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【卒業生特集②】大学駅伝2019-2023の4年間を振り返る【進路も】

もうすぐ新年度になりますね。

大学生駅伝は新しいチームになっていきますが、
その代わり、卒業して、大学駅伝チームを去っていくランナーもいます。

今年度を持って卒業していくランナーを大学別に振り返っていきます。題して、卒業生特集です。

なお、入学直前の箱根駅伝の成績順で振り返ります。

箱根駅伝2019(第95回)の5位~8位
帝京大学・法政大学・國學院大學・順天堂大学です

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【卒業生特集②】大学駅伝2019-2023の4年間の振り返り

 多くの選手がスポーツ推薦で入学しています。だいたい高校3年の春~秋あたりに内定となります(一般受験性などは除く)。つまり、箱根駅伝の成績としては高校2年生時の大会が軸になります。そのため、今の4年生が、高校2年生時の成績から見比べていきます。

その①はこちら

もうすぐ新年度になりますね。 大学生駅伝は新しいチームになっていきますが、 その代わり、卒業して、大学駅伝チームを去っていくランナーもい...
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帝京大学

高2:箱根9位
高3:箱根5位、全日本5位、出雲5位
大1:箱根4位、全日本8位、出雲7位
大2:箱根8位、全日本7位、出雲中止
大3:箱根9位、全日本13位、出雲8位
大4:箱根13位、出雲11位

 今の4年生の前あたりから、連続してシード権獲得に成功。特に、入学前後の大学駅伝は非常に強く、入学前の三大駅伝は全て5位。箱根だけじゃなくて、出雲・全日本も5位というのが強いところです。

 まだ主力になる前の大学1年生の時に、最後まで3位争いをした上で総合4位、次の年も全日本駅伝のシード権を守っています。大学3年の時に全日本駅伝でシード権を落としますが、箱根は往路2位に入っての総合9位でした。

 最終学年の今季、チームの力になりたいところでしたが、中々台頭できず…。ちょうどコロナ禍に当たってしまい、思うような強化ができなかった面もあったそう。シード権は途切れましたが、それでも最後の年に主力が出てきました。

北野開平④29分04秒83≪23箱7区17位、22関東IC1万15位、箱6区16位≫ ⇒ 山陽特殊製鋼
山田一輝④29分31秒05≪23箱6区16位≫
大花将太④29分39秒47≪22全予1組25位≫
元永好多朗④29分45秒82 ⇒ 武田薬品工業
比嘉良悟④29分58秒15
吉岡尚紀④half63分17秒≪22出2区11位≫
新井大貴④half63分30秒≪23箱5区8位≫
藤尾壮紀④30分06秒76
中野大地④30分09秒81 ⇒ コモディイイダ
鈴木 究④30分30秒46

 帝京大は、4年間かけてじっくり育成するので、下級生の頃の台頭は少ないです。その中で、1年目から唯一16人のエントリーに入っていたのが、最終的に5区山登りを走ることになる新井選手。

 1年目の箱根も勿論、そのためのエントリーだったでしょうが、それでも5千m14分13秒45、ハーフ63分30秒と、1年生としては結構いい記録を出してのエントリーでした。この調子なら、2年目から主力の一角かも…とも思われました。

 その後、怪我などもあったそうですが、それでも、2年目・3年目と箱根駅伝にエントリーされます。勿論、山登りの候補でした。とはいえ、この年の箱根はみなさんご存じ、細谷選手が2年連続区の区間賞の大活躍をしていた年です。ぶ厚い壁に箱根路は阻まれていました。

 その間に、少しずつ選手は台頭してきていました。2年目の時に、北野・山田選手が選ばれました。ともにハーフ65分台でしたが、3年時に北野選手が、4年時に山田選手が6区山下りを走った事を考えると、下り候補としてもあったのかなと思います。山田選手はこの時点で1万m29分59秒のベストを出しています。

 3年目に思ったほど台頭が少なく、ハザマ世代とも言われることもありました。ただ、前述通り、豊富な練習量で、育成で追いついてくるところ、コロナ禍でやりたい練習が少しずつできなかったのが影響したのではないか…とも言われています。

