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箱根駅伝2024(第100回)へ向けて【中央大・國學院大】全日本駅伝の振り返りとともに

出雲駅伝・全日本大学駅伝が終わって、いよいよ箱根駅伝モードになってきますね。

各関東地区の大学の、
前哨戦(出雲・全日本・箱根予選)を振り返っていきたいと思います。

そのうえで、今季のチームの特徴や、山など箱根に向けて
駅伝ファンとして思うことを記載していきます。

続いて、
出雲から復調!エース復活すれば、爆発力は屈指!
中央大学

今年も全日本で表彰台確保!ましたエース力で初制覇へ!
國學院大學です

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【中央大学】箱根駅伝2024(第100回)へ向けて

 出雲駅伝の詳細は、全日本駅伝予想の際に行っているので詳しくは省略しますが、、、

出雲駅伝・箱根駅伝予選会が終わり、いよいよ次は全日本大学駅伝ですね。 関東地区中心に、全日本大学駅伝の区間オーダー予想をしていきます。 ...

 駒大の一番の対抗馬にあげられましたが、エース吉居大選手の調子が上がらず起用を断念。1区初出走の浦田選手に託しましたが、区間13位。直前の記録会で5千m13分20秒台を出していた4年中野・2年吉居駿選手もそれほど順位を上げられず。距離が短い駅伝の怖さが出ました。

 それでも4区阿部選手・5区溜池選手、そしてアンカー湯浅選手が区間2位の好走で総合7位に。次の駅伝が楽しみになる結果になりました。

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全日本大学駅伝2022振り返り

 暫定の区間オーダーの時点で湧いた中央大。トラックで大幅ベストをマークした吉居駿・中野選手を1区2区、そして復調気になった吉居大選手を3区と、スピードエースをずらり並べて、主導権を握りに来ました。

 とはいえ、実は出雲駅伝で少し自信を失いかけていたので、自信回復の意味合いもあったと、レース後に藤原監督が明かしていました。

4位中央大学5:12:49

区間 区間順位 名前学年 区間タイム 通過順位 トップとの差
1区9.5㎞ 🥉 吉居駿恭② 27分22秒 3位 3秒差
2区11.1㎞ 6位 中野翔太④ 31分32秒 5位 34秒差
3区11.9㎞ 11位 吉居大和④ 34分33秒 7位 1分28秒差
4区11.8㎞ 🥉 溜池一太② 34分32秒 3位 1分34秒差
5区12.4㎞ 5位 本間 颯① 36分38秒 4位 2分16秒差
6区12.8㎞ 4位 吉中祐太② 37分58秒 3位 2分58秒差
7区17.6㎞ 🥈 湯浅 仁④ 51分12秒 3位 2分57秒差
8区19.7㎞ 4位 阿部陽樹③ 59分02秒 4位 3分49秒差

1区吉居駿選手…トラックを中心に、日本長距離界注目の選手ですね。1年時に1万m28分06秒を出して、今年の10月頭には5千m13分22秒、世界の舞台を目指していく記録を出しています。一方、駅伝は少し苦手意識があるようで。出雲駅伝は3区で追い上げたいところ、身体が動かず区間11位の結果に…。今回捲土重来としたいところでした。

 最初の1㎞2分45秒のペースは吉居駿選手が作ったペース。抜け出すことはできなかったですが、一つ気を吐きました。その後は集団で待機、4km過ぎに青学大が飛び出しても、残り1㎞でスパート合戦になってもまだ中盤。残り500mで一気に上がってきて一旦2番手まで浮上。最終的に駒大と早大に先んじられましたが、トップと3秒差の区間3位。まずまずのスタートを切ることができました。

2区中野選手…中大の大黒柱ですね。2年時に箱根4区区間一桁で走ってから急成長。3年時の箱根は3区で区間賞!トップをひた走りました。さらに5千m13分20秒台を今年複数回出すなど、こちらも学生長距離界代表格の選手です。ただ、直近の出雲駅伝は、追い上げたいところ2区6位に留まって、こちらもそのリベンジを兼ねていました。

