そろそろ箱根駅伝2025(第101回)の余韻が冷めつつありますかね。
レース内容をもう一度じっくりと振り返ってみたいと思います。
【箱根駅伝】渡辺康幸氏があらためて感じた山上り5区・下り6区への周到準備の必要性。
ひと足早い第102回大会展望は「全体的に1強ではなく4〜5強の勢力図で箱根を迎える気がします」 https://t.co/JVEw2PyDR7
— 集英社スポルティーバ (@webSportiva) January 29, 2025
続いては5区
3度とも往路優勝のゴールテープを切り、平地は走れない覚悟で臨んだ若の神
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【箱根駅伝2025】5区定点間分析~若の神VS名探偵
まずは出走者を持ちタイムと、過去の実績とともに見てみます。
(2)0:45青学・若林宏樹④27分59秒53≪24出5区5位、関東IC1万20位、箱5区2位、23全1区8位、22関東IC1万m11位、箱5区3位、21:全6区12位、出4区6位≫
(3)1:15創価・山口翔輝①28分40秒91≪24全4区8位、出3区7位、関東IChalf15位、全国5区3位、23高校3区4位≫
(4)2:17駒大・山川拓馬③28分36秒98≪24全8区1位、出3区2位、箱4区6位、23全8区1位、出3区3位、関東IChalf2位、箱5区4位、22全4区1位≫
(5)2:23國學・高山豪起③28分25秒72≪24全4区4位、関東IChalf3位、箱10区10位、23全4区4位、出5区4位、関東IChalf7位、箱8区13位≫
(6)2:54早大・工藤慎作②28分31秒87≪24全8区3位、出6区2位、全予4組19位、関東IC1万13位、箱5区6位、23全4区13位、出4区10位、関東IC1万6位≫
(7)4:25東国・楠木悠人④29分03秒72≪24予DNF、23予213位、全予3組30位、関東IChalf9位≫
(8)5:03城西・斎藤将也③27分45秒12≪24全4区2位、出1区11位、箱2区8位、23全4区1位、出1区10位、全予3組18位、箱2区15位、22予27位≫
(9)5:32東洋・宮崎 優①29分25秒33≪24出6区11位、全予2組4位、関東IC5千、全国1区15位、23高校1区3位≫
(10)5:39日体・浦上和樹③29分11秒28≪24全8区10位、全予3組8位、23関東IChalf5位≫
(11)5:43順大・川原琉人①29分27秒78≪24関東IC5千、全国1区1位、23IH5千17位≫
(12)5:53立大・山本羅生④28分45秒06≪24箱5区14位、23予318位、全予3組22位、箱8区15位、22:予143位、全予2組23位、21:予257位≫
(13)6:14帝京・楠岡由浩②29分06秒86≪24全6区4位、出4区8位、全予2組13位≫
(14)6:45中学・柴田大輝④28分44秒52≪24予65位、全予1組18位、箱5区16位、23予150位、全予2組18位、関東IC1万≫
(15)8:10大東・中澤真大①28分37秒39≪24全3区14位、出5区7位、関東IC5千19位、23IH3障14位≫
(16)8:37法大・野田晶斗②28分44秒03≪24出2区8位、全予4組14位、箱3区17位、23全予1組15位≫
(16.5)8:38駿河・佐藤我駆人①28分35秒78≪24予76位、23高校6区4位≫
(17)8:55山学・弓削征慶③30分35秒67≪24箱5区11位≫
(18)8:57専大・田口萩太①29分25秒53≪24予225位≫
(19)9:56日大・鈴木孔士③28分45秒60≪24予182位、全予2組20位、箱8区14位、23予99位≫
(20)10:27神大・三原涼雅②28分53秒12≪24全予2組11位、23予141位≫
先頭を走るのは中大園木選手。ちょっと特殊な選手で5年生で最初で最後の大学駅伝。2年時に主力になりかけたものの怪我が重なり、4年目でも芽が出ず。藤原監督の声掛けでもう1年にかけたという。走力は1万28分29秒申し分なかった。
とはいえ、後ろが強い。3度目の山登りで区間新記録を狙う青学若林選手が45秒差でスタート、創価大1年山口選手を挟んで、駒大山川選手と國學院大高山選手が2分20秒前後の差でスタート。特に山川選手がどこまで追い上げるのかはこの時点で気になっていた。その後ろから、”山の名探偵”として、走る前から注目の高い早大工藤選手。
