2021年1月24日(日)に
第199回東海大学長距離競技会が、行われました。
この時期にトラックレースの開催は珍しいうえに、
例年以上にエントリー選手が集まりました。
その理由が、
2021年3月14日(日)に開催予定の
日本学生ハーフマラソンの標準記録が
10000m29分10秒以内、ハーフマラソン64分00秒以内と定められているからです。
通常はタイムでの資格はありませんが、コロナ禍で参加人数を抑えるため、タイムの資格が設けられました。
2020年がコロナ禍でレースが少なかったので、2019年1月以降となっていますが、どうしても2020年以降に台頭した選手や1年生選手がタイムを持っていないチームが多くなっています(箱根予選でのハーフマラソンレースがなかった強豪校チームなど)。
開催校の東海大は勿論、箱根駅伝上位の駒大・青学大の選手も参加しています。
大学駅伝チーム別の結果と簡単なコメントを記載します。
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タイムテーブル
11時30分:男子5000m
12時00分:男子10000m1組
12時40分:男子10000m2組
13時20分:男子10000m3組
14時00分:男子10000m4組
14時40分:男子10000m5組
15時20分:男子10000m6組
第199回東海大学長距離競技会【タイムテーブル】
第199回東海大学長距離競技会【スタートリスト】
強風が吹く中、各選手苦戦しましたね…
その中、箱根駅伝区間賞獲得のルーキーはやはり強いのだなと思わされる結果でした。
埼玉医科大G
6組
2位長山瑞季29分01秒53
8位島田匠海29分22秒64
三田眞司29分26秒55
NY駅伝初出場20位大躍進の埼玉医科大Gが記録会に参加。NY駅伝後で悪天候もあり、良かった選手とそうでなかった選手が分かれましたかね。29分台前半で走り切った選手がこちらです。中学大卒の長山選手と専大卒の島田選手がこんかいは良かったです。
高校生
6組
梶谷優斗29分32秒25 滋賀学園高⇒東海大
吉田 響29分50秒00 東海大翔洋⇒東海大
東海大に進学する選手が2名1万mの記録会に参加しました。いやはやこれだけ7m強風が吹いていた中29分台で走り切っているのは、即戦力ですね!
★は自己ベストです、赤字が学生ハーフ標準記録突破者です
6組
6位佃 康平③29分15秒94★
安原太陽①29分27秒23★
宮内斗輝②29分55秒35★
赤星雄斗①30分10秒29★
中洞 将①30分11秒16
小野恵祟②30分11秒67
金子伊吹①30分30秒54
円 健介②DNF
駒大は優勝メンバーから佃選手が出場しました。悪天候の中、後僅かに標準記録に届かなかったのが残念。とはいえ、箱根8区64分台で走り切る走力はさすがですね。
この他では新戦力候補として、1年生安原選手が29分27秒で好走しているのが大きな収穫。学内記録会で良かった赤星選手など、この学年はまだまだ眠っている選手が多いので見守りたいですね。
5組
宮坂大器②29分56秒16
畦地貴斗②29分58秒61
松並昴勢①30分15秒38★
西久保遼②30分41秒62
久留戸黛良③30分42秒93
多田奏太①30分45秒10
池田知史①30分55秒08
能島 翼③31分08秒56
保手濱涼介②31分12秒92
近藤海太③31分14秒90
倉本玄太①31分18秒06
佐々木塁①31分32秒34
6組
渡辺大地③29分25秒88★
岸本大紀②29分27秒18
市川唯人④30分12秒70
大澤佑介②30分26秒52
石鍋颯一③30分33秒31
山内健登①30分34秒03
志貴勇斗①31分17秒80
関口雄大②DNF
箱根駅伝にエントリーできなかった主力選手がそれぞれ復帰レース。5組で宮坂選手が29分50秒台と30分切すると、6組で岸本選手が29分27秒の好タイム。練習の復帰は宮坂選手のほうが早かったそうで、岸本選手さすが只者ではないですなぁ。なお、岸本選手は日本クロカン、日本学生ハーフと続けてレースに出場するそうで、今後注目。
この他の選手とすると、3年渡辺選手が29分25秒ベストでた以外は、ちょっと目立てなかったでしょうか。また次のレースですね。
2組
岸本琉生弥①30分55秒22
3組
永洞和希①30分33秒50
6組
1位石原翔太郎①28分44秒05★
3位入田優希①29分09秒05★
5位本間敬大③29分14秒44★
中嶋貴哉③29分23秒78★
吉井来斗①29分44秒14★
喜早駿介①29分50秒86
松尾昴来①29分53秒18★
宇留田竜希②29分56秒30
丸山真孝①30分04秒89★
神薗竜馬①30分05秒60
