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【過去を振り返る】第74回箱根駅伝-3区編-

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20年前の箱根駅伝を振り返る企画も進めていきます。

第74回箱根駅伝、続いては3区になります。

サラリーマンランナーと呼ばれた早大・山崎選手がトップをひた走り、大きな追い上げを許さない。

区間賞争いは山学・ワチーラ選手、専大・藤原選手で繰り広げられる

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3区

当時の区間記録:第71回小林正幹(早大4)62分49秒

スタート時のタイム差

山崎慎治(早大3)①
宮井将治(順大1)②0:52
大西雄三(駒大2)③1:05
塩見雄介(日大1)④2:25
藤田将弘(中大2)⑤3:20
高塚和利(東海3)⑥3:32
鈴木武道(拓大1)⑦3:43
野々口修(神大2)⑧3:46
藤原正昭(専大4)⑨4:25
柳谷昭二(大東4)⑩4:53
S.ワチーラ(山学3)⑪5:21
三嶋淳司(東洋3)⑫6:09
玉目隆博(日体3)⑬6:57
坂井健一(関学2)⑭7:48
菅野利哉(帝京1)⑮8:50

トップは早大。2位とは約1分差、優勝候補の神大と山学は大きく後ろにはなれ、すぐには抜かれないところに逃げている。なお、山学はワチーラ選手をここで起用。記録と順位アップに注目が集まっていた。

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藤沢8.0㎞

参考:第71回小林(早大4)23分40秒

4位山崎慎治(早大3)23分42秒①
5位大西雄三(駒大2)23分48秒②1:11
8位宮井将治(順大1)24分06秒③1:16
10位塩見雄介(日大1)24分17秒④3:00
7位鈴木武道(拓大1)23分57秒⑤3:58
11位藤田将弘(中大2)24分20秒⑤3:58
6位野々口修(神大2)23分55秒⑦3:59
9位高塚和利(東海3)24分09秒⑦3:59
3位藤原正昭(専大4)23分32秒⑨4:15
1位S.ワチーラ(山学3)23分02秒⑩4:41
2位柳谷昭二(大東4)23分30秒⑪4:41
13位三嶋淳司(東洋3)24分33秒⑫7:00
14位玉目隆博(日体3)24分49秒⑬8:04
15位坂井健一(関学2)24分54秒⑭9:00
12位菅野利哉(帝京1)24分22秒⑮9:30

早大・山崎選手がトップをひた走る。最初の1㎞は3分08秒とかなりゆったりだったが、5㎞通過は14分55秒とペースを上げる。藤沢定点では当時の区間記録と僅か2秒差へ。テレビでは2区区間賞の梅木選手とゲスト解説の小林さんが「2人でナベさん負かしましょう」等軽快な会話が放送されていましたが、3区も引き続き快走が続いている。

後ろの2位争いは順大・宮崎選手が走っていたものの5㎞付近で駒大・大西選手が追いついてくる。そして7㎞過ぎに大西選手が前に出て単独2位へ。将来期待の選手がきっちり仕事をする。トップとの差はやや開いて1分11秒となったが、この後追い上げられるかどうか。

4位日大・塩見選手を挟み、5位争いが激しくなってきた。5位中大・藤田選手に、東海・高塚選手、更に拓大・鈴木選手と神大・野々口選手が追いつき4人の集団に。やや出遅れた神大もようやく追い上げられるか。9位専大・藤原選手も見え隠れていていてこのあたりの争いは注目だ。

その後ろが注目、山学・ワチーラ選手がものすごいスピードで追い上げていて、3.4㎞で28秒前にいた大東・柳谷選手を捉えると、5㎞通過14分13秒。藤沢定点では区間記録38秒上回っている。古田選手の欠場でワチーラ選手に負担がかかるがどうなるか。なお、大東・柳谷選手もこれについていっている。前回区間3位で区間賞も狙っている中、この判断はどうなるか気になった。

12位以下はそこから2分以上も後ろに。東洋・三嶋、日体・玉目、関学・坂井、帝京・菅野選手がそれぞれ単独走となっているが、個人順位もここでは後ろ。流れに乗り損なわないようにここから踏ん張りたいところだ。