シード権争い付近は、8位スタート城西齋藤選手が注目の一人、登りの適性だけでいえば、前任者をはるかに上回ったことがあるのは確かだった。他、ロード巧者の日体浦上・帝京楠岡選手や、経験者の4年生立大山本・柴田選手、さらにルーキーで攻略を図る東洋宮崎・順大川原選手ら、後方からも法大野田選手や山学弓削選手ら実力者が揃い、どこも目が離せなさそうだった。
定点間分析①:小田原中継所~函嶺洞門
レース展開
1.7km:駒大山川選手の背後に、國學高山選手が追いついている。山川選手の1㎞は2分52秒
藤田監督「2人で青学大の選手を追っていこう」
3㎞:中大園木選手がかなり突っ込んで入っているとの報、上りに入っても2分57秒
函嶺洞門3.5km
区間記録:100回山本(城西)10分52秒
1位中大・園木大斗④10分27秒(1)
5位青学・若林宏樹④10分36秒(2)0:54
8位創価・山口翔輝①10分41秒(3)1:29
7位駒大・山川拓馬③10分39秒(4)2:29
2位國學・高山豪起③10分33秒(4)2:29
4位早大・工藤慎作②10分35秒(6)3:02
14位東国・楠木悠人④10分56秒(7)4:54
10位城西・斎藤将也③10分46秒(8)5:22
3位東洋・宮崎 優①10分34秒(9)5:39
13位順大・川原琉人①10分54秒(10)6:10
9位立大・山本羅生④10分44秒(10)6:10
20位日体・浦上和樹③11分05秒(12)6:17
6位帝京・楠岡由浩②10分37秒(13)6:24
20位中学・柴田大輝④11分05秒(14)7:23
15位大東・中澤真大①10分57秒(15)8:40
12位法大・野田晶斗②10分51秒(16)9:01
11位駿河・佐藤我駆人①10分50秒(16.5)9:01
17位山学・弓削征慶③11分00秒(17)9:28
19位専大・田口萩太①11分04秒(18)9:34
18位日大・鈴木孔士③11分03秒(19)10:32
15位神大・三原涼雅②10分57秒(20)10:57
飛ばして入っていた中大園木・国学高山選手
生中継中びっくりしたところ。本格的な上りの前の段階では、先頭を走る中大園木選手が区間トップ。後ろから追ってくる選手の方が強いということで、往路優勝するためにはということでの突っ込みだったそう。若林選手をこの時点では、54秒差と少し引き離していた。
上位は全体的に速く、駒大山川選手に追いついた形になった國學高山選手が区間2位のタイムで入る。平地の走力は上がってきているので、ここから注目だった。後方の早大工藤選手もまずまずだ。
シード権付近では、東洋宮崎選手が突っ込んで入り、注目の城西齋藤選手を追い上げようとするところ。その後ろは、日体浦上選手が逆に抑え気味、昨年経験している中学柴田選手も抑えて入ったり、それぞれ意図を考えると面白い所。本格的な上りに入って、どう動いていくかだった。
定点間分析②:函嶺洞門~大平台
レース展開
5km:駒大山川選手が、國學高山選手を振り切る
5.3km:7位に城西斎藤選手が浮上、東国楠木選手を抜く。中継所の38秒差を逆転 なお5㎞15分37秒 山の妖精より7秒早い。
7㎞:中大園木選手のペースががくんと落ちる。最初の5㎞飛ばし過ぎたか
7.0㎞大平台(定点間3.5㎞)
参考記録:81回今井(順大)<22分28秒>
区間記録:100回山本(城西)11分29秒<22分21秒>
5位中大・園木大斗④11分58秒[3]22分25秒(1)
1位青学・若林宏樹④11分36秒[1]22分12秒(2)0:32
8位創価・山口翔輝①12分08秒[7]22分49秒(3)1:39
4位駒大・山川拓馬③11分54秒[5]22分33秒(4)2:25
3位早大・工藤慎作②11分44秒[2]22分19秒(5)2:48
13位國學・高山豪起③12分23秒[8]22分56秒(6)2:54
2位城西・斎藤将也③11分40秒[4]22分26秒(7)5:04
19位東国・楠木悠人④12分43秒[19]23分39秒(8)5:39
5位立大・山本羅生④11分58秒[6]22分42秒(9)6:10
11位順大・川原琉人①12分15秒[11]23分09秒(10)6:27
20位東洋・宮崎 優①12分46秒[14]23分20秒(10)6:27
11位日体・浦上和樹③12分15秒[14]23分20秒(12)6:34
17位帝京・楠岡由浩②12分37秒[12]23分14秒(13)7:03
9位中学・柴田大輝④12分10秒[13]23分15秒(14)7:35
