そろそろ箱根駅伝2021の余韻が冷めつつありますかね。
レース内容をもう一度じっくりと振り返ってみたいと思います。
続いて、スピードエース区間3区!
トップに立って区間賞を獲得した東海石原選手は勿論、ここから一気に加速する駒大VS創価の争い、そして3年連続出場のあの選手など、見所たくさん!
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①東国・内田 光④29分02秒34≪20:全3区15位≫
②0:59創価・葛西 潤②29分32秒68≪20:箱6区16位、19:予56位≫
③1:01東海・石原翔太郎①5千13分51秒03≪20:全4区1位、都1区9位、19:高1区5位≫
④1:02日体・岩室天輝④29分15秒46≪20:全1区17位、予63位、19:箱3区17位≫
⑤1:05東洋・前田義弘②29分14秒42≪20:全4区4位、箱8区6位、19:全6区9位≫
⑥1:14拓大・新井遼平③29分03秒90≪20:予98位≫
⑦1:15神大・川口 慧③28分48秒33≪20:予112位、20:箱7区8位、18:予102位≫
⑧1:40駒大・小林 歩④28分38秒75≪20:全7区4位、箱7区5位、19:全2区5位≫
⑨1:59城西・菅原伊織④28分31秒46≪20:全3区13位、予18位、箱3区11位相当≫
⑩2:00早大・中谷雄飛③27分54秒06≪20:全3区1位、箱1区6位、19:全3区6位≫
⑪2:02順大・伊豫田達弥②28分39秒17≪20:全2区14位、予24位≫
⑫2:09国士・清水拓斗③29分22秒79≪20:予60位、箱7区16位、19:予114位≫
⑬2:13青学・湯原慶吾③28分44秒99≪20:全1区10位、箱10区5位≫
⑭2:17帝京・遠藤大地③28分34秒88≪20:全4区12位、箱3区2位、19:箱3区3位≫
⑮3:12國學・臼井健太④29分04秒20≪20:全2区6位、18:全1区19位、予51位≫
⑯4:05法大・松本康汰②≪20:予79位≫
⑰4:20明大・小袖英人④28分29秒88≪20:全2区4位、箱1区10位、19:全1区5位≫
⑱4:21中大・吉居大和①28分08秒61≪20:予10位、日本IC5千1位、全国1区1位≫
(18.5)4:21連合中学・小島慎也②28分42秒41≪20:全2区15位、予67位、19:出2区5位≫
⑲5:49山学・島津裕太①29分47秒70≪20:都4区19位、19:体5千21位≫
⑳6:55専大・金久保遥③29分39秒68≪20:予99位≫
トップで走り始めた東国大内田選手は4年生の選手。名門佐久長聖高校出身も苦労して箱根路に辿り着いたランナーだ。それを1分前後で強豪校が追いかける展開。全日本4区区間新で驚いたルーキー東海石原選手、創価大・東洋大はそれぞれ期待の2年葛西・前田選手らだ。
また2分近く離れて、駒大のエース格小林選手、城西大昨年連合で出走の菅原選手、1万m27分台を日本選手権で出した早大中谷選手の追い上げがどこまでいくか。その後ろ、青学湯原選手、毎年”湘南の風”となる帝京遠藤選手の姿も気になるところ。
あとはかなり差が離れてしまいましたが、明治大のスピードエース小袖選手と、中大のスーパールーキー吉居選手の追い上げも気になるところだった。
7.6km
東海石原選手がぐんぐん伸びてきたのですよね。2㎞までに2位争いから抜け出すと、1位東国内田選手の後ろ次第に姿が大きくなってきました。5㎞13分台で突っ込んだとか。
その後ろ、駒大小林選手が激しい追い上げ。2位集団からこぼれてきた選手どんどん拾って順位を上げてきた…ところで、藤沢定点です。
参考:96回遠藤(帝京)20分52秒
全体的には上位のチームが区間一桁順位、下位のチームが二けた順位で入っています。拓大新井選手が例外でここまで最下位通過。ここから粘りを見せられるかどうか。ある程度流れというのもあるのでしょうか。
