新年度ももう前半戦が終了しました。各大学ある程度の収穫と課題があったのではないでしょうか。当サイトでも、関東大学長距離各チームの2022年度のメンバーの紹介と実績、簡単な戦力分析を行いたいと思います。もちろん、新入生も紹介していきます。
OBの池田さま、大畑さまより、モンスターの差し入れをいただきました👾
先輩方のように強い走りができるよう、夏合宿走り込みます🏃🏼💨#日体大駅伝部 #nssu #んっす pic.twitter.com/tnU5yaH8HN
— 日本体育大学 男子駅伝部 (@nssu_ekiden) August 22, 2022
連続出場に向けて正念場の年、日本体育大学です。
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【日本体育大学】箱根駅伝2023へ~新入生情報や戦力分析&持ちタイムなど!
現役で、箱根駅伝の連続最多出場を誇っている日本体育大。前年度の予選会はエースが故障明けという危機的状況だったものの、蓋を開けてみれば、3位通過。伝統を途切れさせるわけにはいかない…ここでの集中力は凄まじいものがありました。
ただ、本戦は苦しい結果。1区で出遅れ、2区3区の主力選手が追い上げを図りますが、二けた順位で往路を終えます。復路は、山下りで出遅れると、流れに乗れず、戸塚中継所で繰り上げ。総合17位に終わりました。
新チームになり、エース選手は残っていますが、あとは総合力がどこまであがっていくかというところ。このところ、連続して出場していた全日本予選は厳しい結果になりました。とはいえ、おそらく今は箱根予選に向けて我慢の時期のはず、秋になって爆発を狙っている日体大の今をまとめます。
新チーム各学年戦力分析
※持ちタイムは8月1日地点
※関東ICは2部
4年生主力選手について
関東インカレ1部ハーフマラソン大会新記録1:02:20日体大藤本珠輝選手
「自分がレースを引っ張ると思っていてそれで勝ち切るのが自分の力の証明になると思ってた。大会記録は知らなかったのでびっくりです。(続く)」#関東インカレ
写真は和田悟志さん@satoshiwada1980 pic.twitter.com/Cxi8DtfQEy— 文化放送大学駅伝独り占め (@ekiden1134) May 22, 2022
藤本珠輝④28分08秒58/13分32秒58
≪22:関東IChalf1位、箱2区10位、21予15位、箱1区8位、20:全3区12位、予22位、箱5区16位、19:予16位≫
名村樹哉④28分46秒96/14分10秒68
≪22:全予4組36位、関東IC1万、21:全4区15位、予66位、箱10区17位、20:全6区11位、19:予133位≫
廣澤優斗④28分52秒54/13分50秒33≪22:関東IC1500m5千決勝≫
高津浩輝④28分55秒61/14分00秒75≪22:箱1区19位≫
九嶋大雅④28分56秒18/14分40秒25≪22:関東IC3障決勝、箱8区19位、21:箱予140位≫
村越凌太④28分57秒75/14分09秒66
≪22:関東IC1万half、21:予125位、箱5区16位、20:予134位≫
盛本聖也④29分02秒89/13分56秒42
≪22:全予3組30位、関東IChalf、箱6区20位、21:全2区16位、予42位、20:予280位、19:予66位≫
北脇秀人④29分27秒92/14分21秒32
松永悠吾④29分38秒14/14分20秒82≪22:全予1組20位≫
谷口貴亮④29分44秒85/14分15秒62
金城 岳④29分48秒88/14分18秒62
奥山恵親④half63分59秒
まずは大エースの藤本選手ですね。高校時代から早かった選手ですが、昨年の今頃一気に強くなってきていました。箱根予選も故障明けながらしっかり貯金を稼ぎ、本戦はエース区間の2区。苦しい位置でしたが区間10位とまずまず走りました。今年は怪我に悩まされているようですが、関東ICハーフはレコードで優勝!今は箱根予選で大きく稼ぐべく牙を研いでいることでしょう。
そしてそれ以外の4年生がどこまであがってこれるか。1万m28分台は5名、1万m29分前半も何人かいて、主力に力いところまで来ている選手は非常に多いです。ただ、他校の主力選手と戦うのはもう少し…なんですよね。