 走り始めて、時期に東国大や青学大らのランナーと3位集団を形成。競り合いながら前を追う姿勢を見せます。とはいえ、他校もスピードランナーを集めていて、少しずつ後退。青学大・農大・東国大に抜かれ6位に後退。そこから、何とか東国大に並びかけて5位中継。トップと34秒差となりましたが、ある程度予定通りだったそうです。

3区吉居大選手…言わずと知れた中央大のエースになりますね。1年時から5千m13分20秒台を出して日本選手権3位に食い込む活躍、トラックで世界を目指します。一方、駅伝も2年時から活躍、箱根1区区間新・2区区間賞の走りで、爆発力を発揮しています。今年も順調でしたが、8月下旬に新型コロナにかかり、出雲は飛ばすことに。今回の走りが注目されました。

 1㎞2分37秒で突っ込み、すぐに農大を抜いて4位へ浮上。3位に後退した青学大を追いかけます。5㎞までに追いついて併走します。ただ、そのあたりからペースが落ちて、東国大と農大に再び追いつかれて4人で3位争いへ。8km手前で遅れだし7位に順位を落として中継。区間11位とまだ本調子とまではいかず。トップと1分28秒差となり、総合優勝もきつくなりました。

4区溜池選手…当日変更で入ったのは、2年溜池選手。彼もトラックの自己ベストを縮めていて、5千m13分39秒を出しています。日本ICでも5千m5位入賞していましたね。そして、駅伝でもここまで安定感が高く、過去3度の駅伝はすべて区間4位以内。出雲5区は追い上げる展開で区間3位でした。

 前が点々と見えている展開で、農大・東国・帝京大と次々に捉え、4位に浮上すると、5㎞14分19秒とまずまずのペース。さらに、7㎞で青学と早大の2位争いまで捉えていきます。10㎞で区間新ペースだった城西大に交わされますが、区間3位とまずまず。上位の流れを取り戻す走りでした。

5区本間選手…1年生ながら、夏に海外遠征も経験していた一人。出雲駅伝直前に行われた学内記録会で1万m28分49秒とチームトップの成績、一気に全日本駅伝のメンバーを掴みました。3㎞過ぎに追いついてきた青学大に突き放されますが、5㎞過ぎに前にいた城西大を捉えて3位に再浮上。終盤に、國学院大に捉えられますが、総合2位にはまだ21秒差の4位に留まりました。

6区吉中選手…昨年末からぐんぐん伸びてきた2年吉中選手が初の大学駅伝に。5千m13分44秒までベストを伸ばして今年の関東IC5千m8位入賞するなど、主要大会でも結果を残していました。中継所7秒前にいた國學院大を捉えて併走に。これが次の中継所目前まで続きましたが、最後のスパート争いは強み。総合3位に浮上して襷リレーします。

7区湯浅選手…中央大は、終盤のロング区間に、2年連同じ選手を配置してきましたね。特に7区にロードのエースとして成長してきた湯浅選手の走りに注目が集まりました。箱根で2年連続9区好走、またフルマラソンで2度2時間15分台で完走しているのは駅伝ファン馴染み深いところですが、ここにきて箱根駅伝でエース区間2区候補にも挙がってきていました。

 出雲は後方追い上げから区間2位ということで、3位争いの中タスキを受けての走りになりました。数秒後ろから、前回箱根2区7位67分半ばで走っている國學院大の選手が、4km手前で追いついてきてからは、がっぷり四つの併走。

 後半に入ってからは、國学院大の選手が幾たびも仕掛けてくる中、そのたびに追いついてくる粘りの走り。最後の最後まで続いた3位の鍔迫り合いは、湯浅選手が1秒差で制して中継!出雲に引き続き個人としても区間2位好走でした。さらに、40秒程あったはずの2位青学大が8秒差にまで迫ってきました。

