新年度ももう前半戦が終了しました。各大学ある程度の収穫と課題があったのではないでしょうか。当サイトでも、大学長距離各チームの2023年度のメンバーの紹介と実績、簡単な戦力分析を行いたいと思います。もちろん、新入生も紹介していきます。
4years.でいま注目を集めている記事をご紹介します。
昨日4月28日、たくさんの方に読まれています!
陸上・駅伝 – 東洋大・佐藤真優 主将としてチームを引き上げ、優勝争いをできる力をつけるためにhttps://t.co/MRRNtb96FP— 4years. (@4years_media) April 28, 2023
続いて、
今年こそエース揃えて、箱根駅伝に強い東洋大を見たい!東洋大学です。
ページコンテンツ
【東洋大学】第100回箱根駅伝2024へ~新入生情報や戦力分析&持ちタイムなど!
昨シーズンは、必死に戦い抜いた。箱根2区で2年連続好走していたエース松山選手が故障、故障から戻ってきた石田選手も、まだ本調子ではなかった。
出雲駅伝は、1区で出遅れてしまい、勝負にならず総合9位。全日本駅伝は、シード権争いに終始するも、終盤の長丁場2区間で、高い安定感を見せシード権奪取。一年でシード校に返り咲いた。
箱根駅伝は、2区で最下位争いの致命的な手遅れをするも、3区小林選手が流れを変え、5区で11位へ。8区区間賞で追い上げると、9区梅崎選手でシード権内へ。辛くも10位。最低限守りたかった箱根のシード権は、手放しませでした。
変わって新年度。新しくエースとなった小林・梅崎選手を中心に、関東ICなどトラックシーズンを過ごしました。昨年同様試合への出場も増え記録更新が多かったですね。男鹿駅伝では松山選手の復帰もありました。毎年しっかりロードの対策はしている東洋大の戦力を見直してみます。
新チーム各学年戦力分析
※持ちタイムは8月1日地点
※関東ICは1部
4年生主力選手について
東洋大「収穫の多い」男鹿駅伝に…復帰のエース松山和希力走「箱根の2区をフラッシュバック」https://t.co/gcXYkU5vT6#箱根駅伝
— 読売新聞オンライン (@Yomiuri_Online) June 24, 2023
熊崎貴哉④28分36秒36/13分56秒69≪22全予2組2位≫
松山和希④28分42秒17/13分48秒80≪22:全予4組4位、関東IC1万m6位、箱2区5位、21:全7区13位、関東IC1部5千18位、箱2区4位≫
九嶋恵舜④28分45秒60/13分48秒67≪23関東IC5千17位、22全5区5位、関東IC5千4位、箱6区10位、全3区9位、21箱6区14位≫
佐藤真優④28分49秒54/13分58秒72≪23関東IC1万、箱7区15位、22出4区11位、関東IC1万m7位、箱3区8位、21:全1区12位≫
奥山 輝④29分05秒45/13分51秒17≪23関東IC1500m3位、22全1区15位、21出2区9位≫
村上太一④29分07秒76/14分07秒19≪23関東IChalf9位、22全6区5位≫
梶野稜太郎④29分08秒48/14分08秒72
菅野大輝④29分09秒59/14分07秒66≪23関東IC5千、21:全6区13位≫
十文字優一④29分13秒51/14分14秒87
家吉新大④29分54秒91/14分03秒88
兼原尚也④29分59秒63/14分08秒56
石川 心④30分15秒94/1500m≪23関東IC1500m9位≫
ついに松山選手が最終学年になりましたね。1年時2年時に箱根駅伝2区で連続で区間上位!特に”松山ワープ”と呼ばれる終盤の粘りは印象的で、東洋大を上位の流れに引き上げていました。この時の箱根駅伝は3位と4位と好成績、間違いなく繋がっています。
昨年はトラックシーズンから活躍して、フルで1年…と思われましたが9月に故障。箱根駅伝も含めて三大駅伝には出場できず。都道府県対抗駅伝に出てきましたが、まだ本来の調子ではありませんでした。その後、試合間隔が空きましたが、6月男鹿駅伝で復帰。短い区間でしたが、急な上りの区間で貫禄の区間賞。最後の学年でフル回転の松山選手の姿があれば、東洋大の上位は硬くなってきます。
この他にも主力格の選手は非常に多いのですよね。1万m28分36秒のチームトップのタイムを持つ熊崎選手に、2年時に箱根3区8位の好走がある佐藤選手、1年2年時に山下りを担っていて、3年時に関東IC5千4位に入るスピードがある九嶋選手あたりが主力だ。とはいえ、春は本調子ではない感じ。彼らの復調が駅伝シーズン戦うカギになるはずだ。
調子が良かったのは、これまで必ずしも駅伝で活躍した選手ではなかった。これまで2度駅伝を走っている奥山選手が関東IC1500mで3位入賞!家系的にサラブレッドではありましたが、一つ大学で結果を出しました。ロードも男鹿駅伝1区は無難に走れていて、最後のシーズンもう一度彼の登場はあるか。
