新年度ももう前半戦が終了しました。各大学ある程度の収穫と課題があったのではないでしょうか。当サイトでも、関東大学長距離各チームの2022年度のメンバーの紹介と実績、簡単な戦力分析を行いたいと思います。もちろん、新入生も紹介していきます。
#全日本大学駅伝#創価大学 が関東地区選考会で総合3位となり、本戦に初出場。今年も最終組を走った #嶋津雄大 は「本当にうれしくて、自分が残った意味がここにあったかな」と笑顔を見せましたが、「まだまだこんなもんじゃない」とも言いました。#大学駅伝_2022関東https://t.co/oHIU6DqMuF
— 4years. (@4years_media) June 21, 2022
続いて、念願の全日本駅伝出場!勝負の三大駅伝へ臨む創価大学です。
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【創価大学】箱根駅伝2023へ~新入生情報や戦力分析&持ちタイムなど!
ここ数年、しっかり大学駅伝界で上位に付けている。昨年度は、初出場となった出雲駅伝では3区ムルワ選手のゴボウ抜きで見せ場を作った中で7位。箱根駅伝は、直前の記録会で1万m28分台が続出し、前々回並みの旋風もありえるという、期待とプレッシャーの中迎えた。
往路は、超高速となった中、やや凸凹な成績となったが、2区ムルワ4区嶋津選手のエース選手がゴボウ抜きをして往路7位。復路は、一転5区間中4区間が区間一桁と堅実な走り。前回失速した10区で順位を上げて、総合7位。しっかり3年連続シード権を獲得した。
今年度はエースのムルワ・葛西選手が最終学年、さらに休学の期間があり、留年することになった嶋津選手も残っていて、一つ勝負の年。その中で、苦手だった全日本予選をついに突破!初の三大駅伝フル出場を果たした創価大を、まとめ直します。
新チーム各学年戦力分析
※持ちタイムは8月1日地点
※関東ICは2部
4年生主力選手について
#陸マガ 6月号 本日5月13日発売!#箱根駅伝2023
4月の #個人選手権 10000mでワンツーフィニッシュを果たした #葛西潤 選手と #嶋津雄大 選手 の対談を掲載。ライバルに #創価大学 の存在を強烈に印象づけた2人に、今季にかける意気込みを語ってもらいました。Amazonhttps://t.co/XDsrE8b769 pic.twitter.com/kEaXON0Vib
— 陸マガ(陸上競技マガジン) (@rikumaga) May 13, 2022
フィリップ ムルワ④27分35秒29/13分29秒42
≪22:全予4組1位、箱2区2位、21:出3区1位、箱2区6位≫
嶋津雄大④28分14秒23/13分59秒18
≪22:全予4組12位、箱4区1位、21:出6区9位、箱4区2位、20箱10区1位≫
葛西 潤④28分21秒72/14分06秒33
≪22:箱1区15位、21:箱3区3位、20:箱6区16位≫
濱野将基④28分37秒06/14分06秒76
≪22:関東IC1万、箱6区9位、21:出4区9位、箱6区7位≫
緒方貴典④28分42秒44/14分14秒20
≪22:関東IChalf、21:出1区11位≫
新家裕太郎④28分45秒93/13分52秒15
≪22:関東IC1万、箱7区4位、21:出2区10位≫
横山魁哉④28分58秒62/13分57秒61≪22:全予1組4位≫
村田海晟④29分17秒11/14分22秒32
本田晃士郎④29分19秒42/14分20秒73≪22:関東IChalf18位≫
松田爽汰④29分32秒49/14分02秒30≪22:関東IC1万、箱10区5位≫
市原利希也④29分45秒56/14分28秒44
甲斐治輝④29分50秒80/
片岡 渉④30分21秒99/14分26秒33
春先はいきなりインパクトのある結果を残しましたよね。4月開催となった学生個人選手権で、葛西選手と嶋津選手がワンツー!2人でユニバーシアードの代表を勝ち取りました(試合は延期)。その後、葛西選手は故障しましたが、嶋津選手は全日本予選4組に登場。しっかりと本戦初出場を決める走りをしています。ここ一番は本当に勝負強い。万全なら、間違いなく三大駅伝主要区間の選手だ。
