第90回箱根駅伝2014の定点間分析をして、詳しく見ていっています。
今度は8区となります
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優勝はほぼ決定か、
シード前後は見た目も総合も大混戦
第90回箱根駅伝2014【定点間分析・8区】
8区
定点間色分け:1位 2位3位 4位5位6位 7位8位 15位16位17位 18位19位20位 21位22位23位
茅ヶ崎6.9㎞
1位高久(東洋)19分56秒①(2分53秒3)3位大塚(駒大)20分21秒②2:19(2分57秒0)5位井戸(早大)20分26秒③6:287位奥野(日体)20分34秒④8:59
2位有村(明大)20分00秒⑤9:20
6位井上(青学)20分33秒⑥11:15(2分58秒7)11位蜂須賀(國學)20分40秒⑮19:07[7]13:4415位今井(東海)20分47秒⑦13:44[7]13:4419位猪狩(帝京)20分50秒⑫15:54[7]13:4413位市田(中大)20分42秒⑯19:27[10]14:13
14位浅岡(農大)20分43秒⑭18:39[10]14:1316位宇田(拓大)20分48秒⑧14:13[10]14:13(3分00秒9)7位村越(日大)20分34秒⑨14:45[13]14:45
9位佐藤(法大)20分38秒⑪15:18[13]14:4516位河名(城西)20分48秒⑳21:59[13]14:45OP:前田(山学)20分55秒[13]14:45(3分01秒9)4位吉川(大東)20分24秒⑩15:16[17]15:16
9位沼田(中学)20分38秒⑬18:21[17]15:16
20位石橋(神大)20分52秒⑰19:59[17]15:1616位松枝(順大)20分48秒⑲21:54[20]15:3722位木内(専大)21分16秒㉑27:06[21]16:22(3分14秒0)21位根岸(上武)21分11秒⑱21:39[22]16:53
12位餅崎(国士)20分41秒㉒38:06[23]19:32
★東洋・高久選手が快調に飛ばす 明大・有村選手も積極的
独走態勢を築きつつある東洋・高久選手が区間トップのタイムで駆け抜ける。故障で練習を開始したのは10月からだが、そんな様子をみじんも感じさせない。駒大・大塚選手との差をついに2分以上に開けてきた。また、明大・有村選手も積極的な走り。7区終盤の失速で一旦開いた日体・奥野選手との差を一気に詰めている。
独走態勢を築きつつある東洋・高久選手が区間トップのタイムで駆け抜ける。故障で練習を開始したのは10月からだが、そんな様子をみじんも感じさせない。駒大・大塚選手との差をついに2分以上に開けてきた。また、明大・有村選手も積極的な走り。7区終盤の失速で一旦開いた日体・奥野選手との差を一気に詰めている。
個人順位ではこの2人が今の所ダントツで抜けている。開かれた大塚選手は個人3番、奥野選手も7番だ。大八木監督がこの時点で大塚選手に「後半はお前が強い」と叫んでいたのも納得だ。他単独走となっている早大・井戸選手と青学・井上選手もまずまず。上位陣はここまで安泰だ。
★大東・吉川選手ら17番争い>13番争い>10番争い>7番争いのペース
その後ろの見た目順位の争いがちょっと面白い。それぞれの走り出した位置で一概に断言できないが、後ろの集団ほどペースが速いように見える。
その後ろの見た目順位の争いがちょっと面白い。それぞれの走り出した位置で一概に断言できないが、後ろの集団ほどペースが速いように見える。
帝京・猪狩選手らの7位争いを、農大・浅岡選手ら10番集団が追って、日大・村越&法大・佐藤選手ら13位集団が追い上げ、更に後ろから大東・吉川選手ら17番争いが更に良いペースとなっているのが面白いところだ。今後どう動くのか注目である。
遊行寺坂15.9㎞-茅ヶ崎6.9㎞=9.0㎞
1位高久(東洋)27分04秒①(3分00秒4)10位大塚(駒大)27分56秒②3:118位井戸(早大)27分49秒③7:13
2位有村(明大)27分23秒④9:39(3分02秒6)6位奥野(日体)27分48秒⑤9:4312位井上(青学)28分04秒⑥12:156位猪狩(帝京)27分48秒⑫16:38[7]14:289位蜂須賀(國學)27分51秒⑮19:54[8]14:315位浅岡(農大)27分43秒⑭19:18[9]14:52(3分04秒8)18位今井(東海)28分31秒⑦15:11[10]15:11(3分10秒1)17位市田(中大)28分14秒⑯20:36[11]15:22