 それでも、北野選手が6区山下りを走り、60分を切る粘りの走り。その後、大阪ハーフで62分台で走り、最終学年の主力候補になりました。また、練習で長い距離をまずまず走っていたという元永選手も、一旦は7区エントリー(当日変更)となっていましたね。

 いよいよ、最終学年では春に台頭した選手がいます。一人は、関東ICハーフ代表に選ばれた中野選手。なんと、帝京大監督の中野さんの息子さんだったというのは、箱根が終わってから知った事。

 学生ハーフで65分を切ったというところで、抜擢されたそう。箱根との距離を体感し、夏に練習を積もうとしましたが…新型コロナ感染と大腿骨疲労骨折で叶わなかったそうです。

 また、トラックで活躍した選手として、”陸上部”の古川選手が1500mで、5千mで大花選手が飛躍。14分02秒80と、現役歴代3位の記録を残して、全日本予選1組に抜擢。少しずつですが、台頭がありました。

 秋の記録会では、14分23秒と記録を出していた吉岡選手が、大花選手と共に出雲駅伝エントリー。秋の記録会で上位だったことから、吉岡選手が2区に抜擢。下位からの追い上げながら、区間11位と踏ん張りました。

 11月の上尾ハーフでは多くの4年生が奮闘。山田選手63分09秒、吉岡選手63分14秒、新井選手63分34秒、大花選手64分13秒、鈴木選手65分01秒と、続いていきました。ここから山田・吉岡・新井選手に、前回唯一この世代箱根出走していた北野選手の4名。北野選手は4年になってから怪我していましたが、間に合わせました。

 最後の箱根駅伝、4年連続エントリーでついに5区山登りとなった新井選手、6区山下りには2大会前もエントリーしていた山田選手、7区には29日の時点で吉岡選手でしたが、北野選手が当日変更で入りました。吉岡選手が惜しかったですが、5区6区7区で4年生リレーとなりました。

 4区終了時で、シード権がかなり厳しい状況でしたが、その中で新井選手が区間8位好走。本人は、細谷先輩の区間記録を狙っていて、それより2分遅れたタイムで、”魔物に呑まれた”とのことでしたが、後方単独走と考えたら、大健闘でした。山田・北野選手は区間二けたとなりましたが、懸命の継走でした。ひとまず走り続けるのは、北野・元永・中野選手、その続きは気になります。

法政大学

高2:箱根6位
高3:箱根6位、全日本7位、出雲12位
大1:箱根15位、全日本11位、出雲10位
大2:箱根17位、予選8位
大3:箱根10位、全日本9位、予選6位
大4:箱根7位、出雲7位

 法政大学も、結構色濃い4年間になったのではないでしょうか。ちょうど、勧誘を受けて入学するタイミングは、連続でシード権を獲得していた時。

 でしたが、ちょうど下級生だった時に法政大が一時苦しむのですよね。のちに東京五輪代表になるくらいの選手の主力の卒業と、駅伝の高速化が進んで対応できませんでした。

 それでも、この世代はかなりのメンバーが大学駅伝やその予選会に出場。もう一度、上位に戻ってくる礎になりました。

内田隼太④28分16秒68≪23箱2区8位、22出3区4位、箱1区9位、21全1区5位、予60位、20:予135位≫ ⇒ トヨタ自動車
中園慎太郎④28分32秒89≪23箱9区5位、22箱7区8位、21:全7区15位、予127位、箱10区15位、20:予158位、箱8区18位≫ ⇒ 埼玉医科大G
松本康汰④28分52秒82≪22出1区6位、21全4区9位、予240位、箱3区12位、20:予79位≫ ⇒ Kao
河田太一平④29分06秒76≪22全予3組23位、関東IChalf10位、箱4区9位、21:全8区7位、箱2区19位、20:予124位、箱4区8位、19:全7区13位、出6区8位≫
川上有生④29分06秒97≪23箱3区13位、22箱10区11位、21:全5区7位、予122位、箱9区17位、20:予109位≫ ⇒ セキノ興産
扇  育④29分07秒34≪23箱4区7位、22出4区4位、全予1組9位、21:全予1組8位≫ ⇒ マツダ
山本恭澄④29分36秒21≪22関東IChalf、20予166位≫
徳永裕樹④30分26秒26≪20:予157位≫
池田一貴④

