参照:http://www.fukuoka-marathon.com/
福岡国際マラソンで大迫選手が日本歴代5位のタイムをマークしたので急遽記事を上げます!
「初マラソンの自分をはるか後ろに置き去りにしたい。」日本を驚かせた2時間10分28秒の記録も彼には一つの通過点。大迫傑、いよいよ福岡へ。#厚さは速さだ きみの常識をうちやぶれ。ナイキズームシリーズhttps://t.co/6T4gDXuZoP pic.twitter.com/WwT5KFXtZl
— Nike Running (@nikerun_jp) 2017年12月2日
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第62回福岡国際マラソン2017
レース展開
気温13度、湿度59%とやや気温はありますが、湿度が低く走りやすいと思われるコンディション
1㎞3分。時折3分を切るペースなどペースが乱れる中、川内・設楽選手が中間点前に脱落するサバイバルレースに。
中間点過ぎ、神野・佐々木・園田選手が遅れる意外な展開。先頭集団は9人で日本人でついているのは大迫・佐藤・深津・竹ノ内選手4人。
それが29㎞地点でばらけて、先頭集団は5人うち日本人は大迫選手のみに!
目がしっかりしてる。
大迫行ける。#福岡国際マラソン pic.twitter.com/rh1wo5EsuM— EKIDEN News (@EKIDEN_News) 2017年12月3日
ペースメーカーが外れ、カロキ選手がスパート、モーエン選手が反応し1㎞2分55秒ペースへ。大迫選手は3位争いで1㎞3分ペースを堅持。
トップは35㎞を過ぎて、モーエン選手がスパート。カロキ選手は2位離れます。39㎞地点大迫選手とキプロティクの2人にとらえられ後ろへ。大迫選手は2位争い!キプロティク選手は12年ロンドン五輪と13年世界選手権の金メダリストと堂々と渡り合う!
39.3㎞地点キプロティク選手がスパート、大迫選手はじりじりと離されるもフォームは崩れない。1㎞3分04秒程で踏ん張ります。
日本人2位争いは竹ノ内選手を上門選手が追い上げて浮上!MGC出場権の2時間11分以内は維持する。
トップのモーエン選手は1㎞2分55秒ペースをキープしたままゴール!2時間5分48秒の欧州新記録でゴール!素晴らしいレースでした。
注目の大迫選手はさすがに最後はペースを上げきれなかったものの、3位でフィニッシュ。2時間7分19秒は日本歴代5位相当の記録!東京オリンピックに向け、とても大きな収穫となりました。
大迫傑 3位 2:07:19
日本歴代5位 おめでとう \(^o^)/#福岡国際マラソン pic.twitter.com/OU3oMCbyZu— EKIDEN News (@EKIDEN_News) 2017年12月3日
結果
2位キプロティク(ウガンダ)2時間7分10秒
3位大迫 傑(オレゴンP)2時間7分19秒 日本歴代5位!&MGC出場権獲得
4位カロキ(DeNA)2時間8分44秒
5位メセル2時間9分27秒
6位上門大祐(大塚製薬)2時間9分26秒 MGC出場権獲得
7位竹ノ内佳樹(NTT西日本)2時間10分01秒 MGC出場権獲得
———–
9位川内優輝2時間10分53秒
10位深津卓也(旭化成)2時間12分04秒
11位園田 隼(黒崎播磨)2時間12分04秒
12位佐々木悟(旭化成)2時間12分40秒
13位神野大地(コニカミノルタ)2時間12分50秒
設楽啓太(日立物流)2時間28分28秒
佐藤悠基(日清食品)DNF
大迫傑 5kmごとラップ
14′59 15′01 14′58 15′04
15′02 15′03 14′56 15′18前半 1:03:19
後半 1:04:002時間07分19秒 日本歴代5位#福岡国際マラソン
(30kmまでは先頭集団のラップ)— EKIDEN News (@EKIDEN_News) 2017年12月3日
モーエン選手2時間5分台の欧州記録!大迫選手は2時間7分19秒と結果残す!