大本命だった東海大石原選手が28分44秒の大幅ベスト!7mの強風が吹く中、独走でこのタイムを出すのは彼もまた只者ではないです!さすが向かい風箱根3区で断トツ区間賞を獲得するだけの力があるなぁと思います。初めて履いたアルファフライとの相性も良かったでしょうか。ともかく、実力者が日本学生ハーフに出場できるようで何よりです。
そしてもう一人、同じルーキーの入田選手がギリギリで日本学生ハーフの標準記録を突破。出場するかどうかは分からないですが、この天候での29分09秒は本人も自信になるでしょう。
また、箱根7区出走の本間選手が29分14秒まずまず。箱根エントリーしていた中嶋・吉井選手も力のあるところを示し、先日の30㎞ランしっかり走っていた喜早選手も調子を上げつつあるようです。東海大は幸先よい新チームスタートです。
3組
小林龍太②30分24秒60
藤井拓輝③30分46秒26
倉田健太③31分49秒98
4組
居田優太①30分15秒54★
藤村燦太②30分40秒54
5組
湯浅 仁①29分48秒73
井上大輝③29分53秒88
田井野悠介②29分56秒41
上位の組を走った5組が3選手も29分台です。湯浅・井上・田井野選手ら少しずつ安定感が出てきているように思います。
2組
山田拓人②30分53秒05
奥村聡介①31分15秒73
3組
山下友陽③30分32秒43
根岸 賢①30分47秒30★
吉田圭佑①30分49秒91★
4組
竹蓋草太③30分24秒68
佐藤広夢③30分41秒33
ここまでまだ目立ってなかったルーキー勢が頑張りましたね。根岸・吉田だ選手が30分40秒台ながらベストです。4組では箱根駅伝に出走していた竹蓋・佐藤選手が力走しましたが、30分台にとどまりました。
明治大学
4組
下條乃將②29分39秒56
橋本大輝③30分07秒13
三上晋弥②30分37秒07
明治大は下條選手が29分39秒まずまず。明治大も始動ですね。
山梨学院大学
3組
塚田翔伍①30分38秒56
中央学院大学
3組
飯塚達也①30分40秒48
4組
松井尚希③29分32秒40
馬場竜之介③29分47秒59★
鞍野陸人②30分10秒36
前田篤志②30分51秒64
5組
荻沼直人②30分01秒56
6組
栗原啓吾③29分22秒13
中央学大はもうすぐ4年生になる選手が力走。箱根予選も走っている松井・馬場選手がしっかりと悪条件で29分台をマークしたのは良かったですね。栗原選手も最終学年の飛躍に向けてきっかけが掴めていれば。
上武大学
5組
鉄川 歩②29分36秒18★
秘かに話題になったのが上武大の鉄川選手ですね。5組もまずまず強豪ランナーが出場していた中、組トップの成績!これは成績以上に誇れるのではないでしょうか。上武大新たな柱が誕生するかもしれません。
亜細亜大学
2組
中西勝輝①31分19秒76★
樋瀬光稀③31分31秒05
吉岡竜希②31分32秒15
3組
坂口 歩①30分47秒91
4組
佐藤 颯②29分57秒99★
藤田寛大②31分28秒05
6組
河村 悠③30分53秒82
2年佐藤選手の成長スピードが話題になっていますね。大学に入ってから成長してきている選手ではありますが、29分台は大幅ベストです。河村・竹井選手が目立つ亜大ですが、もう一人育ってきたでしょうか。
関東学院大学
2組
北島辰也②31分30秒23
上原大和②31分40秒17★
5組
内野李彗①29分59秒50
田中龍之介③30分48秒60
6組
厚浦大地③30分08秒47
関東学院大は期待の内野選手がしっかりと29分台。1年生でここまで伸びました。いい選手を関東学院大は取りましたね。連合に選ばれていた厚浦選手や鈴木選手など各学年主力選手が揃っています。
立教大学
1組
黒田航世②31分17秒41★
関口絢太①31分46秒01
小池耀大①31分46秒17
3組
服部凱杏①30分32秒00★
宮澤 徹①31分14秒71★
忠内侑士①31分45秒52
4組
斎藤俊輔③30分37秒07
岸本健太郎①31分12秒81
立教大は1組で関口選手、3組で服部選手が復帰レース。服部選手が久々のレースで30分32秒でまとめてきたところはさすが素質が高いなぁと思いました。
その他の大学
1組
長尾 周②31分23秒05★ 桜美林大
2組
奥谷研祐②31分17秒16★ 湘南工科大
鈴木紀寛①31分32秒18 桜美林大
盛重完英②31分33秒71 桜美林大
秘かに強化を開始している湘南工科大で、奥谷選手が31分17秒のベスト記録をマーク。待望の主力選手誕生となりそうです。
まとめていただいた方のツイートです。
2019年以降にすると、ある程度のランナーは入ってくるのかな?数少ない対外試合が少しでも盛り上がってくれればと思います!