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【長距離結果】第57回織田幹雄記念国際陸上競技大会(2023年4月29日)

2023年4月29日(土)に、
第57回織田幹雄記念国際陸上競技大会が行われます。

 陸上競技のグランプリ大会の一つとして盛り上がっていますね。Live配信も行われています。

 こちらのサイトでは、男子長距離の結果を中心にまとめていきます

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【長距離結果】第57回織田幹雄記念国際陸上競技大会

競技日程【男子長距離抜粋】
14時25分:GP種目男子1500m
16時50分:GP種目男子3000m障害
17時10分:西日本ジュニア男子5000m
18時10分:B決勝GP種目男子5000m
18時50分:GP種目男子5000m

雨の中行われましたが、各選手の奮闘に感動!

[全体の結果]

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GP種目男子1500m

1位荒井七海3分40秒24 Honda
2位グエム アブラハム3分40秒29 阿見AC
3位高橋佑輔3分40秒44 北海道大
4位河村一輝3分40秒59 トーエネック
5位才記壮人3分40秒62 富士山の銘水
6位館澤享次3分41秒37 DeNA
7位飯島陸斗3分42秒23 阿見AC
8位W.ピーターキブイ3分43秒60 NTN
9位森田佳祐3分45秒17 SUBARU
10位野口雄大3分45秒74 トーエネック
11位片山直人3分48秒49 山陽特殊製鋼
12位高村比呂飛③3分51秒75 日本体育大
13位山﨑優希3分54秒60 KAGOTANI
DNF清水暖太 環太平洋大
DNF松本颯真② 東海大

 1500mは今回も混戦に。前日本記録保持者のHonda荒井選手に、現日本記録保持者の河村選手が出場し、3分40秒台までペースが上がりました。今回は荒井選手が3分40秒24のタイムで制しました。

 そして、阿見ACのアブラハム選手に、北海道大の高橋選手に、河村選手、富士山の銘水才記選手まで3分40秒台で雪崩れ込む混戦。好調の館澤選手ですね。日本選手権も楽しみになってきますね。

GP種目男子3000m障害

展開

 大雨が降りしきる中、スタート。
 愛三工業のキプラガット選手が、先頭を引いていく。すぐ後ろに同じ愛三工業の西方選手。一団で続き、比較的スローか。込み合って、ハードルで転倒した選手も

 1000m2分53秒で通過、3人の日本人選手が、キプラガット選手の前へ。Honda青木選手と旭化成荻野選手が引っ張り、青学小原選手が食らいつく。

 1800m手前、荻野選手が脚を引きずりリタイア。青木・小原選手がワンツー、3番手キプラガット選手ら縦長に

 2000m5分47秒で通過、Honda青木選手を先頭に7人ほどの集団に。中大浦田選手らも上位へ

 残り1周、キプラガット選手がスパート。青木・浦田選手がついていく。水郷を超えたところで青木選手スパート、キプラガット選手がまたつくが、青木選手が再度突き放し1着!

🥇青木涼真8分35秒60 Honda
🥈キプラガット8分36秒33 愛三工業
🥉砂田晟弥8分36秒35 プレス工業
4位西方大珠8分36秒47 愛三工業
5位浦田優斗③8分37秒11 中央大
6位松本 葵8分39秒45 大塚製薬
7位小原 響8分43秒03 青山学院大
8位潰滝大記8分45秒29 富士通

9位内田賢利④8分47秒11 立教大
10位バルキシャ8分47秒71 インドIND
11位山崎 颯②8分48秒88 順天堂大
12位林 龍正①8分48秒88 順天堂大
13位大園倫太郎8分58秒09 鹿屋体育大
14位吉田光汰8分59秒98 埼玉医科大G
15位山下悠河④9分12秒80 青山学院大
16位分須尊紀③9分15秒00 日本体育大
DQ大沼良太郎②
DNF荻野太成 旭化成

 大雨で、身体が冷える展開。もっと長い距離ならともかくこの距離は、悪影響が出ることが多い。足を痛めた選手もいたようですね。

 そんな中で、トップを獲ったのは、安定感高いHonda青木選手。この展開でも勝ち切るのはさすが。しかも、愛三工業キプランガット選手とのラストのスプリント勝負を制していますので、力ありますよね。

