【陸上】第21回三大駅伝報告会
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— 駒大スポーツ (@komaspoofficial) March 11, 2018
続いて、
中盤区間の小ブレーキの連続で、9年間守っていたシード権を喪失してしまったチームです。
駒澤大学
卒業生特集
※関東ICは4年間2部
工藤有生④(1万:28分23秒85) 進路:コニカミノルタ | ||||||
学年 | 箱根 | 全日本 | 出雲 | 予選(箱/全) | 関東IC | 他主要大会 |
1年 | 4区2位 | 5区2位 | ||||
2年 | 2区4位 | 2区2位 | 3区4位 | 1万2位 | ユニバハーフ代表 | |
3年 | 2区6位 | 1区3位 | 3区4位 | |||
4年 | 7区14位 | 2区4位 | 3区7位 | 5千8位、1万10位 | ユニバハーフ2位 |
彼がエースに成長したからこそ、駒大が上位をキープし続けましたよね。高校は名門世羅高校でしたがレギュラーになれず無名に近い存在。全日本5区の区間エントリーさえも当て馬かと思ってしまったくらい…。それが区間2位の快走を見せ、箱根4区でもしっかりとトップ疾走。まさにシンデレラボーイでした。
2年時は、春は関東IC1万2位、夏にはユニバハーフ代表になるほど成長。満を持してエース区間へ登場することに。最初の出雲こそもたついたものの、全日本で快走、箱根2区でも後ろから追い上げる走りを見せ、駒大のエースとして大車輪の活躍でした。
そんな中、少しずつ陰りが見え始めたのが3年生になってからかな…。報道からすると、少しずつ”ヌケヌケ病”になるものが出始めていた頃なのかもしれません。それでも箱根には合わせてきて2区でトップ争いを演じます。
4年時も、勢い在る走りは見られないものの、連続出場したユニバハーフで2位表彰台、出雲と全日本も過去好走区間で何とか粘っていました。ただ、12月に入り、”ヌケヌケ病”が悪化。エース区間回避し繋ぎに回りましたが、5㎞あたりから本当に厳しい走りに…。それでも順位を落とさず区間14位で走り切ったのは、4年生のとしての責任感だけだったと思います。じっくりと症状に向き合って、再起してほしい選手です。
高本真樹④(1万:29分11秒68) 進路:SUBARU | ||||||
学年 | 箱根 | 全日本 | 出雲 | 予選(箱/全) | 関東IC | 他主要大会 |
1年 | 補欠 | 補欠 | 補欠 | 5千 | ||
2年 | 4区9位 | 7区9位 | エントリー | |||
3年 | 補欠 | 補欠 | 2区6位 | ハーフ12位 | ||
4年 | 4区5位 | 補欠 | エントリー |
そしてこの世代で主将を務めたのは高本選手でしたが、調べていて驚きました。なんと三大駅伝すべてエントリーしていました!工藤選手でも1年時の出雲はエントリーしていません。しかも、出走したのが僅か4回というのは、かなり珍しいのでは??なお、1年時の関東ICにも出場しているので、早い段階で主力候補として期待されていました。
ただ、そこからでしたよね。2年時に大学駅伝デビューするも、優勝争いをするチームの中、繋ぎ区間で区間9位と役目を果たせず、ブレイク予感があった3年時の出雲でも2区区間6位でその後は補欠に。4年時も苦戦しました。しかし、最後の箱根に準エース区間の4区。ちょっとびっくりしましたが、区間5位と好走で順位アップ。ようやく期待された走りができ、監督車に頭を下げていたのが印象的でしたね(練習用ユニだったのはご愛敬)。SUBARUで開花へ…。
中西亮貴④(1万:29分03秒27) 進路:トーエネック | ||||||
学年 | 箱根 | 全日本 | 出雲 | 予選(箱/全) | 関東IC | 他主要大会 |
1年 | ||||||
2年 | ||||||
3年 | 補欠 | 5区8位 | 補欠 | |||
4年 | 6区14位 | エントリー |
3年時にトラックで主力とほとんど変わらないスピードを見せ、全日本で大学駅伝デビュー。区間8位と流れを引き継ぐ走りとはなりましたかね。
そのあとはあともう少しで選ばれない状態が続きましたが、箱根直前12月の1万mで29分03秒でメンバーに滑り込むと箱根6区出走。好走といかなかったのが悔しいところでしょうか。トーエネックで持っているスピードが更に出ればいいですね。
紺野凌矢④(1万:29分38秒62) 進路:警視庁 | ||||||
学年 | 箱根 | 全日本 | 出雲 | 予選(箱/全) | 関東IC | 他主要大会 |
