2019年2月3日(日)に行われる
第68回別府大分毎日マラソンの結果を記載します。
優勝・上位入賞は勿論、MGC獲得者にも注目しています。
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第68回別府大分毎日マラソンについて
公式サイト(https://www.betsudai.com/)
要項(https://www.betsudai.com/pdf/youkou2019.pdf)
選手一覧(https://www.betsudai.com/list/index.html)
コース図
【2019結果・MGC獲得者は!?】第68回別府大分毎日マラソン
MGC獲得条件
日本人1位:2時間11分00秒
日本人2位~6位:2時間10分00秒
※いずれも、MGC獲得者を除いて
ワイルドカード
2時間8分30秒以内
2レース平均2時間11分00秒
レース展開
1㎞2分57秒、2㎞も2分55秒と早めのペースで推移。追い風で曇り気味ということもあり、少し早めのペースになっています。その後やや縦長の展開で推移。10㎞手前、旭化成茂木選手が遅れだすが、まだ40人ほどの大集団となっています。
10㎞30分20秒とまずまずのペースで通過。その直後の11㎞でアクシデント。中国電力の岡本選手が給水で転倒、そのままレースを辞めてしまった。ノリに乗っていたランナーなだけに無念のアクシデントだ。
15㎞45分15秒、この5㎞は14分55秒と早めのペースとなっています。このペースに集団は25人に減り、ワイルドカードでの出場がかかる富士通荻野選手が遅れだす波乱の展開となる。ややペースが落ち着かないのか。
なお、この15㎞~20㎞の間に、旭化成大六野・MHPS岩田選手と、NY駅伝アンカーで激走した2人が一時並ぶ場面も…。彼ら2人の成績にも注目が集まりそう。
それから小雨が降ったり、そう思えば日差しが指したり、曇ったり天候もあまり安定していない印象だ。20㎞60分30秒で通過、PMを務めていた東洋山本選手がやめて、先頭集団は24名となる。
20㎞を過ぎた直後、DNP牧野選手が飛び出す展開、ペースがキープされそうか?また中間点過ぎの給水で大六野選手が失敗、それを見た中国電力松井選手が残りを手渡すシーンも。そういえば明大OB同期同士、このあたりほんわかする場面であった。
25㎞地点では先頭集団20名、大きく遅れた富士通荻野選手がワイルドカードでも厳しくなり棄権する展開に。先頭集団はPMが引っ張り縦長、日本人は中電松井選手が前の方にいます。
27km過ぎでは既にMGC獲得している上門選手が苦しそうな表情で先頭集団の後ろ。更に中電工大崎選手も苦しそうになってきている。更に29㎞大六野選手が遅れだしてしまう。サバイバルの様相となってきました。
30㎞1:31:10で通過。PMがやめ、海外選手4名、黒崎播磨園田・MHPS岩田、GMO橋本選手らまだ15名ほどの集団だ。松井選手もやはり前の方にいる。
32㎞向かい風が少し出てくる(折り返し35㎞から追い風)。今3分10秒程にペースが落ちているが、後半に溜めている可能性もあり。なお、松井選手がやや遅れ14位、大崎選手が粘って15位、遠く離れて16位大六野、17位スズキ伊藤選手。大六野選手は1㎞3分20秒となってしまった。
32.8㎞ゴダナ選手がややスパート。先頭集団は7人、中電清谷・岩田・園田選手がついていっている。5m離れて8位集団中電兼実橋本選手などとなっている。
34㎞一気に縦長になり、海外選手4名、単独5位に岩田選手、6位集団が中電工二岡選手らすぐ後ろにいる展開。なお、大六野選手はいったん立ち止まりまた走り出す、過酷な初マラソンとなっている。