16位大東・中澤真大①12分34秒[17]23分31秒(15)9:16
10位法大・野田晶斗②12分13秒[9]23分04秒(15)9:16
7位山学・弓削征慶③12分04秒[9]23分04秒(17)9:34
18位駿河・佐藤我駆人①12分39秒[15.5]23分29秒(17.5)9:42
14位日大・鈴木孔士③12分29秒[18]23分32秒(18)11:03
21位専大・田口萩太①13分32秒[20]24分36秒(19)11:08
15位神大・三原涼雅②12分33秒[16]23分30秒(20)11:32
青学若林選手が急追、早大工藤・城西齋藤選手も本領発揮
中大園木選手が先頭をキープするも、やっぱり差が詰まってきた。青学若林選手が、この定点間トップのタイムで32秒差まで縮まってきた。大平台のヘアピンでしっかり見えるところまできた。園木選手も定点5位のタイムなのでまずまずなのだが、やはりこれが上りの適性だろうか。どこで追いついてくるかに焦点が移り始めていた。
後ろは、早大工藤選手が非常に勢いがあり、この定点3位。國學高山選手を交わして、駒大山川選手にも迫っていく勢いがあった。昨年は、不調から何とか脱した状態で走って区間6位、やはり楽しみだ。逆に、抜かれた高山選手は、早くも険しそうな表情になっていて、気になる走りに。初優勝に向けては、これ以上遅れたくないが…。
また、城西齋藤選手がやはり早く、東湖楠木選手をあっという間に逆転して総合7位に浮上。この定点間2位、さらに混戦だった10位前後は、立大山本選手がぐっとギアが上がり定点間5位。この1年あまり試合に出ていなかったのですが、出てきたら強かった。ここで貯金できるか。後方、山学弓削選手が今年もばっちり合わせてきていて、連合の駿河台佐藤選手を交わして総合17位。前を追っていっている。
定点間分析③:大平台~小涌園
レース展開
8.5km:カーブが続くが1位中大園木選手の後ろ、青学若林選手が見えるようになる 青学若林選手は左脚をポンポン叩くがどんどん迫っていく
宮ノ下9.3km
1位中大、2位青学3秒、3位創価1分56秒、4位駒大2分21秒、5位早大2分32秒、6位國學3分28秒
9.5km:青学若林選手が首位へ 中大園木選手は後退
10㎞:青学若林選手32分52秒、坂の傾斜は厳しいところをうまく腕をスイングしながら上がる
10.3km:立大山本選手が快走、12位から8位に浮上。後ろに東国楠木選手が下がる。
10.8km:早大工藤選手が、駒大山川選手を交わして総合4位に浮上。中継所37秒あった差が変わる。
11.7㎞小涌園(定点間4.7㎞)
参考記録:81回今井(順大)16分46秒<39分14秒>
区間記録:100回山本(城西)16分35秒<38分56秒>
1位青学・若林宏樹④17分01秒[1]39分13秒(1)
9位中大・園木大斗④17分51秒[6]40分16秒(2)0:18
11位創価・山口翔輝①17分58秒[9]40分47秒(3)2:04
2位早大・工藤慎作②17分08秒[2]39分27秒(4)2:23
7位駒大・山川拓馬③17分35秒[4]40分08秒(5)2:27
18位國學・高山豪起③18分36秒[14]41分32秒(6)3:57
3位城西・斎藤将也③17分20秒[3]39分46秒(7)4:51
4位立大・山本羅生④17分27秒[5]40分09秒(8)6:04
4位東洋・宮崎 優①17分27秒[9]40分47秒(9)6:21
16位東国・楠木悠人④18分21秒[18]42分00秒(10)6:27
9位日体・浦上和樹③17分51秒[11]41分11秒(11)6:52
12位順大・川原琉人①18分06秒[13]41分15秒(12)7:00
6位中学・柴田大輝④17分28秒[8]40分43秒(13)7:30
17位帝京・楠岡由浩②18分25秒[15]41分39秒(14)7:55
8位山学・弓削征慶③17分36秒[7]40分40秒(15)9:37
13位法大・野田晶斗②18分07秒[11]41分11秒(16)9:50
18位大東・中澤真大①18分36秒[19]42分07秒(17)10:19
20位駿河・佐藤我駆人①18分44秒[19.5]42分13秒(17.5)10:53
14位日大・鈴木孔士③18分08秒[16]41分40秒(18)11:38
15位神大・三原涼雅②18分15秒[17]41分45秒(19)12:14
21位専大・田口萩太①19分39秒[20]44分15秒(20)13:14
青学若林選手がついに首位へ!さらに早大工藤選手が好走!
