第95回箱根駅伝記念大会【増枠・関東学生連合・インカレ枠について】

第95回箱根駅伝記念大会に向けて、関東学連よりリリースがありました。

簡単にいうと

単独チーム22チーム(+2枠増加)と関東学生連合

合わせて合計23チームが出場できる

というものです。

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学生連合からの発表

以降が関東学連からの発表です。
95 回大会では、シード権を獲得している 10 校に加え、予選会から 12 校を選考し、
関東学生連合チームを加えた 23 チームが出場することになります。

全文はこちら(http://www.kgrr.org/event/2018/kgrr/95hakone-ekiden/95zouwaku.pdf)

個人的には喜びもありますし、ちょっとびっくりしていました。

というのも、今年の箱根駅伝では、

・復路平塚中継所より繰り上げ、鶴見中継所では7チーム繰り上げ
・学生連合が多くの区間で単独最下位を走行

という状況でした。

そんな中で単独チームの増枠、そして増枠により更に戦力ダウンする関東学生連合が組まれるのか、

ちょっと気を揉んでいたのですが、無事に記念大会枠が設けられたのは良かったです。

増枠とインカレ枠の関係

ところで、箱根駅伝の深いファンにはインカレでの増枠があったことを覚えていらっしゃる方もいると思います。

第93回~第97回関東インカレ5年間の総合得点累計が最も多い大学に第95回箱根駅伝の出場権を与える

・総合得点は1部校の得点み加算する(2部・3部の得点は加味しない)。

・「関東インカレ成績枠」の該当校が第94回箱根駅伝でシード権を獲得し、第95回箱根駅伝の出場権を確保している場合は、総合得点の累計が2番目以降に多い大学を繰り上げることは しない。

参照サイト(http://www13.plala.or.jp/jwmiurat/zatsugaku/monoshiri/inkare_1.html)

そうなんです。今年の5月のものを含めた過去5年の関東インカレで一番得点が多かったチームに出場枠を与える枠があるのです(関東インカレの得点は陸上全体です。長距離のみではありません)。

長距離以外の得点が箱根の出場枠に影響を与えるのは今一つ分かりませんが(いや、多分第1回箱根駅伝出場校の筑波大の為ともいわれましたが)、この枠が設けられています。

そして、おそらくこの枠は『日本大学』が獲得するものと思われます。今年の箱根駅伝でシード権を獲得しておらず(というか予選落ち)、ここ4年の関東インカレの得点が最も多かった大学なのです。

まだ今年の5月の分をいれなければなりませんが、今回もある程度は得点するでしょうし、また総合2位の大学とは大差がついています。

ですので、

22枠ですが、

シード校の10校+日大を合わせると、11枠
残り11枠を第95回箱根駅伝予選会で競う

ということになります。

・・・85回、90回大会が3枠増加なので、ちょっと肩透かし感がありますかね?(汗)

追記:関東学連より再リリースがありました

参照(http://www.kgrr.org/event/2018/kgrr/95hakone-ekiden/95zouwakusai.pdf)

第 95 回箱根駅伝は 22 校と関東学生連合チームを合わせ、最大 23 チームで実施します。
また、平成 26 年 4 月 1 日にプレスリリースした通り、95 回大会では「関東インカレ成績枠(リリース文書参照)」が適用されます。よって「関東インカレ成績枠」の該当校がシード校ではない場合には、予選会から選考される大学は 11 校となります。

やっぱりシード校と日大で11校のため、予選の枠は11枠ということになるようですね。

増枠を加味し、昨年の予選会の成績を見る

さて、そうなったとして、前回の箱根駅伝予選会の成績を見てみましょう

11位日本大学10:12:05(インカレ枠)
12位創価大学10:13:04(増枠分出場)
13位明治大学10:13:05
14位専修大学10:13:40
15位麗澤大学10:18:46
16位東京農業大学10:18:58
17位日本薬科大学10:22:28

11位以下の予選落ちだった分になります。

日大がインカレ枠で決まるので、12位創価大までということになりましたが、なんと12位と13位が僅か1秒差の激戦!14位の専修大も36秒差ですので、非常に微妙な争いです。

15位以下は離れていますが、初出場を狙う麗澤大と久々の復活を狙う東農大は比較的卒業生の穴は少ない方ですので、やはり増枠分は大激戦になるのではないかと思われます

どうなるか注目ですね。

関東学生連合が組まれる…東大・近藤選手ラストチャンス!

そしてもう一つ、予選落ちした大学の中から、過去に箱根駅伝に出場したことのない選手を1名ずつ選出して、チームを組む関東学生連合についても思うことがありますね。

東大から箱根路へ…と何度も話題になっている近藤選手。箱根も走りたいが勉強したいこともあるということで、浪人してまで東大受験し合格。

その浪人時代に5000mの自己ベストを出すと離れ業を成し遂げ、大学2年時には東京マラソンを2時間14分台で完走するほど力をつけた近藤選手ですが、箱根に関しては悲運が付きまといます。

1年時:関東学生連合の中で11番手で、出走できず

2年時:関東学生連合の中で10番手だったが、その年の監督の意向により、11月の1万記録会の結果で出走者を決めるルールに。その記録会で12番手になり出走ならず

3年時:1番手の成績で希望の1区にエントリーされるも、年末にインフルエンザにかかってしまい、出走ならず

なんとも箱根に縁がない…という感じが…。

今年の学生連合の成績が悪く、一時はマラソンを中心に競技人生を考えていましたが、今回“ラストチャンス”を迎えることになります。

近藤選手本人はTwitterで

と発言。内に秘めた闘志を感じますね。

他にも、増枠があってもチームとしては厳しくても個人としては…という選手は出てきていますので、学生連合をめぐるドラマにもまた注目していきたいと思います。

なお、詳細はこちら

【関東学生連合】第95回箱根駅伝2019/概要・メンバー・選び方・過去の成績など

まとめ

・95回記念大会により2枠増枠がある
・うち1枠は”関東インカレ枠”で日大に出場権
・予選会では11枠を争うことになる
・学生連合継続で、東大・近藤選手にラストチャンス

また、質問などがあれば、記事もしくはコメントします。

hakonankit

箱根駅伝の魅力に3歳の頃から取りつかれ、今や全日本大学駅伝や出雲駅伝を含めた大学駅伝、その予選会。大学長距離界がとても大好きな人間です。ブログでは10年以上にわたり、追いかけています。

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