8区阿部選手…阿部選手も2年連続アンカーですね。箱根駅伝でも2年連続5区山登りを務めていて、トップ駒大を追い上げるほど走りをする実力者。タフな区間が向いているということで全日本も同区間となりました。基本的に、ほぼ同時スタートだった國學院大の後方について、前青学大を追い上げていく展開に。

 中々2位争いが膠着状態でしたが、渡会橋付近から少しずつ差が詰まっていきます。15.6kmでついに追いついて、三つ巴の3位決戦となります。残り2㎞の17.7kmで阿部選手が仕掛けて一時5m差をつけます。結果的に少し早かったようで、総合4位へ。ラストが苦手ということで早めに仕掛けたそう。とはいえ、出雲の7位から、2位が視界に入る4位ということで、箱根への手ごたえはつかめる形になりました。

箱根駅伝2024(第100回)へ【エース・山・選手層】

 出雲・全日本駅伝は本調子でない選手がいましたが、前回の箱根駅伝2位好走、しかも2区3区連続区間賞で一旦単独トップを疾走するなど、一番駒大を苦しめたチームではあるのですよね。

 そのメンバー4人卒業していますが、往路5人のメンバーと、復路エース区間9区の選手が残っているのは好材料です。その中で、現在の調子も兼ねて、もう一度チームの詳細を見ていきたいと思います。

エースの強さ

 スピードエースとロードエースがどちらもいるというのが、中央大の特徴ではないかと感じています。スピードエースは4年中野・吉居大選手、2年吉居駿選手になりますね。中野選手は、2年時あたりからぐっと伸びてきて、箱根4区好走後、さらに成長が加速!1万mチームトップの28分00秒を出して、秋に一旦調子を崩すも、箱根3区はバッチリ間に合わせて、トップでタスキをもらいそのままトップ中継、区間賞を獲得しています。

 今年はスピードにさらに磨きがかかってきて、出雲駅伝直前にも5000m2度目の13分20秒台をマーク、トラックだと本当に実業団勢にも勝る実力付けています。今年のロードへの対策が遅れていますが、前日本からの中2か月でどこまで仕掛けてくるか。しあがったら、箱根2区でもトップ争いができる選手です。

 箱根2区といえば、今年の箱根駅伝区間賞を獲得したのは吉居大選手だったのですよね。吉居大選手は、トラックで世界を目指しているランナーとして、大学1年目から日本選手権5千m3位に食い込むなど日本長距離界屈指のスピードランナーです。とはいえ、箱根駅伝も持ち前のスピードで爆発的な走りをしています。2年時の箱根1区の区間新は、当分伝説として語り継がれるのではないでしょうか。

 スタミナもついてきた4年時は、概ね順調に成績を重ねていましたが、8月下旬新型コロナ感染で体調不良に。10月にロード5㎞と出雲駅伝連戦の予定でしたが、ロード5㎞のみに切り替えました。全日本駅伝は、まだ調子が上がっていなかったのと、藤原監督「距離が合わなかった」で区間11位。とはいえ、最後の箱根駅伝にはばっちり合わせてくると思っています。この2人が良ければ、やはり駒大に対抗できますよね。

 そして、トラック現在売り出し中なのが、吉居大選手の弟2年吉居駿選手。出雲前に5千m13分22秒の、世界も狙っていけるというレベルの記録を出していました。でしたが、駅伝はやや苦手意識があったようで。出雲駅伝3区は追わないといけない状況で身体が動かず区間11位。全日本1区は、ある程度脚を溜めることができて区間3位。これで藤原監督の狙い通り感覚を掴んだか。

 ロードでは、4年湯浅・3年阿部・2年溜池選手となってきますかね。溜池選手は、日本IC5千m5位に入るなどトラックで先の3人を追いかける選手ですが、駅伝の安定感も高いのですよね。出場した大学駅伝すべてで区間4位以内の成績。全日本駅伝では、3区まで混戦の中だった中、区間3位の走りで一気にチームを表彰台を狙える流れに変えました。今年の箱根は確実に上位をということで1区でしたが、今回の起用区間は?

