箱根駅伝2025(第101回)へ向けて【創価大・早稲田大・城西大】エース・山・選手層で考える!

出雲駅伝・全日本大学駅伝が終わって、いよいよ箱根駅伝モードになってきますね。

箱根駅伝出場大学の、
今季のチームの特徴や、山など箱根に向けての戦力分析をしていきたいと思います。

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続いて、
まさかの出雲駅伝と同順位!?
創価大・早稲田大・城西大になります。

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【創価大】箱根駅伝2025(第101回)へ向けて

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出雲駅伝・全日本大学駅伝について

出雲駅伝…直前にアクシデントがありましたね。留学生ムチーニ選手が転倒で膝を負傷。急遽オーダーを変更しました。2年連続1区の石丸選手が何とか粘ると、急遽2区の吉田響選手が、駅伝男ぶりを発揮!10位から一気に先頭に立つ活躍、ロード巧者でなくエースの役割を果たします。

 3区には、ルーキー山口選手が急遽出走。さすがに他校のエースに首位は明け渡すも区間7位でそう4位に踏みとどまります。その後も繋いでいき、初出場の5区黒木6区小暮選手も好走。総合4位と、留学生無しで食いこむ、意義の多い大会になりました。

全日本大学駅伝…ムチーニ選手も5区ながら復帰して、出雲駅伝同様上位が期待されていました。1区に回った小暮選手が首位と秒差で繋ぐと、2区吉田響選手が、青学大のエースと激しいバトル!トラックのスピードでは、上回るはずの相手に最後まで食い下がり、ほぼ同時襷リレー。区間2位の好走で今回も高いパフォーマンスでした。

 そのまま優勝争いに絡めるかとは思いましたが、簡単にはいかず。3区石丸選手、4区山口選手と少しずつ後退。5区ムチーニ選手で区間2位で総合3位に浮上するも、7区で総合4位に後退しました。そこから、もう一つ見せ場。アンカーに入った野沢選手が、途中まで区間賞争い。最終的に区間2位の58分を切る力走!追い風があったとはいえ見事な記録、もう一人エース候補が出てくる収穫がありました。

[戦力分析①]エースの力について

エース力:★★★★☆

 留学生が回復してくれば問題ないでしょう。ムチーニ選手は、前回の箱根駅伝で2区を任され、いきなり66分台で走破。今年の秋口の頓挫までの成績も順調そのものでしたので、全日本からの2カ月間で立て直してくると思います。もう一人の留学生ソロモン選手も少しずつベストを更新してきているのも、いい緊張感が出てきそうです。

 他の区間も1区や4区がある程度計算が立つのではないでしょうか。1区は、出雲6区・全日本1区ともに好走している4年小暮選手が候補になってくるでしょうか。トラックもロードも下級生時からタイムは出ていましたが、故障が非常に多かった。それがようやく継続して練習が詰めるようになった。ずっと主力だったかのような活躍、箱根の往路を任せられそうだ。

 4区に関しては、昨年も務めている野沢選手がどうやら大幅に成長したようだ。入学時からロード力を評価され、早くからハーフ63分台。1年時は山登りを任されたくらいだ。全日本8区は、単独走で区間2位の力走。前年は繋いだ区間を攻めれそうなのが大きい。

 あとは、もう一つ3区あたりを誰にするか。ここ2年連続山森選手が凌いだ区間になりますが、今年はどうか。スピードランナーの3年石丸・2年小池選手が候補になってきますが、石丸選手はやや足踏み、前半戦MVP級だった小池選手は怪我をしてしまった模様。彼らどちらかが入れれば、いいところになる。…裏ワザとして、箱根2区でも見てみたくなった吉田響選手がいますが…平地区間はなさそうかな? 

[戦力分析②]山の力

山の戦力:★★★★★

 山に関しては、3強を打ち破ってもおかしくないほど充実しています。山登りは、大学駅伝界を代表するくらいのスピードをつけた吉田響選手が挑む予定。酷暑の時期は無双するほどの強さ。寒い時期は…というところもあったものの、出雲・全日本2区はトラックランナーと互角以上の走りを見せた。そのうえでの、3度目の山登り挑戦は実に面白い。今度こそ、4代目山の神と言われるような走りとなるでしょうか。

 勿論、あれだけの平地のスピードを生かしたいという意見もあります。箱根2区も十分合うと思います。スピードもあるし、権太坂以降のアップダウンの身のこなしも凄いものがあると思います。まあ、留学生の状態が思う程上がらなかったらありえるというところかな?最悪、2大会前5区山登りを務めた野沢選手がいます。