1年 | ||||||
2年 | 補欠 | 補欠 | ||||
3年 | 補欠 | 3区12位 | ||||
4年 | 補欠 |
駅伝で何度か補欠に名前が入りましたが、出走は3年時の全日本一度のみ。ここでは区間12位と流れを切ってしまいましたかね…。あとは2年時の箱根で5区エントリー(当日変更)で山登り候補とずっと言われ続けていましたが、出走はならず。大八木監督が配置を間違えた…というのは彼のことかともいわれましたがはてはて…。NY駅伝に執念を見せる警視庁で力になってほしい
あ
藤木悠太④(1万m:29分11秒55) 進路:トヨタ紡織 | ||||||
学年 | 箱根 | 全日本 | 出雲 | 予選(箱/全) | 関東IC | 他主要大会 |
1年 | ||||||
2年 | ||||||
3年 | エントリー | エントリー | 5千10位 | |||
4年 | ハーフ |
3年生に関東IC5千に出場。ここで10位の成績を残してファンを驚かせましたよね。その勢いで出雲・全日本でエントリーするも出走ならず。ここで掴めなかったのが痛かったのかなぁ。4年時12月の日体大1万mで29分11秒のベストを出すも16人に入れませんでした。トヨタ紡織で駅伝出場を果たしたい。
その他
川戸拓海④…1万29分14秒97
板橋賢吾④…1万29分30秒84
昆 充④…half64分40秒
でした。川戸選手は3年時の秋、板橋選手は4年時の春に勢いがありましたが、エントリーまではいきませんでした。
新チームの戦力分析
下 史典③28分56秒24≪18:箱3区9位、17:全4区7位、出2区3位、箱3区8位、16:全4区4位、出4区2位、15:全5区8位≫
佐々木聖和②29分02秒63
中村大成②29分12秒72
白頭徹也③29分19秒62≪18:箱8区13位≫
小原拓未①29分27秒32≪17:出5区7位≫
片西 景③29分30秒73≪18:箱1区3位、17:全1区2位、出6区7位、箱9区4位、16:全6区6位≫
若林大輝①29分48秒21
加藤 淳①29分48秒87≪17:全5区7位、出1区13位≫
中村大聖②29分53秒08≪17:全7区5位≫
伊東颯太①30分16秒23
在校生1万m上位10人平均:21位29分31秒5
伊勢翔吾③half63分10秒≪18:箱10区4位、17:箱7区12位、16:全7区6位≫
山下一貴②half63分13秒≪18:箱2区13位、17:全8区7位≫
堀合大輔③half63分32秒≪18:箱9区2位、17:全6区1位、出4区5位、箱10区6位≫
神戸駿介①half64分43秒
小島海斗①half65分08秒
大坪桂一郎②half65分55秒≪18:箱5区16位≫
物江雄利③5千13分54秒38≪17:全3区6位、箱6区18位≫
【新入生】
花崎悠紀14分28秒88≪18:全国5区28位、17:IH競歩出場≫
大西峻平14分30秒64≪16:高7区38位≫
久綱一輝14分33秒53≪18:全国4区22位≫
井内拓慎14分36秒55
佃 康平14分39秒66≪17:高3区17位≫
新入生上位5人平均:15位14分33秒8
伊藤聡汰14分44秒89≪17:高7区8位≫
【今から考える大学駅伝オーダー】
全日本:下-片西-物江-山下-加藤-小原-伊勢-堀合
箱根:伊勢-片西-下-堀合-山下 物江-神戸-小原-中村大聖-白頭
箱根は苦しい駅伝でしたね。さすがまとめてきた選手もいましたが、山を含め5区間で区間二けたを出してしまってはシード権取れなくてもおかしくはないですよね…。そんな中、1年で復帰を目指す駒大ですが、4年生に強さがついているランナーが多いのが魅力ですね。
片西選手は丸亀ハーフ61分台で立派にエースと言っていい成績、終盤の9区10区で威力を発揮した堀合・伊勢選手も他校の主力とやりあえそう。これにスピードが魅力の下・物江選手が加わってくれば、箱根予選の中ではかなり強いでしょうし、シードを持っている全日本や箱根本戦での戦いは楽しみになってきます。
新3年生でも急成長してきた山下選手に全日本でしっかり走った中村大聖選手、佐々木選手もロード対応してきていますね。新2年は駅伝デビューしている加藤・小原選手が足踏みしている間に、神戸・伊東選手らが長距離ロードに対応しつつあります。駒としては10人以上揃っています。
しっかり突破して本選戦いたいですね。そのために、突破してからの話になりますが、山も少しは考えたいところ。特に6区がここ数年うまく言っていないのが気がかりだったり…。とにかく、スカウトが影響を受け始めています。競歩もしながらの全国駅伝で戦った花崎選手が少し気にりますが、あとは戦力になるのに時間がかかると思います。まずは今いるメンバーでしっかり上位戦線に戻るのが大事になりそうです。
