個人的に第94回箱根駅伝で”4強”と思っているチームの戦力分析をしています。
まずは、出雲駅伝は瞬間的に、全日本大学駅伝は前半完全に主導権を握っていた東洋大学です
出雲駅伝成績
区間 | 名前学年 | 区間タイム | 区間順位 | 通過順位 | トップ差 |
1区 | 西山和弥① | 23分40秒 | 区間5位 | 5位 | 24秒差 |
2区 | 相澤 晃② | 16分23秒 | 区間6位 | 5位 | 40秒差 |
3区 | 山本修二③ | 24分29秒 | 区間2位 | 2位 | 3秒差 |
4区 | 吉川洋次① | 18分44秒 | 区間4位 | 3位 | 30秒差 |
5区 | 今西駿介② | 20分25秒 | 区間10位 | 3位 | 1分40秒差 |
6区 | 渡邉奏太② | 31分55秒 | 区間11位 | 5位 | 3分37秒差 |
全日本大学駅伝成績
区間 | 名前学年 | 区間タイム | 区間順位 | 総合順位 | トップとの差 |
1区 | 相澤 晃② | 43分24秒 | 区間賞 | 1位 | |
2区 | 渡邉奏太② | 38分29秒 | 区間2位 | 1位 | |
3区 | 西山和弥① | 27分21秒 | 区間3位 | 1位 | |
4区 | 山本修二③ | 40分11秒 | 区間2位 | 1位 | |
5区 | 中村 駆② | 34分55秒 | 区間5位 | 1位 | |
6区 | 浅井峻雅① | 37分29秒 | 区間16位 | 4位 | 1分11秒差 |
7区 | 小笹 椋③ | 35分32秒 | 区間8位 | 5位 | 2分13秒差 |
8区 | 吉川洋次① | 59分08秒 | 区間4位 | 5位 | 3分40秒差 |
出雲と全日本の走りっぷり
世間的に”3強”と言われる中、”4強”として入れたのは東洋大です。出雲と全日本で優勝争いを沸かせていて、しかも全日本では一時2位以下に1分以上の差をつけて単独トップに立っています。
今回の東洋大は出雲と全日本は4年生があまりエントリーメンバーに入らず、15区間中12区間が2年生以下が走っています。上級生は3-ス山本選手が大車輪の活躍ですが、現状では全体的に出遅れています。
そんな中、全日本1区では相澤選手がラストスパートの力をしっかり発揮し区間賞を獲得、更に出雲6区で熱中症で失速しながらも2区抜擢された渡邊選手が駒大などの主力チームを大きく引き離す快走!これはちょっと予想付かなかったですね~。
3区西山選手も出雲に引き続き、しっかりまとめて4区エース山本選手へ。初の区間賞はあと一歩で逃しましたが、高いレベルの走りを披露でトップで逃げていきます。非常にいい駅伝となりました。
5区で追いつかれ、6区からコマ不足となり先頭争いからは脱落しますが、8区で再び収穫。まさかのアンカー起用となった1年吉川選手が59分前半で、日本人大学1年生記録で走り切り、戦力の目途が立ちました!下級生主体でこれだけ戦えたことがかつてあったでしょうか??
箱根駅伝優勝に向けての課題
①4年生復帰が前提条件
とはいえ、下級生主体のチームが箱根駅伝で活躍するのは容易ではありません。20㎞超の距離の強さという面では全日本だけでは良くも悪くも分からないところです。吉川選手の好走も流れと気象条件の良さも左右するところはあるでしょう。
そのせいもあってか、現状では選手層は薄いです。8区間でギリギリ、いや20㎞だと他の強豪校に比べるともっと不安要素も出てくるかなと思います。
②山は誰になるのか
山はどこも難しいところですが、東洋大はどうしますかね…。5区は卒業、6区は堀選手がいますが緊急抜擢だったはずなので、そんなに可能性は高くはないですかね…。
ちなみに前回は全日本5区出走の中村選手が6区に入っていましたので、ひとまず彼なのだろうか。1万29分台中盤は何度も出している選手なので比較的安定してくれそうです。
5区は主力以外で考えると全く読めないですかね。理想的には登りの適性があると言われるエースの山本選手5区ですが…そうなるとそこまでにどう繋ぐかというのが大事になりそうです。
勝てるオーダーを考える~5区山本選手にできないか
中村 駆②-小笹 椋③-竹下和輝④-吉川洋次①-野村峻哉④
ひとまず5区山本選手としてオーダーを組んでみました。山本選手が5区なら、2区は自動的に相澤選手でしょうか。スピードタイプですが、ハーフの距離に怖さはないと思います。そして1区は1500mのスピードがある堀選手が復帰してもらえればいいと思います。絶好調時だった2年生の時も候補にあがっていましたからね。
あとは全日本で中々のスピード見せた渡邉選手を3区にして、1年生西山選手をあえて4区へ。スタミナ面はまだ分かりませんがアップダウンが苦手ではないと思います。。5区山本選手で往路優勝するまでいきたい。
