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【箱根駅伝2019】1区定点間分析/東洋西山和弥②が2年連続区間賞・東国モグスでタフなレースに

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第95回(2019)箱根駅伝の区間ごとの展開を詳細に振り返っていきます。

特に定点ごとに見ていくことを重視していきます。

まずは1区からになります。

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第95回(2019)箱根駅伝1区詳細

参照サイト(http://www.ntv.co.jp/hakone/95/sokuhou/index.html)

定点ごとにタイムを見ていきますので、少し独特の見方になっています。

定点間順位名前(大学名)定点間タイム<区間順位>区間タイム総合順位トップとの差

ピンク・赤は定点間で早かった選手、紺色・青は定点間で遅かった選手となります。

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1区蒲田15.2㎞

1位タイタス(東国)45分06秒①
1位中谷(早大)45分06秒①
1位片西(駒大)45分06秒①
1位鬼塚(東海)45分06秒①
1位橋詰(青学)45分06秒①
1位住吉(国士)45分06秒①
1位竹下(帝京)45分06秒①
1位佐藤(法大)45分06秒①
1位池田(日体)45分06秒①
1位中山(中大)45分06秒①
1位西山(東洋)45分06秒①
1位山藤(神大)45分06秒①
1位川村(中学)45分06秒①
1位鈴木(城西)45分06秒①
1位鈴木(明大)45分06秒①
1位藤木(國學)45分06秒①
17位赤崎(拓大)45分26秒⑰0:20
17位横山(日大)45分26秒⑰0:20
19位澤藤(順大)45分43秒⑲0:37
20位齊藤(上武)46分29秒⑳1:23
21位清水(山学)46分41秒㉑1:35
OP連合(東大・近藤)47分05秒(22)1:59
22位新井(大東)48分24秒㉒3:18

スタート後29秒程でした。3回目1区の大東・新井選手が、日体・池田選手の足を踏んでしまい転倒。その時に左足を捻挫してしまい、いきなり足を引きずる姿には、いきなり最悪の展開が頭によぎりました。

集団に追い付こうとしてペースアップしているので余計痛む感じだったと思います。何とか700m程して集団の一番後ろに追い付いて少しフォームが戻りました。気になりますが、ひとまずは走り続ける事に。

集団は1㎞3分03秒のペース。1区22年ぶり留学生東国・モグス選手が先頭に立ったものの横広がりでまだそこまでペースがあがっていない様子だ。その後3㎞9分20秒だったが、5㎞15分20秒。モグス選手がある程度保っているようです。

モグス選手の後ろに付けるのが、山学・清水、東洋・西山、早大・中谷、国士・住吉選手ら。有力校は青学・橋詰選手が新井選手や連合・近藤選手とともに後方。東海・鬼塚、神大・山藤、駒大・片西選手らはまだ真ん中でそれほど目立っていない。新井選手は少しバランスの悪い走りが続くものの、スローペースで助かっている印象でした。

一気にペースが上がったのが7㎞手前、新八っ山橋の少し前でした。モグス選手が飛び出し、中大・中山、中谷選手がすぐに反応。縦長になって、7.3㎞大東・荒井選手がやはり苦しく真っ先に遅れ出し、続いて上武・斎藤選手、近藤選手が離れてしまう。

このままペースアップかと思われましたが、7.7㎞新八っ山橋の定点手前でモグス選手がいききれず再び吸収。解説から持ちタイム的に厳しいのではとの声もありました。

後ろ遅れた3選手、新井選手が斎藤選手の前に一瞬出ましたが、8㎞過ぎに再び最下位。8.4㎞で齋藤、近藤選手が再びと追いつくも、8.7㎞でモグス選手が前に出ると再び遅れだす。ペースが安定しなく、一部の選手に厳しい状況になってきていました。

9㎞では帝京・竹下選手が先頭に立つシーンもありましたが、9.9㎞で再びモグス選手がスパートをかけ、抜け出しにかかる。10㎞は30分02秒で通過。この5㎞は14分42秒、しかもモグス選手の上げ下げがあったのでタイム以上に力を使う展開だ。

2位集団は最初は反応せず4秒差に開いたところ、ルーキー中谷選手が引っ張り出す。序盤から周囲を窺う様子がよく見られましたが、ここはもう自分のペースでいくと決めたようで、モグス選手を逃がすまいと追いかけ始める。

