出雲駅伝・箱根予選・全日本大学駅伝と怒涛の一か月間でした。
箱根駅伝のエントリー日まで、できる限り各チームの振り返りや箱根への展望をしてみたいと思います。
中堅層の分厚さがひそかな武器!
順 天 堂 大 学
男子長距離ブロックTwitter(https://twitter.com/juntendo_ekiden)
箱根予選&全日本大学駅伝の振り返り
【箱根予選】
2位順天堂大学10:36:58
2位塩尻和也④61分22秒
18位野口雄大②63分11秒
34位吉岡幸輝④63分32秒
45位難波皓平③63分41秒
56位藤曲寛人③63分55秒
66位山田 攻④64分03秒
70位澤藤 響②64分08秒
74位橋本龍一③64分11秒
77位小林 聖④64分18秒
105位鈴木雄人③64分37秒
126位金原弘直④64分57秒
363位野田一輝③71分11秒
【全日本大学駅伝】
13位順天堂大学5:22:14
1区(9.5㎞)野口雄大②15位27分54秒(14)0:26
2区(11.1㎞)藤曲寛人③11位33分00秒(12)1:08
3区(11.9㎞)橋本龍一③15位35分46秒(13)2:45
4区(11.8㎞)塩尻和也④1位33分48秒★(4)1:55(シード権に-0:29)
5区(12.4㎞)澤藤 響②9位37分11秒(7)2:41(-0:30)
6区(12.8㎞)小島優作①19位39分51秒(9)4:50(1:03)
7区(17.6㎞)山田 攻④14位54分03秒(12)7:06(1:04)
8区(19.7㎞)難波皓平③17位60分41秒(13)9:03(1:45)
・主力不調も新戦力候補続出!
久々となった箱根予選は良かったですね。これまで全日本も箱根も予選はどうも苦手だった順大が非常に安定していました。勿論、塩尻選手の貯金は大きかったです。9月頭まで3障をしながら、61分前半!学生歴代に残る快走でした。
ただ、それ以降に続いたメンツが意外でしたね。橋本・野田選手は不調、清水選手は出走しなかった中、63分前半が出ています。1500mのイメージが強かった野口選手がびっくりの快走。そして4年吉岡選手が覚醒!復路で非常に頼りになりそうな存在です。
そのあとも難波・藤曲・山田選手とロードで手堅い選手、大きく成長した澤藤選手、地道に積み上げてきた小林・鈴木・金原選手らも踏ん張りましたね。これまでになかった高い順位での通過となりました。
・初駅伝の選手5名で臨んだ全日本
全日本駅伝は上級生のメンバーをかんり入れ替えて、少し試している形のオーダーに。エース塩尻選手を4区に配置する意外なオーダーでした。
その中、初駅伝となった野口選手が何とか前の見える位置でリレー。2区藤曲選手は区間11位ながら繋ぎました。スピードのイメージはあまりない選手なので、まずまずのデビュー戦。
3区主力の橋本選手が復調しきれず遅れてしまいましたが、4区はやはり強かった。塩尻選手が選抜も含めて10人抜きの激走!区間2位にも大きな差をつける断トツの区間賞で一気に4位に浮上します。作戦としては面白かったです。
ただ、今回は順位を保てませんでしたね。5区澤藤選手は僅差の中7位に下がると、1年小島選手が非常に苦しい走りで9位に転落。
7区山田選手も区間14位の走りで後ろに巻き込まれると、2年連続アンカーの難波選手は前を突っ込む展開にリズムに乗れませんでした。残念ながら13位とシード権は少し遠い位置となりました。
箱根駅伝2019へ向けて・展望
それでもこの時は初駅伝のメンバー5名、少し試しもありました。本来の順大はもっと力があるはずです。記録会を見てもチーム状態は上がってきていて、橋本選手は絶好調、野田・清水選手も少しずつ上がっています。また、江口選手も復帰していますね。戦力は高くなってきています。
・今年は”復路の順大”作戦がいいかも?
