新年度…も前半戦が終わりました。当サイトでも、関東大学長距離各チームの2021年度のメンバーの紹介と実績、簡単な戦力分析を再開していきたいと思います。もちろん、新入生も紹介していきます。
本日発売の #陸上競技マガジン 6月号では、新たなスタートを切った #城西大 の現在をリポート。男子駅伝部創設21年目を迎えた今季、 #砂岡拓磨 選手を筆頭に、各学年に好ランナーがそろう充実の戦力。個人を磨くことでチームとしての成功を目指していきます。
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2年生世代中心に、若手のレギュラー争い激化!4年生が元気になれば”意外性”再び…城西大学です。
※新入生の5000m上位5名ベスト順
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【城西大学】箱根駅伝2022へ~新入生情報や戦力分析&持ちタイムなど!
前回の箱根予選は見事な3位通過でした。2年ぶりの出場がかかる中、エースと新戦力がうまく噛み合いました。本戦では、エース格を並べていくも、上位の波には乗れず。早い段階でシード権争いからも零れ落ちそうになりました。
でしたが、見せ場はここからでした。5区山登り6区山下りに起用した1年生の選手が善戦。順位を上げてシード権争いにも加わりました。総合力では及ばず15位も収穫がありました。
新シーズンは、春先に若手が自己ベストを大幅に短縮する一方。主力4年生が整わなかった全日本予選は予選敗退。ここまでは噛み合わずも、上り目は充分。そんな城西大の戦力を見直してみます。
新チーム各学年戦力分析
※ベスト記録は、2021年9月1日現在
4年生について
砂岡拓磨④28分24秒48≪21:箱1区7位、20:全1区2位、予13位≫
松尾鴻雅④29分13秒27≪19:全4区5位、予34位、箱6区21位≫
宮下璃久④29分18秒46≪21:箱9区13位、20:全4区14位、予111位≫
池主悠太④29分43秒76
石松 明④29分50秒25
竹林宏斗④30分01秒64
北村歩夢④30分05秒21
佐藤亜央人④30分08秒33
福島正訓④30分09秒36
當山凌司④30分12秒84
山本 嵐④30分54秒74≪18:出5区9位≫
まずはなんといっても4年生大エース砂岡選手の話題になりますね。前回の箱根駅伝予選会での好走から一気に注目度が高まっています。大学駅伝でも1区でしっかり流れを作る役割を果たしています。
今シーズンは、関東ICを欠場、全日本予選は最終組を走るも4組25位29分30秒と不本意な成績が続きました。夏前にぐっと上がってきて、ホクレンで5000mベストを連発し13分37秒まで短縮。秋は昨年以上の成績になりそうな予感です。
続いて、宮下選手のトラックの成長が収穫です。箱根9区を走るなどロードのイメージでしたが、春先に5000m13分57秒ベストをマーク。その後主要大会の欠場が惜しまれますが、必ず駅伝シーズンで必要となる選手です。
その他の4年生は団子ですが、5000mで石松選手が14分24秒ベスト、當山選手も14分33秒です。基本的に長い距離に重きを置いている中での結果です。箱根予選などでも粘りの走りができるか。
短めの距離を走る選手も多くて、福島選手は1500mの出場、北村選手は3000m障害に出場。北村選手は関東インカレの出場を果たしています。
その関東インカレには、久々復活で話題となった山本選手も3000m障害で出場。1年時の出雲駅伝出場以来、本職でも中々浮上できず苦しんでいました。それが最終学年で関東インカレ出走。決勝まで進んだのですから、心温まる話です。秋シーズンの走りにも注目です。
復活を言えば、松尾選手がなかなか戻ってこないですね…。エース格の選手ですが、3年時のホクレン以来、試合にもなかなか出れない様子。彼が戻れば、箱根予選通過並びに、本戦出の逆襲も十分期待できるだけに、動向が気になります。
3年生について
藤井正斗③29分01秒93≪21:箱7区13位、20:全5区16位、予65位≫
熊谷 奨③29分46秒20≪19:予337位≫
藁谷誠矢③29分46秒97
小島 拓③29分51秒75
藁谷誠矢③30分09秒25
木村吉希③30分27秒01
藤井選手が一気に主力となってきたのが収穫ですね。箱根7区で単独走で粘りの走りを見せると、3月末の記録会で1万m29分01秒とベスト更新。全日本予選では3組を走り21位29分37秒はまずまずか。昨年の予選では65位で走り切っていますし、万全ならさらに上位で走り切りそうです。
その他の選手の台頭が遅れ気味だったのですが、藁谷選手が5000m14分18秒の大幅ベスト!長い距離が楽しみ。また、箱根予選の経験がある熊谷選手も5000m14分31秒ベスト。1万mも4月日体大で30分16秒まずまずでアベレージが上がってきています。
木村選手は3000m障害で関東インカレ出場、あとは昨年1万m29分51秒を出した小島選手が上がってこれるか。藤井選手以外のレギュラー獲得も少しずつありそうな雰囲気になっています。まずは箱根予選でだれが選ばれるかです。
2年生について