35㎞ヒシャム(モロッコ)1:46:29でこの5㎞15分23秒、2位5秒差、3位4位8秒差、5位20秒程の差、園田・二岡・岩田・橋本・清谷・兼実選手の争い。日本人の5㎞は15分43秒となっている。
35.5㎞二岡選手がスパート。岩田選手がすぐ反応、3m差で橋本・園田、清谷兼実選手はやや後退。なお、風は横から左斜めというところ。大六野選手も5㎞18分25秒ながら、まだレースは進めていて、何とか完走しようというところだ。
トップの選手は2分58秒前後とかなりいいペース。2位以降は離れてきています。また3位4位の選手に、5位二岡選手がじわじわ詰めてきている印象。岩田は6位後退、7位橋本が追いつきそうな様相だ。
残り5㎞、二岡選手は前に追いつき3位争いに、1㎞3分01秒とあげる。橋本選手も日本人2番手へ。顔は余裕がある感じで、解説の原監督は「時計なんて見てないで前を追っかけるんだよ!」と激を飛ばし、ややイライラ気味(笑)
残り4㎞、3位集団のうち一人の選手が失速、3位二岡、僅かな差で5位争い橋本・岩田選手。その後ろ、8位争いに園田と兼実選手。ここまでがMGC獲得可能性がある範囲と言えます。特に二岡・橋本選手ら1㎞3分05秒前後のペース
トップのラクーアヒ選手は40㎞通過2:01:46、2位ゴダナ2:02:13、3位アダネ・二岡2:02:27、5位橋本岩田2:02:33・・・二岡選手はこの5㎞15分33秒、フィニッシュ予想2時間9分10秒台。
残り1㎞、ラグーアヒ選手は悠々トップ、3位争いと5位争いが10秒差とやや開く。5位争いは岩田選手が前抜け出して追いかけ始める。兼実選手が後方に見えているがどうか。
ラグーアヒ選手が先頭で競技場へ。自己ベスト大きく更新し2:08:36速報。2位ゴダナ、3位アダネ、4位二岡2:09:14、5位橋本2:09:29、6位岩田2:09:30、3人MGC獲得!兼実選手は2:10:19は惜しくも届かずも自己ベスト大幅更新。
TOP・新たなMGC獲得者
1位ラグーアヒ(モロッコ)2:08:35
2位ゴダナ(エチオピア)2:09:04
3位アダネ(エチオピア)2:09:11
4位二岡康平(中電工)2:09:15 MGC獲得!
5位橋本 峻(GMOアスリーツ)2:09:29 MGC獲得!
6位岩田勇治(MHPS)2:09:30 MGC獲得!
7位兼実省伍(中国電力)2:10:19
8位園田 隼(黒崎播磨)2:10:39 既獲得者
9位デスモンド モグゴブ(南アフリカ)2:10:42
10位大崎翔也(中電工)2:10:48
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11位竹内竜真(日立物流)2:11:20
12位清谷 匠(中国電力)2:11:24
13位深津卓也(旭化成)2:11:33
14位菊地賢人(コニカミノルタ)2:11:53
15位市田 宏(旭化成)2:12:23
16位大津顕杜(トヨタ自動車九州)2:12:32
17位松井智靖(中国電力)2:12:51
19位山川雄大(大塚製薬)2:14:23
20位鈴木 忠(スズキ浜松AC)2:14:55
21位川口将宏(ヤクルト)2:15:26
22位上門大祐(大塚製薬)2:15:49 既獲得者
23位風見 尚(愛三工業)2:16:58
24位代田修平(カネボウ)2:17:15
25位奥谷裕一(大塚製薬)2:17:16
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37位大六野秀畝(旭化成)2:21:47
38位北村宙夢(日本文理大)2:22:42
56位外山正一郎(上智大⑤)2:27:32
58位新関友基(帝京大④)2:27:34
★叩き上げの3選手がMGC出場権獲得!