 ある意味、5区より楽しみなのが6区。前回、当時ルーキーだった川上選手が、1年生歴代最速となる58分15秒のタイムで駆け下りて区間3位の好成績を叩き出しました。直近の世田谷246ハーフでは、63分23秒の好走を見せていて、着々と準備を進めていっている模様。これなら、前回よりも短縮してくるかも?57分台なら、十分区間賞ありえます。

[戦力分析③]復路の選手層

選手層:★★★☆☆

 7区以降は、まずは堅実にまとめていきたいところですね。前年に復路エース区間9区を務めている吉田凌選手が中心になってきます。今年も、出雲4区・全日本7区と、後半区間で自分の役割を果たしています。前年は70分44秒の区間15位に留まったところ、最終学年でどこまで仕上げてくるか楽しみな選手です。

 これに、出雲5区・全日本6区とともに繋ぎ区間で堅実な走りを見せている黒木選手も復路で区間一桁を狙っていける選手。記録会もコンスタントに走っている。また、往路3区候補の石丸・小池選手のどちらかが復路に回ってくるはずなので、そうするともう一つ復路を攻めていけることになる。

  10番目のボーダーラインは激選で、4年生若狭選手が、先日1万m28分39秒と、チームトップ10に入ってくる記録をマーク。もう一つ長い距離で結果を出すと、アンカーなど可能性が出てくるか。あとは、2年生世代実績屈指の齋藤選手もハーフ63分台を出すなど、確実に力をつけてきています。今回もしっかり10区間組んでいけそうな選手層はあります。

まとめ

 ついに吉田響選手が最終学年ですね。箱根2区を走るようなスピードをつけてきましたが、現状ではやはり山登りが良さそうでしょうか。そのためには、ムチーニ選手の完全回復が必要でしょう。66分台で再び走れるかどうか。

 往路も徐々に走れる選手が出てきて、今年出雲が初駅伝ながら主力の4年小暮選手に、ロードで羽ばたきそうな3年野沢選手あたりが非常に楽しみ。あとは、スピードランナーの3年石丸・小池選手が回復してくると面白いか。

 山は先の吉田選手に、下りは川上選手が再度調子を上げつつあり、どちらの区間も区間賞候補。序盤特攻でここまではかなりいくのではないでしょうか。復路は吉田凌・黒木選手あたりが軸に堅実につないでいく感じでしょうか。今回も上位は十分、今年は三大駅伝全て4位以内の可能性は十分、3強の壁は高いですが、崩れたら追い抜ける

【早稲田大】箱根駅伝2025(第101回)へ向けて

出雲駅伝・全日本大学駅伝について

出雲駅伝…今年も序盤から特攻をかけていく予定でした。でしたが、1区配置したエース山口選手がまさかの失速、1区12位スタートとなると、2区伊藤選手がオーバーペースでそれほど順位を上げられず、上位で渡すはずだった1年生山口竣選手は、前を追いかける展開で、この時点で総合10位となった。

 ただ、そこから巻き返した。4区に初駅伝となった3年藤本選手が区間7位の走りで流れを断つと、自信を持ってい置いたという5区長屋6区工藤選手のロード巧者が活躍。長屋選手が区間3位で追い上げると、工藤選手は区間2位と、優勝争いをしていたチームのエースの間に割って入った。追い上げての関東地区5番目の総合6位でした。

全日本大学駅伝…石塚選手が連続欠場となりましたが、昨年よりいいオーダーが組めていました。何とか間に合った1区間瀬田選手が区間19位も前が見える範囲で繋ぐと、2区山口選手がさすがに駅伝に強いところを見せ、14人抜きの総合5位まで浮上。3区抜擢の藤本選手が失速するも、4区伊藤選手が今度は追い上げる走りに成功し、シード権ラインの7位に戻ってきます。

 5区は、今度は楽に走らせたいと配したルーキー山口選手が区間3位、6区は長距離型の伊福選手が繋ぐと、7区と8区の終盤は、出雲も終盤だった長屋・工藤選手。長屋選手は相手の格が上がった中区間5位、工藤選手は頼もしいエースとなってきての区間3位。この2区間で城西大を交わして総合5位、やや凸凹ながら強い選手は強いというオーダーでした。

[戦力分析①]エースの力について

エース力:★★★★☆

 ひとまず、エース格はある程度万全に仕上がりつつありますかね。トラックシーズンはやや不本意だった3年山口選手が、徐々に調子を取り戻してきていますかね。昨年は66分台を出してびっくりしましたが、後半のペースメイクの上手さで今年も上位となってくるでしょうか。

 4年生2人の調子がどうか。伊藤選手は、全日本4区で後方からの追い上げる走りに成功し、最低限の走りとなっていた。箱根では、まだ平地区間を走っていないが、最後は往路平地のどこかで登場か。心配なのが石塚選手で、昨年の秋シーズンから中々いい走りができていない。2区や4区で好走していた頃とはいかずも、ロード巧者のところ見せられるか。

