出雲駅伝・箱根予選・全日本大学駅伝と怒涛の一か月間でした。
箱根駅伝のエントリー日まで、できる限り各チームの振り返りや箱根への展望をしてみたいと思います。
ここまで勝負できなかったのは久々の…
早稲田大学
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出雲駅伝
10位早稲田大学2:15:34
区間(距離)名前学年[区間順位]区間タイム(総合順位)トップとの差
1区(8.0㎞)半澤黎斗①[19]24分30秒(19)1分15秒差
2区(5.8㎞)小澤直人④[12]17分09秒(16)1分58秒差
3区(8.5㎞)中谷雄飛①[4]25分24秒(11)2分01秒差
4区(6.2㎞)新迫志希③[11]18分35秒(11)2分36秒差
5区(6.4㎞)太田直希①[7]19分10秒(11)2分58秒差
6区(10.2㎞)清水歓太④[6]30分46秒(10)3分36秒差
全日本大学駅伝
15位早稲田大学5:23:21
1区(9.5㎞)千明龍之佑①12位27分44秒(11)0:16
2区(11.1㎞)宍倉健治②13位33分10秒(13)1:08
3区(11.9㎞)中谷雄飛①2位34分19秒(6)1:18
4区(11.8㎞)太田直希①10位35分36秒(7)2:16(シード権に-0:08)
5区(12.4㎞)半澤黎斗①14位37分59秒(10)3:50(1:00)
6区(12.8㎞)小澤直人④12位38分57秒(10)5:05(1:18)
7区(17.6㎞)遠藤宏夢③16位55分37秒(15)8:55(2:53)
8区(19.7㎞)清水歓太④10位59分59秒(15)10:10(2:52)
中谷の好走むなしく、早大史上最低の15位に
とにかく、ここまでは中谷選手に尽きますよね。元々高校駅伝などでもエース区間区間賞で一番注目されていたルーキーでしたが、ここまでは本当に大活躍ですね。
共に低い順位でタスキを受けていますが、出雲は3区で区間4位の走りで16位から11位へ、全日本も3区で13位でタスキを受けると、残り1㎞で3位争いに加わった中で6位中継しています。
大学最初のシーズンインは決して良くなく、関東ICから調子を落とし始めると、狙っていたアジアジュニアの頃にはオーバーワークの症状が出て、思うような走りができなくなっていました。
それでも夏を超えてここまで状態を上げてくるのはモノが違うなという感じがします。まずはトラックで日本のトップを狙っていくのを応援したいです。
ただ、全体的には例年以上に苦しむ大学駅伝となっています。中谷選手のほかに元気なのは主将の清水選手くらい。他は全日本1区でトップと16秒差の千明選手、出雲は区間一桁の太田直、それに駅伝復帰戦が全日本2区となった宍倉選手が、なんとか及第点というところかなぁ。
太田智・永山選手、箱根出走している渕田・大木選手、関東ICで新戦力と言われた真柄選手が怪我していたこともありました(ここまで怪我が多いと、首脳陣の方にも責任かかってきますが…)。
ただ、駅伝メンバーとしてチャンスを掴んだ選手もここまでは結果として残せていないのですよね。全日本走ると思われた車田・吉田選手が直前で調子が落ちて、掴んだ小澤・遠藤選手も苦しく、ルーキー半澤選手も持っているスピードを生かせませんでした。
あとは上尾ハーフ(+学連記録会にも少し出る?)で主力、もしくは新戦力を待つということになるのでしょうが…。全日本駅伝で勝負所で力負けして関東最下位となってしまった早大に、シード権以上の成績を臨めるのでしょうか?
あえて、全日本大学駅伝後、上尾ハーフ前に早大の記事書いてみたかったのですよね。秋以降に試合出場のなかった選手たちを予想オーダーに入れずに、どうやってオーダーを考えていくか…。ここを最悪として考えると、上げ幅ということで希望はモテるのかなと思います。
大事なのは、今やエースと言える中谷選手をどうするか。正直、今の状態では2区行ってもらうしかない状態なのですよね。ただ、全日本大学駅伝後のインタビューでこう答えています。
――夏合宿の際には現状では箱根駅伝については考えていないと仰っていましたが今の素直な気持ちでその心情に変化はありましたか
あまりその心情に変化はありません。(略)
自分の目標はやはりトラックで勝負するということがあるのでそれを目指す上でキロ3分ペースの練習ばかりではトラックで勝負はできないと考えて。
箱根に出場するということになっても距離走をガンガンするということではなくトラックメインの練習をしていきたいと思っています。
そして、先日の記録会では5000mに出場して13分45秒の自己ベスト…!うん、箱根2区はできる限り考えない方がいいと思います。なお競り合いも強いですが、自分でガンガン行く感じなので3区か、アップダウンも得意なので走っても4区かなぁという感じ。それを念頭に置いてオーダーを組み立ててみます。
1区千明龍之佑①
2区清水歓太④
3区中谷雄飛①
4区宍倉健治②
5区三上多聞③
6区岡田 望④
7区太田直希①
8区吉田 匠②
9区小澤直人④
10区車田 颯④
1区は全日本では、区間二けたながら16秒差では繋いだ千明選手に引き続き託す。そして2区は緊急で清水選手抜擢、粘り抜いてもらう形になりますかね?そのうえで中谷選手でぐっと流れを引き寄せてもらう感じでしょうか。4区は、全日本2区の宍倉選手だろうか。
山は現時点で予想は付かないです。5区は、登りの部分は強いという三上選手、もしくは大木選手が間に合えばというところ。6区は小澤選手がまず候補なのですが、復路が足りないので、3障の岡田選手に。一応希望していたはずなので。山候補がいなければ本当に厳しく泣てきます。
7区は両駅伝とも繋ぎとしてはしっかり走れていたルーキー太田直選手。9区に両駅伝出走の4年生小澤選手、全日本の直前まで調子が良かった吉田・車田選手を8区と10区に置きました。今はこんな感じでしょうかね?
なお、インタビューで中谷選手が今のチームを、このように評しています。
――チームとして満足のいかない結果だったと思いますが今のチームに足りないところはどこだと考えていますか
僕が言える立場ではないのですが、高校時代と比べるとチームの勝負に対する貪欲さが少ないと感じています。またこの全日本(全日本大学駅伝対校選手権)や出雲はAチームの選手が中心で出ていたということでB、Cのチームから絶対に自分が駅伝のメンバーとして走ってやる、という選手が少ないなという風に感じていました。
バッサリですね(^^; 中谷選手は、佐久長聖高校で優勝しかない、という世代でしたし、このあたりの眼はシビアなものがあるのだと思います。
昨年の全日本7位でも、チーム内外からかなり厳しい声があったそうなので、今回の15位では、かなり手厳しい声が上がってるはず…。そういう目の中で、どれだけ意地を見せていけるか、1か月半伝統校の腕の見せ所です。