 高校時代の実績では、扇・内田選手が即戦力として期待されましたが、下級生の時は怪我で苦しむことに。1年時からエントリーに食い込んだのが河田・中園選手ですね。河田選手は、進学校の韮山高で、高校駅伝に出場で有名でしたが、

 その実力は確かなもの。秋口に1万m29分06秒の好タイムを出すと、出雲駅伝いきなりアンカーで区間8位好走。その後も、全日本駅伝7区、箱根駅伝4区と新人離れした区間に。特に箱根4区は、チームが苦しみ最下位で襷を受けながら区間8位。強心臓ぶりは、法大ファンのみならず、箱根ファンでも話題になりました。

 中園選手は、関東IC3障で活躍していた選手でしたが、長い距離も適応。1万m30分は早い段階で切っていました。出雲・全日本はエントリー、箱根は復路8区を任されて、この時は力及ばず区間18位。それでも、ここから4年連続走るのですよね。

 2年時、一つ山場を迎えます。箱根駅伝予選会で非常に苦しむことになります。コロナ禍の中で、箱根予選のコースが駐屯地の周回コースに変更。さらに気象条件に恵まれて、非常に高速レースになりました。

 法政大は、この時後半上げる作戦を選択していましたが、10㎞地点で遥か圏外に。そこから懸命に上げて、何とか8位通過にこぎつける、大変ハラハラするれーすになりました。

 この時に、この世代が多く走っているのですよね。救世主と言われた松本選手が79位、川上選手も109位、これに河田・内田選手も秒差、150位前後に、徳永・中園・山本選手が雪崩れ込んでいて、予選落ちの危機を救っています。

 箱根本戦は総合17位と、一番苦しむ結果になりましたが、河田選手がエース区間2区抜擢。3区松本選手が下位から追い上げる走りをしました。復路は、川上選手が9区で、10区中園選手を駆けています。また、徳永選手も16人に入って、29日の時点で4区にエントリー(当日変更)していました。

 3年時になって、ついに内田・扇選手の状態が上向きつつあります。全日予選では彼らが1組で出走。勢いづく走りで、通過に貢献しています。箱根予選では、内田選手が60位とまずまず。全日本本戦では、1区を任され区間5位好走、戦力として目途が立ってきていました。

 箱根本戦では、内田選手が高速1区にもバッチリ対応して区間9位。上位でエース選手にタスキを繋ぎました。そのまま一桁順位で繋ぎ、2大会ぶり4区となった河田選手も好走。62分34秒の区間8位と、2大会前と全く同タイム同区間順位という珍事もあったり。

 復路は、シード権を懸命に追い上げる走り。7区となった中園選手が区間8位と初めて区間一桁で粘って総合11位。10区川上選手も、総合11位で懸命の走り。中々前が見えなかったですが、他校の低血糖のアクシデントもあり、残り1㎞を切ってからの逆転!3年ぶりのシード権を獲得します。

 最後の学年、結構主力が揃っていて躍進候補にもなりました。内田選手の自己ベストにも湧きましたね。ただ、チーム全体は、序盤はやや躓き。不調者が多かった全日本予選はまさかの予選落ち、三大駅伝フル出場とはならず。また、夏には将来のこともあり、河田選手が陸上部から離脱。主力が一人いなくなりました。

 それでも、全体的にはチーム力向上。出雲駅伝では、怪我が多かった松本選手が1区、扇選手が4区へ。そしてエースに成長した内田選手が3区で他校とのエース対決になりました。松本選手が好スタートを切ると、内田選手が区間4位好走と他校と負けない走り、扇選手も強風の4区で前を追い上げる区間4位!4年生の活躍で5位争いをしての総合7位でした。