3位吉川(大東)27分33秒⑧15:45[12]15:45
4位沼田(中学)27分33秒⑬18:50[12]15:45
12位村越(日大)28分04秒⑨15:45[12]15:4512位佐藤(法大)28分04秒⑪16:18[12]15:45
16位河名(城西)28分09秒⑲23:04[16]15:50
OP:前田(山学)28分09秒[16]15:5019位宇田(拓大)28分44秒⑩15:50[16]15:50
11位松枝(順大)28分02秒⑱22:52[19]16:35(3分06秒9)
20位石橋(神大)28分45秒⑰21:40[20]16:57
21位木内(専大)29分16秒㉑29:18[21]18:34(3分15秒1)
22位根岸(上武)29分45秒⑳24:25[22]19:39(3分18秒3)
15位餅崎(国士)28分08秒㉒39:10[23]20:36
★東洋・高久選手がダントツのペースに 明大・有村選手4位浮上
東洋・高久選手が区間記録に迫るような走りを見せているとの実況があったが、他選手と比較しても格が違う印象だ。リズムに今一つ乗れていない駒大・大塚選手とは一気に差が開いてしまい通算3分以上に。いくらなんでも東洋で決定という印象だ。定点が変わった影響で、この時点での古田選手との比較ができないのが残念だ。
東洋・高久選手が区間記録に迫るような走りを見せているとの実況があったが、他選手と比較しても格が違う印象だ。リズムに今一つ乗れていない駒大・大塚選手とは一気に差が開いてしまい通算3分以上に。いくらなんでも東洋で決定という印象だ。定点が変わった影響で、この時点での古田選手との比較ができないのが残念だ。
また、それよりは遅いペースとなったが明大・有村選手も2番目のペースを維持。日体・奥野選手を捉えて総合4位に浮上。この時点では少し引き離しかけている。
★それぞれペースアップ 帝京・猪狩選手と農大・浅岡選手
後ろの争いは先ほどの7番と10番争いがばらけている。7番手は昨年区間3位の帝京・猪狩選手がペースアップ。國學・蜂須賀選手は懸命に食らいついているが、東海・今井選手は大きく後退。10番手争いから抜け出した農大・浅岡選手に交わされ、浅岡選手から離された中大・市田選手にも迫られているところ。総合で7位は保っているがちょっと上がり切っていないようだ。
後ろの争いは先ほどの7番と10番争いがばらけている。7番手は昨年区間3位の帝京・猪狩選手がペースアップ。國學・蜂須賀選手は懸命に食らいついているが、東海・今井選手は大きく後退。10番手争いから抜け出した農大・浅岡選手に交わされ、浅岡選手から離された中大・市田選手にも迫られているところ。総合で7位は保っているがちょっと上がり切っていないようだ。
★転倒した拓大・宇田選手が後退 攻める大東・吉川&中学沼田らに捕まる
実はこの間にアクシデントがあった。先ほど10番手争いだった拓大・宇田選手が、浅岡選手と足が絡んで転倒。転び方から一瞬怪我があったのじゃないかとヒヤリとしたが、大事には至っていなかった。
実はこの間にアクシデントがあった。先ほど10番手争いだった拓大・宇田選手が、浅岡選手と足が絡んで転倒。転び方から一瞬怪我があったのじゃないかとヒヤリとしたが、大事には至っていなかった。
ただ、ペースは上がらず、ずるずると後退。17番争いから追い上げてきた大東・吉川選手や中学沼田選手らに捉えられている。総合でも10位に後退し、今後が心配される。他、法大・佐藤、山学・前田、城西・河名選手らが固まっている。
影取18.4㎞-遊行寺坂15.9㎞=2.5㎞
記録:古田(山学)54分44秒
ここまで区間トップの
高久(東洋)55分22秒
なお当時は影取18.3㎞4位高久(東洋)8分22秒①10位大塚(駒大)8分34秒②3:23
11位井戸(早大)8分35秒③7:265位奥野(日体)8分25秒④9:46
6位有村(明大)8分29秒④9:468位井上(青学)8分31秒⑥12:249位猪狩(帝京)8分33秒⑫16:49[7]14:3916位蜂須賀(國學)8分48秒⑮20:20[8]14:5713位浅岡(農大)8分36秒⑭19:32[9]15:06
