出雲駅伝・箱根駅伝予選会が終わり、いよいよ次は全日本大学駅伝ですね。
関東地区中心に、全日本大学駅伝の区間オーダー予想をしていきます。
このままで終わるはずがない!?高い総合力で、全日本大学駅伝巻き返しを誓う…青山学院大学です。
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まずは、出雲駅伝の振り返りから
5位青山学院大学2時間11分28秒
区間 | 区間順位 | 名前学年 | 区間タイム | 通過順位 | トップとの差 |
1区8.0㎞ | 7位 | 野村昭夢③ | 23分24秒 | 7位 | 39秒差 |
2区5.8㎞ | 🥇 | 黒田朝日② | 16分08秒 | 2位 | 39秒差 |
3区8.5㎞ | 4位 | 佐藤一世④ | 24分52秒 | 4位 | 1分11秒差 |
4区6.2㎞ | 🥇 | 山内健登④ | 17分35秒 | 3位 | 59秒差 |
5区6.4㎞ | 10位 | 鳥井健太① | 19分05秒 | 4位 | 2分13秒差 |
6区10.2㎞ | 8位 | 鶴川正也③ | 30分24秒 | 5位 | 3分37秒差 |
1区野村選手…3年になってついに野村選手が大学駅伝デビュー、これだけでも感慨深いですよね。それも絆記録会で5千m13分36秒と高校時代の記録を破って、出雲駅伝1区大役を担いました。IVYと駒大のエース選手が、ぐいぐい引っ張っていくハイペースの展開の中、一旦上位4人の中にまで先頭集団に残りました。ただ、ちょっと頑張って付きすぎたか、最後に総合7位に後退したのが惜しかったでしょうか。それでも初大学駅伝で混戦の中でリレーとなりました。
2区黒田選手…原監督が唯一合格点をあげたのが2年黒田選手。前年に1万m28分33秒を出して箱根出走者候補まで上がり、今年の夏には5区山登り候補としても名前が挙がっていました。序盤から突っ込んで、すぐに東洋大を交わすと、中盤以降には、國學青木選手や創価小池選手といった上位校のランナーも捉えます。最後は、同期の早大山口選手を突き放して、5人抜きで総合2位浮上!終わってみると、2年連続区間賞の駒大佐藤選手と同タイム区間賞。日本の域を超えて戦う相手と同タイムは、価値ある区間賞です。
3区佐藤選手…今回のメンバーで、唯一出雲駅伝経験者の佐藤選手。2大会前に、酷暑の中好走した記憶は今も残っていますね。今回は早大の選手と、先頭の駒大を39秒差で追いかけていく展開でしたが、風などもあってか、差を縮めるというところまではいかずか。終盤に、早大を突き放しますが、創価・城西大の留学生に交わされ総合4位へ。日本人2位の区間4位ですが、目指す駒大には差をつけられてしまったのは悔しいところです。
4区山内選手…1年時の全日本6区以来の出走となった山内選手。あの時は、5千m大幅ベストが出て抜擢されたのですが、過緊張で失速。その後、関東IC1500m2部優勝果たすなど、抜群のスピードを身に着けるも、中々チャンスが駅伝メンバーとまではいきませんでした。
9月に5千m13分35秒のベストを出して、ついに再登場になりました。すぐ前にいた城西大の選手と併走し、創価大を追う展開。残り1㎞手前で一旦引き離されるも、中継所直前で鍛えたラストスパートで3位に浮上。なんとか前の創価大と同タイム区間賞、駒大との差は少し詰めました。
5区鳥井選手…9月絆記録会で、5千m13分36秒と大幅ベストが大きく話題になったルーキー鳥井選手。分厚い青学大の選手層の中で、いきなり大学駅伝デビューとなりました。序盤から突っ込んで、創価大を追おうとしますが…中盤にはかなり身体がブレるフォームとなり苦しい走り。終盤には、一旦は突き放した城西大に交わされて4位転落。区間10位とちょっと苦い走りとなりました。
6区鶴川選手…3年生の世代本来ナンバーワンと言える鶴川選手。関東IC5千mでは2年連続留学生の間に割って入って表彰台を確保するなど、高いセンスを発揮していました。ただ、故障などもあり大学駅伝デビューは、ここまでずれ込みました。爆発力は知っているので、アンカーでの走りに大きく注目が集まっていました。でしたが、やや身体が重い走り。國学院大に交わされ5位に転落。早大の追い上げは何とかしのいでそのまま5位。区間8位と、少し消化不良だったかなぁという成績でした。
※11月2日(水)に暫定オーダー提出
※当日朝に、補欠から最大3名入れ替え可能