2年生は7名がエントリー。山本唯翔はこの学年の中心選手。野村颯斗も彼に負けじと頑張っています。山中秀真はスパート勝負でタイムを稼げるスピードランナー。小島大輝、堀越大地、新井颯人は今季、急成長の選手たちです。練習の都合で写真には成田龍之介がいませんが彼も元気です! pic.twitter.com/I0VlvE1vDg
— 城西大学男子駅伝部 (@josai_ekiden) June 17, 2021
野村颯斗②28分54秒48≪21:箱6区11位、20:予159位≫
山本唯翔②29分17秒25≪21:箱5区6位、20:全7区13位、予115位≫
山中秀真②29分37秒07≪20:予221位≫
小島大輝②29分45秒62
新井颯人②29分49秒19≪21:箱8区19位≫
山本 樹②29分54秒16≪20:全6区16位、予125位≫
堀越大地②29分54秒70≪20:予237位≫
成田龍之介②29分57秒61
この世代が楽しみなんですよね。昨年の9月の記録会で29分台後半が続出して、注目を集めたのですよね。箱根予選ではなんと5名出走。箱根駅伝は3名出走(しかも予選から1名入れ替わり)。そこから一気に伸びた選手が出てきています。
箱根駅伝山登り5区6位快走の山本唯選手と、山下りで青学大に食いついた野村選手はやはり平地の走力が高かった。野村選手が4月日体大で28分54秒と初の28分台をマーク!山本唯選手は29分17秒でしたが、全日予選4組で砂岡選手とともに力走。他校のエースと戦いました。
また、山中選手も伸びてきましたね。4月日体大記録会5千m14分12秒のベストマークすると、関東ICにも出走します。全日予選では1組4位の好成績で、スピードがあるところを見せました。
あとは横一線。前年全日本大学駅伝に出走した山本樹選手や箱根駅伝8区出走した新井選手は一つ経験を積みました。今シーズンは小島選手と堀越選手が、全日本予選を経験しました。成田選手もいずれ出番があるでしょうか。
彼らがまたこの夏合宿で一気に伸びるか。山本唯・野村選手は万全なら二けた順位は臨めます。この他の選手がどこまで上がるか。このあたりは楽しみですね。
新入生情報~5000m持ちタイムと全国大会成績も!
※新入生5000mベストは4月1日時点にしています。
片渕大晴①14分29秒48
鈴木仁都①14分30秒64
村山 健①14分39秒98
関口大祐①14分40秒67
5千m上位5名平均:24位14分31秒1
浦田陽聖①14分45秒02
小林 翼①14分46秒80
沼田隼一①14分49秒43
松田青空①14分50秒34≪20:高6区19位≫
高木 葉①14分50秒70≪20:高2区26位≫
齋藤彰人①14分55秒87
林 晃燿①14分57秒51
伊藤大晴①14分58秒11
栗原直央①15分27秒15
最初に目立ったのは1500mが専門の選手ですね。栗原選手と林選手が関東ICに出場しています。栗原選手は4月に3分48秒57秒の好記録をマーク、林選手は関東IC本番で3分50秒62の自己ベストをマークしています。
そんな中、長い距離で台頭してきたのは、やはり高校時代の5千mの持ちタイムがもっと良かった平林選手。早い段階で記録会で1万mを2度経験。ベストは30分25秒ながら、全日本予選2組にも登場。組25位30分42秒と粘りの走りを見せています。うまくいけば箱根予選いきなり戦力になるかもしれません。
他にも、片渕選手が5千m14分15秒まで自己ベストを短縮。チーム内上位者が早速好調なのはとてもいいことです。城西大はしっかりと育成していくチーム。全体の今後が楽しみになります。
【城西大学まとめ!】箱根駅伝2022へ向けて
3年生:藤井選手に本格化の兆し!
2年生:野村・山本唯・山中選手ら中心の世代!
1年生:1500m勢と平林・片渕選手がまずは活躍
春シーズンは心もとなかったですが、4年生が元気になってくると、いいチームになってきそうですね。エース砂岡選手は7月に5千m13分30秒台自己ベストでもう問題なさそう。宮下・松尾選手が復活できているかどうか。走れれば相当強力です。
選手層は厚くなってきています。3年生は頭数少ないですが、藤井選手がぐっと伸びてきて他校のランナーとも戦えるようになりつつあります。藁谷選手あたりも徐々に楽しみになっています。
2年生が非常に楽しみで、もう今年度の中心的な世代になるといって良さそう。野村・山本唯選手が1万m29分前後あたりまで走力を伸ばしてエース級になてきました。
スピード面では山中選手が台頭。この夏のスタミナ次第では化けるかどうか。そのほかにも前回の箱根予選や今年の全日本予選を経験したランナーも数多く、上がってくる選手は必ず出てくるでしょう。
1年生は平林・片渕選手が早速レギュラー獲りする勢いを感じます。3年生以下の勢いというのは、かなりあるように思います。やはり最後は4年生ですね。彼らが最後まとめられれば、”意外性の城西大”がまた見られるかもしれません。
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— 城西大学男子駅伝部 (@josai_ekiden) August 29, 2021
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