 さらにプレス工業砂田選手が急成長8分36秒好走、愛三工業西方選手も、学生時代から力を伸ばして8分37秒!そして大ベテランになりつつある大塚製薬松本選手が、ここにきて8分39秒!まだまだ戦えそうですよね。

 学生では、中大3年の浦田選手が8分37秒!これは関東ICでも優勝候補にあげていいくらいですね。1部は他に有力選手がいて、本当にレベルが高い。その1部は、8分50秒を切った順大山崎・林選手エントリー。

 2部では、8分43秒の青学小原選手や8分47秒の立大内田選手らも臨戦態勢。青学大が力を入れているので、3障の選手層がぐっと厚くなっているな感じます。関東ICも楽しみです。

B決勝GP種目男子5000m

展開
 1000m2分46秒、亜大モゲニ選手が先頭で引っ張る展開。すでに縦長の展開になっている。日本人トップは須磨学園高の折田選手で3番手。その後ろ、中国電力清野選手や国士大中島選手が続く。

 2000m5分32秒で通過。亜大モゲニ選手が引っ張り続ける。先頭集団は縦長でどんどん人数が絞られる。

 さらに2400m、モゲニ・JFEキプランガット選手の留学生2人がスパートをかけて抜け出す。折田選手と清野選手が日本人トップ争い2名、後ろに5位集団

 3000m8分15秒で通過。キプランガット選手が単独先頭へ。1周64秒とさらにペースアップ。2位モゲニ選手、3位争い3名に。折田・清野選手に、中国電力岡本選手が追いつく。6位グループもすぐ続く。

 4000m10分54秒で通過。キプランガット選手が独走。モゲニ選手と100m程に。3位グループが近づきつつあり、清野・岡本・折田選手が競り合いながら通過。

 残り1周12分32秒で通過、周回遅れの選手をどんどんとらえていく。最終的に13分35秒と、後続に大差をつけて1位。2位モゲニ選手、3位高校生折田選手が日本人先頭争いを制しました

🥇K.ダン13分35秒46 JFEスチール
🥈ジョンソン モゲニ①13分52秒93 亜細亜大
🥉折田壮太13分54秒30 須磨学園高
4位清野太成13分54秒60 中国電力
5位岡本直己13分57秒41 中国電力
6位寺嶌渓一14分02秒74 JFEスチール
7位尾関大成14分02秒76 中電工
8位巻田理空④14分04秒49 神奈川大

9位中島弘太③14分08秒42 国士舘大
10位清野太雅14分11秒84 中国電力
11位池田勘汰14分11秒87 中国電力
12位三上雄太14分14秒81 中国電力
13位川平浩之14分21秒35 JFEスチール
14位小林竜也14分22秒06 富士山の銘水
15位野田一輝14分22秒48 中電工
16位大内宏樹14分26秒06 中国電力

17位腰塚遥人14分26秒84 JFEスチール
18位上坂優太14分38秒10 JFEスチール
19位今西洸斗14分44秒56 JFEスチール
20位藤井奏汰14分45秒57 広島経済大
21位大橋正昊①14分55秒39 駿河台大
22位田辺 豊14分56秒25 広島経済大
23位佐々木昴15分35秒95 広島経済大

 とにかくJFEスチールのダン選手が強かったですね。亜大モゲニ選手とのマッチレースかと思いましたが、あっという間に突き放していきました。そのモゲニ選手に、最後に秒差に迫った選手が、何と高校生の折田選手!レベルの高い記録会で13分54秒30、終始日本人先頭争いをして勝ち切ったのも見事です

 その次に、多く出場した中国電力勢となりましたが、実業団ルーキー清野選手も、ずっと日本人先頭争いでした。いいスタートかな?さらに大ベテランの岡本選手が、変わらない走力を披露。じわり中団から上がっていくのも、ベテランマラソン勢らしいですね。他の選手にも競り落として、ここまで14分以内です。