エントリーメンバー
出:出雲駅伝、全:全日本駅伝、箱:箱根駅伝、都:都道府県対抗駅伝、高:高校駅伝
佐藤一世④28分23秒62/13分36秒43≪23出3区4位、関東IC1万6位、箱7区7位、22:全3区2位、箱8区2位、21:全5区1位、出3区3位、箱4区4位、20:全5区1位≫
小原 響④28分28秒97/13分39秒50≪23日本3障4位、関東IC3障1位≫
山内健登④28分34秒12/13分35秒04≪23出4区1位、関東IC1500m2位、22関東IC1500m1位、20:全6区9位≫
佐々木塁④29分13秒65/13分51秒67≪23関東IC5千15位≫
若林宏樹③28分25秒71/13分41秒32≪22:関東IC1万m11位、箱5区3位、21:全6区12位、出4区6位≫
太田蒼生③28分32秒17/13分53秒10≪23箱4区2位、22:箱3区2位≫
田中悠登③28分35秒60/13分51秒11≪23箱8区5位、22:出5区6位、関東IChalf7位≫
野村昭夢③29分33秒23/13分36秒93≪23出1区7位、関東IC5千12位≫
鶴川正也③/13分35秒51≪23出6区8位、関東IC5千3位、22:関東IC5千3位≫
黒田朝日②28分33秒62/13分36秒55≪23出2区1位、関東IC3障2位、22関東IC3障3位≫
荒巻朋熙②28分37秒96/13分54秒32≪23関東IC1万≫
塩出翔太②29分25秒83/13分53秒29
宇田川瞬矢②29分26秒44/13分51秒35≪23関東IC1500m1位≫
神田大地②29分29秒15/14分06秒11
鳥井健太①/13分36秒73≪23出5区10位、全国5区15位、22高校1区14位≫
平松享祐①/13分52秒10≪23全国5区14位≫
総合力は高いので、出雲5位で終わるはずがない青学大の全日本大学駅伝エントリーです。4年生は、まずはエース佐藤選手。大学駅伝はほとんど主要区間で、流れを変える走りを任されています。今年はトラックでも13分36秒と28分23秒の大幅ベスト!出雲駅伝は追いかける走りでもう少しでしたが、全日本大学駅伝は、5区1位・5区1位・3区2位と得意の舞台。エースとして快走を期待したいところ。
他に4年生は、スピードランナーが2人。1500mが専門で、出雲4区で3年ぶりに大学駅伝を出走した山内選手、3000m障害が専門で日本選手権4位にも入った小原選手がエントリー。原監督は、小原選手の調子が非常にいいということで大学駅伝デビューを飾るかどうか。もう一人、中学時代に世代トップの経験を持つ佐々木選手も、4年目でのデビューを目指します。
3年生は、今年の青学大の中心世代、全体でもここはトップだったのですよね。今年卒業した世代が強かったり、故障があったりで苦戦もありましたが、ここにきてメンバーが揃っています。出雲駅伝では、野村選手が1区で、鶴川選手が6区で駅伝デビュー。それぞれ持ちタイム通りとはいきませんでしたが、走力は高い選手たち。ここの叩きからの、全日本大学駅伝での上がりが楽しみな選手です。
それから彼らより先に駅伝で活躍していたメンバーもエントリー。箱根優勝の味を知っている太田・若林選手が昨年より状態がよさそうか。箱根男となっている太田選手が、9月で5千m13分50秒台。全日本駅伝は秘密兵器として控えるか。若林選手は山登りも走るなど長い距離は本来の得意なので出走あるか。同じく長い距離で、ハーフマラソン62分台複数回出している田中選手も、今年は全日本駅伝にも参戦するかもしれません。スピードランナーが多いチームで頼りになる存在です。
イケイケの2年生は、出雲駅伝で黒田選手が大きく抜けましたね。出雲駅伝2区は、ガンガン前を追い込んで、所謂”駅伝走り”ができていたということで、原監督から合格点!箱根5区も楽しみですが、全日本駅伝での出走区間も気になり貸す。このほかでは、黒田選手とともに箱根エントリーの荒巻・塩出選手に、今年の関東IC2部1500mチャンピオンの宇田川選手も、出雲に引き続きエントリー。出走あるかどうか。
1年生は、5千m13分36秒を出して、出雲駅伝5区出走を果たした鳥井選手は勿論のこと、原監督が”世代の中心になるかも”という平松選手もエントリー。果たして、どういったオーダーで、王者に挑んでいくのか、区間オーダー予想に参ります。
