上げています。
特に廻谷選手の全日本7区快走はびっくり!前回山下りの選手ですが、平地主要区間での爆発力に赤丸急上昇の選手です。岩室選手とともに主要区間に抜擢か、あえて稼ぐ区間に回るのか、日体大の今年の駅伝でキーになる存在です。
この他では、主将4年生林田選手が大学駅伝初出場し中核を担っています。4年生は頭数が増えて来ていて、宮崎選手が2年ぶりに復調し、全日本予選や出雲で活躍。全日本では志賀選手が駅伝を経験。箱根に備えています。
3年生以下にも新戦力が出て来ていて、上尾ハーフでチーム2番手に入った2年亀田選手は秘密兵器になるでしょうか。同学年は多くエントリーしていて森田・濱田・白永・冨田選手が入りましたね。全日本予選出走選手はいますが駅伝はまだです。上尾好走の2年福住・1年大内選手もエントリー。うまくオーダーを組んで、前哨戦のうっ憤を晴らしたい。
最終!区間エントリー予想
1区池田耀平②
2区山口和也③
3区中川翔太③
4区岩室天輝②
5区林田元輝④
6区廻谷 賢③
7区亀田優太朗②
8区濵田 諒③
9区室伏穂高④
10区志賀康太④
1区池田選手…出雲・全日本と1区で起用された新戦力ですね。出雲は苦しかったですが、全日本はある程度タイム差をとどめることができました。今年に関しては、三大駅伝そのまま1区で起用されそうです。過去2回達成できなかった区間一桁を目指す形になるでしょうかね。
・あえて廻谷選手を山から降ろさない形に?
ここからキーポイントになってきます。全日本7区の走りを見て、一時は廻谷選手が華の2区抜擢されるかもしれないと予想しましたが…。廻谷選手にはかなり強い箱根6区山下りの思いがあるようですね。過去58分台で走っている選手らの走りを見て、研究し続けているそうで。ならば、廻谷選手6区はかなり濃厚でしょうか?
よくよく思えば、3年前サプライズの形に近かった7位シード権獲得も、当時の6区の選手の爆走区間新で大きく流れを引き寄せたものです。往路は懸命に他校に食らいつき、6区で一気に形勢を逆転、ここ最近のお家芸がシード権獲得への道かもしれません。
2区山口選手…さて、ここからどうするか。まずエース級を並べます。2区はチームトップレベルの成績を残し続けている山口選手。全日本アンカーが苦しい走りでしたが、後ろから追い上げた選手(神大・越川選手?)に気を取られた面もあったそうで。このあたりいい経験だと思います。このあたり修正して箱根2区に臨めれば。前回上り区間の8区を攻略しているのもポイントです。
3区中川選手…続いて、スピードのある中川選手。今年は波が少し気になるのですが、前回好走した10区は比較的平坦。3区やや下りはありますが平坦ですので、ここでうまく自分の走りができれば。力は持っているので、持っているものを出せればくらいつていけるはず。
4区岩室選手…ここは新戦力の岩室選手でいきたいですかね。出雲と全日本は繋ぎ区間だったとはいえ、大きく前を追い上げる走りをして”駅伝力”を発揮した選手です。箱根では、いよいよ主要区間での走りを見たくなってきます。どこまで勝負できるか楽しみな選手です。
5区室伏選手…ここが全く分からない(汗) ここの穴がなんだかんだ大きい。前回はここで攻めていい感じで往路を終えることができました。適性がものをいうだけに意外な選手の抜擢もあるのか色々考え、3年ぶり室伏選手登板か??ここ2年は連続9区出走していますが、他に9区に強い希望を持っている主力選手がいますので、ならこちらかなと。今年はじっくり合わせていると思うので、まとめることができれば。
6区廻谷選手…どの位置から走り出すか今年は非常に読みづらいですかね。ただ、多分シード権より後ろかなと思います。廻谷選手に58分台を出してもらって、一気に流れをつかみ取る展開に持っていきたいですね。比較的選手層は厚いので、ここで乗れれば面白くなってきます。
7区亀田選手…追い上げムードの中で、秘密兵器の亀田選手を投入します。前哨戦エントリーしていなかった中で、上尾63分台はびっくりしました!その後の記録会でも非常に好調ですね。しっかり前を追っていければ。できればここでシード権内へ突入したい。
8区濱田選手…調子が上がっている新メンバーになるのでしょうかね?上尾ハーフの結果から3年濱田選手を選んでいます。記録会で少しずつ力をつけてきているなと思っています。培った力で他校と堂々渡り合うことが出来ればと思います。
9区林田選手…長丁場の9区は強く希望している主将4年林田選手。出雲・全日本で主要区間を走って区間二けたですが、10㎞強より、長い距離の方がいいタイプだと思います。持ち味の粘り強さを発揮して、シード権内へ向けて勝負区間としたいところ。