 逆に楽しみな下級生も出てきた。2年生長屋選手が、現状4区候補になってくるでしょうか。全日本7区はスピード区間ですが、おそらくもっとアップダウンがある4区が合うはずです。また、ルーキー山口選手もひとまず順応していると思います。2年連続1区の間瀬田選手の調子がもう少しなので、2区から追い上げる形として、1区の大役が回るかもしれません。

[戦力分析②]山の力

山の戦力:★★★☆☆

 山登りは非常に楽しみです。『山の名探偵』として、前回当時1年生ながら区間6位で走っていた工藤選手が2年目の夏を超えてたくましくなってきました。出雲駅伝・全日本大学駅伝ともにアンカーで、前を追走する形で区間2位と区間3位。もっと近い位置で他校エースとの直接対決が見たいところですが、ひとまずは箱根は山登り。前回は調子が上がり切っていない中での走りだったので、大幅な短縮が臨めそう。71分台、70分台あたりもターゲットにできそうです。

 問題は、山下りをどうするかになりますね。前任者が卒業していますので、誰かが出てこないとと言う所になります。全日予選好走した2年山崎選手あたりどうかなぁと思っていましたが、試合に出てこず…。1年生では吉倉選手らスピードランナーが何人かいるので、彼らで対応できる選手がいれば、今後オーダー編成が楽になりそうですが…ここは情報待ちでしょうかね。

[戦力分析③]復路の選手層

選手層:★★★★☆

 復路は割と自信あるのではないでしょうか。8区と10区で2年連続好走している伊福・菅野選手のコンビが最終学年になっています。伊福選手はフルマラソンで2時間9分台の記録もマークするほど力を付けています。他主力選手の調子次第では、8区から9区へのコンバートもあるかもしれません。菅野選手は、単独走の力もあるので、安定のアンカーかなと思います。

 あとは、主力選手の復調次第でしょうか。石塚選手が何とか7区か9区を走れる状態なら、そこに入るのもあります。出雲駅伝で好走した藤本選手も、追い風条件なら良さそうです。あとは、関東ICハーフでまずまず走っている3年宮岡選手らも候補になってくるでしょうか。選手層はギリギリですが、ポイントポイント強い選手を置けそうです。

まとめ

 強い選手が強いという印象がありますね。主力では3年山口・4年伊藤選手が、全日本駅伝で前を追い上げる走りができたのはほっとするところ。もっと上位で襷をもらえれば流れに乗った走りができそうです。4年石塚選手と、2年連続1区を務めている3年間瀬田選手の調子が上がってくるかと、ひとまず昨年の形で往路は組めますかね。そうでなくても、2年長屋選手がいよいよ本格化の兆しで、大器1年山口選手も順調そうで、調子次第で主力を復路に回せます。

 山に関しては、もしかすると山登りが一番自信のある区間となっていそうで、出雲・全日本アンカーで好走している2年工藤選手が、万全の状態で2度目の山登りに挑むか。ここはちょっと個人として楽しみな選手。山下りが、誰が走るか分からないので、誰になってくるか…。

 復路は、一般組伊福・菅野選手がいよいよ4年生で集大成。この2人が終盤にいると思うと安心ですね。主力が回ってくるか、新戦力候補の3年藤本・宮岡選手らが務めるのかどうか。流れにさえ乗れれば、しっかりシード権。5位以内確保とまでいきたいところです。

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【城西大】箱根駅伝2025(第101回)へ向けて

出雲駅伝・全日本大学駅伝について

出雲駅伝…エースが揃っていてダークホース候補でした。1区齋藤選手が、昨年のリベンジを狙いますが、区間11位と伸びず。満を持して初出走となった2区山中選手も失速してしまいました。この時点で、まさかの関東地区最下位でした。

 でしたが、3区にはキムタイ選手がいました。もう、駅伝の走りは心得ているとばかりに、どんどん追い上げていき、7人抜きで総合5位に浮上。区間記録にもう少しの区間賞でした。4区となった平林選手がもう少しも、久々の駅伝となった5区鈴木選手が区間4位好走、最終的には総合7位となりましたが、追い上げる走りは出来ました。

全日本大学駅伝…今年もWエースを3区4区に置く配置でしたが、見事に的中。1区鈴木選手が最後までいい走り、2区直前に1万m28分台を出した柴田選手は懸命に食い下がり、ここで総合10位。2年連続3区となったキムタイ選手は、しっかり前を追い上げていき、一瞬総合2位争いに浮上しての5位、区間賞で役目を果たします。4区齋藤選手は、2位争い中心となりましたが、しっかり総合2位。区間賞は逃しましたが、今年も見せ場を作りました。