出雲駅伝から、3年生世代が少し調子を上げてきていると想定してのオーダー予想になります。序盤流れれば、表彰台は行けるはずなんですよー。
1区小原選手…非常に調子が上がってきているという4年小原選手。9月の駅伝ではアンカーで、実業団の選手を抜いて優勝のゴールテープを切っていましたね。3000m障害も得意で、学生の域を超えて活躍中。そんな中、出番がなかった大学駅伝への出場に大きなチャンス。出場するとなると、ラストの力が活かせそうな1区かなぁ…。ここを凌げれば、2区以降は強いですよ。
2区野村選手…この2区を、出雲に引き続き2年黒田選手になるか迷ったのですが、出雲1区の野村選手を2区へ。出雲ももう少しで持ち前のスピードを活かせるところでした。切れ味が増していると思って、全日本2区を任せるのではと思います。走力はこの区間トップレベルのはずです。
3区佐藤選手…この区間は2年連続佐藤選手になると思います。昨年も、2区で大きく遅れてしまった中、流れを変える区間2位。スピードエース区間でも相当な走りを見せていました。今年も、区間賞レベルの走りで、チームを上位の流れにのせていければ。
4区黒田選手…ここで、出雲駅伝2区区間賞で、”新駅伝男”めいめいの黒田選手を起用すると予想。多少アップダウンがあって僅かに上っているというのは、理由の一つ。序盤で先頭に食らいつけていれば、面白い展開になるのではと思ったのもありますね。引き続いて区間賞の活躍といきたい。
5区山内選手…スピードランナーを投入していきます。出雲4区区間賞の山内選手を再び起用。この区間は平たんな区間なので、持ち味を生かせるのではないかと思います。中盤粘って、また爆発的なスパートで前の選手を追い抜いていってほしい。
6区鶴川選手…ある意味勝負区間になってきますかね。出雲駅伝アンカーの鶴川選手を、中盤の6区予想。出雲は調整不足と見ます。ギアが上がっているのなら、この区間ではトップレベルの実力になっていると思います。区間賞レベルの走りで、後半の区間に勢いづく走りとなれば。
7区太田選手…最近は、この7区にエース選手を置いて、主導権を握るチームが増えています。ここに青学大屈指の駅伝男太田選手を投入する予想です。1年時の箱根3区2位、2年時の箱根4区2位でトップ争いにチームを引き上げているのは、凄い実績です。全日本でも、爆発的な走りとなるか、です。
8区田中選手…アンカーは、ロードで手堅い選手になると予想します。ハーフマラソンでは何度もチーム上位や62分台を出している3年田中選手が適役だと思います。5千m13分30秒台・40秒台のスピード自慢が多い中、貴重な戦力です。展開の予想が難しいですが、ビシッとまとめる走りとなればと思います。
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あとは、平松選手…と思いましたが、この上級生を箱根駅伝への布石を含めて、起用するのかなと思います。また、他のオーダーとして、1区2区3区は出雲駅伝の野村黒田佐藤選手と同じオーダーにする可能性もあるかなと思いました。
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出雲駅伝は、5千m13分30秒台のベストのランナーをずらりと並べて、優勝候補へ勝負に出た青山学院大。全体としては、凸凹駅伝となり、4年ぶりに大学駅伝5位という結果に終わります。
とはいえ、実は4年佐藤選手以外は初の出雲駅伝。大きく順位を上げて”新駅伝男”となった選手もいれば、やや気負いがあったと見える選手、記録会がピークになった選手と様々いました。これに、まだまだ3年生を中心に走力が高い選手が控えているので、悲観ばかりという状況でもありませんでした。
全日本駅伝は、おそらく長く安定して活躍してる4年佐藤選手や、出雲駅伝で一番の好成績を残した2年黒田選手が序盤の軸となるでしょうか。
オーダーは、最強世代の3年生次第でしょうか。太田・若林選手らの復調や、鶴川・野村選手らの調整具合によって、少しオーダーは変わってくるでしょうかね。他にスピードのある4年小原・山内選手に、ロードの力のある3年田中選手らもいますので、
噛み合ってくると、非常に強いチームになるのかなと思います。まずは、区間オーダーに注目になるチームですね。
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