 そして、今や駅伝のエース格となってきた4年湯浅選手。2年時の箱根9区で区間3位好走で、中大10年ぶりシード権確保に貢献していましたが、今年はさらに走力に磨きがかかっていましたね。出雲は後方追い上げで区間2位、全日本駅伝は競り合ってのの区間2位。ロング区間で中大を支えています。

 箱根2区になるかどうかは、他の選手の調整次第もありますが、もし66分台湯浅選手が出せるくらいに仕上がってきていたら、吉居大・中野選手を他の区間に回して、爆発力をさらにあげていくことも可能です。選手の調子次第でのオーダーの幅は広そうですよね。

山登り・山下り

 山登りに関しては、2年連続走っている3年阿部選手がまず本命視されていますね。最初の1度目は、まだ中大が箱根予選から出ていた時。阿部選手は全日本2区を走っていて、この時はまだ山登りの予定はありませんでした。

 それが、他に候補がいないと急ピッチで仕上げて区間6位まずまずの走り。前年は、優勝も視野に入れて、しっかりと準備を進めた中、70分36秒とハイレベルのタイムで区間3位。勿論、頼りになる存在で、もう一度走ることは十分あり得ます。

 ただ、ニュース記事によると、山は別で準備しているとなっていたものもありました。ちょっとわかりませんが、出雲4区・全日本8区など平地でもレギュラーの阿部選手を、平地区間にすることは十分あり得ることなのかなと思います。

 他に候補を…と思いますが、優勝を狙うとなった時に、かなり走力が高くないと務まらないレベルとなっています。他にロードに強くて走力が高い、全日本駅伝に出場していないとなると…3年山平選手あたりとか?

 大学駅伝は、昨年の全日本2区一度ですが、ロードを中心に好走もあり、10月レガシーハーフ62分台で学生トップの成績でした。仕上がりはかなり早いので、もしかして…と思いますが、どうでしょうか??

 山下りは、4年連続起用された選手が卒業されたので、どのみち他の人材を探す必要がある区間です。候補の一人には昨年補欠だったとみられる4年大澤選手がいます。

 関東IC3000m障害で活躍する一方、少しずつ記録も伸ばしてきている選手。出雲市陸協では、14分07秒と好走していて、この全日本駅伝も出走争いをしていたとみられます。大学駅伝の経験はないですが、最後に登場なるか。

 その3000m障害で売り出し中の3年浦田選手も候補の一人としてみています。強豪ぞろいの1部で2位の好成績です。出雲は急遽出走となった1区で区間13位となりますが、一つ経験しているのは好材料。今度こそ、持ち前の脚力を発揮できるか。

選手層の厚さ

 選手層ということでは、もう少しという印象もありますが、全日本大学駅伝では、2人の若手がデビュー。5区に10月に1万m28分台を出している活きのいいルーキー本間選手、6区には関東IC5千m8位に入るなど、今年の成長株と言える2年吉中選手が、流れの中である程度走り切っていて、箱根復路どこかで起用があるかもしれません。

 さらに、青学大が毎年出場して有名だった宮古サーモンハーフに、1年柴田選手が出場。青学勢を抑えて63分26秒で優勝したところは、タイム以上に価値がありそう。他には、丸亀ハーフで62分18秒の好タイムで優勝していた2年白川選手も気になる存在。少し足踏みですが、箱根に合わせてきているでしょう。

 そして、5区阿部選手そのままなら、先のレガシーハーフ62分台の山平選手が、復路終盤の候補になってくるでしょう。また、エース格の選手で誰かが袋に回ってくる可能性もありますので、徐々に強力にはなってくるのですよね。

 他にも、1年時から箱根予選メンバーになるなど一定の安定感がある3年東海林選手や、2年から伊東夢・佐藤選手ら記録を伸ばしてきている選手も出てきていますかね。上尾ハーフやMARCH対抗戦で頭角を現す選手もいそうですし、10人・16人のメンバーはこれからもまだレギュラー争いが続きそうです。

