第98回を迎えた関東インカレ陸上2019も大盛り上がりでしたね。少し時間が立ちましたが、簡単に振り返りをしていきます。
箱根駅伝中心の本サイトでは、
長距離5種目(1500m、5000m、10000m、ハーフマラソン、3000m障害)の大学チーム別の結果、それについての簡単な総評、今後の展望・戦力分析を記載します。
次は、関東インカレ1部長距離5種目の合計得点が10点未満だったチームからになります。
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点数はそこまでではないですが、でも実はチーム力が上がっているかもしれないという結果ですね。
ひとまず点数獲得からみると、1500m関東IC有終の美となる舟津選手、優勝争いをしたうえでの3位表彰台。トップに立ちたかったでしょうが、上2人が強かった。
また、3年連続決勝進出の3障萩原選手がついにポイント獲得の7位。ついに2戦連続で戦い抜く力を身に付けました。また、未完の大器2年三浦選手が華型種目5000mで入賞争い!わずかの差でポイント獲得!これは嬉しいですね。
最もこのほか、入賞には届かない中で大きな収穫があり、10000m森選手やハーフ矢野選手がかなりの粘りの走りを披露。暑い中の粘りは見事。特に森選手の走りはとても評価が高かったみたいです。
ほかにも加井・岩佐選手も久しぶりにいい走りをしましたね。全日本予選、いい手応えがあるかもしれませんよ。
昨年野口・原田選手がW入賞を果たした1500mがまず見物でしたが、面白かったですね。野口選手が残り500mから大逃げ作戦を敢行。大いに盛り上がりました。
さすがに本命と言われていた選手らからは刺されましたが他の選手の先行は阻止しましたね。またローペースから大混戦となった入賞争いも、原田選手が2年連続で8位。しっかりと得点を確保しました。
またハーフマラソンでは4年難波選手が久々に存在感を示しました。2年連続となる7位入賞でポイント獲得。暑い中の耐久レースとなる彼の強みが出てきますかね。
長距離としてはポイントはこれだけですが、10000m藤曲・牧瀬選手が粘りのレース。橋本選手も今季は上がってこない中、最低限では走れた感じがします。清水選手も何とか走ったかな?また、箱根走っていない矢野選手のハーフ16位もポイントです。戦える人数は確実に増えているのではないでしょうか。
ただ、3障も力を入れている順大としては、予選突破者を出せなかったのは悔しいかなぁ。森下・野田選手ら実力者を配しましたが…レベルが上がってきていますね。来年挑戦できる選手は次こそ入賞以上いきたい。
荻久保選手が本当に強くなっていますね。初日に10000mで5位入賞すると、最終日の5000mでも粘り強いレースを展開。最後に6位まで浮上する見事な走りでW入賞!競り合いの強さに主要大会へ合わせる力と本当にいいものを持っていると思います。一人で7得点稼ぎました。心強い選手ですね。
その他健闘では、絶好調だった5000m菅原選手は、入賞までほんのわずかの秒差で10位。やはり力がついていますね。また3障が山本・宮下・土子選手とも大崩れは無かったですが、通過の決定打とまでいかなかったのは悔しいところ。若い選手も多いので、またチャレンジしてほしい。
あとは駅伝未経験ではハーフ梶川選手が良かったですかね。他結果はともかく西嶋・大里・菊池・中原・宮沢選手らはひとまず走れているところでしょうか。
全日本予選無の箱根予選というのが少しモチベーション面で難しいところがありますが、箱根駅伝で光れそうな選手もいます。箱根予選に向けて、総合力を高めていきたいところです。
得点は5点でしたが、随所で健闘する場面がありました。まずは10000mでしょうね。小袖選手が入賞をもぎ取る8位!トラックで伸びてきた選手とは言え、びっくりする成績でしたね。前田・村上選手らもしっかり続いたのは収穫。
1500mは優勝候補の一角だった河村選手が、スローペースのラストの叩き合いで4位になり予選敗退する波乱がありました。その中、昨年9位だった佐久間選手が乱戦の中、7位に食い込み2点獲得。懸命に重ねていきます。
最終日は、日本選手権上がりの阿部選手が5000mに登場。今季は決して状態が上がってきていない中、7位入賞したのはエースとしての意地でしょう。また、未完の大器鈴木選手が最後の最後入賞争い加われたのも収穫です。