 他、学生は神大巻田選手が、ほぼ復活と言っていい14分04秒、国士大中島選手も一定の安定感出てきているなと思います。ここからの関東ICへの調整が楽しみです。

GP種目男子5000m

展開
 ペースメーカーの桜美林大ネルソン選手が飛び出す展開。1㎞2分40秒で通過。3秒ほど遅れて大集団

 1200mネルソン選手がややペースを落として、集団の先頭へ。留学生選手やSGホールディングス鈴木選手が前のほう。かなり縦長の展開になる

 2000m5分25秒、PMのすぐ後ろに鈴木選手がつくようになる。ついで留学生選手に、駒大佐藤選手が前に出てくる。PMに、鈴木・佐藤選手に、城西ヴィクター選手がつく。順大三浦選手も前の方にあがってきた

 3000m8分06秒で通過、PMに駒大佐藤選手とNTT西日本ダニエル選手、4位争いにNTT西日本小林・順大三浦選手ら

 4000m10分49秒で通過。PMが離れて、佐藤選手とダニエル選手が先頭争い、鈴木・小林選手が追いかける、三浦選手はその後ろ

 佐藤選手が先頭でラスト1周、バックストレート佐藤選手とダニエル選手の争い、3番手に鈴木選手が上がってくる。佐藤選手がそのまま先頭でゴール!13分28秒ほど、2位ダニエル選手と健闘を称えあう。3位は鈴木選手ら

🥇佐藤圭汰②13分27秒04 駒澤大
🥈ダニエル ディリツ13分27秒43 NTT西日本
🥉鈴木塁人13分29秒21 SGホールディングス

4位小林 歩13分30秒65 NTT西日本
5位三浦龍司④13分35秒00 順天堂大
6位服部弾馬13分37秒72 NTT西日本
7位吉岡大翔①13分39秒84 順天堂大
8位ヴィクター キムタイ②13分40秒69 城西大

9位砂岡拓磨13分50秒82 コニカミノルタ
10位坂東悠汰13分51秒31 富士通
11位長谷川柊13分52秒09 Kao
12位石井優樹13分56秒07 NTT西日本
13位中西玄気13分56秒31 愛三工業
14位福本真大13分57秒11 九電工
15位竹内大地14分02秒66 トーエネック
16位大森 樹14分06秒10 JFEスチール

17位水野裕司14分07秒23 NTN
18位林虎太朗③14分08秒96 立教大
19位七枝 直14分09秒18 関大北陽高
20位土井大輔14分09秒59 黒崎播磨
21位関口絢太④14分14秒20 立教大
22位東泉大河②14分16秒79 駿河台大
23位臼井健太14分16秒98 マツダ
24位小田部真也14分17秒94 黒崎播磨
25位中島大就14分19秒83 中国電力
26位延藤 潤14分30秒60 マツダ
27位中村大就14分37秒85 黒崎播磨
DNF阿部弘輝 住友電工
PMネルソン ンビディ② 桜美林大

 見ごたえあるレースでしたね。最初は、NTT西日本ダニエル選手ら留学生の争いかと思われましたが、いろんな日本人選手が食って掛かりました。中盤になってから、先頭争いに挙がってきた駒大佐藤選手が13分27秒04の好タイムで全体トップ!ラストで争いも制しました。

 昨年も、レベルの高い記録会に出場し、まずまずのタイムを出すも、勝てたレースはあまりなかったと思います。今回勝ち切れたのは、タイム以上に、一つまた上のレベルの水準にきているのかなぁという感じがします。

 さらに、海外レースから好走が続いているSGホールディングスの鈴木選手が、持ち味の粘りあるレースをして13分29秒21の好走。大学4年からずっと力をつけ続けているNTT西日本小林選手も高い総力の13分30秒、またこちらに移籍してから好調の服部選手もここで13分37秒とまずまずでしたね。

 この間に、佐藤選手以外の留学生ランナー。3000m障害への調整の一環として順大三浦
選手が出場。中盤先頭に迫る場面もありましたが、ちょっと終盤フォームが嚙み合わなかったようですかね?それでも13分35秒なのでレベルは高い。これに金栗記念はうまくいかなかったルーキー吉岡選手が、早くも修正してきて13分39秒!やっぱり並の選手ではないですね。関東IC、さらに上の大会と楽しみになってきますね。