その中で、箱根予選で稼ぐ役割になるはず…という選手は名村・盛本選手あたりでしょうか。名村選手は前回予選66位、複数回駅伝の経験もあり、全日本予選は4組担当。主力として期待されている選手。盛本選手も箱根予選で毎年力になっていて、前回は特に42位好成績。箱根6区は苦い思い出も、全日予選は3組。やはりこの2名がしっかり上位に入ることは通過に向けて大事になってきます。
他にも経験者がいますね。2大会前山登りを務めた村越選手も長い距離を中心に健在。学生ハーフでも64分半ばでまとめています。今年箱根8区を走った九嶋選手は、3障で関東IC2年連続決勝に進出しています。今年箱根1区びっくり起用の高津選手も復活待たれます。
他にも、関東IC1500mと5千m戦っている廣澤選手は、1万m28分台を持っています。ここにきて急成長なのは、学生ハーフ63分台の奥山選手、全日本予選1組20位と健闘している松永選手、記録会まずまず北脇選手もいます。主力に近い力をつけてきている選手は本当に多い。このあたりは日体大の育成力を感じますね。まずは箱根予選でどこまで力を結集できるか。
3年生主力選手について
漆畑徳輝③28分59秒31/13分52秒77
≪22:箱7区19位、21:全3区16位、予120位≫
大森椋太③29分01秒32/14分17秒77
≪22:全予2組31位、関東IC1万、21:全5区16位≫
高濵大志③29分15秒43/14分09秒67≪22:全予1組30位≫
水金大亮③29分18秒40/14分18秒19≪22:全予2組30位、22:関東IChalf、21:全6区14位≫
吉冨純也③29分18秒77/14分21秒57≪22:箱5区15位≫
田中槙梧③29分22秒49/14分18秒37
中津川亮③29分44秒56/
田中槙梧③29分46秒35/14分18秒37
三好紘生③30分08秒56/
3年生も少しずつ台頭しています。今年の箱根駅伝を駆けたのは、吉冨・漆畑選手の2名になります。吉冨選手は激坂王で好走し、5区山登り出走を手にしました。漆畑選手はトラックのスピードが高い選手ながら、箱根7区を勝ち取っています。ともにやや苦い成績でしたが、今後の糧になっていくかどうか。
それから、大森・水金選手もタイムがじわじわ短縮しています。昨年の全日本駅伝では5区と6区で襷リレー、さらに関東ICでもハーフマラソンと同じ種目。今年の全日本予選2組でコンビ…。なにか不思議な縁でペアになっている2選手、3年目夏で伸びてくるのはどちらか、はたまたどちらもか。
もう一人、高濱選手が、6月の記録会で29分59秒の記録を出して、全日本予1組のデビューに繋げていますかね。あとは同記録会で30分08秒の三好選手や、7月記録会で5千m14分35秒の田中選手ら、少しずつ伸びてきていますね。このあたりが伸びてくると箱根予選会に向けて心強いです。
2年生主力選手について
分須尊紀②28分59秒82/13分59秒10≪22:全予4組33位、関東IC3障2位、箱4区15位、21:全7区12位、予157位≫
杉本訓也②29分13秒50/14分12秒78
渡野幹大②29分25秒07/
山下大毅②29分28秒89/14分22秒39≪22:全予3組26位≫
田中 廉②29分38秒40/14分08秒15
溝上賢伸②29分41秒16/14分03秒50≪22:関東IC5千≫
植松孝太②29分41秒64/14分05秒34
矢島琉聖②29分53秒61/
石川龍芽②30分01秒00/
高村比呂飛②3分45秒54≪22:関東IC1500m2位≫
富永椋太②≪22:関東IC3障11位≫
2年生は分須選手の活躍が光りますね。得意種目は3000m障害で、今年は大混戦となった関東ICで、見事2位表彰台!そしてさらに長い距離の単独走もある程度できるというセンスの高い選手です。今年の箱根は、当時1年生ながら往路4区を任され、他校のエース相手に粘り強い戦いを見せています。全日本予選は4組に登場し、今年の主力格です。彼が2年目の夏を順調に過ごしたなら、藤本選手に続く稼ぎ頭になっているはずです。
続く選手が少し差がありますが、全日本予選では、山下選手が出走レギュラーをゲット!いきなり3組に抜擢された中で26位は健闘でしょうか。あとは5千m14分03秒ベストの溝上選手が関東ICに選出。比較て短い距離では高村選手が1500mで関東IC驚きの2位!富永選手は3障で決勝に進出しています。得意分野で、少しずつ台頭していますね。
あとは高校時代の実力者の田中・植松選手あたりが上がってくると、一気に士気があがってきそうですが…、夏は長いですので、じっくり待ちたいですね。
新入生情報~5000m持ちタイムと全国大会成績も!