またハーフではまだ大学駅伝未経験の岸選手が14位。長い距離地道に積み重ねてきたところ、一つ自信にしていいのではないでしょうか。競走部全体としては2部落ちとなり、悔しいところですが、収穫はありました。
全日本予選・箱根予選と続きますが、まずは全日本予選でしょう。持ちタイム平均トップですが、僅か5枠という激戦になります。うまく走れた選手、それから不調から復活途上の選手もいます。彼らを中心にうまく繋げて行ってほしいですね。
とにかくまずは得点をあげられるかどうかというところ、3障に2年ぶり挑戦したエース山口選手が、しっかりと入賞を確保する6位に入ったことがまず収穫ではないでしょうか。長距離としてはこの3点のみでしたが、1部残留に貢献しました。
また、昨年末から大きな成長を遂げていた池田選手が10000mで10位に入る活躍。1部で8位が見える所にこれたのは一つやってきたことの自信にできる結果。5000mでは中川選手が昨年よりはいい形に。主力3選手が良かったのは収穫。1500m専門の菅沼選手が決勝で戦ったのもポイントでしょうかね。
あとは入賞からはちょっと遠かったかなぁ。昨年秋に良かった岩室・廻谷選手あたりは、もがく時期が長引いていて、全日本予選以降を戦うに向けて気になる点。勢いあったルーキー藤本選手は、ちょっと調整にも失敗か。今後に向けての修正ポイントです。
前回は新戦力続出で周囲の予想より健闘した中での突破でした。主力もいるので、しっかりとチーム状態を整えていきたいところです。
これまでは留学生パワーもあり、関東インカレの長距離部門では、上位常連だったのですが、今回は僅か2点に。中々厳しい結果と言っていいのかな?
その2点は新しい留学生ムルア選手。大学に入って初の対抗戦で10000m7位。とにかく彼に関しては、この1年で大きく伸びる可能性もあるのでこの後の試合が大事になってきそう。
あとは、3障にトライした森山選手が見事に決勝進出。決勝では遅れてしまい10位でしたがここは健闘。またハーフで育成上がりの山田選手が13位の大健闘!こういうところは山梨学院大の良さですね。今後の大会でも貴重な選手になりそう。
ただ、他は大きく入賞ラインからは離れてしまいましたかね…。5000m松倉選手はまずまず健闘でしたが、10000m井上選手や勢い遭った坪井選手は厳しい結果に。また、長い距離での粘りを期待されたハーフの川口・荒井選手も苦しい結果に。
昨年は健闘した全日本予選ですが、今年はどうなるでしょうか?関東インカレではムルア選手以外にはあまり目途立たなかったかなぁ…。もう少し力のある選手もいますので、粘り強さを出していきたい。
1部残留の為にも何とか点を獲得したかったところですが、長距離としては貢献とはなりませんでした。現時点では2本柱の川澄・奈良選手があまり戦える状態ではなかった感じでしょうか。彼ら2人が戦えなければ、関東インカレは苦しかった。
そのうち、川澄選手は5000m立て直しましたが、入賞に届きませんでした。奈良選手はレースには出ているのですが、精彩を欠いているレースが続いていて、ちょっと気がかりな感じか…。
収穫としては同じ4年佐藤弘選手でしょうか。ハーフで入賞まであと一歩の11位。今はもしかすると一番頼もしいかも?あとは三ツ星選手がまずまず。2年生片根・佐藤陸選手はいい経験を積めたかなという感じ。
全日本予選はこれだけ見ると、苦しそうな感じがしますが、ここからの調整のうまさは、毎年よく見るのですよね。状態が上がれば戦える選手はいるので、ここからの粘りに期待です。
3障の川瀬選手に得点の期待が一番かかっていましたね。5年生でついに決勝進出。決勝でも懸命に戦い抜いて、9位という結果。一つ努力が形として現れましたね。
その他は1500m相沢・小林、ハーフの猿橋選手がまずまずかなぁ?2種目挑戦した池田選手はどちらもやや厳しい結果となりました。主力選手がやや苦しんだ形になりました。
結果が出てから言うのもなんですが、残念ながら全日本予選の出場を3年ぶりに逃してしまいました。練習が形にならないのはもどかしいところですし、気持ち的にも苦しいところです。
ただ、どこかで切り替えて、いい流れになってきている”箱根予選に集中できる”という風になれれば、また新しい風が吹いてくるかもしれません。
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