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【東海大学】2018-2019大学駅伝シーズンの展望~日本トップレベルのスピードを求めて

続いて、10年ぶりの出雲V、スピード重視のトレーニングと厚い選手層で長距離も自信をつけ、いよいよ箱根にも対応…

東海大学

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卒業生特集

 川端千都④(1万m:28分32秒94) 進路:コニカミノルタ
学年 箱根 全日本  出雲  予選(箱/全)  関東IC  他主要大会 
1年 2区7位 2区8位   15位/4組9位 5千   
2年 7区12位 1区10位 1区5位   5千11位,1万8位  
3年 9区5位  2区13位 4区6位   5千,1万14位  
4年 10区16位 8区3位 エントリー  /補欠  1万11位   

1年時から一気にチームのエースに駆け上ったのは川端選手ですね。入学直後の関東IC5千で抜擢されると、全日本予選は4組・箱根予選はチーム2番手で走り切ります。更に箱根駅伝は華の2区に登場し68分台!チームを流れに乗せ、4年ぶりのシード権獲得に貢献します。

そのまま他校のエースと渡り合う存在になるかと思いきや、2年時の箱根前に髄膜炎にかかかったと、やや精彩を欠く走りが多くなってしまいます。駅伝シーズンも苦しみますが、走り込みを重ね9区で復活。シード権獲得がかかる中、粘りの走りを見せます。

4年生になってからは、チームにスピードランナーが多い中、長距離タイプの選手として貴重な存在になります。距離の短い出雲は控えに回りますが、全日本で満を持してアンカーへ。トップでタスキをもらいますが、他校のエースに交わされ悔しい走りに…。箱根でのリベンジが期待されましたが、大会前の故障で本調子とはいきませんでした。リベンジは実業団に持ち越しになりました。

 春日千速④(1万m:29分05秒39) 進路:ヤクルト
学年 箱根 全日本 出雲 予選(箱/全) 関東IC 他主要大会
1年 8区5位 補欠    102位    
2年 2区15位 4区10位 3区6位   ハーフ13位   
3年 8区5位           
4年 4区12位       ハーフ7位   

長い距離でじわじわと伸びてきたのは春日選手でしたね。1年時の箱根で大学駅伝デビュー、スタミナ区間の8区で区間5位の好成績を残し、そこからブレイクします。2年時は三大駅伝フル出場し、全てエース区間で出走。さすがに箱根2区は区間15位の成績でしたが、将来のエース候補として期待されました。

ただ、上級生になってからはちょっと故障も多かったですかね。出雲と全日本はエントリーも入りませんでした。そんな中、ポイントで長い距離はまとめてきて、3年時の箱根はシードラインを懸命に追い、4年時関東ICハーフで7位入賞しています。箱根は4区で出走したものの、予定だった山登りは走れませんでした。長い距離のポテンシャルを実業団で発揮してほしいですね。

 國行麗生④(1万m:28分43秒71) 進路:大塚製薬
学年 箱根 全日本  出雲  予選(箱/全)  関東IC  他主要大会 
1年            
2年 6区11位 7区6位 補欠       
3年 3区17位 6区2位   3障   
4年 7区10位 6区2位 補欠 /補欠 1万14位   

2年時になってトラックの記録を一気に縮めてきてメンバー入りしましたね。全日本駅伝で初登場し、7区区間6位でしっかりとアンカーに繋げ、シード権確保に貢献します。箱根は山下りで踏ん張っています。3年時の全日本はチームに体調不良者が続出する中、6区区間2位の気を吐きます。その活躍もあってか、往路4人1年生起用の中、一人上級生で3区起用されます。ただ、もらった位置が悪かったからうまくはいきませんでしたね…。

最上級生となって関東ICで1万m出場するなど徐々に長い距離も安定感が出てきました。2年連続となった6区では、絶対にトップに立たないといけないプレッシャーのかかる場面でしっかり仕事をします。箱根では前を追い上げる走りを期待されますが足踏み。気づけば箱根は3回走り区間二けた…彼ももってるポテンシャルを更に出していってほしいですね!

その他、
小林和弥④…4年時関東IC3障決勝進出(12位) 進路:NTT東京
阿部啓明④…2年時箱根エントリー
島田良吾④…4年時ハーフ63分56秒
垂水 隆④…ハーフ64分09秒
小野稔彦④…1万29分37秒83
関原稔記④…1万29分38秒85

でしたね。3障で自分の特性を見出した小林選手や、16人には入れなかったものの、11月のハーフで63分台を出して分厚い選手層の中、最後まであきらめなあった島田選手も印象に残っています。

新チーム戦力分析

【在校生1万mチームトップ10】
鬼塚翔太②28分17秒5218:箱3区3位、17:全1区9位、出4区1位、箱1区2位、16:全1区10位、出1区2位≫
關 颯人②28分23秒37≪17:全4区6位、出6区1位、箱2区13位、16:出3区1位≫
三上嵩斗③28分32秒24≪18:箱1区7位、17:全7区2位、出5区1位、16:出5区2位≫
小松陽平②28分35秒63
塩澤稀夕①28分36秒15≪17:全2区≫
湊谷春紀③28分41秒77≪18:箱9区5位、17:全5区2位、16:出6区5位、箱1区16位、15:全3区3位、出2区5位≫
松尾淳之介②28分50秒94≪18:箱5区12位、17:出3区4位、箱4区12位≫
高田凜太郎②28分57秒91
羽生拓矢②29分03秒72
郡司陽大②29分05秒28
在校生上位10人平均:1位28分42秒4