箱根駅伝区間オーダー(例)
1区橋本龍一③
2区塩尻和也④
3区野口雄大②
4区藤曲寛人③
5区山田 攻④
6区江口智耶④
7区澤藤 響②
8区野田一輝③
9区難波皓平③
10区吉岡幸輝④
2区はおそらく塩尻選手でしょう。4年連続の2区、少なくとも67分台は出して終わりたい。そのためにも1区は上位もしくは僅差で繋ぎたいので、調子がぐんと上向いてきている橋本選手に任せたいです。これで面白いはず。
そして野口選手は3区、流れの中での駅伝には未知数な面はありますが、ここを凌げば4区以降はほとんど攻めていくことができるメンバーになります。その4区は藤曲選手。絶好調の吉岡選手も考えましたが、全日本2区起用は往路を考えていると思い4区へ。手堅い走りで山へ。
山は勿論両4年生ですね。3年連続山登り濃厚の山田選手、今年はどこまで順位を上げられるでしょうか。また、下りは2年連続だろう江口選手。怪我もありましたがどうやら間に合いそう。しっかり復路のスタート切れるでしょう。
7区は今年伸びてきた澤藤選手に任せます。トラックもハーフも一気に伸びましたし、勢いで走ってほしいです。8区はいろんな候補いるのですよね。鈴木・小林・金原選手らいますが…間に合うのなら野田選手。前回の反撃の一手は良かっですし、走れれば面白い。
9区には難波選手。全日本後、本人談突っ込む展開が苦手、という事でしたが、それなら長丁場の9区。仮に追いかける展開でもペースを考える必要がある区間かなと思いますので。そしてアンカーに温存の吉岡選手。結果的にかなりの復路重視ですかね。タイプ的にも復路型多いと思います。
他にも清水選手がいるのですよね。スピード区間中心にスーパーサブとなるはずです。こう見ると走れる選手は10人以上はいるのですよね。虎視眈々とシード権内への突入を狙っています。塩尻選手最終学年ですし、しっかり成績を残したいですね。
コメント
塩尻選手は10000m学生日本人歴代4位の記録を持っていますが、じゃあ2区区間賞筆頭かと言うとそう上手くはいかない。実際はそこに適正や調整、レース展開といった走力とは別の観点から総合してやっと区間賞候補になる訳です。もし10000mの記録だけで判断するなら留学生が毎年区間賞を取るはずです。
塩尻選手の適正なら本当は3区の方が合っているし区間記録を狙ってほしいですがチーム状況からはそうもいかないでしょう。ですので塩尻選手以外の選手がどれだけ頑張る事ができるか、それだけだと思います。
チームを評するなら『塩尻とその他大勢』
距離が短い出雲は塩尻選手の力で上位に行けますが、武器のない全日本で力負けして、山がある箱根でギリギリの勝負を強いられると言ったところですかね。
塩尻選手はやはり適性は3区なんですよね。前半型の塩尻選手は後半に上げていかないといけない2区はやや不向きだと思います。
じゃあ2区は?オランダで3分切りで走りきった橋本選手がやっと調子を戻してきているので彼が適任ではないでしょうか?
まあ塩尻、橋本両選手が2区と3区を流動的に考えてます。1区は野口選手しかいないと思います。
橋本選手が戻ってきたのは朗報ですね。
予想ですが
野口→塩尻→藤曲→橋本→山田
江口→野田→難波→澤藤→吉岡
1区は野口選手。全日本でも区間順位ほど悪い印象は受けなかったので4強に次ぐ第2集団できて欲しい。2区はコメント不要。3区は藤曲選手。全日本でスピード区間に対応したので3区も行けるだろうと予想。4区橋本選手はセブンヒルズの結果で決定しました。5区6区は経験者。7区野田選手は間に合うと予想して負担の少ない7区に。8区難波選手は昨年4区走ってたので。失速はしましたが終盤に落ち込んだというよりかは最初から酷かったので多分序盤に追いすぎて早々に失速したのかなと思い8区なら大丈夫だろうと。9区は今年の成長株の澤藤選手で。10区は吉岡選手に最後を飾って欲しいなと思います。
全日本の前半の区間配置で行くべきだと思います。
野口ー藤曲ー橋本ー塩尻
で5区に山田ですね。