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【麗澤大学】箱根駅伝2022へ~新入生情報や戦力分析&持ちタイムなど!

 新年度…も前半戦が終わりました。当サイトでも、関東大学長距離各チームの2021年度のメンバーの紹介と実績、簡単な戦力分析を再開していきたいと思います。もちろん、新入生も紹介していきます。

 4年生エースと1年生の次期エースが目立った前半戦!予選4年連続15位以内のチーム力の起爆剤か!?麗澤大学です。

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※新入生の5000m上位5名ベスト順

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【麗澤大学】箱根駅伝2022へ~新入生情報や戦力分析&持ちタイムなど!

 昨年出場できなかったのは無念だった。それまでの予選は15位、12位、11位。この悔しさを知っている世代が最終学年で主力だったのだ。途中までしぶとく出場ラインに絡んだものの、18㎞以降力尽き、総合13位。戦力ダウンが懸念される今年度は苦しいと思われている。

 その中で朗報もある。一つは、前年の4年生主力選手が、学生連合で箱根駅伝1区で好走。ギリギリ届かない新興チームのエース選手の力走は、高校生の目に留まったはずだ。

 また、今年度の新入生は、麗澤大としては過去最高の走力を持つランナーたち。次の本戦出場チームとみている選手もいるということ。そして4年生エースもいます。麗澤大の今年の可能性を今一度見ていきたいです。

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新チーム各学年戦力分析

※ベスト記録は、2021年9月1日現在

4年生について

椎野修羅④28分37秒03≪20:予23位、19:予69位、18:予162位≫
山本蒼弥④29分30秒51≪20:予169位、19:予165位≫
浅井 匠④29分53秒31
廣田海心④30分05秒29≪20:予225位≫
大野裕貴④30分27秒57
柴田太尊④30分29秒80
山川太一④30分41秒44
塚谷 希④30分50秒82

 まずはなんといっても椎野選手ですね。高校時代はほぼ無名ながら、入学当初から、間違いなく伸びる選手と関係者から期待が高かった選手。確実に走力を高めていき、昨年には5千m13分台&1万m28分台と麗澤大屈指のスーパーエースになっています。

 今季は春シーズンからトラックにもトライ。関東インカレはホクレンで、スピードある他校の選手に戦いを挑んでいます。予選順位は1年目から162位、69位、23位。最後まで右肩上がりとなるでしょうか。

 他の選手は基本的には叩き上げになりますかね。2年連続160番台でまとめている山本選手の他、まだ予選会未経験の浅井選手が5千m14分40秒自己ベストでここにきて成長中です。1万m30分05秒の廣田選手や、大野・柴田選手ら積み重ねてきた選手の意地にも注目です。

3年生について

松元 響③29分35秒17
工藤郁也③29分49秒19
山口裕司③30分18秒40≪20:予316位≫
松本開渡③30分34秒50
宇都木秀太③30分34秒97≪20:予230位≫
本藏 駿③30分52秒16

 前回予選に出場している宇都木・山口選手が記録会に多く出場。宇都木選手は、5月日体大記録会で1万m30分34秒の自己ベスト。5千mも7月絆記録会で、14分36秒ベスト。前回の予選230位からすると、今のところロードのほうがいいかな?山口選手もベストには届かずも30分台で走っています。まずは彼らが引っ張りたい。

 カギになるのは、1万mでは一足先に29分台に乗せている松元・工藤選手。まだ予選会には出走していない2名ですが、彼らがその走力を持って予選会に登場できれば、不安だった選手層の懸念が改善されます。

 松元選手は、7月記録会で5千m14分42秒で戦列復帰。工藤選手は酷暑となった多摩川会1万mで30分48秒はまずまず走ったでしょうか。この世代がぐっと出てくるといいですね。

2年生について

今野 純②29分54秒18
今野元揮②30分14秒93
大澤巧使②30分40秒89
鴨志田遼太郎②31分36秒56

 2年生は、1万mの記録上では、昨年末に29分54秒を出した今野純選手と、30分14秒を出した今野元選手と、W今野選手が抜けていますかね。春シーズンは比較的大人しかったですが、今野元選手が、7月絆記録会で14分47秒を記録しています。

 この世代はまだ予選会への出走がありませんが、まずはメンバーに入っていける選手がどれくらい出てくるかですね。

新入生情報~5000m持ちタイムと全国大会成績も!

※新入生5000mベストは4月1日時点にしています。

工藤大知①14分19秒04/30分36秒53≪20:高3区1位≫
鈴木康也①14分20秒25/29分26秒14
小林丈留①14分22秒93≪20:高4区10位≫
牛ノ濱翔汰①14分35秒77
二川健伸①14分40秒50
5千m上位5名平均:22位14分27秒6
大里昌真①14分49秒51
廣瀬啓伍①14分51秒40
鈴木龍星①15分01秒47
坂本優騎①15分07秒28
中野貴誉①15分13秒81

 麗澤大としては、過去最高のスカウトになりましたね。5千mの記録で14分20秒前後の走力を持つ選手が3名となるといきなり主力候補にもなってきます。とりわけ、高校駅伝でも実績のある工藤・小林選手に注目が集まりがちですが、春シーズンは、鈴木選手の快進撃が話題になりました。

 5月日体大記録会の1万mでいきなり29分25秒!駅伝ファンを沸かせました(一時これで全日本予選出場はほぼ手中と思われたのですが…)。7月絆記録会でも、5千m14分17秒自己ベスト。やはり走力が高いです。いきなり予選会二けた順位はあるのではないでしょうか。

 さらに、廣瀬選手が14分24秒の大幅自己ベスト!一気に有力選手になってきました。他にも牛ノ濱選手が1500mに出場していたり、例年以上に1年生の始動が早い印象です。予選会でも例年以上の活躍があるでしょうか。

【麗澤大学まとめ!】箱根駅伝2022へ向けて

4年生:大エース椎野選手、最終学年で箱根に手が届くか
3年生:宇都木選手ら前回予選組に、松元選手ら1万m29分台組融合
2年生:W今野選手ら、初の予選会出場は
1年生:過去最高のスカウトも、鈴木選手に沸いた前半戦!

 目途がたっているのは現時点で2選手ですね。1万m28分37秒を記録している4年生エース椎野選手、そして春先から元気なルーキー鈴木選手ですかね。3番手以降は…横一線という印象です。なので、麗澤大のロード力を持ってしても、現時点では箱根予選のボーダーよりはやや下かも…という印象です。

 とはいえ、+αは出てくる可能性はありますね。3年生が活発で、前回予選経験の宇都木・山口選手が元気で、1万m走力では彼らを上回る松元・工藤選手が戦力になってくると心強い。

 1年生は鈴木選手以外にも、潜在能力が高い選手がいます。やはり高校駅伝3区4区主要区間で区間中位で戦っている工藤・鈴木選手あたりが夏に化けるかどうか。廣瀬選手らも楽しみです。

 椎野選手以外の4年生と、2年生がやや選手層が薄いですが、ここは麗澤大の育成力に期待。上位は難しくも、予選で200位以内に最終的に入れる選手をどこまで育成できるか。

 全日本予選は、エントリー期日直前に不出場が決まる不運に見舞われましたが、元々ハーフマラソンの育成に長けている麗澤大には、プラスになる面もあるかもしれません。惜しいところまであげたチーム力、もう一度押し上げていきたい。