10区志賀選手…アンカーは非常に迷いましたが、夏を超えて急激に力を付けて全日本駅伝を経験した4年志賀選手にします。一度駅伝を経験しているのは一つ強みになるはずです。長い距離にかけてきている選手と思っているので、アンカーありえるかなと。
現時点では、シード権保有チームの中では、手放す可能性が高いチーム…と厳しい評価も多いでしょうか。最も、前監督の手腕が大きいとはいえ、箱根駅伝での一発集中力は侮れないのではないでしょうか。ここ最近は6区を除いたとしても、復路でじわじわ浮上してくるチームです。今年もそういう感じの戦い方になってくるはずです。
ここまでうまく活躍できなかった主力選手、そして山を走る選手が、しっかり復路へ向けて繋いでいくことが出来ればいいですよね。チーム状況が大きく変わった中、4年連続のシード権獲得ができれば、選手たちに大いに自信になるでしょう。
コメント
廻谷選手を山下りで起用するなら往路を全て区間一桁で乗り切らなければいけません。相当な覚悟が必要となります。特に酷なのが2区。90回大会以降で区間一桁で走れたのは城越選手のみで日体の過去を見てもやはりエースが壁に跳ね返されてしまうのをよく見てます。
山口選手を2区起用するならば区間順位より最低でも69分前半で走ることが必須になり1区と3区はそれぞれ区間7位以内で走らなければいけないと思います。往路が終わった段階でシード権内に入れていれば7区以降は選手層でごり押しできる気がしてますが、ミスが1つ出た時点で終了してしまいます。あと池田選手が1区だと区間一桁が厳しいかもしれないです…
山口–廻谷–岩室–池田–室伏
亀田–宮崎–志賀–濱田–林田
往路耐え抜いて復路へ、復路に自信を持っている日本体育大学
池田-岩室-宮崎-山口-室伏
廻谷-中川-亀田-林田-志賀
基本は往路をどうにか耐えて復路勝負のオーダーにしました。
1区は池田選手で堅いと思います、3回目の1区なのでどうにか遅れを最小限にとどめてほしいところ。2区は山口選手を考えましたがここで使うのはもったいないと考え岩室選手に大役担ってもらえればと、深く考えずに70分切りしてくれればここまで致命的な遅れにはならないはずです。3区は宮崎選手、波のある選手なので一か八かにはなりますがはまればここから追い上げていきます。4区ここに山口選手を持ってきます、苦しい位置から走ることになるとは思いますが次期エースの自覚と覚悟を見せる走りで浮上を63分台前半で走れる実力はあるはずです。さて5区ここは3年前に走っている室伏選手で前回小町選手の再現をと思いますが実際は区間1桁なら上出来なので自分の走りに徹してくれれば、5区のリザーブと思われる福住選手がここを走れると3区山口選手、4区室伏選手と安定して攻勢をかけられるようにはなりますね。
そして勝負の復路、6区には遂に登場廻谷選手、間違いなく全大学のエントリー選手で1番6区にかける思いが強い選手です。そしてここが間違いなくチームの運命を握る区間。58分台で走り抜けてくれればこの上ない結果ですが廻谷選手にはとにかくこの1年の練習の成果が発揮できればと思います。7区にはエース格の山口選手で一気にシード圏内に入れればと思います区間3位は狙って取ってほしい局面、8区に本人も希望している亀田選手、復路の厚さはさすがに日体大だなと思います。最後の長丁場は4年生二人に託しましょう。9区林田選手は試練の区間になります。復路のエースが揃う中でどれだけシード争いのチームと争えるか。正直力量的にはやや苦しいと思っているのですが4年生として粘り強い走りが求められます。10区には志賀選手。ここもシード権が頭にちらつきながらの難しい走りになりますがどうにかシード権を後輩に残していってくれればと思います。
上りの適任者がいないので、好調岩室か経験者室伏と考えた結果、長い距離が得意な後者に
池田ー山口ー中川ー岩室ー室伏
廻谷ー宮崎ー亀田ー林田ー志賀
おそらく、往路は耐えながらのレース展開でしょう。
6区までが迷いどころですね。
予想ですが
池田→山口→廻谷→室伏→岩室
志賀→亀田→濱田→林田→中川
1区は出雲、全日本で担当した池田選手を変える必要はないでしょう。
2区は突き抜けた存在ではないですがエースなので山口選手。
3区は廻谷選手でジャンプアップを狙うかなと予想します。
4区はスタミナのある室伏選手。
5区は新星の岩室選手。
6区は廻谷選手以外で希望してる志賀選手。
7区は亀田選手と宮崎選手で上尾ハーフが良かったのが前者なので。
8区は希望してる濱田選手が上尾で結果残したので走らせると思います。
9区は強く希望してる林田選手。
10区はこちらも希望してる中川選手を2年連続と予想しました。