まとめ

・やっぱり重要4年中野吉居大2年吉居駿選手の復調!
・ロード得意な選手が充実!4年湯浅3年阿部2年溜池選手が成長!
・前回2位のメンバーから4人卒業!山平吉中選手が穴埋めなるか

 出雲駅伝7位・全日本駅伝4位と、優勝候補に挙がっている中、もう少しとなっていますが、これは原因が明白です。

 スピードエースの中野・吉居大・吉居駿選手ら、トラックで世界を目指している選手の調整が、ここまでうまくいっていなかったところにあります。しっかり調整できた時のことは、今年の箱根駅伝2区吉居大選手3区中野選手連続で区間賞獲得していることで証明済みです。この2か月間が本当に勝負です。

 2年生も、吉居駿選手がトラックのスピードに磨きがかかってきていますし、ここからどれだけロードにも対応するか。溜池選手が、駅伝の安定感が高く、どこか流れをけいぞくしていきたい区間への起用となるでしょう。

 山に関しては、上りは比較的アドバンテージがあって、2年連続山登りをしている3年阿部選手の安定感増してきています。下りは前任者が抜けていますが、おそらく4年大澤選手ら準備をしているでしょうか。

 さらに、2年連続復路9区を走っている4年湯浅選手が、出雲6区・全日本7区と連続で区間2位で走っていて、往路の起用もありそうな印象。

 10人のレギュラー争いも、全日本まずまずの2年吉中1年本間選手のほか、直近のハーフで3年山平・1年柴田選手も結果を出していました。総合力は増してきていますので、やはりスピードエースの調子次第となってくるのでしょう。

【國學院大學】箱根駅伝2024(第100回)へ向けて

 前年、出雲・全日本準優勝で今年も表彰台候補に挙がっていた國學院大。

 出雲駅伝の詳細はこちら

出雲駅伝・箱根駅伝予選会が終わり、いよいよ次は全日本大学駅伝ですね。 関東地区中心に、全日本大学駅伝の区間オーダー予想をしていきます。 ...

 1区上原選手がバッチリスタートを切って、この時点で表彰台は堅いと思われましたが…もともと主力選手だった選手に9月に体調不良等アクシデントがあったようです。

 その中で、何とかまとめて総合4位。約1か月で主力選手がどこまで調子を上げてきているかが気になりました。

全日本大学駅伝2022振り返り

 オーダーはほぼ万全でした。3区に絶好調上原選手、7区8区は3年連続で平林・伊地知選手が入り、当日変更で山本・青木選手ら主力選手の起用が示唆されていました。

3位國學院大學5:12:39

区間 区間順位 名前学年 区間タイム 通過順位 トップとの差
1区9.5㎞ 6位 後村光星① 27分26秒 6位 7秒差
2区11.1㎞ 11位 山本歩夢③ 32分22秒 10位 1分28秒差
3区11.9㎞ 🥉 上原琉翔② 34分01秒 9位 1分50秒差
4区11.8㎞ 4位 高山豪起② 34分33秒 6位 1分57秒差
5区12.4㎞ 3位 青木瑠郁② 36分08秒 3位 2分09秒差
6区12.8㎞ 5位 嘉数純平② 38分11秒 4位 3分04秒差
7区17.6㎞ 🥇 平林清澄③ 51分07秒 4位 2分58秒差
8区19.7㎞ 🥈 伊地知賢造④ 58分51秒 3位 3分39秒差

1区後村選手…期待のルーキーの一人、後村選手がこの世代一番先に大学駅伝デビュー。高校駅伝1区9位など、主力選手として活躍していましたが、夏前に1万m28分52秒と、28分台を達成。それ以降は試合に出ていませんでしたが、ばっちり全日本1区に合わせていました。ラストの叩き合いにまでしっかり参加して、トップと7秒差の区間6位。表彰台以上を狙うには、非常に好位置でのリレーとなりました。

