Categories: 早稲田大学

【大学駅伝2024-2025】早稲田大学~振り返りと次年度へ向けて

箱根駅伝を中心に、
大学駅伝2024-2025振り返りと来年への展望を行います。

次は
早稲田大学です

ページコンテンツ

【大学駅伝2024-2025】早稲田大学~振り返りと次年度へ向けて

三大駅伝の成績を並べます。

スポンサーリンク

出雲駅伝2024

6位早稲田大学2時間12分23秒

区間 区間順位 名前学年 区間タイム 通過順位 トップとの差
1区8.0㎞ 12位 山口智規③ 24分09秒 12位 29秒差
2区5.8㎞ 10位 伊藤大志④ 16分49秒 11位 1分06秒差
3区8.5㎞ 11位 山口竣平① 25分15秒 11位 2分06秒差
4区6.2㎞ 7位 藤本進次郎③ 18分04秒 9位 2分17秒差
5区6.4㎞ 🥉 長屋匡起② 18分31秒 8位 2分27秒差
6区10.2㎞ 🥈 工藤慎作② 29分35秒 6位 2分59秒差

全日本大学駅伝2024

5位早稲田大学5時間14分24秒

区間 区間順位 名前学年 区間タイム 通過順位 トップとの差
1区9.5㎞ 19位 間瀬田純平③ 28分30秒 18位 12秒差
2区11.1㎞ 5位 山口智規③ 31分48秒 5位 53秒差
3区11.9㎞ 15位 藤本進次郎③ 35分32秒 10位 2分07秒差
4区11.8㎞ 5位 伊藤大志④ 34分04秒 7位 3分08秒差
5区12.4㎞ 🥉 山口竣平① 36分08秒 6位 2分55秒差
6区12.8㎞ 10位 伊福陽太④ 38分21秒 6位 3分52秒差
7区17.6㎞ 5位 長屋匡起② 51分49秒 6位 5分34秒差
8区19.7㎞ 🥉 工藤慎作② 58分12秒 5位 4分28秒差

箱根駅伝2025

4位早稲田大学10時間50分57秒

 
 
区間 区間順位 名前学年 区間タイム 通過順位 トップ差
1区(21.3㎞) 4位 間瀬田純平③ 62分43秒 4位 1分36秒差
2区(23.1㎞) 12位 山口智規③ 67分01秒 11位 1分58秒差
3区(21.4㎞) 3位 山口竣平① 61分15秒 5位 2分57秒差
4区(20.9㎞) 8位 長屋匡起② 62分00秒 6位 2分54秒差
5区(20.8㎞) 2位 工藤慎作② 69分31秒 3位 2分29秒差
6区(20.8㎞) 5位 山﨑一吹② 58分45秒 4位 4分27秒差
7区(21.3㎞) 11位 伊藤大志④ 63分36秒 4位 4分53秒差
8区(21.4㎞) 11位 伊福陽太④ 65分54秒 3位 6分33秒差
9区(23.1㎞) 15位 石塚陽士④ 70分36秒 3位 8分29秒差
10区(23.0㎞) 5位 菅野雄太④ 69分36秒 4位 9分38秒差

 いいオーダー組めているなぁと感じた早稲田大。実際いいレースだっただけでなく、次の2年が、久々の総合優勝を狙っていけるような成績に。3年連続1区の間瀬田選手は直前に調子が上がってきたそう。スローからの瞬発力勝負は、非常に得意な展開で、駒大が目の前に見える区間4位で襷リレーしました。

 2年連続2区の3年山口選手は、思い切って突っ込んでいく展開。駒大と一緒に行くのかと思いきや、利用されるのが嫌だったと突き放していく強気なレース。権太坂でやや止まってしまいましたが、その中で区間12位で67分01秒は何とか粘ったでしょうか。

 一番の収穫と言えるのが次の3区。1年生山口選手がチャレンジしましたが、一気に順位を上げていき、最後は駒大にまで追いついて激しいバトル。僅かに競り負けるも6人抜きの総合5位浮上、さらに1年生記録に迫る61分15秒!上り坂に苦手意識もないという彼、もしかすると次の箱根は2区と3区を逆にできるかもしれません。

 長い距離が得意な長屋選手は、全日本後少し練習を積めない時期があったそうです。そのため、前半は押さえて、駒大・國學院大にはつかない選択をしたそうですが、國學院大にはついていっても良かったのかな?距離の長いロードは非凡なものがあるので、彼も来季が楽しみ。