いやー、見応えあるレースでしたね。気象条件はまずまずも、ペースメーカーが乱れて1㎞3分を切ったりする中、モーエン・カロキ選手によるハイレベルなレースに大迫選手が完全と対抗するレースでした!
32㎞付近でさすがに大迫選手は離されましたが、バネのある走り(前足着地走法)でロンドン五輪金メダリストのキプロティク選手と1㎞3分ペースを堅持。この時点で2時間6分台半ばが期待できるペースで走り続けていました。
35㎞を過ぎてモーエン選手が単独トップに。39㎞付近でカロキ選手が急失速で大迫選手が2位争いへ!ただ、キプロティク選手がここからスパート。再び3位になりました。
そのままモーエン選手は1㎞2分55秒ペースで2時間5分台!なんと欧州記録をこの日本の地で出すというとても嬉しいニュース。大迫選手は2度目のマラソンで一気にベストを3分更新して2時間7分19秒の日本歴代5位!
福岡マラソン、自己ベストで3位入賞する事が出来ました。
応援ありがとうございました! pic.twitter.com/EIGiDPIOEV— suguru osako (@sugurusako) 2017年12月3日
いやはや、最後まで大きくフォームが崩れることなく走り切れるのは凄い!!これはMGCレースの間、どこかで日本記録を狙っていってほしいですね!
3位までMGC出場権獲得は伏兵の上門・竹ノ内!川内選手はさすが
日本人2位争いはちょっとびっくり。竹ノ内選手が29㎞付近まで食らいつくと、そのまましばらく日本人2位をキープ。3位争いは佐藤・深津選手の実力者。折り返しで佐藤選手が一時単独3番手に浮上しかけていましたが…
35km過ぎの映像では2番手竹ノ内選手の後ろは上門選手が映り込み、はるか後方で脚を止める佐藤選手の姿が。。。今回もマラソンに対応しきれない無念のレースに。
2番手をキープする竹ノ内選手をじりじりと上門選手が追い上げる。そして2番手に浮上!実はハーフのベストを上回るペースで中間点を通過していたのですが、そこからも落ちませんでしたね。
更に日本人4番手に園田・佐々木・神野選手をぶち抜いた川内選手が通過。19㎞付近で先頭から遅れましたが、スタミナ型の川内選手には早かったのでしょうかね。それでもあげてくるところはいつもながらさすがです。
上門選手は2時間9分半ば、竹ノ内選手は2時間10分をちょっと切れませんでしたがMGC出場権を獲得!先頭集団に最後までチャレンジした中よくやりました。ついで川内選手が2時間10分台でまとめてゴール。これからもまだまだ期待。
また、2時間8分台を初マラソンで狙うと話していた神野選手は、11月にアキレス腱を痛めるなどちょっと万全とはいかなかったものの、2時間12分台ではまとめる走りとなりました。またいずれチャレンジしてMGC出場権を獲得してほしいですね!
マラソン日本歴代10傑
2.06.16 高岡寿成
2.06.51 藤田敦史
2.06.57 犬伏孝行
2.07.13 佐藤敦之
2.07.19 大迫傑←New!