一番早いのは、追い上げる駒大小林選手が最初の定点間はトップタイムで通過。8位だった順位を既に4位に浮上。東洋前田・日体岩室選手らもある程度突っ込んで入っている中、さすがのタイムだ。
その小林選手の前のランナーも突っ込んでいます。すぐに2位グループから抜け出した東海石原選手は全体2位で小林選手に4秒しか詰められていない、続いて総合3位の創価葛西選手も全体3位のタイムだ。
彼らはしっかりとトップの東国内田選手を追い上げていて、特に石原選手はすでに第一移動車からハッキリ捉えられる位置だ。そして逃げている内田選手もここまでは区間6位相当結構突っ込んで入っていますね。ここまでは気持ちよくトップを快走しています。
中位以降を見ると、1万m27分台の中谷選手がここまで4番目のタイム。悪くないが、序盤突っ込んで入るタイプの中谷選手にしては伸びていない感じだった。2区太田選手も伸び悩みましたが、やはり日本選手権からの調整に苦労しているような印象です。
その後方続々有力ランナーが続き、順大伊豫田選手が青学湯原選手から逃げる形で7番目のタイム。湯原選手は城西・国士をかわしたがここまで9番目のタイム。
またこの区間日本人最高タイムを持つ帝京遠藤選手は10番目のタイム。気象条件が違うとはいえ、前年よりこの時点で1分以上遅れたタイムはちょっと心配になってしまったが…
後方はペースアップがまだできていない状態。単独走の國學臼井選手、3選手並んだ中大吉居・明大小袖・法大松本選手ら、ここからの伸びが気になる状況だ。
7.6km⇒14.3km
大きな動きとしては、一気に東海石原選手がトップを捉えたこと。11.5㎞地点で追いつき前へ!東国内田選手もしばらく食らいつきますが、12.5㎞あたりから次第に差が広がり、東海大が単独トップへ。
やや苦戦している青学湯原選手は、3区実績のある帝京遠藤選手に9.1㎞で捉えられる。そのままついていく姿があったが果たして…。
参考:96回遠藤(帝京)19分44秒<区間記録>40分36秒
トップに立ったルーキー石原選手がこの定点間素晴らしい走り!なんと19分44秒は、日本人記録の前回の帝京遠藤選手と全く同タイム。気象条件が今回の方が良くないという中で、非常に価値が高いですね。
さらに3位争いが激しくなってきていて、創価葛西・駒大小林選手が定点間で3番2番のタイム。創価葛西選手が頑張っていて、中継では駒大小林選手が迫ってきているとの情報。通算では27秒詰まっているものの、藤沢定点からは1秒しか詰まっていない。創価大と駒大はこのあたりからバチバチの勝負となってきています。
中位では、早大中谷選手が少しずつあげていっていますが、その後ろ順大伊豫田選手が粘り、さらに青学湯原選手を突き放した帝京遠藤選手が上がってきた。今季は苦しんでいましたが、過去好走している3区はさすがといったところ。離された青学大はここから粘れるかどうかが大事になるところ。
また、下位で藤沢定点からタイムを伸ばしてきている選手がいます。国学臼井選手が定点間7番目のタイムでペースアップ。失速気味の国士清水選手をかわし14位浮上。波に乗れない拓大新井・城西菅原選手も視界に入ってきたでしょうか。
先ほど3チーム並んでいた16位争いは、中大ルーキー吉居選手が6番目のタイムで抜け出しています。日本選手権からの調整が心配でしたが、ここは一度ほっとした場面。このまま前を追う…とこの時は思われました。
14.3km⇒18.1km
トップ東海石原選手が快走を続けます。2位には16.3㎞で創価葛西選手が浮上、東国を挟んだ4位駒大小林選手を寄せ付けない走りをする。
後方では帝京遠藤選手が、青学湯原選手を突き放してからガンガンペースアップ。17.7㎞神大や早大らまで捉え、ゴボウ抜き体制に入っています。