2区山本選手…前回出遅れた1区から大きく順位を上げて流れを戻す走りをしていた山本選手。箱根も2年連続3区で好走、駅伝序盤区間に欠かせない存在です。トップに近い位置で襷をもらい上位展開を繰り広げる…かと思われましたが、徐々に順位を下げて、第一移動車から見えなくなっていきます。

 実は8月下旬にシンスプリントのアクシデント。そこから上がり切らない中、出雲・全日本の連戦。前田監督は、最後まで2区にするかどうか迷った中、これまでの実績にかけたそうですが、ちょっと苦しく。区間11位の走りで、総合10位へ。トップと1分28秒差となり、上位の背中が遠のく形になりました。

3区上原選手…それでも、國學院大も選手層が厚くなっていますね。3区には2年絶好調上原選手。ハイペースとなった出雲1区で、終盤しっかり上げて着ての区間3位。走力が上がっただけでなく、クレバーさも見て取れました。今回は、追い上げる展開でのスピードエース区間全日本3区での起用となりました。

 すぐ前方にいた順大・大東大と8位争いを形成。中盤当たりから、振り切って単独8位で前を追走していきます。中継所直前に区間賞ペースの城西大の留学生選手に交わされて、総合9位。順位は一つ上げるのに留まりましたが、区間3位の走りで追い上げのムードは作りました。
 
4区高山選手…今年の箱根8区で、上原選手と大学駅伝デビューでタスキを繋いだ4区高山選手。長い距離の方が強いタイプですが、スピードもついてきたということで、出雲5区・全日本4区と起用となっています。

 すぐ前にいた城西大と併走状態となりますが、5㎞あたりで突き放されてしまいます。その後、テレビに映りませんでしたが、自分のペースはキープ。むしろ、前にいた早大や東国大を捉えて、農大の主力選手とラストバトル。区間4位の走りで総合6位に浮上、3人抜きで上位の足掛かりをつかみます。

5区青木選手…当日変更で、前回区間賞で駅伝ファンをびっくりさせた2年青木選手が入りました。出雲2区は調子が上がっていなくて順位を落とす走りとなっていましたが、そこからどこまで調子を上げているかが、気になるところでした。

 すぐに農大を交わすと、中継所で20秒~30秒前で行われている2位争いをじりじりと追い上げていきます。8kmで城西大を捉えて4位に浮上すると、9km26分08秒とまずまずのペース。中継所所区全で中央大を捉えて3位に浮上!2年連続区間賞はならずも区間3位、復調の兆しは見せて、チームもついに表彰台争いにまで浮上となりました。

6区嘉数選手…ついに大学駅伝デビューとなった2年嘉数選手。1年時の夏前に1万m28分台を出して、早い大学駅伝デビューはあるかと思われましたが、足踏みが続いていました。すぐ後方にいた中大が追いついてきて、長く3位争いが続く展開。最後爆発力がある相手に屈しますが、前と6秒差の総合4位中継。区間5位はまずまずか、ついに2年生カルテットが主力なっていきます。

7区平林選手…1年時から3年連続の7区となった平林選手。ロング区間は本当に頼りになる存在ですよね。スピード面に課題はありましたが、夏前に1万m27分台を出して、走力が付いていることを実感しました。それでも9月の上旬に体調を崩すなど、100%の状態とまではいかなかったそうです。

 それでもやはりエース選手。4km手前で中大との6秒差埋めて3位争いとすると、そこから次の中継所まで続く3位争いの死闘が繰り広げられました。中盤以降は、平林選手が細かい仕掛けを繰り返すタフな展開に。最後は1秒差で屈しましたが、攻めた走りが功を奏して、大学駅伝初の区間賞を獲得!さらに40秒ほど離れていた2位青学大が10秒以内に迫ってきていました。

