第50回全日本大学駅伝関東予選2018の組エントリー予想を行っています。
続いて、箱根19位20位、下位となったチームの取り組み、そして上昇具合が気になる国士舘大・上武大となります。
国士舘大学
少しずつ、少しずつチーム力を蓄えてきている国士舘大は、今年2年ぶり全日本復帰のチャンスを迎えている。2人目の留学生ライモイ選手が加入したことがまず大きい。入学早々5千13分台1万28分台をマーク、関東IC長距離種目で戦うと、1人目の留学生のギトンガ選手も1万のベストを1分近く更新!いい相乗効果となっている。出走できるのは1人ですが、かなり楽しみだ。
チーム全体としては4年生が充実している。スピードのある多喜端・高田選手、スタミナのある戸澤・藤江選手がそれぞれ主要大会での成績が少しずつ上がってきており、しっかりと全日本予選で勝負できそうな気配が漂ってきている。
関東ICハーフでは内山選手もこれに加わってきそうな感じで人数が揃ってきている。これに3年ネズミだ選手が大きく成長しており、関東ICハーフではチーなムトップであともう少しで入賞できる位置でゴール。今後が楽しみな選手だ。
そして関東IC欠場した4年エース住吉選手がエントリーに名を連ねた。6月記録会で1万29分台5千14分10秒台をマーク、上位組でギリギリ間に合いそうな感じだ。一気に士気があがるはずだ。
他、選手層はやや薄いものの2年曽根、1年小早川選手が比較的安定しているだろうか。昨年は、惜しいところまでいったが、組の片方が全体的に悪く出場ラインに手が届かなかったが、今回はどうだろうか。
4組:ライモイ ヴィンセント①28分30秒94、住吉秀昭④28分57秒02
3組:多喜端夕貴④29分26秒89、鼡田章宏③29分35秒99
2組:戸澤 奨④29分24秒12、藤江千紘④29分35秒46
1組:高田直也④29分25秒36、小早川寛人①30分15秒56
他、ポール ギトンガ②28分48秒45、曽根雅文②30分11秒75、内山 武④30分15秒34
金井啓太②30分21秒79、大野 力④30分24秒67
うーむ、留学生の選手が4組に入るでしょうが、どちらの起用になるか予想はかなり難しい。入学直後から目立っているライモイ選手が自己ベストは上回っていますが、関東ICはちょっと失敗レースに。ギトンガ選手がここにきて勢いが増してきていて、彼も捨てがたくなっている。
6月10日記録会5000mで直接対決し、ライモイ選手が僅かにリードしてゴール。一応ライモイ選手で予想は立てましたが、その後3週間でどうなるのやら…。とにかくしっかりレースを組み立てたい。相方はやはり住吉選手。昨年の好走は記憶に新しい。できる限りの調整をしてくるでしょう。
3組はまずは昨年29分半ばでいい結果を出している多喜端選手が有力でしょうか。それ以上の走りができるかどうか。相方はネズミだ選手を抜擢!1万mも29分半ばのタイムを持っていて、しっかりついていけるかもしれません。ここは勝負ですね。
2組は4年生に任します。前回2組で好走している戸澤選手と前回3組出走の藤江選手です。戸澤選手はやや波があるものの昨年の経験を何とか活かしたい。藤江選手もこの組なら中位以内の可能性はあるのでそつなくいきたい。
1組はそれぞれ新戦力。4年内山選手は、関東ICハーフでチーム3番手ではあったものの、箱根出走者としっかり渡り合った。トラックでもいけるか。8番手は正直困ったのですが、1年ながらすでに1万を複数回走り、30分10秒台で安定している小早川選手でどうだろうか。主要大会でしっかりついていきたい。
昨年より間違いなく総合力は上がっているはずなので、何とかボーダーラインに食いついて4組に委ねることができれば…というところでしょうか。箱根19位のポジションから、確実に積み上げていきたいです。
上武大学
トラックよりロードで目立っている上武大ですが今回ついに20番目ギリギリでの参加。他校の底上げ、そして自身のチームもガキの渦中にある。それでも箱根予選へつなげるために貴重な主要大会となる。どこまで戦えるか。