それから、2年時に全日本6区を走った菅野選手に、3年時に全日本6区を走った村上選手もそれぞれ調子がいい。菅野選手は5千m・1万mともに今年ベストを更新、もう一度駅伝のレギュラーを奪うか。
村上選手は、関東IC1万m9位と安定。北海道マラソンも2年連続チャレンジした。他にも今年5千m14分14秒更新の十文字選手もいて、総合力は高い学年ですね。夏に状態が上がる選手がいれば、一気に東洋大が怖くなりそうです。
3年生主力選手について
記事をアップしました。[陸上競技]第99回箱根駅伝インタビュー4日目・小林亮太#箱根駅伝 #闘争心をとき放て #その1秒を削り出せ #小林亮太https://t.co/AYJcF1nPC7
— 東洋大学スポーツ新聞編集部 (@sportstoyo) February 21, 2023
小林亮太③28分36秒42/13分55秒81≪23関東IC1万8位、箱3区9位≫
石田洸介③28分37秒50/13分34秒74≪23箱2区19位、22全2区9位、出3区9位、21全4区1位、出5区1位≫
甲木康博③29分13秒51/13分55秒80≪22:出2区7位、関東IC1500m≫
梅崎 蓮③29分18秒70/14分08秒40≪23関東IChalf3位、箱9区4位、22全7区7位、関東IChalf2位、箱7区11位、21全5区4位≫
永吉恭理③29分46秒30/14分15秒29
下山田稜③29分52秒22/14分30秒50
吉田 周③30分02秒41/14分03秒92≪22出6区8位≫
増田涼太③/14分06秒05
新チームのエース格となったのが3年小林・梅崎選手ということになりますね。小林選手は、今年の箱根が初の大学駅伝でしたが、往路3区に大抜擢。タスキを受けたのは総合19位。そこから62分33秒の区間9位で3つ順位を上げました。この走りが、大逆転のシード権への流れを作っていますので、本当に見事な走りでした。
今年になって本格化。強豪ぞろいの関東IC1万mで8位入賞、さらに7月に1万m28分36秒と自己ベスト更新。ロードで強いのは分かっているので楽しみな成績だ。彼が箱根2区を走る可能性も十分にあるといっていい。
ロードに強いと言えば、もう一人の新エース格梅崎選手。今年の箱根9区、総合11位の緊迫した場面でタスキを受けりましたが、安定した走り。区間4位の走りでじりじり追い上げて9位争いに浮上、シード権を確実としました。今年も関東ICハーフで3位、これで2年連続表彰台に上がりました。今年も長丁場の区間に、彼の名前があるはずです。
そして、復帰が待ち遠しい石田選手。昨年度は、三大駅伝フル出場、いずれも前半区間に起用されましたが区間9位。箱根駅伝はエース区間2区を走りましたが、まさかの区間19位。12月下旬に体調不良に陥るも、それでも他に選手がいないということで走ったそうです。それ以降、中々試合に出てませんが、元々1年時に区間賞も経験。絶対に彼の力が必要なはずです。
他にも、1500mが得意種目ながら、前年の出雲駅伝2区の座を射止めて、後方ながら区間7位と好走している甲木選手、さらに昨年男鹿駅伝・出雲駅伝ともにアンカーを務めている吉田選手主力候補もいます。また益田選手のように今年になって14分06秒と5千ベスト更新の選手もいますね。このあたりの伸び・復帰に注目です。
2年生主力選手について
緒方澪那斗②28分36秒67/13分54秒45≪23関東IC1万14位、22全予4組20位、関東IC5千m15位≫
網本佳悟②29分03秒08/14分12秒58≪23関東IChalf17位≫
西村真周②29分03秒95/13分55秒92≪23箱6区13位、22関東IC5千決勝≫
藤宮 歩②29分32秒44/14分04秒06
岸本遼太郎②29分52秒57/14分06秒84
大宮大虎②30分19秒47/14分17秒59
ちょうどあがってきている世代になりますね。最初に期待されていた緒方選手も、試合に少しずつ出られるようになってきていますね。前年は全日本予選最終組抜擢されていた選手です。今年は関東IC1万m14位、その後も29分前半と安定しています。大学駅伝デビューも近づいてきましたかね。
続いて、一気に主力に近づいてきたのが、網本・西村選手。ともに箱根にエントリーしていて、西村選手は山下りの6区を出走しています。序盤積極的に飛ばして前を追っていたのは非常に印象的ですね。今年は関東IC5千m決勝に進んでいて、少しずつ他校と戦う力がついています。
網本選手は、焼津ハーフで65分少しのタイムで上位入賞、続けて関東ICハーフにも出場して17位とまずまず戦っています。ロードを中心に鍛えてきていますね。他では、夏前に5千m14分07秒と好調だった岸本選手あたりも浮上しつつありますかね。上級生の層が厚くなってきていますが、レギュラーを奪取する選手が現れるか注目です。
新入生情報~5000m持ちタイムと全国大会成績も!