集団もペースが上がったため、余裕の無くなった選手が落ち始める。山学・清水選手がついていけなくなり、順大・澤藤選手も10.5㎞過ぎには遅れだしました。中距離タイプと一定ペースタイプの2人もやや厳しくなった。

モグス選手と2位集団は一時30m程まで開いたものの、少しずつまた詰まり始めた。モグス選手がお腹を抑える様子もあり、急にペースアップしすぎた感じがありました。12.1㎞で集団に再度吸収される。集団は中谷選手がずっと引っ張り続けていて、すぐ後ろには橋詰・鬼塚・片西選手といった有力選手が前の方にポジションをあげていた。

13㎞過ぎには集団最後方に下がったモグス選手の後ろ、日大・横山、拓大・赤崎選手が遅れ出し、集団は16名に。後ろ、19位澤藤、20位に斎藤選手が上がり、21位清水選手がダウン、連合を挟み、新井選手といった状況だ。

心配なのは新井選手で、10㎞過ぎにふらつき、走りのバランスの悪さも目立つようになってきた。11㎞過ぎようやく合流できた奈良監督が後ろから「脚が大丈夫なら手をあげてくれ」と声をかける。苦しい表情ながら手を上げると「もう仕方ない、仕方ないんだからしっかり襷を繋いでくれ」と声をかけた。

ただ、状況は悪くなる一方で、14.2㎞地点の映像では、完全に足を引きずる走りとなっていました。左足をかばって他の部分も影響が出ているのではと実況がありました。その中で奈良監督は声をかけることは無く、じっと戦況を見つめていました。

止めるべきなのではという声もあがったでしょうが、最後の箱根駅伝。止まったらそれはそれで後悔が残ってしまう。止めても止めなくても正解、あとは新井選手の、ある意味”気合”に任せる形に。難しいけども、競技としての駅伝はこういうことが起こりうるのだ。蒲田付近ではトップとの差3分18秒、前の連合との差は1分19秒差となっていました。

鶴見中継所21.4㎞-蒲田15.2㎞=6.2㎞

1位西山(東洋)17分29秒<1>62分35秒①
2位中山(中大)17分30秒<2>62分36秒②0:01
3位橋詰(青学)17分35秒<3>62分41秒③0:06
4位中谷(早大)17分36秒<4>62分42秒④0:07
5位佐藤(法大)17分37秒<5>62分43秒⑤0:08
5位鬼塚(東海)17分37秒<6>62分43秒⑥0:08
7位片西(駒大)17分38秒<7>62分44秒⑦0:09
8位タイタス(東国)17分44秒<8>62分50秒⑧0:15
9位住吉(国士)17分48秒<9>62分54秒⑨0:19
10位藤木(國學)17分51秒<10>62分57秒⑩0:22
11位竹下(帝京)18分03秒<11>63分09秒⑪0:34
12位池田(日体)18分04秒<12>63分10秒⑫0:35
13位鈴木(明大)18分05秒<13>63分11秒⑬0:36
14位川村(中学)18分08秒<14>63分14秒⑭0:39
15位山藤(神大)18分16秒<15>63分22秒⑮0:47
16位鈴木(城西)18分49秒<16>63分55秒⑯1:20
18位横山(日大)18分58秒<17>64分24秒⑰1:49
19位赤崎(拓大)19分00秒<18>64分26秒⑱1:51
17位澤藤(順大)18分57秒<19>64分40秒⑲2:05
20位齋藤(上武)19分37秒<20>66分08秒⑳3:33
21位清水(山学)19分52秒<21>66分33秒㉑3:58
22位連合(東大・近藤)20分03秒<22>67分08秒(22)4:33
23位新井(大東)22分51秒<23>71分15秒㉒8:40

先頭集団は中谷選手が中心になって引っ張り続けている。解説からPMに利用されているとの声もあったが、中谷選手も自分のペースでいった方がいい選手なのである程度覚悟の上か。16.5㎞付近では実力者城西・鈴木選手が遅れはじめ、集団は15人。いよいよサバイバルとなってきました。

さて、もうすぐ六郷橋という17.5㎞地点。前回区間賞の西山選手がついに先頭の方に出てきました。前哨戦絶不調でしたが、ぐっと状態が上向いたとの情報がありました。17.8㎞六郷橋の登りで西山選手が先頭に立つと、明大・鈴木、モグス、中学・河村、更に神大・山藤、住吉、日体・池田選手が後退。