30㎞地点までかなり多くの選手が2時間9分前後が狙えるペースで走っていただけに、どのくらいの人数がMGC出場権内に残るか注目していました。結果、3名でしたが、事前の予想とは少し違いましたかね。
日本人トップが二岡選手なのは予想付かなかったですね。駒大→中電工、駒大時代からロードのイメージでしたが、大学駅伝は4年時の箱根9区2位の一度のみでした。
そこから一気にマラソンで2時間9分前半までいくのですから、分からないものですね。当初の自己ベスト2時間13分台を大幅に更新し日本人トップ!ついに素質開花ですね。
日本人2番手のGMO橋本選手は青学大出身ですが、2年・4年時と2度全日本駅伝出場にとどまっていました。山登り候補にかなり早い段階で上がっていましたが、2年時はヌケヌケ病など故障により、4年時は旧コースで80分台で走れるところまで仕上がっていましたが、神野選手が故障から間に合い出番がなくなりました。
最も、青学大OBの中では、16年防府読売マラソンで優勝するなど、早くからマラソンで才能を見せていましたね。その後、MGC獲得まであと少しという成績が続きましたが、今回ついに35㎞以降も粘り切りました。青学大勢がMGC出場権を獲得できていないことが一部で批判ありましたが、これで全体的にも肩の力が抜けてくれれば。
日本人3番手は実業団で唯一”マラソン部”名づけるMHPSの隠し玉。岩田選手が最後まで粘り切りました。今年のNY駅伝アンカー勝負で名を上げましたが、この駅伝にも5年ぶりの出場と、決して目立った選手ではありませんでした。それでもあのアンカー勝負ができるというからにロードでかなり仕上げていました。
そしてこの大会では大いに目立ちましたよね。30㎞以降、一時は日本人単独トップになるほどの力走を見せ、最後まで独特な腰高のフォームを保ちました。MHPSからは最多タイ3人目MGC出場権獲得、ベテランの域の年齢ですが、今後楽しみな選手です。
★あともう少しという選手も複数!
全体的2時間10分~12分台で踏ん張った選手が多かった大会です。2000年代にマラソン界を席巻していた中国電力勢が、久々に目立ったと思います。特に兼実選手の2時間10分台は、指導者も予想していなかったそうで、大健闘だった模様。
それからスピードのイメージがあった清谷選手も30㎞付近まで粘って2時間12分台、松井選手も初マラソンで2時間12分台で走り切っています。松井選手は序盤からかなり前の方で走っていた中で、マラソン適性は高そうです。
他にも中電工はもともと注目があった大崎選手も2時間10分台。30㎞手前で遅れた中での粘りはさすが。日立物流の竹内選手もかなり粘りましたし、一時ハーフで日本トップレベルの走力があったコニカ菊地選手も少しずつ対応中。1年後が楽しみですよね。
★旭化成、注目選手厳しく…
ただ、もともと活躍が期待されていた選手が今回厳しかったですね。MGC獲得して優勝を狙っていた選手たちがうまくいかなかったです。各大会粘りを見せる園田選手は今回は勝負所で後退。ただ、2時間10分台と最低限で帰る走力は確かにあるかなぁ?
また、目下絶好調だった中国電力の岡本選手が、転倒に巻き込まれる分。MGC獲得していることもあったか、その時点で無理せずに棄権。軽傷を祈りたい。大塚製薬の上門選手も2度目の好走とまで中々いかないですかね…。
そして要注目だった旭化成勢。強豪チームがまさかのMGCゼロの自体。昨年1万m日本選手権の覇者大六野選手が満を持して初マラソンも、29㎞で左足裏に肉刺ができてしまい、大きく失速。
過去2時間9分台経験者の深津選手は2時間12分台あたりが最近は壁に。後ろの集団で慎重にレースを進めていた市田宏選手も届かず、ハーフ歴代記録を持つ茂木選手は復調遠かったですかね…。
同日開催の丸亀ハーフでもうまくいかなかった中、東京マラソン以降、プレッシャーなく力出し切ってくれればと思います…。
★学生も何人か出場
学生も何人か出場していて、出雲&全日本大学駅伝で毎年登場していた日本文理大の北村選手が学生トップの2時間22分台。しっかり走れたようです。
また、学生連合入りしていた上智大の外山選手、帝京大のスピードランナーで出雲駅伝出走経験のある新関選手が2時間27分台でほぼ同タイム。なんとなく大学駅伝に縁があった選手が走っていると嬉しくなってしまう駅伝ファンです。
コメント
男子は次から次へのMGC出場者増えていってていい感じですよね。
旭化成は駅伝の強さとマラソンの強さが反比例していってますね…マラソンといえば旭化成という時代は終わったのですね。
>デルピッポさん
男子はいいモチベーションになっていますね。
MGCの権利を獲得することで、注目されるのはいいことかもしれません。
旭化成は駅伝で戻してきましたが、マラソンはまだもう少しですかね。