 そして大いに沸いた5区山登り。工藤選手が、國學院大だけでなく、さらに駒大らまで交わしていき、一気に総合3位にまで浮上。”山の名探偵”有言実行と言える69分31秒の好タイムで区間2位、平地でもエース区間で戦っていましたが、非常にレースマネジメントに長けている選手と言う事。彼がまだ2年生というのが、次年度以降ポイントです。

 2年生リレーは6区山下りまで続きました。早大がやや苦手としている区間でしたが、途中で57分台を出した駒大の選手に食らいつく走りを見せて58分45秒の区間5位。チームのプロジェクトとして山下りの攻略に取り組んで、夏から準備した4年生でも59分台の目途は立っていたそうですが、これは面白い。3年生以下で6区を終えて総合4位でした。

 7区以降は4年生リレーとなりましたが…、伊藤選手は調子が上がってこないなりに何とか63分台で走り切りました。3年連続8区伊福選手は、朝から体の不調を訴えていた状態でしたが、何とか66分付近でまとめる走り。前日に9区山下りが決まった石塚選手は前半抑えつつ、後半上げていき、何とか3位キープでした。ただ、國學院大が1秒後ろに迫っていました。

 3年連続アンカーとなった菅野選手は調子は非常に良かったものの、國學院大がずっとついてくる展開。引き離そうとした場面もありましたが、逆に残り5㎞で仕掛けられてついていけず、諦めずに追いかけ続けましたが、区間5位の好走ながら悔しい4位のゴールテープに…この悔しさは後輩に引き継がれるはずです。

来年度の戦力分析

≪箱根出走ランナー≫
1区4位間瀬田純平③29分13秒46
2区12位山口智規③27分52秒37
3区3位山口竣平①29分11秒26
4区8位長屋匡起②29分42秒54
5区2位工藤慎作②28分31秒87
6区5位山﨑一吹②29分39秒35
≪補欠≫
吉倉ナヤブ直希①28分46秒86
瀬間元輔①29分20秒39
藤本進次郎③29分39秒50
宮岡凜太③half61分59秒
≪その他≫
武田知典②29分41秒30
宮本優希②29分57秒69
増子陽季②29分58秒54
小平敦之②30分24秒42
伊藤幸太郎③half64分59秒
立迫大徳①5千13分57秒98
≪新入生≫
鈴木 琉胤13分39秒85
佐々木 哲13分40秒02
堀野 正太14分08秒70

 とても楽しみですね。W山口選手が平地を引っ張っていくことでしょう。いまのところ山口竣選手が新たに箱根2区候補に挙がってきています。距離不安も克服して突っ込んでも行けるのなら、66分前半は十分ターゲットにできる気がします。そのうえで、1万m27分台のスピードを持つ山口智選手を3区にして、60分切を狙っていく。これで抜け出しにかかる作戦が取れそうです。

 そして、ビッグニュースとして、5区山登りの工藤選手が、丸亀ハーフで60分06秒で、日本学生ハーフとして先頭を記録。長距離ロードで、学生長距離界名実ともにトップクラスの能力をつけていることを示しましたね。来期はフルマラソンの結果も見据えながらのシーズン、こういう選手が早大の中からも出てきたのが嬉しいですね。

 この他にも、1区ならという間瀬田選手に、ケガなどがありながらも、着実に強くなってきている長屋・山崎選手もそれぞれ強くなっています。また、箱根9区を石塚選手と争った3年宮岡選手が学生ハーフで61分59秒の好記録を出しています。復路でなら十分区間上位を取れたかもという成績出したね。

 そして、楽しみなのがルーキー。鈴木・佐々木選手が高校駅伝の話題の中心に。鈴木選手は、高校駅伝1区で日本人記録となるタイムで走破すると、佐々木選手は3区でチームを優勝に導く走り。都道府県対抗駅伝では、ともに5区を走り2人とも区間新となる走りで、佐々木選手が区間賞。過去最速レベルのルーキーが2人も早大に入りました。

 2区3区といったエース区間、5区6区の山区間が目処が立っている中で、超スーパールーキー2人を、伸び伸びと走らせる区間に回せる…とても大きいことです。チームとして、出雲や全日本駅伝を狙いに行くのかどうかも気になるところ。第2弾クラウドファンディングも成功していますし、いよいよ花田監督の手腕が発揮されるシーズンになるかもしれません。


hakonankit

箱根駅伝の魅力に3歳の頃から取りつかれ、今や全日本大学駅伝や出雲駅伝を含めた大学駅伝、その予選会。大学長距離界がとても大好きな人間です。ブログでは10年以上にわたり、追いかけています。