【#THEMIDDLE】
男子1500m2組
🥇ワンガリ・ピーター・キブイ(NTN)3.41.89
🥈田中純(東洋大)3.46.91 pic.twitter.com/uvqVoOOfDX— 太田 涼 (@Ryo504) April 2, 2023
※自己ベストは4月1日の時点です。
久保田琉月①14分05秒71≪23全国4区2位、22高校3区11位≫
倉本晃羽①14分09秒26≪22高校6区10位≫
藤本駿世①14分10秒67≪22国体5千m19位≫
薄根大河①14分18秒75≪23全国4区26位、22高校4区13位≫
5000m上位5名平均:⑦東洋14分07秒2
濱中 尊①14分20秒07≪23関東IC3障、22IH3障11位≫
馬場大翔①14分20秒62≪22高校6区14位≫
高橋康之介①14分22秒99≪22高校6区1位≫
今年の1年生は8人。駅伝強豪校の中では、かなり少ない部類になりますかね?とはいえ、5千mベスト上位5名の平均は、14分07秒と全チームで7位。そして8番目となる高橋選手は14分22秒で、主要大会の成績は高校駅伝6区1位…本当に少数精鋭の部隊に、東洋大はなっていくのでしょうか??
ずば抜けて成績がいいのが田中選手。入学直後に1500m3分46秒91の好成績を出して、大いに話題になりましたが、その後も関東IC1500m5位の成績を出すなど、スピード面は既に大学でも通用しています。高校時代は、長い距離もしっかり走っていて、全国駅伝5区6位・1万m29分29秒の成績を持っています。まずは彼の大学駅伝デビューが楽しみになりますね。
その他も、久保田選手は高校駅伝3区11位、薄根選手は高校駅伝4区13位と主要区間でまずまず戦っていますし、今後が楽しみ。藤本選手はコンスタントに試合に出場していますし、濱中選手は関東IC3000m障害に出場しています。
また、5千m14分09秒を持っている倉本選手に、1万m29分台経験のある馬場選手ら、やっぱり全員注目が高いですね。秋になって、誰が出てくるか注目です。
【東洋大学まとめ!】箱根駅伝2024へ向けて
・3年小林&梅崎選手が新エース格に!
・石田選手に、熊崎九嶋佐藤選手ら上級生復帰は…
入学時から、長距離ロードで大きな注目が集まっていた松山選手が、ついに最終学年になりましたね。故障が多いですが、それでも夏前の男鹿駅伝では貫禄の結果を示した。箱根2区区間上位の力、大学内でもう一度発揮してほしい。
さて、この1年で大きくチーム状況も変化しています。現状エースとなっているのは3年小林・梅崎選手。今年の箱根で、3区と9区で、それぞれ好走しシード権獲得に貢献。関東ICでもしっかり対抗得点を獲得しています。駅伝もエース区間に入るとみられます。
このほか、試合に出る回数が増えたこともあり、活躍する選手が増えていますね。4年は奥山選手が、得意のスピードを活かして、関東IC1500m3位入賞!一度全日本を走っている菅野・村上選手も順調に来ています。
下級生では、2年緒方・西村・網本選手がそれぞれ結果を残しつつあり、レギュラーに近づいてきています。1年生は少数精鋭ですが、田中選手が1500mで結果を残すなど、一人抜けた成績を残していますね。
松山選手が復帰していて、小林・梅崎選手がパワーアップしているということだけで、昨年度よりずっと戦える感じがしますが、まだまだ選手はいるのですよね。
本来エース候補の3年石田選手は、箱根2区以降姿を見せていません。また、4年では1万mチームトップの熊崎選手に、駅伝好走経験のある九嶋・佐藤選手らが少し調子を落としています。
逆言えば、秋以降に彼らの復活があると、とても粘り強いチームになっているはずです。やはり、駅伝は強いのか。まずはシーズンインに、上り調子になっているか注目です。
箱根駅伝ファンのための情報集
【箱根駅伝ファンのためのリンク集】
【【結果も!】2022年度箱根駅伝ファンのための競技会日程】
姉妹サイトより
【箱根駅伝アニメ:風が強く吹いている完走】
ウマ娘【競走馬元ネタ解説シリーズ】