茅ヶ崎13.0㎞-藤沢8.0㎞=5.0㎞

第71回:小林(早大4)14分52秒(通算)38分32秒

2位山崎慎治(早大3)15分14秒‹5›38分56秒①
1位大西雄三(駒大2)15分05秒‹3›38分53秒②1:02
11位宮井将治(順大1)15分53秒‹9›39分59秒③1:55
9位塩見雄介(日大1)15分45秒‹10›40分02秒④3:31
6位藤田将弘(中大2)15分24秒‹8›39分44秒⑤4:08
4位藤原正昭(専大4)15分17秒‹2›38分39秒⑤4:08
7位野々口修(神大2)15分25秒‹6›39分20秒⑦4:10
8位鈴木武道(拓大1)15分28秒‹7›39分25秒⑧4:12
3位S.ワチーラ(山学3)15分16秒‹1›38分18秒⑨4:43
5位柳谷昭二(大東4)15分23秒‹3›38分53秒⑩4:50
15位高塚和利(東海3)16分15秒‹12›40分24秒⑪5:00
10位三嶋淳司(東洋3)15分46秒‹11›40分19秒⑫7:32
12位玉目隆博(日体3)16分04秒‹14›40分53秒⑬8:54
14位坂井健一(関学2)16分08秒‹15›41分02秒⑭9:54
13位菅野利哉(帝京1)16分05秒‹13›40分27秒⑮10:21

トップの早大・山崎選手は9㎞26分38秒。最初の1㎞以外は3分をやや切るペースで堅実なレースをしている。風貌も眼鏡をかけていて、チームメイトから「サラリーマンランナー」と呼ばれているそうだが、成績もインターハイは2位と3位、国体は4位と3位、高校駅伝は1区6位、箱根は7区2位と4区4位。大当たりの1位はないが、5位以下と外すこともない。駅伝でとても頼もしい存在だ。この定点間は2番目の好タイムだ。

一番良かったのは9㎞付近から完全に単独2位となった駒大・大西選手。練習では一番強く、将来的に藤田敦選手を超えるかもしれない、と当時の大八木コーチに言わしめる存在の選手。トップとの差を詰めにかかる。3位順大・宮井選手はスピードランナーだが、ここで苦しくなった。

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5位集団はやや動きがあった。藤沢定点を過ぎた後、東海・高塚選手が遅れ、代わりに専大・藤原選手が追いつく展開。茅ヶ崎定点の直前から中大・藤田選手が元気に集団を引っ張り、一気に縦長に。藤原選手はつくが、神大・野々口選手と拓大・鈴木選手がじりじり引き離される。まだ順位変動がありそうだ。

落ちた東海・高塚選手が元気がなく、11.4㎞ではワチーラと柳谷選手にも交わされ、ズルズルと後退。この後の実業団で長距離ロードで名を馳せた選手ですが、この年は苦しい走りとなっている。

抜いていったワチーラ選手はここにきてややペースは落ち着いてきているものの、12㎞過ぎには柳谷選手を振り切り単独9位に。区間記録は以前14秒上回るペースだ。前の拓大とも30秒程、視界に入る位置にまで追い上げてきている。山学の命運、そして記録面でも注目と言ったところだ。

湘南大橋18.0㎞-茅ヶ崎13.0㎞=5.0㎞

3位山崎慎治(早大3)15分26秒‹3›54分22秒①
4位大西雄三(駒大2)15分36秒‹4›54分29秒②1:12
13位宮井将治(順大1)16分35秒‹11›56分34秒③3:04
1位藤田将弘(中大2)15分06秒‹5›54分50秒④3:48
2位藤原正昭(専大4)15分12秒‹1›53分51秒⑤3:54
8位塩見雄介(日大1)16分00秒‹9›56分02秒⑥4:05
6位野々口修(神大2)15分43秒‹6›55分03秒⑦4:27
7位鈴木武道(拓大1)15分50秒‹8›55分15秒⑧4:36
5位S.ワチーラ(山学3)15分37秒‹2›53分55秒⑨4:54
9位柳谷昭二(大東4)16分10秒‹6›55分03秒⑩5:34
11位高塚和利(東海3)16分33秒‹12›56分57秒⑪6:07
10位三嶋淳司(東洋3)16分11秒‹10›56分30秒⑫8:17
12位玉目隆博(日体3)16分34秒‹14›57分27秒⑬10:02
14位坂井健一(関学2)16分37秒‹15›57分39秒⑭11:05
15位菅野利哉(帝京1)16分42秒‹13›57分09秒⑮11:37

トップ早大・山崎選手は15㎞44分56秒。依然として安定したペースだが、最近になって祖母に「慎治はいつも1番は取れないねぇ」と言われ、今大会は並々ならぬ決意がある。中継所でぶっ倒れてもいいから区間賞を獲得したいと思っている。ただ、区間賞争いからは30秒程遅れた区間3位で公約はややシビアか。