これに留学生のムルワ選手もついに最終学年。前年度はトラックと駅伝と非常に高水準で安定していました。箱根2区も出遅れをカバーする走りでした。今年は怪我で出遅れ、全日本予選が今季初戦。その中で最終組1位の走りをして他の留学生を振り切るのですから、本当に強いですね。そのあとのホクレンで、5千m13分39秒・1万m27分58秒!しっかり記録を出して夏合宿に入っています。
その他にもタレント揃いですよね。2年連続箱根山下りをしている濱野選手、箱根駅伝では出番がなかったものの、ぎふ清流ハーフで63分13秒と、長い距離に強いところを見せている緒方選手、3000m障害8分39秒の記録を出しつつ、箱根7区4位等駅伝も走れる新家選手も、前半戦コンスタントに試合を重ねています。
これに追いついてきているのが横山選手。5月絆記録会で5千m13分57秒を記録すると、全日本予選出走メンバーに。1組4位好走し、見事に貯金を稼いでいます。さらに7月には1万m初28分台をマーク。トラックの記録はもともと良かったですが、磨きがかかっています。出雲から出番の可能性充分ありそうですね。
他にも、箱根駅伝アンカー出走の松田選手は関東IC1万mに出場、同じく長い距離で台頭してきている本田選手も関東ICハーフに出場、持ちタイムは同等くらいの村田選手もいます。この世代、こうみると本当にそれぞれ役者が揃っていますね。彼らの成長が、連続シード権以上を取れる高い総合力を誇っているのだなと感じます。
3年生主力選手について
桑田大輔③28分38秒46/14分06秒48
≪22:全予3組3位、箱3区17位、21:出5区7位≫
山森龍暁③28分56秒78/14分04秒36
溝口泰良③29分12秒16/14分11秒27≪22:関東IC3障6位≫
石井大揮③29分15秒38/14分12秒42
志村健太③29分17秒45/14分12秒17
≪22:全予1組27位、関東IC1万m16位≫
吉田悠良③29分17秒48/14分08秒32
上杉祥大③29分18秒60/14分14秒58
森下 治③29分36秒24/14分22秒53
有田伊歩希③29分50秒54/14分29秒26
山下唯心③≪22:関東IC3障≫
この世代の夏の伸びは非常に大事になりますね。記録面上がっている選手が多いですが、レギュラー奪取にはあと少しという感じ。その中で、最も好成績を残しているのが桑田選手。1万m28分38秒と主力並みの走力を誇り、全日本予選では3組3位の好成績でチームの順位を引き上げました。駅伝も2度出走、次こそ活躍なるか。
続く選手も多いですね。関東ICハーフと全日本予選とも両方出場した志村選手、今年6月に1万m29分13秒、5千m14分08秒を記録した山森選手、 ぎふ清流ハーフで64分38秒と2度目の64分台を出している石井選手ら、コンスタントに記録を残する選手はいるのですよね。
他にも、3000m障害で関東IC6位に食い込んでいる溝口選手は、その後、7月に1万m29分17秒で急ピッチに長距離の対応を進めています。吉田・上杉選手らも試合出場が続いていますかね。この世代の突き上げが進むと、さらに上位で戦える強いチームになってきそうです。
2年生主力選手について
吉田 凌②28分41秒28/14分11秒16
≪22:全予2組24位、箱8区8位≫
小暮栄輝②29分16秒81/14分25秒59≪22:関東IC1500m≫
野田祟央②29分20秒59/14分13秒27
安坂光瑠②29分50秒35/14分15秒11
藤ノ木丈②14分21秒38
若狭凛太郎②
2年生の台頭者楽しみですよね。今年の箱根駅伝では、直前に1万m28分41秒を出していた吉田選手が8区を任され、区間8位健闘しています。一気に主力化して、全日本予選も2組出走し通過に貢献しています。また積極的な走りが駅伝でも見ることができるか。
これに冬のハーフマラソンで好結果が続出していたのが、小暮・野田選手ですね。特に小暮選手の62分台はびっくりした駅伝ファンも多かったのでは。春シーズンは少し苦しみましたが、ロードシーズンで必ず力になってくるでしょう。
このほか、3000m障害で9分00秒73の記録を出した藤ノ木選手も、5000mを中心にコンスタントの試合出場が続いています。創価大は、学年上がるごとにどんどん主力選手が増えていきます。2度目の夏で、どこまで台頭してくるか楽しみです。
新入生情報~5000m持ちタイムと全国大会成績も!