 5区からは堅実なリレー。出雲駅伝では出場していなかった4年林選手と3年桜井選手がひとまず復活と言える走り。この時点で総合4位キープ。長距離区間は、7区久保出・8区平林選手と両4年生。一つずつ順位は落としましたが、出雲駅伝よりいい走り。総合6位で、初めて2年連続でのシード権獲得となりました。

[戦力分析①]エースの力について

エース力:★★★★☆

 現時点では、3年連続で2区3区は齋藤・キムタイ選手が、メインの作戦になってくるでしょうか。前回の大会では、齋藤選手が2区67分前半で凌ぐと、キムタイ選手が3区区間3位の好走で、総合3位への流れを作りました。キムタイ選手が、駅伝走りが分かってきた中でパワーアップしているので、非常に面白い。今度は60分台はターゲットにできそうです。

 また、順調に推移しているのが3年鈴木選手。出雲5区・全日本1区と、持ち前のロードの安定感が戻ってきている感じがします。箱根駅伝でも1区を務められるなら、安心で往路が見れそう。

 そして、4区は、2年連続9区を走っている平林選手の可能性がありますかね。春は関東IC1万mでキムタイ選手に勝利しての2位で駅伝ファンをびっくりさせました。秋口に調子を落としていましたが、全日本8区である程度復調が見れました。この2カ月で往路をやれる力を着ければ、往路はがっちり上位キープと行けます。

[戦力分析②]山の力

山の戦力:★★☆☆☆

 厳しめなのは、現状分からないから…ですかね。5区山登りは、区間記録保持者が卒業したところ。6区山下りは、久保出選手がいますが、今年は平地区間のどこかの可能性が高そうということで、果たしてどうなるか??

 なお、5区山登りに関しては、もしかするととんでもなく強くなる可能性があり、これまで2区を走っている齋藤選手を回す可能性がある。2年前の激坂王で、前任者よりも早く駆け上がったことを覚えている方も多いでしょう。キムタイ選手が駅伝走りが分かってきて2区をやれそうなので、今年は齋藤選手5区が最適解…かもしれません。その場合、林・久保出選手のどちらかが往路に入るでしょうか。

 6区山下りは、城西大は1年生に託すことが多い。成績としては、残せてはいないものの、その後主力に育ったランナーもいたりして、中々に注目だったりする。今年は、三宅・小林選手あたりが、出番回ってくるでしょうか?

[戦力分析③]復路の選手層

選手層:★★★☆☆

 復路は、基本的に攻めるというよりは繋いでいく形になるのではないでしょうか。その中で、2年連続7区を区間一桁で走っている4年林選手が中心になってくるでしょうか。彼が復路に回せるようなら、城西大としては戦いやすい形になりそう。また、2大会前に8区を走っている桜井選手も復調してきている。おそらく8区か9区か、昨年より安心して見れるかもしれない。

 それから、全日本駅伝2区で、駅伝デビューを果たした柴田選手も、おそらくどこかで控えているはずか。今年もまた大混戦になりそうな形なので、10区あたりに残しく余裕ができればいいと思う。

 あとは山の人選次第で動きそうか。昨年8区出走している2年小田選手や同学年中島選手の調子が上がってくるか、上級生からも3年小早川選手らが上がってきていて、4年片渕選手も長い離脱から懸命に上がってきているところ。最後に何とか10区間揃ってくるかどうかというところでしょう。

まとめ

 基本的にはやはり、往路で突進していくのが良さそうです。2区齋藤3区キムタイ選手が基本路線ですが、キムタイ選手が駅伝の走り方が分かってきたうえでパワーアップしていることを考えると、もしかすると2区キムタイ5区齋藤選手もありそうな形。どのみち、主要区間で大きく流れを引き寄せることになるか。

 エース格も選手層が厚くなってきていて、前半戦大活躍していた4年平林選手が復調気味で、往路間に合いそうな形。3年鈴木選手も、ついに本領発揮し始めていて、彼らが往路で中心になってくるところ。

 また、いぶし銀的な走りを見せる選手として、4年林・久保出選手、3年桜井選手あたりが、ある程度、前哨戦で戦えていたことは良く、復路も戦える算段が立ってきたか。若手も2年柴田選手などが出てきて少しずつ選手層が厚くなっています。今回はエースの貯金と山登りをどうするか、ここで決まりそうです。


hakonankit

箱根駅伝の魅力に3歳の頃から取りつかれ、今や全日本大学駅伝や出雲駅伝を含めた大学駅伝、その予選会。大学長距離界がとても大好きな人間です。ブログでは10年以上にわたり、追いかけています。