2.07.35 児玉泰介
2.07.39 今井正人
2.07.40 谷口浩美
2.07.48 藤原新
2.07.52 油谷繁
2.07.52 国近友昭 https://t.co/ej0XYT07vJ— 熊田大樹 @陸上 (@athletekuma) 2017年12月3日
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大迫、日本歴代5位マークも記録より先頭争いが大事「瀬古さんは目指すべき姿」#マラソン #福岡国際マラソン #marathonhttps://t.co/odm6v88m8g
— スポーツナビ・陸上編集部 (@sn_gorin) 2017年12月4日
大迫傑が東京五輪へ名乗り「自分のやってること間違いない」米国で進化、日本歴代5位(デイリースポーツ) – Yahoo!ニュース https://t.co/1O0TayevZ2 @YahooNewsTopics
— 寺田的陸上競技WEB (@rikujouterada) 2017年12月4日
学生結婚に練習 早大時代の恩師・渡辺監督も認めた大迫の覚悟 #福岡国際マラソン #大迫傑 https://t.co/oe3xLD2Sy4
— スポーツナビ・陸上編集部 (@sn_gorin) 2017年12月4日
大迫傑、東京五輪代表選考会出場権獲得 箱根から米経由で日本歴代5位2時間7分19秒 : スポーツ報知 https://t.co/YfOdqEYnO0
— stg(宗太郎峠) (@soutarou_t) 2017年12月3日
コメント
大迫、強かったですね!
早稲田ファンとしては、久々に胸が高鳴るレースでした。
佐藤悠基はマラソンに対応できないですね…。
>さすらいの巨匠さん
大迫選手、それとオレゴンPの育成にあっぱれです!
佐藤選手は年齢的にそろそろピーク過ぎていきますし、何とか記録を出してほしいですが…
管理人さんご無沙汰です。
大学駅伝を長年見てきて、大迫選手はトラックの強さをロードで発揮できないのでは?と思ってましたが、見事にロードの走りに適応していますね。
同学年では、設楽兄弟が学生時代からロードの適性が評価されていましたしマラソンへも期待されていましたが、現在は明暗が分かれているようですね。
密かに東京オリンピックは、設楽兄弟と服部兄で東洋色に染まるのを期待していたのですが。
>39さん
大学駅伝を見ていて自分も正直そういう印象を持ちましたが、今の日本に大迫選手のようなタイプに長い距離を走らせるノウハウが足りていないのかなという感じも…ただ、大迫選手もかなり地道なトレーニングを根気よくしているのは間違いないと思います。
設楽兄弟は、悠太選手の活躍はともかく、啓太選手がここまで苦しんでしまうとは…。悠太選手にHondaがとてもあっているのかもしれません。
大迫さんすごいですね。レース後にこの記録も通過点の一つというようなコメントをするあたり、まだまだ伸びるんだろうなと思いました。
2位は上門選手。ちょっと戦力が落ちた京都産業大学に朗報ですかね?箱根以外の道からも日本を代表する選手になれることをまざまざと見せてくれました。3位の竹ノ内選手も奮戦。あと2秒でサブテンだっただけに少しもったいなかった感じはしますが・・・
それにして江も川内選手が4位ですか!流石ですが、日本代表から引退しているうえに、調子がそこまで上がっているように思えなかった選手に敗れた他の選手は大丈夫なんでしょうか!?まだまだ不安を感じる日本マラソン界です・・・
>ユーポンさん
大迫選手の冷静さ、自己管理能力がとてもマラソンに活きている感じもしますかね。更に心身ともにマラソン仕様にしていくのだと思います。
上門・竹ノ内選手も驚きましたね。地道なトレーニングを我慢する力がとても強いのだと思います。このあたりはマラソンで大成するのに誰でも必要な能力だと思います。神野選手もこれからですかね。
川内先輩はさすがです。まず、川内選手は安定感ぴか一ですから、まずは彼を超えなければなりませんね。
早稲田大学時代の渡辺監督の判断がこういう結果につながっているということを忘れてはいけないと思います。大迫選手の駅伝よりも個人で力をつけたいという願いを沢山の大学関係者から避難されながらも受け入れてチームから長期間の離脱を可能にした。