 その後も好記録が続出。内田選手が、大学記録に迫る28分16秒68の好走、MARCH対抗戦では、中園選手が一気にエース格となる28分32秒89の大幅ベスト、また、2年時に箱根予選を走った山本・徳永選手も懸命の好走。山本選手は16人にこぎつけましたね。

 ダークホース候補として迎えた本戦。1区から好位で襷を受けた2区内田選手が、67分53秒の区間8位とまずまず。11月記録を出してから、少し練習が飛んだ時期もあり万全ではなかったそうなので、その素質に驚かされます。

 続く3区に、2大会ぶりの松本選手の予定…でしたが、故障もあって残念ながら出場とはならず。他にも故障者が出て、復路予定だった川上・扇選手が急遽往路3区4区に。思いがけず、往路は4年生リレーとなりました。その川上・扇選手とも中盤から区間順位を上げていくいぶし銀の走り。シード権内をがっちりキープして、流れを作りました。

 その後、後輩たちの頑張りもあり、シード権より一つ上のレベルで戦う法政大。復路のエース区間9区を中園選手が受け持ちます。1年時から8区・10区・7区ときて、最終学年で9区。しかも、区間上位で他校と戦い切り、68分台の区間5位好走。総合7位へチームを導きました。

 下級生時に、シード権が取れなかったチームを、この世代を中心に上位争いできるチームに戻せたのは、一つ達成感もあるのかなと想像しています。トヨタ自動車に進む内田選手ら5名が、実業団で競技続行予定。さらなる開花の予感です。

國學院大學

高2:箱根14位
高3:箱根7位、全日本6位、予選4位
大1:箱根3位、全日本7位、出雲1位
大2:箱根9位、全日本9位、出雲中止
大3:箱根8位、全日本4位、出雲4位
大4:箱根4位、全日本2位、出雲2位

 國學院大の4年間は、ちょうど強豪校に上がっていく最中でしたね。勧誘を受けた地点では、まだシード校に手が届いてなく、入学直前の全日本駅伝初シード権、箱根駅伝で7年ぶりシード権獲得でした。

 その後は、最初の出雲駅伝で大学駅伝初優勝してから、一気に注目度アップ!優勝候補や上位候補に上がり続けている中での大学駅伝に。

 主力卒業の2年時に、シード権落ちの危機がありましたが、見事に乗り切って、3年時健闘、4年時は再び優勝候補の一角として、強豪校を倒しに行った年になりました。

中西大翔④28分17秒84≪22全3区6位、出4区1位、日本IC5千2位、関東IC1万5位、箱4区4位、21:全3区11位、出4区2位、箱2区15位、20:全3区8位、箱4区3位、19:全4区4位、出2区3位≫ ⇒ 旭化成
島崎慎愛④28分27秒98/13分50秒20≪23箱6区12位、22全1区18位、関東IC1万13位、21全1区3位、出1区6位、箱6区4位、20:全1区4位、箱6区8位、19:全1区12位≫ ⇒ サンベルクス
藤本 竜④28分53秒77≪23箱4区4位、22全4区4位、出5区4位≫
坂本健悟④28分54秒53≪23箱9区10位、22全6区6位、関東IChalf10位、21全6区7位、全予2組10位≫ ⇒ プレス工業
宮本大生④29分16秒78
川崎康生④29分18秒03
阿久津佑介④29分20秒39
中西唯翔④29分31秒19≪19:全6区5位≫ ⇒ NTT東日本
西田琉唯④29分35秒14
永谷連太郎④29分38秒07
伊野一輝④29分56秒17
西槇優祐④30分17秒50/

 1年生の時は、強い4年生がいて、初めて本気で上位校にチャレンジできる年だったのですよね。実際、出雲駅伝で、当時の4年生がアンカーで大逆転で優勝!大学駅伝初制覇を飾ります。この時、2区を務めたのが中西大選手。優勝メンバーになっているのですよね。