一気に縦長になり18.2㎞では西山、中大・中山、橋詰、法大・佐藤、鬼塚選手の5名が縦一列、少し離れて6位中谷、國學・藤木、片西選手、これに9位竹下選手がついていけなくなった。後ろは10位住吉モグス池田選手あたりが構っています。

18.6㎞ここで仕掛けると決めていたという西山選手が一気にスパート、ついていけたのは苦しげな表情に見える中山選手のみ。単独3位で橋詰選手、4位佐藤藤木選手。藤木選手はここまで健闘、6位鬼塚中谷片西、9位モグス住吉竹下選手、12位山藤池田川村選手、15位鈴木選手という順番に。

西山選手が先頭、中山選手が食らいつく形となった上位2名は、19.4㎞で中山選手がじりじり後退する形でひとまず決着。前回区間賞の西山選手が再び先頭に立ちました。フォアフットで素早い脚の返しが印象的でした。

後ろは細かい順位変動があり、橋詰選手の後、佐藤選手が単独4位、5位藤木戦選手に中谷選手が追いつき、7位鬼塚片西選手にモグス選手が追いつく形。更に残り1㎞を切ったあたりでは、3位橋詰選手に佐藤選手が追いつき3位争い、5位争いは中谷片西鬼塚選手となり、8位モグス選手、藤木選手はその後方へ。それぞれの粘りで激しい順位変動だ!

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先頭は最終的に西山選手が守り抜いて62分35秒のタイムで2年連続区間賞!見事な復活劇でした。これに中大中山選手が最後に1秒差に追い上区間2位。一般入試からの星がチームに流れを作りました。3位は王者青学橋詰選手がトップ6秒差で繋ぎました。2区はエースが回避したのであわよくば前に活きたかったでしょうが、王者として最低限の位置か。

https://twitter.com/5_yk43150/status/1080391389009997824

4位は法大佐藤選手かと思いきや、中谷選手ら3選手が猛然とダッシュ!4位早大5位法大6位東海7位駒大と怒涛の襷リレー。なお3位から7位の5チームが僅か3秒の間になだれ込みました。

8位には1区の展開を大いに荒らしたともいえる東国モグス選手が15秒差。苦しくなってから結構追い上げた印象。19秒差で国士住吉選手が今年は粘って浮上、最後惜しくも10位まで後退した国学藤木選手でも22秒差。ここまでは先頭がはっきりと見える位置だ。

なお、ここでアクシデントがあって、駒大・片西選手がリレーゾーン到達時、2区走者が出ていなかった。ようやく2区走者に襷が渡ったときは国士大と國學院の間。約12秒のロス、運営と走者の間の連絡は分からないものの、このあたりはしっかりしてほしいところだ。

少し離れて4チームが縦一列でやってきた。11位帝京竹下日体池田明大鈴木中学川村選手が34秒から39秒、15位少し離れて神大山藤選手がやってきた。竹下・山藤選手はやや額面割れだったものの、六郷橋まで食いついてトップとは1分までで抑えた格好でした。

ここから離れてきて、ポツンと単独走となった16位城西鈴木選手が前との差37秒差、そこから約30秒差で18位日大横山19位拓大赤崎選手、15秒あいて20位順大澤藤選手が通過。澤藤選手は最後少し前と詰めてのリレー。ここまででだいたい2分少し、大砲が2区にいる3チームが18位~20位に固まってきて追い上げに注目が集まりました。

その次はもう大きく出遅れる形。20位上武齋藤選手がトップと3分33秒、21位山学清水選手が3分58秒差。中距離から距離対応したばかりの選手には苦しい1区の展開でした。そこからさらに連合の東大・近藤選手が35秒遅れてリレー。4年間注目され続けた中初の箱根路でしたが、一番悔しいレースとなってしまいました。

さて、新井選手だ。ずっと足を引きずりながら走行し、残り1㎞を通過。沿道の声援、医務車からも声がかかる中、ようやく中継所が見えてきた。2区走者は繰り上げ用の襷をはずし、涙もある中で襷リレー。8分40秒の差がついたものの、記録は残った。