【お知らせ】
本日、入学式が行われました🌸
11名の新入生を迎えて約1ヶ月が経ちましたがチームにも慣れ始め、笑顔が沢山見られます😊✨
新たな歴史を築いていく為に全員で頑張ります🔥
明日より、新入生紹介を行いますのでご期待ください☀️#獅子奮迅 #創姿顕心 #強さの証明#入学式 #52期 pic.twitter.com/2xLDiCln6Y— 創価大学陸上競技部 駅伝部 (@sokauniv_ekiden) April 2, 2022
※新入生は4月1日時点の記録
リーキー カミナ①(チョメ)13分48秒78≪22:関東IC5千5位≫
石丸惇那①(出水中央)14分10秒88≪22:全予2組7位、関東IC5千、21:高1区18位≫
野沢悠真①(利府高)14分13秒27/31分17秒88≪22:全予3組10位≫
山下 蓮①(鎮西学院)14分15秒92/29分38秒59
家入勇翔①(開新)14分22秒24
上位5名平均:⑫創価14分10秒2
竹田康之助①(東海大札幌)14分23秒83
黒木陽向①(九州学院)14分27秒45≪22:関東IC3障10位、21:高7区9位≫
三坂佳賞①(樟南)14分32秒12
中村拳士郎①(鳥取城北)14分37秒61
岩崎勇斗①(関西創価)14分47秒23
安達隆志①(関西創価)14分52秒02
そして、1年生が例年以上に盛り上がっていますね。すでに複数の選手が、大学に入って主要大会を経験しています。留学生込みながら5000m上位5名平均12番ながら、創価大にとしてはかなり高いなぁと思っていましたが、実力もあります。
まず注目となったのは、新留学生のリーキー選手になりますね。4月初戦で13分48秒と抜群の好タイム!その後も関東IC5千5位、ホクレンでは1万mで28分14秒の好記録を出し、彼でも十分全日本予選を戦えたことを伺わせました。復帰してきたムルワ選手と、練習で競い合いながら、どんどん成長していくのだと思います。
そして、初通過となった全日本予選で2人ものルーキーが出走しているのですね。石丸選手は高校時代5千m14分10秒、高校駅伝でも1区18位とまずまずの戦績でしたが、大学に入ってさらに成長!4月に5千m13分58秒をマークすると、関東ICでは決勝へ、全日本予選は2組7位の成績。塚に貢献しています。
さらに驚きは野沢選手。4月日体大で1万m29分23秒のベストを出すと、5月に仙台ハーフに挑戦!65分24秒と、この時期にしては、ある程度まとめてくるタイムで走破。その後の全日本予選では3組10位と、他校の主力に対して粘りの走りを披露。早くも三大駅伝で起用がありそうな成績です。
このほかにも、U-20の3000m障害で黒木選手や中村選手が出場。黒木選手が8分56秒とまずまずのタイムをマーク。他では、山下選手や家入選手が続けて試合出場していますかね。秋になって、まずどこまで結果が出てくるか楽しみな世代です。
【まとめ】箱根駅伝2023へ向けて
・葛西&嶋津選手のユニバ代表から始まった今シーズン
・1年生の活躍が、例年以上に目立った春
今シーズンはムルワ・葛西選手ら4年生が中心になり、もう一度大勝負をかけることができる年。嶋津選手も今年残っているのも、心強いですね。前半戦は、その葛西・嶋津選手らの個人選手権1万mワンツーから始まり、ムルワ・島津選手らで全日本予選初突破で締めくくりになりました。三大駅伝初のフル出場は嬉しいですね。
4年生は選手層豊富で、濱野・新家・松田選手といった箱根経験者、長い距離に強い緒方・本田選手、トラックを中心にここにきて伸びてきた横山選手らタレント揃いです。この学年が中心です。
3年生以下は、桑田・吉田選手らあたりが箱根駅伝経験者となり、早くから台頭してきています。さらに1年生の台頭が早く、新留学生のリーキー選手に、石丸・野沢選手が早くも主力の一角に成長しています。これはチームに大いに刺激になっているのではないでしょうか。
エース格もいますし、選手層もじわじわ厚くなってきています。いいチーム状態で、三大駅伝に突入できるのではと感じています。
箱根駅伝ファンのための情報集
【箱根駅伝ファンのためのリンク集】
【【結果も!】2022年度箱根駅伝ファンのための競技会日程】
姉妹サイトより
【箱根駅伝アニメ:風が強く吹いている完走】
ウマ娘【競走馬元ネタ解説シリーズ】
コメント
創価大学いいチームだと感じます。ひたむきで地道な走りと挑戦し結果を出す凄さには感動します。まだまだ名前が知られていないけど、新しい力が成長していく姿に駅伝の楽しさを感じます。これからも歴史を作り続けてほしいです。応援しています。
>駅伝好きさん
懸命に、上位常連校に食らいついて、しっかり結果を出しているところは、本当にすごいですね。エース選手が4年生に集まっていますし、まず次の箱根駅伝での、成績は気になるところですね。