1位吉川(大東)8分21秒⑦15:44[10]15:44(3分20秒4)
1位沼田(中学)8分21秒⑬18:49[10]15:44
1位佐藤(法大)8分21秒⑪16:17[10]15:44
19位今井(東海)8分55秒⑦15:44[10]15:44
17位市田(中大)8分49秒⑯21:03[14]15:4911位宇田(拓大)8分35秒⑭16:03[15]16:03
14位村越(日大)8分40秒⑨16:03[15]16:03(3分28秒0)18位河名(城西)8分52秒⑲23:34[17]16:20(3分32秒8)
OP:前田(山学)8分52秒[17]16:20
7位松枝(順大)8分30秒⑱23:00[19]16:43(3分24秒0)
21位石橋(神大)9分04秒⑰22:22[20]17:39
20位木内(専大)9分00秒㉑29:56[21]19:12(3分36秒0)
22位根岸(上武)9分16秒⑳25:19[22]20:33(3分42秒4)
15位餅崎(国士)8分44秒㉒39:32[23]20:58
★激しい10番手争い 大東・吉川選手が総合で7位までジャンプアップ
この遊行寺坂で余力度や登りが得意かどうかが分かりやすい。この2.5㎞間で一番ペースが速かったのは見た目10番手争いをしている3人。大東・吉川&法大・佐藤、中学・沼田選手。先ほどの定点で既に前に抜け出しかけていたが激しいバトルとなっているようだ。中大・市田選手を交わし、30秒以上前にいた東海・今井選手までも捉えてしまった。
この遊行寺坂で余力度や登りが得意かどうかが分かりやすい。この2.5㎞間で一番ペースが速かったのは見た目10番手争いをしている3人。大東・吉川&法大・佐藤、中学・沼田選手。先ほどの定点で既に前に抜け出しかけていたが激しいバトルとなっているようだ。中大・市田選手を交わし、30秒以上前にいた東海・今井選手までも捉えてしまった。
大東・吉川選手は今井選手を交わしたことにより総合11位から4人抜きで総合7位。今期は昨年末に少しいいレースがあったくらいだが、この8区は相性抜群なのか。チームを救う走りを見せている。現時点でシード圏外の法大と中学大も何としてでも食らいついて追い上げを図りたいところだ。
★下位の単独走では順大・松枝、国士・餅崎選手が粘走
他、上位や中位ではないもののいい走りを見せている選手が2人いる。順大・松枝選手が尻上がりに定点間タイムをあげており、この間7番目。17番争いからこぼれた神大・石橋選手を捉えて19番目に浮上。その前の城西・河名、山学・前田選手も見えてきている。
他、上位や中位ではないもののいい走りを見せている選手が2人いる。順大・松枝選手が尻上がりに定点間タイムをあげており、この間7番目。17番争いからこぼれた神大・石橋選手を捉えて19番目に浮上。その前の城西・河名、山学・前田選手も見えてきている。
またずっと最下位が続いている国士・餅崎選手が区間15番前後のタイムをキープ。すでにトップとの差が21分近く開き襷を繋ぐのは厳しいが、3区から続く区間最下位が止まるのは間違いなさそう。繰り上げと言えば、上武・根岸選手が苦しい走りでここも20分オーバー。似たようなペースの専大・木内選手がギリギリどうかという感じだ。
戸塚中継所21.5㎞-影取18.4㎞=3.1㎞
記録:古田(山学)9分21秒(3分01秒0)
当時は戸塚21.3㎞、計算は現在の距離表示に準拠1位高久(東洋)9分13秒①(2分58秒4)
9位大塚(駒大)9分30秒②3:4013位井戸(早大)9分40秒③7:533位奥野(日体)9分20秒④9:53(3分00秒6)8位有村(明大)9分29秒⑤10:027位井上(青学)9分28秒⑥12:39(3分03秒2)
13位猪狩(帝京)9分40秒⑫17:16[7]15:066位浅岡(農大)9分27秒⑭19:46[8]15:2012位蜂須賀(國學)9分38秒⑮20:45[9]15:222位沼田(中学)9分15秒⑬18:51[10]15:46
3位佐藤(法大)9分20秒⑨16:24[11]15:51
10位吉川(大東)9分32秒⑦16:03[12]16:03