中継後、とても痛々しい様子が画面からも伝わりましたが、検査結果は完治半年の大怪我。卒業後もサンベルクスで続けることが決まっている中、大東大スタッフ中心には精いっぱいのケアを務めてほしいと切に願う。


全体的には六郷橋までついていった15チームは1分以内の差、特にトップの東洋他、青学・東海・駒大は10秒以内これについていった他の2区は有意にレースを進められそうな展開に。

他、遅れた中では日大・拓大・順大が2区でビハインドをどこまで跳ね返すことができるか注目が集まる事になりました。

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コメント

  1. りっく より:

    新井選手の件は不慮の事故なんで仕方ないというしかありません。
    1区は潰し合いのレースになりましたがその展開になると加速力が武器の西山選手に有利に働いたなと思います。彼はラストが弱いんでペースの上下がある中で六郷橋である程度ふるい落とされたところで上手く仕掛けることができたと思います。今年は作戦勝ちでしょう。
    逆にスパート武器の選手は西山選手に潰されてしまいました。特にこの一年で長い距離を走れていない橋詰選手や中谷選手はついていければあるいはという所なんでしょうが不安もあった中でつけなかったかもしれません。
    大殊勲は國學院の藤木選手ですかね。ラストはスパートが強い集団についていけませんでしたが先頭から30秒以内で繋げた事で仕事は完璧に果たしました。ここで30秒オーバーになってしまった場合は別の集団からスタートしていたと思うので土方選手のペースも上がり切らなかったかもしれません。

  2. ハナ より:

    今年は2~5区まで気象条件も良く好記録続出でしたが、1区の西山選手のタイムは平凡でした。

    東海の小松選手の記事で、東洋の後ろに付いて脚を溜めるって後半に勝負すると両角監督が指示したみたいですが、それが今の1区の戦略にもまさに当てはまると思います。
    過去の佐藤悠基選手、渡辺選手のような大逃げを試そうとしても、以前に比べてスピードランナーが集まるようになった現状で、引き離すのは難しい。
    現に90回大会で大迫選手がそれをやろうとして失敗し、山中、中村、田口選手が大迫選手を上手く利用して、区間賞争いを繰り広げました。

    それ以降は94回大会で1番マークされていた服部弾馬選手があまりペースを上げなかったように、大逃げや引っ張らずに自重する傾向が強くなりましたね。

    ある意味1区の区間記録更新が今後相当難しくなるのかもしれませんね。

  3. 山本シイタ より:

    今年の1区は運営側の姿勢に疑問を感じる1区となったと思います。駒澤大学の襷渡しもそうですが、例年になく「位置について」ピストルがなるまで長かったような気もします。
    レース内容に話を換えますと、西山選手強かったですね。レース後に「負ける気がしませんでした」という発言が飛び出してたのが素晴らしかったです。
    チームとして特筆すべき走りだったのは藤木選手。浦野選手のコンバートでどうなるかと思いましたが素晴らしい繋ぎ。
    逆に期待外れの走りになってしまったのは山藤選手と赤﨑選手。主力を使って区間15位以下に沈んでしまったのは頂けない。特に山藤選手は大砲がいない中でこの順位なので客観的に見て厳しい走りだったと言えそうです。
    新井選手は素人目には残酷な結末だったという事以外言うことことができません。是非は私達が判断できるところには無いと思います。

  4. シセン より:

    タイタス選手がハイペース、もしくは中盤からの抜け出しを狙うことは予測されていました。後はタイタス選手と一緒になってレースメイクする選手が誰なのかと考えていましたがまさか誰もいないとは。

    また青山学院の梶谷選手が2区に入った時点で1区がポイントだと思っていました。もし橋詰選手がトップ通過したら原監督のことなので梶谷選手が普通に好走するだろうと思っていました。ですので六郷橋の下りより前は応援しながら橋詰選手の思い通りのレースにしないためにスパートをかけろぉぉ!と念じていましたw

    最後に注目した選手について
    駒沢の片西選手のハーフマラソンでの強さが箱根駅伝の1区に活きなかった理由はどこにあったのでしょうか?赤崎選手はハイペースならいいとして中盤からのペースアップに対応できないよなと思っていました。ですのでここの予想を当てることができたのは嬉しい。逆にハイペースだった場合、國學院の藤木選手は潰れてしまうと予想しました。これはかなりの博打だったと思います。今回は上手くハマった結果往路3位に繋がりました。