 2冠目に期待がかかった全日本駅伝は、凸凹駅伝で7位となりますが、4区中西大・6区中西唯選手が走り、区間4位・5位と好走。1年生の双子ランナーの快走で盛り上がりましたね。ただ、中西唯選手がその後怪我などもあり、最初で最後の大学駅伝となったのが、あまりにも意外だったのですが…。

 箱根駅伝は、初めて往路優勝を本気で狙っていく形になりました。4区を中西大選手が任されました。区間記録を出した青学大にはつけずも、61分53秒の区間3位。1年生としては破格のタイムでした。往路2位・総合3位に繋げました。

 その時の主力が卒業し、2年目は耐える年。秋に中西大選手が28分17秒の高パフォーマンスを見せて、一気に主力となりました。ただ、ピークがここになってしまい、駅伝はもう少し。箱根駅伝は2区エース区間を走るも、区間15位と活ききれず。それでも当時の上級生の踏ん張りもあり、何とかシード権は確保しました。

 3年時になって、各学年に主力が揃ってきていて、また上昇期になっていました。この世代は中西大選手が孤軍奮闘でしたが、全日本予選では、故障明けだった中西大選手が1組1位になった他、同組で川崎選手、2組では坂本選手が上位で走り切り、2位通過に貢献。藤本選手らもエントリーに入るようになりました。

 出雲駅伝では、序盤の区間が凸凹になるも、4区に入った中西大選手が高温向かい風の条件で区間2位の好走。力をつけていた下級生にいい流れでタスキを繋ぎ、総合4位に繋げます。全日本駅伝では、坂本選手が6区で駅伝デビュー区間7位とまずまずの走りで繋げます。

 それでも、箱根駅伝で走ったのは、この年も中西大選手。中西選手も小さな故障が続いていましたが、2年ぶりの4区で区間4位好走。往路4位に貢献しています。チームの強化の中、もう少しという選手が多かったです。

 それでも4年目になって、期待が高かった藤本選手がついに伸びてきます。秋口に1万m28分53秒77ベストを出して、満を持して、出雲駅伝のエントリー入り。くしくも、4区中西大5区藤本選手と、中々機会が無かった同学年リレーとなります。

 序盤3区間は混戦でしたが、強い向かい風の中、中西大選手が区間賞の走りで総合2位争いに浮上、藤本選手も初駅伝と思えない堅実な走りで2位争いをキープ。準優勝に貢献しました。

 全日本大学駅伝は、序盤で遅れる中で巻き返すレースに。3区中西大選手が追い上げ、4区となった藤本選手も区間4位好走。2年連続6区に入った坂本選手も区間6位と堅実に走り、ここも準優勝に貢献します。

 11月上尾ハーフでは、大量の4年生が好走。坂本選手は62分38秒、さらに川崎・阿久津選手が63分前半、永谷選手が63分半ば、64分台で西槇・中西唯・宮本選手、65分台で伊野・西田選手。中西唯選手も、最後まで兄弟での箱根路を諦めませんでしたね。最終的に、川崎選手までが16人に選ばれています。

 総合優勝を狙った箱根駅伝ですが、12月中旬にアクシデント。甲佐10マイルで絶好調だった中西大選手に怪我のアクシデント。当初の4区の予定から10区で、出場の可能性を探りますが、30日に脚の痛みが悪化し断念。1年時から三大駅伝ずっと主力として走り続けてきた中西大選手、前田監督とともに涙にくれました。

 その中でも、箱根路へ。序盤3区間を上位で乗り切ると、代わりに入った4区には、現役ラストランとなる藤本選手。留学生の選手に交わされるも、61分48秒の区間4位の好走。上位で流れを繋ぎます。

 復路は、留年で2度目の4年生の島崎選手が山下り何とか繋ぐと、9区には坂本選手。前日に全身痙攣に襲われるなどの状況でしたが、区間10位と上位の流れの中で繋ぎ、10区で総合4位浮上できる差に留めました。

 1年時に優勝争いをする経験をし、一旦チーム力下がるも、この世代を中心にまた、優勝争いをする礎を築いたのかなという感じがします。強豪旭化成に進む中西大選手らの、今後も楽しみですね。