その区間賞争いは動きがあり、山学・ワチーラ選手が徐々にペースダウン。15㎞以降が課題と言われていた中、やはり15㎞で区間記録を超えてしまった。代わって区間トップペースになったのは専大・藤原選手。後ろから集団に追いつき、更に集団が動いてからも前に食らいついた形だ。

なお、この定点間トップとなったのは茅ヶ崎手前からスパートをかけた中大・藤田選手。藤原選手を突き放し、更にかなり前にいた日大・塩見選手も交わして単独4位へ進出。5区に強力ランナーがいる中大が流れに乗り始めているのはポイント。優勝候補の神大・山学の位置もしっかり抑えながら見たいところだ。

平塚中継所21.3㎞-湘南大橋18.0㎞=3.3㎞

4位山崎慎治(早大3)9分43秒‹3›64分05秒①
5位大西雄三(駒大2)9分51秒‹4›64分20秒②1:20
1位藤田将弘(中大2)9分31秒‹5›64分21秒③3:36
12位宮井将治(順大1)10分27秒‹11›67分01秒④3:48
2位藤原正昭(専大4)9分42秒‹1›63分33秒⑤3:53
6位野々口修(神大2)9分53秒‹6›64分56秒⑥4:37
10位塩見雄介(日大1)10分18秒‹9›66分20秒⑦4:40
3位S.ワチーラ(山学3)9分43秒‹2›63分38秒⑧4:54
7位鈴木武道(拓大1)10分07秒‹8›65分22秒⑨5:00
9位柳谷昭二(大東4)10分17秒‹7›65分20秒⑩6:08
13位高塚和利(東海3)10分30秒‹12›67分27秒⑪6:54
8位三嶋淳司(東洋3)10分08秒‹10›66分38秒⑫8:42
15位玉目隆博(日体3)10分44秒‹15›68分11秒⑬11:03
11位坂井健一(関学2)10分23秒‹14›68分02秒⑭11:45
14位菅野利哉(帝京1)10分33秒‹13›67分42秒⑮12:27

早大・山崎選手が顔を歪めながら1番で中継所に姿を現した。公約の区間賞は取れなかったものの、一番で襷リレーを行い、十二分にこの区間の主役となった。2位との差も、1分以上の差をキープ。しっかりと流れを引き継いだ。

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その2位は勢いのある駒大・大西選手が確保、1分20秒差で4区へ。駒大も後の強豪選手がしっかりと流れをキープしている。3位争いがびっくり!順大・宮井選手を、直前で中大・藤田選手が交わしてリレー。茅ヶ崎以降激しく前を追い上げ、素晴らしい走りだった。3分半の差があるが面白い位置だ。

そのすぐ後ろ5位で繋いだ専大・藤原選手がやはり区間賞だ。3本柱を並べて先手を打つ作戦、結果的に1区と3区が区間賞獲得と大きく存在感を出した。ここからどこまで粘れるかが注目された。

そのあと、6位に優勝候補筆頭の神大・野々口選手がリレー。トップと4分37秒差とここまでは微妙な位置か。それでも4区のエースには前が見えるところでのリレーとなった。直後、日大・塩見選手が7位まで落ちてリレー。1年生で区間9位と粘ったが後ろがこぞって有力ランナーだった。

8位には最後ラストスパートをかけたワチーラ選手が浮上。トップと4分54秒差ながらなんとか前が見える位置までは上がったか。9位は拓大・鈴木選手。1年生ながらよく食らいついたという形。シード権獲得へ向け、ここから引き離されないようにしたい。

10位からが中々選手の姿が見えなかったが、1分以上遅れて大東・柳谷選手がやってきた。やはりワチーラ選手についた影響か終盤伸びを欠いてしまった。40秒以上離れて今回苦しかった東海・高塚選手がリレー。東海大は柔道の山下監督がこの平塚中継所に応援に駆け付けていたがいいところを見せられなかった。

更に1分40秒離れて、東洋・三嶋選手。茅ヶ崎定点以降は粘って区間10位の走り。悪い流れなりに何とか粘る。離れてしまったのは日体・玉目選手。終盤失速しまさかの区間最下位となってしまった。前と2分20秒離れてやや苦しい展開だ。

関学・坂井選手と帝京・菅野選手はそれぞれのペースで走り切りリレー。それぞれ前が見える位置、しっかりと継走していきたいところだ。


全体としては早大がトップをキープしつつも、駒大・中大・神大・山学といった有力どころは順位を上げて流れを切らさないように踏ん張った印象。山登りの前の4区で更に追い上げたいところだ。

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