【その他有力選手】
湯澤 舜③29分13秒44
中島怜利②29分15秒38≪18:箱6区2位、17:箱6区8位≫
西川雄一朗②29分18秒91≪18:関東IC5千8位≫
名取燎太①29分26秒60
西田壮志①half63分36秒
阪口竜平②5千13分41秒09≪17:出1区1位≫
館澤亨次②5千13分48秒89≪18:箱8区2位、17:全3区1位、出2区2位、箱5区13位、16:全3区1位、出2区2位≫

【新入生】
本間敬大13分58秒42≪18:全4区1位、17:高4区1位≫
田中康靖14分05秒22≪18:全1区7位、17:高1区9位、国体5千13位≫
大谷 陽14分23秒34≪18:全1区38位、17:高3区18位≫
市村朋樹14分24秒60≪17:高3区12位≫
長田駿佑14分35秒14
新入生上位5人平均:4位14分17秒3

中嶋貴哉14分35秒49≪18:全5区44位≫
守田彗登14分35秒66≪17:高4区41位≫

【今から考える大学駅伝オーダー】
出雲:阪口-館澤-鬼塚-塩澤-三上-關
全日本:阪口-館澤-關-鬼塚-塩澤-三上-湊谷-松尾
箱根:關-阪口-鬼塚-松尾-西田 中島-塩澤-館澤-湊谷-三上

ついに出雲を制覇、全日本も力のある所見せつけました。箱根はややスタミナ面の不安もありつつも、3位争いができるところまあでは伸ばしました。実力ある2年生が、3年生になり更に本格化してくるでしょう。

まずはトラックシーズンは楽しみばかりですね。鬼塚、關、阪口、舘澤選手が冬シーズンもアメリカでスピード練習の武者修行をしています。日本選手権でしっかり勝負するのを念頭に置いているようですが、果たしてどうなるか?舘澤選手は1500mで日本記録を狙えるくらい状態がよさそうです。他にも塩澤・湊谷・西川選手あたりも気になります。ルーキーもメンバー争い激しいでしょうが、本間・田中選手あたりがまずしっかりタイムを短縮したいところです。

駅伝は出雲駅伝はやはり優勝候補、全日本も6区まですべて10㎞超えになったのは東海大には朗報では?トラックの延長戦で走れる区間が前半に固まっています。箱根はまだ分かりませんが、箱根専門の選手を育ててもよさそうな感じがしますね。学生ハーフで西田選手が大きな成長を見せましたが、他にも松尾・三上・中島・湯澤・羽生・名取選手ら…たくさんいすぎて10人を超えて16人軽くあふれてしまいそうですが、20㎞なら戦えるという選手を作れれば、充分に3冠は見えてきます。

コメント

  1. m78 より:

    確か小林選手の行くNTT東京は上武大学OBでかつて6区を走った合田選手のいるチームでしたね。
    この選手は大学時代箱根で6区2度とも苦しい結果でしたが1人で地道な練習を積んで大きく伸びたので、彼もそれに続ければ。
    川端選手は1年次の2区の走りは伊達、村澤の再来かと思われたんですけどねぇ・・・でもそれ以降思いのほか伸び悩んでしまった。
    彼はコニカミノルタに進みますが、同じく怪我が続いてもう絶望的かと思われた法政OBの西池選手が復活を遂げた例もあるので、復活に期待。

  2. たけぽっぽ より:

    川端、春日選手ともに東海が苦しい時代に入学して、ケガもありながら復活への礎を築いたいい選手でした。まずはケガを完治させて次はニューイヤーでの活躍を期待します。あともう一人、西川主務も影の主役として4年間お疲れさまでした!。

    新年度については駅伝以上にまずは関東インカレ、日本選手権や大規模の記録会を楽しみにしたいです。特に舘澤、木村選手には学生では村山紘太選手以来の1500で3分40秒切りを期待します。
    箱根については手数が多いだけに難しい部分もありますが、關ー阪口?ー塩澤ー鬼塚ー西田、中島ー三上ー舘澤ー湊谷ー松尾と現時点では考えています。鬼塚選手はクロカンの強さを考えると4区の方がタイムを稼げるかなと。復路については十分優勝も狙えるメンバーかなと(特に6~8区は優勝候補以上?)。それにしてもあと小松、木村、湯澤、高田選手などまだ有力選手がスタンバイしていることを考えると脅威ですが、メンバー配置も意外と難しいポイントかもしれません。

  3. 袖野諒平 より:

    西田選手と、塩澤選手は新シーズン伸びて来そうですね。そして今シーズン東海大黄金世代の真価が試されると思います。特に關選手や羽生選手ら期待にまだ十分に三大駅伝で答えられてない選手たちの奮起が求められるシーズンになりそう。