順天堂大学

高2:箱根11位
高3:箱根8位、全日本13位、予選2位
大1:箱根14位、全日本9位、出雲8位
大2:箱根7位、全日本8位、予選1位
大3:箱根2位、全日本3位、出雲10位
大4:箱根5位、全日本4位、出雲5位

 ここ2年優勝候補にも挙がっていた順天堂大ですが、今の4年生世代が入学した時は、箱根駅伝のシード権を行ったり来たり、全日本大学駅伝は予選会が続いていたのですよね。

 それが2年時に箱根予選で、断トツトップ通過をしてから、一つチームとしてのレベルが上がったのですよね。全日本駅伝でシード権を獲得して、箱根駅伝も健闘しています。

 3年時の全日本大学駅伝で、途中までトップ争いをしてからは、ずっと優勝候補の一角に上がり続けました。それは、現4年生が中心となっての事でした。

伊豫田達弥④28分06秒26≪22全7区6位、出3区8位、関東IC1万m1位、箱3区3位、21箱3区5位≫ ⇒ 富士通
野村優作④28分19秒01≪22全3区7位、出1区5位、関東IC1万m10位、箱9区13位、21箱2区10位、20:全4区3位、予12位、19:出5区13位≫ ⇒ トヨタ自動車
四釜峻佑④28分36秒01≪22全8区3位、出6区6位、関東IChalf7位、箱5区5位、21全8区2位、出6区4位、20:予75位≫ ⇒ 日立物流
西澤侑真④28分45秒39≪22全6区2位、出5区7位、関東IChalf11位、箱7区6位、21:箱8区10位、20:全8区12位、予31位、箱8区9位、19:全6区3位≫ ⇒ トヨタ紡織
平 駿介④28分48秒40≪22全1区12位、箱1区18位、21:全1区11位、出2区2位≫ ⇒ 九電工
荒木勇人④28分48秒87
堀内郁哉④29分21秒91 ⇒ 公務員
長山勇貴④29分34秒08
白鳥優人④30分22秒91
清水陽斗④30分30秒56

 最終的に”4年生クインテット”と言われるくらい、この世代が中心になったのですが、一番最初に大学駅伝デビューをしたのは野村選手なんですよね。出雲駅伝で選ばれましたが、5区13位の成績。この時はまだ力不足でしたね。

 続く全日本大学駅伝に選ばれたのが西澤選手。上位の流れに乗っていましたが、6区3位の好走。箱根駅伝もにも繋がり、チームがシード権取れない中、8区9位とまずまずの走り。この時16人エントリーは、この世代西澤選手一名だけ、台頭はまだだったんですよね。

 それが2年時になって春先の記録会で様相が変わります。伊豫田選手が28分39秒、野村選手が28分43秒、平選手が28分48秒の好記録。そのまま超高速化した箱根予選に繋がり、野村選手が61分台激走!伊豫田選手も62分前半、西澤選手を含めた上位10名が39位以内に入る圧巻のトップ通過、12番手の四釜選手の63分06秒でも75位好記録でした。

 続く、全日本大学駅伝でも勢いは続き、2区伊豫田選手が頑張り4区野村選手が区間3位好走。一気に3位まで順位を上げる見せ場を作ると、アンカー長距離連戦だった西澤選手も踏ん張って総合8位。14年ぶりシード権獲得、この頃から、この世代への注目も大きくなってきましたね。

 箱根駅伝では、エース区間2区に野村選手抜擢、68分05秒の好タイムで区間10位で繋ぎ、3区スピード区間伊豫田選手は区間5位好走で、11位から7位に順位を上げました。復路は、2年連続8区となった西澤選手が区間10位で繋ぎ、最終的に総合7位での2年ぶりシード権獲得に繋げました。

 そして3年目の春に、4人目のこの世代の主力が突如出現!関東ICハーフで四釜選手が、日本人トップとなる4位!その後も1万m28分半ばを出すなど、その走力が本物ということもアピール。さらに、伊豫田・野村選手がWエースとなり、1万mでW入賞。西澤選手が離脱(潰瘍性大腸炎とは知りませんでしたが…)しますが、出雲前には平選手が5千m13分59秒と久々上がっていました。