コメント
そういえば工藤選手ってルーキーの頃と比べると体格が変わってしまった気がします。もうちょっとガッチリして軸もしっかりしてたと感じたんですが、3年生以降走りがガタガタになる事が増えてしまいましたね。
1つ上の世代の時にも言った育成方針が定まらず選手が伸び悩んでしまった選手の典型例が工藤選手かと思います。ここで語ると長くなるかもしれませんので省略しますが、今の駒澤のやり方を続けていると数年後予選会を突破できなくなるかもしれません。
>りっくさん
ガタガタになってしまったのが、体格が変わったからなのか、トレーニングなのか、それかヌケヌケ病なのか…チーム全体でもがいているのでしょうが、少し周囲を見過ぎなのでしょうか…。
もう大学はそろそろコーチも含めて総入れ替えの時期に来ているんじゃないでしょうかね。
補強や強化を精一杯行いながら10年間1度も箱根で勝ててない、そろそろ上層部からも不満が爆発して監督解任の声が上がってきそうです。
今回のスカウトから見ても、強豪校からも将来性がないと見限られてきている感じがあります。
実際、ここ数年を見ても大成しているといえる選手は別格だった村山謙太、中村匠吾を除けば大塚選手と箱根経験すらない猪浦選手のみといえる状況にあり、大八木監督は陸上継続の就職先の面倒見が良すぎる故にかえって腑抜けてしまっているというか。
次はたぶん増枠となるので出場は問題ないと思われますが、シード権は厳しいでしょうね。
正直、新興校である創価や東京国際などの勢いは凄まじいものがあるので、明治や日大ともども今の状況が続けばこの3校はかなり危ないと言えるでしょう。
>m78さん
大八木監督ご自身は、後任を考えられて、今のコーチを入れられているとは思うのですが、結果が伴ってこないのは気になりますね…。
強い主力はいるのですが、もう一つうまく生かしきれない育成やオーダー編成になってしまっているのか…。まだ戦える選手が複数いるうちに何とか立て直したいところです。
最近の駒澤の選手は他大学を意識しすぎて、指導者に対して疑心暗鬼になっていないでしょうか。20年以上前どん底だった駒大陸上部を立て直した実績があるので、周りに惑わされず、駒澤らしさを出せれば復活はできると思います。実際に片西君や堀合君・伊勢君など、伸びている選手はいるので、練習方法自体は間違えてはいないんじゃないかな。
まあ、大八木さんが箱根駅伝を目指す某大学の依頼で大学側からその大学に出向指令を受けているなんて話も聞きますので、少し動揺している可能性はありますがね。
大切なのは古い考えだから、自分に合ってなさそうだからダメなのではなく、「自分に合った練習で自分自身を磨き、とりあえずやってみること」です。やってみてダメだったらまた練習を変えていけばいいし、伸びたらその練習を継続すること。選手と指導者が信頼し合い、結果を出すにはどうすればいいか考え、実行していかないと結果は出てきません。
大八木監督はそれぞれの選手に合った練習を考えていると聞くので、この点は問題ないですかね?
素人が出しゃばった意見をしてしまい申し訳ありません。
>ユーポンさん
ハーフマラソンを中心に伸びてきている選手がいるのは確かですね。駒大と言えばロードの粘り強さが売りでしたが、少し脆さが出てきているのかなぁ。90回大会付近はエース力で持ってきていましたが、今は本当に全体の力が試されるチーム編成になってきています。秋にまで何とかしたたかさを身に着けてほしいところです。
今年の4年生がルーキーの時は高本選手と川戸選手が中心選手になると考えていました。特に川戸選手は高校時代の実績もあっただけに、主要駅伝を一度も走れなかったのは、本人だけでなく駒澤大学にとっても影響は小さくなかったと思います(そのかわり工藤選手の大覚醒は強烈なインパクトはありましたが)。
箱根本戦では下、片西、伊勢、堀合選手ら4年生が中心となって戦うことになると思いますが、もし来年もシード落ちした場合、次回は本当に怖いです。ポイントは今年箱根を一人も走れなかった新2年生から誰が抜け出すか。いい選手は揃っているだけに、大八木監督、藤田コーチの腕の見せ所だと思います。
工藤選手のインパクト凄かったですね。最初から最後まで魂のエースだなぁと感じました。
新チームの中心になるべき選手たちですが下選手に凄くもどかしさを感じます。正直下選手の1区を試してみて欲しいです。自分は下選手は1区が天職な気がするので。エースが片西選手で脇を固める堀合選手や伊勢選手は安心してみれる選手達なので、下選手が一本立ちすれば凄く大きいと思います。