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第89回箱根駅伝2013【1区定点間分析】

さて、少しずつ振り返っていきましょう。
まずは区間別から。
何時ものとおり、定点ごとに区切っての成績比較で各ランナーの走りを追っていきます。

1区

東洋大・明大・法大の三つ巴でしたね。

≪参考≫

http://hakonesaijo.web.fc2.com/89-1ku.htm
測定別での総合成績

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第89回箱根駅伝2013【1区定点間分析】

定点間順位:名前大学名定点間タイム総合順位トップとの差
定点間色分け:1位 2位3位 4位5位6位 7位8位 15位16位17位 18位19位20位
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定点間分析①:大手町START~蒲田

蒲田15.2㎞
1位田口(東洋)45分34秒(2分59秒9)
1位西池(法大)45分34秒
1位勝亦(日体)45分34秒
1位文元(明大)45分34秒
1位中原(城西)45分34秒
1位市田(大東)45分34秒
1位福田(神大)45分34秒
1位潰滝(中学)45分34秒
1位油布(駒大)45分34秒
1位大池(順大)45分34秒
1位大須田(中大)45分34秒

12位荻野(日大)45分43秒 0:09(3分00秒5)
13位大橋(選抜)45分51秒 0:17
14位田中(帝京)45分58秒 0:24(3分01秒4)
14位前田(早大)45分58秒 0:24
14位木村(農大)45分58秒 0:24
17位土田(山学)46分13秒 0:39(3分02秒4)
17位遠藤(青学)46分13秒 0:39

19位佐々木(上武)46分54秒 1:20(3分05秒1)
20位沖守(國學)47分00秒 1:26

 昨年ハイペース1区を演出した早大・大迫選手が来ず、今回はスローな展開になるのではないかと言うのが大半の予想だった1区。しかし、8km付近の八ッ山橋付近までにポロポロ選手がこぼれる展開となり、最初の定点の蒲田までには先頭集団は11人に絞られていた。昨年ほどのペースではないにしろ(風の影響もあっただろう)、サバイバルとなっていた。

 今回に関しては東洋大・田口選手が小刻みにスパートをかけていた事によるだろう。全日本でも1区を担当し、途中から抜け出していたが、今回も駒大・油布選手らに差をつけるために揺さぶっていたのだ。一時、明大・文元、法大・西池、城西・中原選手と4人で抜け出したほど。ただ、その後その油布選手を初め何人かの有力ランナーはしっかり追いついた。

 逆に、煽りを受けて脱落した有力チームもいる。主力ながら故障明けの早大・前田選手、調子が良いからという理由で起用した青学・遠藤選手などがジリジリ後退。1区が鬼門の帝京大も1万28分台出した田中選手が14位争い、また序盤で謎の飛び出しを見せた農大・木村選手あたりも苦戦していた。この時点ではまだ前は見えていたか。

 また、主力に直前の故障があった上武大と、体調不良ながら走らざるを得なかった國學院が既に前が見えないところまで引き離されていた。

定点間分析②:蒲田~鶴見中継所

鶴見21.4㎞-蒲田15.2㎞=6.2km
○数字は総合順位
1位田口(東洋)17分58秒①(2分53秒9)
2位文元(明大)18分12秒②0:14(2分56秒1)
3位西池(法大)18分13秒③0:15

4位油布(駒大)18分24秒④0:26(2分58秒1)
5位市田(大東)18分29秒⑤0:31
6位中原(城西)18分32秒⑥0:34(2分59秒4)

7位勝亦(日体)18分33秒⑦0:35
8位潰滝(中学)18分39秒⑧0:41(3分00秒5)

9位大須田(中大)18分41秒⑨0:43
11位大池(順大)19分08秒⑩1:10(3分05秒2)
10位大橋(選抜)18分53秒⑪1:12(3分02秒7)
12位福田(神大)19分14秒⑫1:16
17位荻野(日大)19分31秒⑬1:42(3分08秒9)
15位田中(帝京)19分26秒⑭1:52
16位木村(農大)19分27秒⑮1:53

13位土田(山学)19分19秒⑯2:00(3分06秒9)
18位前田(早大)19分38秒⑰2:04
14位遠藤(青学)19分23秒⑱2:04
19位沖守(國學)19分44秒⑲3:12(3分11秒0)
20位佐々木(上武)19分52秒⑳3:14

 ここからどんどん上がるペースにガッチリ戦った選手と、ガクンとペースが落ちた選手と分かれました。

 レースの主導権を握り続けた田口選手が15kmからペースアップ。最後は文元、西池選手と3人の争いになり、18.3kmから再度のスパートをかけてついに単独トップへ。そのまま区間賞へ。3度駅伝走って全て区間賞とは素晴らしい成績。4位に粘った駒大・油布選手に26秒差をつけた。

 2位は1区得意という文元選手に、ようやく軌道に乗り始めた大器の西池選手とトップ3を2年生が締めた。他、大東・市田宏選手が5位、1年生の日体・勝亦、中学・潰滝選手は集団の中で襷リレーと将来楽しみな結果だった。

 なお、定点別でみると蒲田で13位だった選抜・大橋選手が粘って、神大・福田選手と日大・荻野選手を交わした。荻野選手は2区ベンジャミン選手に向けて何とか踏みとどまったという感じか。後ろでは序盤から苦戦していた山学・土田選手が落ちてきた前田選手らを交わす粘りを見せていた。ただ、ここらへんはラスト6kmで1分引き離されており、苦しい走りになっていたのは確かだった。