 その出雲駅伝、4人の3年生が走りました。1区伊豫田選手が先頭集団、2区初駅伝の平選手もしっかり繋ぎました。3区調子が落ち気味だった野村選手が酷暑の条件で失速、総合10位となりますが、単独走アンカー四釜選手が区間4位走り切っていました。これはオーダー次第なら、全日本面白そうな雰囲気が漂っていました。

 その全日本、2区で先頭に立つと、3区伊豫田選手が区間5位で踏ん張り、繋ぎの5区に回った野村選手も区間2位好走で上位争いをキープ。6区で首位争いにも顔を出しました。7区で下がるも、アンカー四釜選手が区間2位の好走で総合3位。久しぶりに順天堂大が、大学駅伝で表彰台になりました。

 その次の箱根路が凄まじかったのですよね。直前で1区に回った平選手が、高速1区に対応できず区間18位スタート。2区終了時で17位でした。ここで主役になったのが伊豫田選手。61分19秒の区間3位の好走で猛追、一気に総合10位にまで順位を戻して、チームを勢いづけましたね。この爆発力は凄まじかった。

 5区山登りとなった四釜選手も、調子が下がり気味ながらも、区間5位まずまずで往路5位ゴール。復路は当時の4年生の健闘もあり総合2位に浮上。調子の上がり切っていなかった西澤・野村選手も何とか7区と9区で繋いで貢献しています。3年生5人が走っての2位ということで、最終学年での優勝も見えてきていました。

 そして4年目、春は関東IC1万m伊豫田選手が優勝!野村選手も日本ICなどで復調傾向、四釜選手も上がらない中でも関東ICハーフ2年連続入賞しています。秋になって、主将の西澤選手と平選手も少しずつ上がっていました。

 出雲駅伝は、1区で野村選手が上位集団内で繋ぎ、3区伊豫田選手がやや調子落ち気味ながらも、4位で繋ぎます。ただ、少しずつトップから離され、5区西澤6区四釜選手は総合5位争い。長門監督は、勝利への気持ちが足りないと厳しく評価しました。

 続く全日本駅伝、何とか間に合った平選手が1区、2区で上位に上がると3区野村選手以降表彰台争いをキープします。見せ場は、3大会ぶり6区となた西澤選手。総合5位でタスキを受け、無理に前を追わず中盤ぐぐっと浮上。区間新の区間2位の好走で、一気に2位に浮上します。

 7区伊豫田選手が突っ込んで入り4位へ、8区四釜選手も前回以上で、総合3位に1秒差の4位。相手も強かったという事で、長門監督も一定の評価を下しました。

 そして、箱根駅伝、1区野村選手が最後まで上位集団で粘り、往路優勝を狙える勢いでした。でしたが、3区伊豫田選手が終盤に失速、4区でさらに順位を落とし、一旦上位争いから落ちてしまいます。

 奮闘したのが、2年連続5区山登り四釜選手。登りに入ってからエンジンをかけると、区間記録を上回るペースで前を猛追、終盤の下りに入っても身体が動き、次々順位アップ。区間2位ながら区間新で、往路6位まで浮上しました。

 復路でも見せ場、総合7位でタスキを受けた8区平選手が、すぐ前にいたチームと6位争いを展開しながら区間賞ペース!最終的に1秒差の区間3位ですが、上位争いに戻します。

 さらに9区で8位に落ちた中、アンカーに西澤選手。中盤以降に一気に区間賞争いに浮上する走りは全日本同様。前とは1分半近く離れていたのですが、残り3㎞から次々ととらえて、一気に総合5位に浮上!68分台の区間賞有終の美を飾りました。最後の箱根は、クインテットそれぞれの活躍がありましたね。

 富士通・トヨタ・日立物流などそれぞれ強豪実業団チームに進みますが、まだまだ個人として今後が楽しみです。また、3年時に箱根メンバーに入った荒木選手、4年時に入った堀内選手、高校時代の実績で期待された長山選手などの名前もありましたね。