8区伊地知選手…3年連続アンカーの4年伊地知選手。一回目の2年時に区間賞を獲得して以降、ほとんどの大学駅伝で終盤のロング区間を担当するようになっていますね。今年は2度体調不良に見舞われたそうですが、その中で、5千m13分40秒、日本IC1万m8位と結果を残してきていました。

 すぐ前の中大に追いつき、伊地知選手が引っ張って、2位青学大を追い上げようとする状況。暑さがある中7㎞20分36秒と、1㎞3分を切っていくペースを維持します。中々前との差が縮まりませんでしたが、15㎞付近で追いつき三つ巴の2位争い。残り1㎞で仕掛けて何とか2位確保に向かいますが、青学大に差し返され総合3位。それでも、表彰台を意地で確保したのが収穫です。

箱根駅伝2024(第100回)へ【エース・山・選手層】

 國學院大は、核となる選手がいましたね。彼らで流れを作って…というところでしたが、夏合宿では彼らが相次いで体調不良に見舞われるなど、ちょっと万全ではありませんでした。

 でしたが、ここにきて2年生を中心に新たな戦力が台頭してきて、総合力が上がってきました。箱根路制覇はあるのか、もう一度戦力を見直します。

エースの強さ

 もともと核となっているのは、4年伊地知・3年平林&山本選手、2年青木選手になってくるのですよね。前回の往路も彼らが走っていました。

 4年伊地知選手は、箱根は1年時から8区・2区・5区と上りなどアップダウンの攻略が必要となる区間に続けてエントリーしています。出雲や全日本はアンカーでお馴染みで、総合力でチームをまとめていく走りをしています。

 今年は、体調不良などもありながらも、自己ベストを出して、駅伝にも間に合わせています。今回は往路に限らず、任せられた区間で全力で担うそう。総合力の高い彼を9区に回せるようなら、チームとしてもいい形でしょうか?

 前回2区出走の3年平林選手は、今回もエース区間2区となっていくでしょうか。長い距離に関しては、1年生の時から長けていて、ずっとロング区間を担当し続けています。

 そんな中、1万m27分台達成と、全日本駅伝7区で初の区間賞を獲得。今回2区で、66分台前半以上のタイムで走れるようなら、國學院大が優勝戦線に浮上してくることもあり得ます。

 気になるのが3年山本2年青木選手の調子。このうち青木選手は出雲駅伝から過去好走の全日本5区でまずまずの走りを見せていて、調子が上がりつつあります。山本選手が、9月下旬から練習を開始した状態で、出雲・全日本ともにうまく走れず…。

 過去2年連続往路3区でしっかり流れを繋いでいた選手ですので、彼の復調は気になるところ。1万m28分16秒のスピードがある彼も、どこかの区間で爆発的な走りができる状態になればと思います。

 その中で、この夏の成長株が2年上原選手。箱根7区に出走していた選手ですが、春に1万m28分36秒を記録すると、秋から絶好調!

 出雲1区でハイペースで縦長になった展開で、区間3位の好走を見せると、全日本3区は追い上げる展開で、こちらも区間3位。ある意味、最も走れている選手と言っても過言ではない状態。このまま、箱根往路3区でもいいかもしれません?

 彼らエース選手は、駅伝ファンの中でも有名ですよね。彼らを往路に並べて、取りに行くか、復路にも残して総合まとめに行くか、起用の仕方に注目です。

山登り・山下り

 山登りに主力を置くというのも考えられることです。これは昨年実際に行っていて、現4年伊地知選手が山登りにチャレンジしています。とはいえ、全日本駅伝後に故障してしまい、ジョグで繋いでのぶっつけという中で区間8位と不完全燃焼でした。

 とはいえ、パワーはありますので、全日本駅伝以降も調子が保たれているのであれば、2度目の山登りもあるかもしれません。

 最も、國學院大には故障さえなければ、山登り候補筆頭と言われる選手がいて、それが3年佐藤選手。前回の箱根駅伝アンカーに登場し、区間4位好走でチームの順位を引き上げました。