瀬古さんだって散々テレビで文句言ってたのを覚えています。
先月の全日本大学駅伝の渡辺監督の20年間優勝のなかった神奈川大学に対する大学のバックアップが素晴らしいという発言はそんなつもりはないでしょうが母校に対する皮肉にも聞こえました。
将来性のある選手を大学駅伝、実業団がどう育てていくのか考えさせられる結果でした。
>パルポさん
そうですね。大学駅伝中心で回る日本の中長距離界ですが、その中で渡辺監督が、大迫選手の渡米を許可したのはとても英断だったと思います。沢山の批判があった中、大学駅伝3冠よりも評価するべき点だと思います。
今の日本で選手と取り込むコンテンツとして、駅伝はとても有用ですが、本当に素質ある選手からするととても窮屈な文化になっていると思います。
大迫選手を称賛する声はもう軽いと思うので全く違う着眼点から。なんかここで語るのも違うとは思いますが…あと起承転結で長くなりそう。
今回注目を浴びたのは走法。今回大迫選手のランニングの着地はフォアフット走法ですが、これは長い距離に繋げようとすると非常に難しい。アフリカ選手は日常生活からフォアフットを意識した生活をしていて、なおかつ骨盤の位置などもあり簡単に習得できます。日本選手も取り入れろよという声もあるとは思いますが、日本人の骨格、骨盤 の影響、また日本製の靴の構造、そして腱や体幹の弱さからどうしてもヒールストライク走法になってしまいます。ちなみに最近になって足全体で着地するミッドフット、フラット走法ともいいますがこのスタイルが増えてきてます。これは扁平足の人が増えた影響もあると推理します。
さて自分は元々ヒールストライクで走ってたんですが、異常なまでの足首周辺の痛さに悩まされてフォームをいじった結果、9月以降に10kmを安定して走れるようになりました。その時にミッドフットに変えました。これで月間200kmを難なくこなせるようになり体への負担も激減しました。学生時代にボートをやっていたこともあり体幹周りの筋力はあったこともすんなりと走れた影響でしょうか。
ただここで注意したい所はミッドフット以降の衝撃の小さい着地をする場合はかなり臀部とハムストリング、体幹の3つの要素が必要になります。青学がコアトレを重点的にやったり東海がウェイトトレーニングを積極的に取り入れていたりするのはこの辺りが影響しているのでしょう。クロスカントリーも体幹を使った走りにつながるところも注目です。
最後にランニングフォームを通して考えたことは、もっと日本がマラソンに対して色々と考えていかないといけないのではと感じました。世界を見るとスピードを競い合う競技です。本当に面白い。そんな自分も来年初マラソンに挑みます。福岡国際を通してマラソン挑戦へのモチベーションが上がってきました。
なんかごちゃごちゃしてしまいました。すみませんでした。
市民ランナーの一人として、とても勉強になりました。
練習方法以外にも、市民ランナーで走るにあたって、モチベーションの維持と練習時間の確保、資金のやりくり、大会スケジュールの組み立て等、様々な弊害にぶち当たっています。
せめて、学生時代の月間250㎞を超えられるようにしたいのですが、朝と夜のわずかな時間に加えて、休日練習だけでは、とても時間の確保が取りづらいという現状。
記録が伸びる方法を知っていても実際に行うのが難しい、市民ランナーの難しさをまじまじと思い知らされる毎日ですが、りっくさんを見習い少しでもモチベーションを挙げられるよう頑張ります。
>りっくさん
フォームの細かな点に関しては、私はまだまだ勉強中ですので、本当にとても参考になります。書いてくださってありがとうございます。
そんな素人な私ですが、大迫選手(というかオレゴンP?)が、身体作りに物凄く重視しているのだろうなというのは想像しました。そしておそらく今の青学・神大・東海大が行っているような身体作りより、更に地道で過酷なことをしていそうだということ…
アフリカ選手のようなフォームで走るのは日本人には無理だから、世界の舞台では後ろから追い上げてどうにか入賞を…そんなことしか思っていなかったのですが、トレーニングやシューズ選び次第では世界と渡り合える可能性があることを大迫選手とオレゴンPは教えてくれたと思います。
基本的には少し長い距離ですが、かけっこですからね。地道なトレーニングですが、りっくさんも頑張って下さいね。