第38回U20日本陸上競技選手権大会
【1500m】
7位 竹下 史啓① 4’02″21【5000m】
9位 平島 龍斗① 14’22″61【3000mSC】
8位 西坂 侑① 9’08″09【3000m】
5位 山崎 丞① 8’13″47🌟(大会新)🌟・・・PB
ご声援ありがとうございました😊#日体大駅伝部#nssu#んっす#U20日本選手権 pic.twitter.com/qJNNNA13lh
— 日本体育大学 男子駅伝部 (@nssu_ekiden) June 14, 2022
※新入生は4月1日時点の記録
平島龍斗①(相洋)13分59秒00≪22関東IC5千決勝、20高1区37位≫
山崎 丞①(中越)14分03秒77≪22関東IC1500m、21高1区19位、20高1区28位、19高7区24位≫
竹下史啓①(鳥栖工業)14分14秒87≪21高6区28位≫
池沢悠矢①(名経大高蔵)14分19秒33
本島尚緒①(佐久長聖)14分25秒92
上位5名平均:⑬日体14分12秒5
伊藤 航①(鯖江)14分26秒21
二村昇太朗①(仙台育英)14分28秒06
村上優心①(伊賀白鳳)14分29秒70
浦上和樹①(九州学院)14分31秒60≪21高3区20位≫
西坂 侑①(鳥栖工)14分33秒48≪22:IH3障6位≫
水谷柊斗①(伊賀白鳳)14分38秒99≪21高6区19位≫
田島駿介①(旭野)14分40秒24
倉村 空①(樟南)14分50秒52
犬童慧真①(熊本工業)14分53秒64
小林剛士①(水城)14分54秒18
1年生も、少しずつ即戦力が入る感じになってきましたかね。U-20日本選手権では4選手が出場するなど、精力的に活動しています。持ちタイムが一番いいのは平島選手で、高校時代に13分59秒のタイムをマーク。関東ICでも早速5千m決勝に進むなど、実力あるところを示しています。
2年連続高校駅伝1区を走っている山崎選手も実力者。関東ICは1500mで出場、6月はU-20を優先して、3千mで8分13秒47の好タイムで5位入賞しています。さらに、叩けした選手が1500m、西坂選手は3000m障害に出場しています。西坂選手はIHでも6位に入った選手、日体大は3000m障害も力入れてる印象なので、個人種目の伸びも楽しみです。
長い距離はこれからですが、夏次第では箱根予選で力になることも十分あり得ます。まずは箱根予選前、例年出場する日体大記録会が楽しみになりますね。
【まとめ】箱根駅伝2023に向けて
・全体的には4年生に主要大会経験者が非常に多い
・まずは箱根駅伝予選会に全力集中
4年生になった藤本選手が、実力的には抜けている形。今年は故障などもありながら、関東ICハーフは貫録の優勝。箱根予選では大きな貯金を稼いでくれるはず。
箱根駅伝連続出場へ、続く選手が例年以上に少ないのが気になっていましたが、2年生にして早くも安定感が高いのが分須選手。3000m障害もこなせるし、長い距離もしっかり走れます。
これに昨年の箱根予選好走の名村・盛本選手や、箱根経験者の村越・九嶋選手ら、主要大会を数多く経験している4年生が中心になってきますね。4年生の総合力は非常に大事になってきますかね。他では、3年生大森・水金選手や、1年生平島・山崎選手、2年生も個人種目を中心に伸びてきている形になっています。
プレッシャーはどうしても、かかってしまうと思いますが、毎年の箱根駅伝予選会の調整、作戦面は長けている方だと思います。エースの力と総合力を持って、今年もしっかり通過圏内に入ってきたいですね。
夏季合宿も終盤に差し掛かってまいりました‼️
恵まれた環境下で、全員で高め合いながら順調に練習が積めております🏃♂️🔥
残りの日数も気を緩めることなく、箱根予選会のために走り抜きます!#日体大駅伝部#nssu#んっす pic.twitter.com/0NXxXx9vMV
— 日本体育大学 男子駅伝部 (@nssu_ekiden) August 31, 2022
箱根駅伝ファンのための情報集
【箱根駅伝ファンのためのリンク集】
【【結果も!】2022年度箱根駅伝ファンのための競技会日程】
姉妹サイトより
【箱根駅伝アニメ:風が強く吹いている完走】
ウマ娘【競走馬元ネタ解説シリーズ】