まずは箱根2区4区を務めた現4年の太田黒・大森選手が中心になるかなと思いましたが、今は大森選手がエースですかね。関東ICハーフ4位入賞は多くの駅伝ファンが驚いたことでしょう。長い距離での粘りが年々増してきていますね!太田黒選手は関東IC1万m苦戦、復調が待たれるところです。
このほか、やはり長い距離では収穫がありましたね。スカウト失敗世代と言われている2年から坂本選手が関東ICハーフで入賞圏内が見える位置でゴール、一躍主力候補に名乗り出た。4年淵選手も少しずつ安定している印象だ。
スピード型では熊倉選手が関東ICメンバー入らず心配されたが、こちらにはエントリーで出走はあるか。岡山選手も復調に向けて歩み始めている。また、熱くて記録が出ない中で1万30分09秒で走り切った3年佐々木選手は秘密兵器となりそうか。
他にも箱根出走経験のある橋立・鴨川・石井・松下選手らも記録会でチーム上位に入りエントリー。ひとまず、今考えられるオーダーを考えてみたい。
4組:大森 樹④29分37秒54、佐々木守③30分06秒02
3組:熊倉優介④29分45秒35、坂本貫登②30分29秒73
2組:太田黒卓④29分24秒46、淵 喜輝④30分05秒32
1組:岡山 翼③30分09秒12、橋立 旋③30分23秒94
他、松下恭一郎④30分08秒15、石井 僚④30分15秒55
鴨川源太③30分33秒86、岩崎大洋②30分46秒88、野上 蓮③30分49秒22
正直、結構悩んでオーダー考えました。元々ギリギリで出場の中で、29分台を持っている選手が複数エントリーから漏れているのでだいぶ組みにくかった(汗)
関東ICの調子からまずは大森選手を4組、太田黒選手を2組に固定して考えてみます。大森選手がスピードでどれだけいけるかはきになりますし、今後重要かな。太田黒選手は少しでも望みがある状態で上位組に繋ぐ役目ということだ。
4組の相方は佐々木選手でどうでしょうか。5月記録会、暑い中で自己ベストとそれほど変わらないタイムで走破していて実は調子がかなり良いのではと思われる選手。4組にチャレンジしてほしい。
3組にはスピードのある熊倉選手が調子が戻っていれば入ってほしいところ。そしてハーフで台頭してきた坂本選手が入るかなぁ。本当は若い組でと思いますが、今はチャレンジしていければいいでしょうか。2組の相方は少しずつ長い距離で安定している淵選手で。前回も2組で35位の成績、トラックでも粘りを見せればと思います。
1組は色んな選択肢があると思いますが、トラックで上がってきた岡山選手は入れてもいいでしょうか。実は前回1組24位と踏ん張っている。その経験を踏まえての予想。あとは記録会良かった鴨川選手か、ロード鬼の橋立選手あたりでしょうか。4年松下・石井選手の意地の出走もあるのかどうか??
とにかく状態のいい選手をオーダーに入れて、少しでも他校と競り合い粘っていく…トラックですが、箱根の本戦にも繋がる要素はあると思います。一つでも上の順位を目指していきたいですね。
コメント
上武大学は、出場チームで唯一資格記録で29分30秒切りがいないのが。
後熊倉選手は5000mA標準で出れたはずのインカレに出なかった辺り、故障の可能性が高く、間に合うかどうか。
太田黒選手を初めとした4年生陣も去年の箱根予選以降不安定な成績が続いているため、思った以上に3年生以下の起用がありそうです。
予想としては、1組に鴨川、熊倉選手、2組に淵、橋立選手、3組に太田黒、坂本選手、4組に大森、佐々木選手だと。
熊倉選手は間に合って1.2組ぐらいか。
でも正直なところ、4組の2人以外は現状誰が走っても大差ないと。
国士舘は外人もそうですがここ数年チーム力が著しく向上して楽しみなチームですが、箱根予選10秒差に泣いた世代が4年生になり、今年が最大のチャンス。
だが、ここで出場権を得ないとしばらくは厳しいだけに頑張って頂きたい。