あとは7区に2年連続小笹選手、経験のある区間で上位にいってほしい。そしてジョーカー的に吉川選手を9区へ。ある程度でまとめてくれるでしょう。空いている8区10区は竹下・野村・小早川選手らが復帰してくれるかどうか。そうなれば、総合優勝への道も開けてくるかもしれません。
どうでしょうか。まだ2か月ある中、いろいろ書きすぎですが、箱根ファンだけでも盛り上がっていければと思って書きました。
他、3位争いあたりへのダークホースになりうる大学も少しずつ書きつつ、何とか時間を取って別の企画を進めていければと思っています。
コメント
管理人さんと同じく、5区は山本選手かなと私も考えます。設楽選手を5区に配置して優勝した時に2区に服部勇馬選手を起用していたイメージを合わせてみました。優勝候補とされる大学の中では唯一確実に5区で差をつけることができる存在は脅威だと思います。今の相澤選手なら、服部選手の時ほどタイムは稼げないけど、68分後半なら十分可能な走力を備えていると見ています。
私が考えるオーダーは西山ー相澤ー堀ー渡邉奏ー山本、小室ー小笹ー吉川ー野村ー竹下です。本来なら定番で昨年8区で好走した竹下選手を5区に置きたいところですが、復路はタイムを大きく稼ぐよりも確実に繋いでいく戦いになりそうなため、往路で勝負の大部分を決めたいところです。
総論としては、優勝にはちょっと難しいけど優勝候補?(青山学院、東洋、神奈川、東海)のなかでは、最も3位以内が確実な大学だと確信しています。その中で酒井監督がどこで勝負を仕掛けてくるのか楽しみにしながら箱根まで見守りたいです。
>たけぽっぽさん
相澤選手はハーフの経験が豊富ですし、69分切りなら充分狙えますよね。山本選手が71分台を出せるくらいなら、そうする配置もありと思います。
下級生が主役のチームの中で、酒井監督の箱根駅伝への執念が見どころですよね。
西山-相澤-渡邊-吉川-山本
中村-小笹-竹下-野村-小早川
と予想します。
往路は勢いのある下級生を中心に、復路は経験のある上級生を中心に配置してみました。
自分も5区は山本選手かなと考えました。5区でアドバンテージを取りつつ、2区も相澤選手なら上位で耐えられるかなと考えました。
スピードのある西山、渡邊選手が1区、3区を務めると考え、その内1区経験のある西山選手を1区にしました。
4区は全日本8区好走の吉川選手で!全日本は単独走での好走だったため復路も考えましたが、山本選手を山に回すと準エース区間を走れそうな往路型の選手が他に思い浮かばないので4区に。吉川選手を往路の主要区間でも見てみたいですし。
6区は読めなかったのでとりあえず管理人さんと同じ予想で。
7区以降は経験のある上級生に任せたいです。
下級生中心の往路は前回の東海大みたいになる恐れもありますが、東洋大はあまりブレーキが起きる気がしないんですよねー!往路優勝狙えると思います。
野村、竹下、小早川選手等の4年生がしっかり箱根に合わせられれば総合優勝も見えてくると思います!
>スノウさん
そうですね。復路は何とか上級生がしっかり走れる状態になってほしいですね。でないとさすがに厳しい戦いに…(汗)
小江戸川越ハーフで復帰するみたいですし、そこからうまくあげていければ、下級生でもしっかり20㎞を走らせる育成力がある東洋大ですので、総合優勝を狙えますね。
渡邊→相澤→西山→山本→吉川
堀→小笹→竹下→野村→小早川と予想します。
渡邊は2区の後半で見せたスパートを1区で見せてほしいです。なんとか相澤が69分切りで耐えてこの予想の3、4区で一気に首位に立って5区意外なところの吉川が登れたらいいなと思います。8区はいつも60分切りも少ないのであのタイムで走れるなら山も走ってくれないかなと思います。復路は去年と同じメンバーで行きます。4年生は駅伝走ってないので不安ですが必ずや走ってくれると思います。
去年も結構順位落ちると言われながら2位でしたのですごい期待してます。
>コバさん
相澤・渡邊選手のラストスパートはびっくりするものがありましたね。渡邉選手がいつもあの走りができるようになれば1区でといても面白そうです。それにしても吉川選手の配置予想がみんな割れているので、コメント読んでて面白いです。
吉川選手の9区予想、自分も全く同じことを考えてました。ジョーカー的役目ももちろん全日本のアンカーで前を追いかけて突っ込むことをせずに淡々と前を追いかけていった走りは9区を任せたいですよね。というか区間賞も取れそうだと思ってます。あとは服部勇馬選手のルートに乗ってほしいですね。
あとは西山選手はスターターをやるより突っ込んでも平気な区間を走らせるのがベストかとは思ってます。下りを上手く走れるなと全日本で感じたので3区が適任かとは思います。相澤選手は今年の初めからずっとスターター予想しているのでぶらしません。
ただ山本修二選手の起用区間は最後まで悩んだ方が良いとは思います。自分は2区が良いとは思ってますが、最善の策を見つけてほしいです。
ちなみに上尾ハーフは記憶が正しければ竹下選手の名前が無かったので箱根は厳しいのかなと思ってます。