参考:96回遠藤(帝京)11分13秒<区間記録>51分49秒
帝京遠藤選手がここにきて乗ってきましたね。早大中谷・神大川口選手を抜き去って行ったのは、本当に2年前の3区を見ているときの颯爽とした風がありました。そしてついに前回に近いペースに。向かい風の今回はそれ以上の走りといってもいいでしょう。
2位争いから区間中位で粘っている東洋前田・日体岩室選手が視界にとらえられる位置にまで追い上げていたのは驚き。さらなるゴボウ抜きなるか非常に注目だった。
18.1km⇒21.3km
参考:96回遠藤(帝京)9分33秒<2>61分23秒
トップに立った東海石原選手は最後までしっかりとした足取りで走り切り、62分05秒のタイムで区間賞!ラスト定点間は3番目、2位創価葛西・3位駒大小林選手もともに区間3位と2位で走った選手も僅かに突き放しました。
4位まで落ちた東国内田選手も最後までしっかり粘ったうえで区間9位。区間トップ3選手の以外にはしっかりと勝ち切ったところだ。その後ろやや離された東洋前田選手以外がかなり詰まってきた。
茅ヶ崎以降はトップ定点間で走り続けた帝京遠藤選手が最終的に8人抜きで6位まで浮上。区間4位ではあったが、最終的にシード権を獲得したのはやはり彼の走りは大きかった。そして順大伊豫田選手も素晴らしい走りで区間5位の走り。ラスト定点は2番目のタイムで総合7位浮上。最後早大中谷選手を交わしたのは驚きました。
早大は太田中谷選手の27分台ランナーが調整に苦心したか。ここで8位はどうなるか気になった。その後神大川口選手が粘って総合9位、日体岩室選手がラスト3㎞苦しんで一気に5つ順位ダウンは勿体ない走りだった。日体大としては流れが止まったか。
その後ろが来ない。青学湯原選手が非常に苦しい走りになってしまいました。身体を左右に揺さぶっていたのは、いつも通りと思っていましたが、必ずしも調子が上がり切らなかった事やプレッシャーなどもあったか…。順位は2つ挙げたが、1分20秒も前と開いた11位でやや4区のルーキーの負担になる位置だった。
その直後が頑張った國學院臼井選手が僅か5秒差にまで追い上げた。ラスト定点間は4番目のタイムで走破。序盤2区間で獲れなかった流れを取り戻したということで、非常に大きな功績だ。上げきれなかったとはいえ、拓大新井・城西菅原選手を交わしてのリレーだった。
15位国士清水選手が苦しんでそこから1分以上の差でリレー。後方ラストで粘りを見せた法大松本選手、続いて明大小袖選手が17位。明大は3区間連続で区間二けただ。
そして最後に後方に下がってしまった中大吉居選手が18位。なんと最後の定点間は最下位に…。万全な状態ではない中、湘南海岸で向かい風でスタミナ切れしてしまったかもしれません。箱根予選を含めて、ほとんどのレースでいいレースをしただけにショックもありそうな成績に…。タイム差的にはここまでがまだギリギリシード権内に戻れる差か。
後方は1分半以上遅れて、学生連合の中学小島選手と山学島津選手が相次いでリレー。最下位の専大は積算でトップと10分以上離れてリレー。金久保選手がラストでは切り替えたが、苦しいレースが続いている。
総合優勝を狙うには往路優勝が必須の東海大が狙い通りトップに。ルーキー石原選手は全日本駅伝4区と同様に勢いのある走りでした。
さらに駒大がここで優勝戦線に浮上。小林選手がさすが4年生の走りを見せた。これを寄せ付けなかった創価葛西選手も後々ポイントになっています。
上位争いは、3年連続3区の帝京遠藤選手が今回も好走で一気に浮上。順大伊豫田選手も大健闘で早大や青学大らを捉えていったのもポイント。早大青学大はここまではやや失敗だ。
それ以外では國學臼井選手が難しい展開の中まとめて、シード権獲得の遠因に。こうみると、いろいろと変動がありましたね。まだまだ混戦の中、4区へ繋がっていきます。