16位今井(東海)9分46秒⑧16:17[13]16:1711位宇田(拓大)9分35秒⑩16:25[14]16:25(3分05秒5)18位市田(中大)9分50秒⑯21:40[15]16:2615位村越(日大)9分42秒⑪16:32[16]16:32(3分07秒7)
5位松枝(順大)9分22秒⑱23:09[17]16:52
20位河名(城西)9分58秒⑲24:19[18]17:05
OP:前田(山学)10分14秒[19]17:21(3分18秒1)
21位石橋(神大)9分59秒⑰23:08[20]18:25
19位木内(専大)9分56秒㉑30:37[21]19:53(3分12秒3)
17位餅崎(国士)9分49秒㉒40:08[22]21:34
22位根岸(上武)10分15秒⑳26:21[23]21:35
★東洋・高久選手がダントツで区間賞獲得!駒大と3分40秒差へ
東洋・高久選手は最後までその走りは衰えず。定点別でも先ほど1秒負けたものの、ほぼ完勝。唯一人64分台となるタイムで走破し区間賞をマーク。9区に駒を残していた駒大に対して3分40秒差。距離にして1㎞以上もの差をつけました。
東洋・高久選手は最後までその走りは衰えず。定点別でも先ほど1秒負けたものの、ほぼ完勝。唯一人64分台となるタイムで走破し区間賞をマーク。9区に駒を残していた駒大に対して3分40秒差。距離にして1㎞以上もの差をつけました。
★日体・奥野選手が終盤粘って、明大・有村選手を突き放す
3位早大・井戸選手の中継後ちょうど2分。4位でやってきたのは日体・奥野選手。一旦明大・有村選手に抜かれたものの、遊行寺坂からはかなりいい走りを見せて奪い返している。次ぎ9区が楽しみだ。有村選手も区間2位では走り切ったようだ。その後、青学・井上選手が2年前と同じく区間10位の走りで繋いでいる
3位早大・井戸選手の中継後ちょうど2分。4位でやってきたのは日体・奥野選手。一旦明大・有村選手に抜かれたものの、遊行寺坂からはかなりいい走りを見せて奪い返している。次ぎ9区が楽しみだ。有村選手も区間2位では走り切ったようだ。その後、青学・井上選手が2年前と同じく区間10位の走りで繋いでいる
★10番手争いは中学・沼田選手が制す なお総合7位から11位が30秒以内
その後ろは帝京・猪狩選手が逃げて見た目7位。ただ、区間順位は前回ほど行かず総合順位も12位で足踏み。最後、猪狩選手から離れた國學・蜂須賀選手は、最後切り替えた農大・浅岡選手に交わされている。
その後ろは帝京・猪狩選手が逃げて見た目7位。ただ、区間順位は前回ほど行かず総合順位も12位で足踏み。最後、猪狩選手から離れた國學・蜂須賀選手は、最後切り替えた農大・浅岡選手に交わされている。
そこから24秒後10番目からが激しい。最後の争い抜け出したのは中学・沼田選手。区間3位の好走でここで巻き返しに入る。法大・佐藤選手がその直後、終盤良い走りを見せ総合でも9位へ。最後力尽きたが総合で4つ順位を上げた大東・吉川選手が見た目12番目。
その後ろにはじわりと後退した東海・今井選手。総合は8位だがタイム差が無くなり、急きょ変わった9区の選手には嫌な流れに。転倒から苦しくなった拓大・宇田選手はここまで下がったが、中大・市田選手のそのさらに後ろに日大・村越選手が下がったため、総合10位に留まる。日大との差は7秒だ。全体、総合7位から総合11位まで30秒以内、帝京大も10位からは1分以内に入る稀に見る大混戦となっている。
★上武と国士大が繰り上げ 専大・木内選手は7秒差も辛くも繋ぐ
その後ろは100m差まで迫った順大・松枝選手がやってきた。最後に城西・河名選手と山学・前田選手にも勝ったらしい。最後は定点間5番目の好走だった。
その後ろは100m差まで迫った順大・松枝選手がやってきた。最後に城西・河名選手と山学・前田選手にも勝ったらしい。最後は定点間5番目の好走だった。
その後の神大・石橋選手が通過したあと、専大・国士・上武の選手が繰り上げ襷をかけて中継所に並んだが、専大・木内選手はギリギリのタイミングで駆け込んで辛くも7秒差で襷リレー。最後は転倒しながらであった。あと2校は繰り上げ後1分半経過してやってきた。国士・餅崎選手はまずまずで最後は上武・根岸選手も交わした。根岸選手は終始苦しく個人タイム70分オーバー。総合順位も順大と城西に交わされ20位に落ちてしまった。トップ東洋大が快調なため9区次第では更に繰り上げ校が増えそうだった