 今年も、それほど試合には出ていませんが、そんな中全日本駅伝4区エントリー(当日変更)されていました。もしかすると、今年はある程度順調にレースが詰めているかもしれません。ついに、秘密兵器開花なるか、今後の動向に注目です。

 山下りは、前任者が卒業しています。ただ、補欠と思われた選手が力をつけていて、期待が高くなっています。それが2年嘉数選手です。

 早くから1万m28分台を出すなど期待高かったですが、駅伝出場までそこから直近の全日本駅伝6区となりました。でしたが、3位争いをしっかりキープ。平地も走力が付いたところ、山下りどこまでいけるか。

 他では、2大会前に一度走っている3年原選手もいるんですよね。今年も関東IC3障にトライするなど精力的に活動。2度目の山下りを射止めることはあるのか、注目です。

選手層の厚さ

 主力とそれ以外で少し差がこれまであったのですが、新たな選手が出てきていますよね。先の上原・嘉数選以外で箱根駅伝で光りそうなのが、同じく2年の高山選手です。

 前年8区で箱根デビュー、アップダウンのあるコースで光る選手だそうですが、スピードもついてきたところ、出雲5区・全日本4区で出走し、しっかりまとめていた選手。全日本駅伝は混戦の中順位を上げていましたね。

 得意分野を考えると、箱根駅伝でもっと光るだろう選手、9区か、もしかすると往路4区くらいまであるかもしれません。これに青木選手を合わせて、2年生カルテットとなっていきそうです。

 1年生以下も上がってきていて、1万m28分台を持っていて全日本1区上位でまとめた後村選手は、箱根もそのまま1区でいいのではないかと感じるほどです。

 その他にも、出雲市陸協で好走している田中選手や、レガシーハーフで63分台の吉田選手、直近1万m28分台を出した野中選手など、一気に主力になってもおかしくない選手がいます。

 上級生も長い距離を中心に鍛えている選手がいますね。4年生は伊地知選手が飛びぬけていますが、2年連続箱根にエントリーしている瀬尾選手がいますし、3年も前年上尾ハーフ62分台で箱根走ると思われた鶴選手などもいますね。

 10人以上は、十分に箱根駅伝で区間上位を狙える選手は整えてきているのではないでしょうか。上尾ハーフなどに出場すると思いますので、このあたりに注目です。

まとめ

・エース3年平林選手、4年伊地知&2年上原選手らエース力上積み
・3年山本&2年青木選手が完全復調で昨年以上か
・山は秘密兵器か?1年生もレベルが高い

 出雲・全日本は本調子ではない選手がいましたが、國學院大もエースのレベルは高いのですよね。各駅伝ロング区間でまとめる走りをしている4年伊地知選手は、今年も安定感を発揮し、どの区間でも対応できる状態。

 3年平林選手が充実してきていて、夏前に1万m27分台達成、一度体調不良に見舞われながら、全日本7区で初めての区間賞を獲得、箱根2区でパワーアップした姿が見られそう。

 これに一気に成長してきた2年上原選手で3本の柱でしょうか。出雲1区と全日本3区と主要区間を任されともに区間3位好走。箱根駅伝も往路で起用される勢いだ。

 出雲・全日本やや不調だったのが3年山本2年青木選手でしたが、ここから中2か月でどこまで仕上げてくるでしょうか。

 育ってきている選手はほかにいて、出雲・全日本とも起用された2年高山選手は、距離が伸びて光るタイプで箱根が楽しみ。1年生は全日本1区後村選手以外にも、上がってきている選手が多くて、楽しみな世代です。

 山も経験者はいますが、上りは3年佐藤選手に、下りは2年嘉数選手が準備しているでしょうか。ともに駅伝で好走経験もありますので、順調なら楽しみな選手。

 総合優勝ということだと、もう少し+αが必要かもしれませんが、96回大会以来の3位、表彰台ということなら十分に自力で手繰り寄せそうな程充実しています。