>りっくさん
吉川選手は、条件に恵まれていたとはいえ、8区1年生日本人ランナー最高タイムだそうですからね。
山本選手は王道なら2区なのですが、どうしますかね。全日本で活躍したメンバーで1区から4区をやりくりできるなら、面白いのですが。やはり1区や2区の面が辛くなってきます。
竹下選手はひとまず小江戸川越ハーフには出場するっぽいので、そこでどうなるか…。
1区相澤、2区吉川、3区西山、4区渡邉、5区山本
6区今西、7区中村、8区浅井、9区小笹、10区小早川
謎が多い・・・ちょっとひねりました。最長区間を任され、快走した吉川選手を2区に配置。スピードのある西山選手を3区、1区は全日本1区区間賞の相澤選手を突っ込みました。これで山本選手を5区に配置できるかな?4区は準エース区間なので力のある選手を投入。
9区は小笹選手。箱根に3度出場して駅伝主将の彼を復路のエース区間に投入。7区は詰められたものの区間順位は良かった中村選手。6区は出雲を走った今西選手。スピードを生かせられれば・・・8区の浅井選手はちょっと悩みましたが、駅伝の登竜門とみたいな感じになっているこの区間で見てみたい。10区は全日本にエントリーされた唯一の4年生小早川選手。昨年もこの区間を走っているので、よほどのことがない限り失速はしない、と思いました。
ただ、山本選手の2区も見てみたい感はあるんですよね。その場合の予想は、
1区相澤、2区山本、3区西山、4区渡邉、5区竹下、
6区今西、7区小笹、8区中村、9区吉川、10区小早川
山を4年生に託します。前回8区で好走した竹下選手。ただ、8区と5区では上りの格が違うのでどうなるか・・・このオーダーは服部勇馬選手の1年時みたいですね・・・出雲は違いますが。完全に前半オーダーですが、9区に大砲がいると考えれば面白いです。小笹選手を全開と同じ区間に配置できるというメリットもありますね。
予想では4年生は大幅に削りましたが、これからの展開で予想は大きく変わるかもしれません。今年の東洋は例年以上に謎だらけです。
昨年一年生でエントリーしといて今期殆ど情報が無い中尾選手が自分としては気になります。もしエントリーしたら山が最有力が最有力になると思いますし、自分は山は中尾選手かなと思ってるんですが…。皆さんからも一言も出てないので、中尾選手抜きでやります。
往路 相澤→山本→渡邉→西山→吉川
復路 中村駆→堀→竹下→野村→小笹
完全なる先行逃げ切り型のオーダーです。1区には全日本1区区間賞の相澤をスターターに固定。2区は酒井監督が「勝負できる2区にする」と言ってた気がするので山本選手。3区には渡邉選手。出雲で脱水症状起こすなど高温に不安があるので本当は4区に起用したいですが3区にしました。4区西山選手はアップダウンを苦にするタイプじゃ無いと思ったのでここに。5区は吉川選手。フォーム腕の振りが登り向きだと思いますし、8区でも度会橋までのタイムは(山下選手が良かったのもあるけど)駒沢の山下選手よりも良くなかったのに山で駒沢、青学と20秒弱詰めてるので登りが上手いのかなと思います。
6区は去年も候補だった中村選手に。7区堀選手は2年前の全日本から単独走も得意そうなのでここを任せます。8区9区は、去年も好走した2人をそのまま当てます。竹下選手も川越ハーフに出場予定なので大丈夫かと。
そして10区に次期キャプテン(?)の小笹選手。正直もうちょっと突き抜けて欲しいですが…。
間違えました、山じゃなくて度会橋以降の登りの多いコースですね。
渡邊、山本、西山、相澤、小早川
掘、小笹、中村、吉川、野村
従来にない下級生主体のチーム編成になります。出雲、全日本で活躍した西山と吉川、全日本区間賞の相澤を主要区間に配置して往路勝負です。復路は経験値高い3、4年主体のチーム編成でいきますが、9区に吉川を配置して、来年以降に向けて経験を積ませたいと思います。
4年生復帰で、中村駆の上尾の故障が少ないものとして。
1区:高速化しても対応できるし、全日本の走りからスパート対応もできそうな相澤。
2区:大学長距離界のエースに勝負を挑むのは山本。12区は修二と晃の青春アミーゴ。
3区:下り基調なら復活した主将野村が背中を見せる。
4区:難コースでもクロカンで鍛えた脚は健在。渡邉。
5区:エントリー定方から変更で、蔵王坊平の走りも山本に次ぐ黄金ルーキー西山を。
6区:エントリーは3年中村拳から当日変更、前回リベンジに燃える堀副将。
7区:全日本のリベンジは、比較的走りやすいとされるここ7区で浅井。
8区:出雲のリベンジを、上り基調のここで達成。チェイサー今西。
9区:出雲全日本の好走は、フロックじゃない。次年度エースを争うルーキー吉川。
10区:最近は、最上級生のまとめのコースとなっている。竹下にしっかりラストを。
その他エントリーは、小早川、中村駆、小笹、大森。薄い選手層といわれているとは思えない感じになりました。