大平台を過ぎてからは急だった。平地を少し飛ばして入った中大園木選手が息切れ気味だったところで、一気に青学若林選手が追い上げてきた。そして宮ノ下を過ぎた直後の9.5km青学若林選手が首位に立った。傾斜的には一番急なところも、ローリングするような腕振りで押し切って、まさしく千両役者だ。抜かれた園木選手は、やや重たい動きに。手袋など寒さ対策が少なめなので、大丈夫なのか?という声も上がったが。。。
早大工藤選手も強い。10.8kmで何と駒大実力者の山川選手を交わして総合4位に浮上。山川選手が期待された走りといかずやや苦しそうな形。どうも平地のスピードアップが上りに結び付かなかったのではと言われている。ここまで全体の高速化が進んできてこその課題だろうか。工藤選手は定点間2位、3位創価山口選手も視界に入るところだ。
ここから遅れた國學院高山選手は、1分半も離れてしまった。ここは一旦ペースを落として立て直さないとならない形へ。國學院大はエース格が上った時以外は、山対策はあまり得意とは言えないか。城西齋藤選手が1分差まで接近している。
シード権争いも動き!柴田選手らも健闘
8位立大山本選手が東洋宮崎選手を引き連れるようにして浮上。故障からギリギリ間に合ったそうですが、そうは思えないほどの力強い走りでここまで区間5位で立大の順位を押し上げていく。東国楠木選手がペースを上げきれず、総合10位。エティーリ選手の貯金がかなり少なくなった。
序盤スローの日体浦上選手が11位まで浮上、期待のルーキー順大川原選手はやや息切れか。13位に中学柴田選手が浮上してきて、この定点間6位。確実に力をつけた中学大の4年は強い。帝京大は実力者楠岡選手が上っているが総合14位、ここから動かせるか。
後方、山学弓削選手が頑張って総合15位に浮上。大東大中澤選手に、さらに法大エース候補の野田選手も交わしていった。最後方では、日大鈴木・神大三原選手が最下位脱出、1年生を起用することになった専大田口選手が苦しい走りとなっている。
定点間分析④:小涌園~芦之湯
レース展開
13km:3位創価山口選手の後ろ、早大工藤選手がジリジリ詰め寄る
15㎞:3位創価山口選手に早大工藤選手がピタリと付ける
15.3km:早大が3位へ、ただ創価山口選手も粘る
15.8㎞芦之湯(定点間4.1㎞)
参考記録:81回今井(順大)14分26秒<53分40秒>
区間記録:100回山本(城西)14分56秒<53分52秒>
1位青学・若林宏樹④14分53秒[1]54分06秒(1)
10位中大・園木大斗④15分38秒[6]55分54秒(2)1:03
2位早大・工藤慎作②14分58秒[2]54分25秒(3)2:28
6位創価・山口翔輝①15分19秒[8]56分05秒(4)2:29
6位駒大・山川拓馬③15分19秒[4]55分27秒(5)2:53
8位國學・高山豪起③15分28秒[13]57分00秒(6)4:32
4位城西・斎藤将也③15分18秒[3]55分04秒(7)5:16
4位立大・山本羅生④15分18秒[4]55分27秒(8)6:29
8位日体・浦上和樹③15分28秒[10]56分39秒(9)7:27
17位東国・楠木悠人④15分53秒[18]57分53秒(9)7:27
18位東洋・宮崎 優①15分59秒[11]56分46秒(9)7:27
14位順大・川原琉人①15分50秒[14]57分05秒(12)7:57
11位中学・柴田大輝④15分34秒[9]56分17秒(13)8:11
14位帝京・楠岡由浩②15分50秒[16]57分29秒(14)8:52
3位山学・弓削征慶③15分17秒[7]55分57秒(15)10:01
13位法大・野田晶斗②15分44秒[12]56分55秒(16)10:41
20位大東・中澤真大①16分38秒[19]58分45秒(17)12:04
19位駿河・佐藤我駆人①16分23秒[18.5]58分36秒(17.5)12:23
12位日大・鈴木孔士③15分43秒[15]57分23秒(18)12:28
14位神大・三原涼雅②15分50秒[17]57分35秒(19)13:11
21位専大・田口萩太①17分05秒[20]61分20秒(20)15:26
区間トップ争いは、青学若林選手と早大工藤選手一騎打ちに
青学若林選手がいい走りをキープ。この時点ではまだ区間記録ペースからは少し遅れていた。それでも区間中位はキープする中大園木選手は1分差へ。往路優勝はもう間違いなくなった。この若林選手に19秒差で走っている早大工藤選手が、創価大山口選手を交わして総合3位に浮上。ここは食らいついた創価山口選手がまずまずの走りだ。
山学弓削選手が定点間3位!
城西齋藤センスは区間上位もこのあたりから区間賞争いからは少しずつ後退。実は、箱根前に発熱して万全じゃなかったそ。やっぱり寒いこの時期に調子を合わせるのは大変か。シード権争いは9位争いで並んでいて日体浦上選手が、東国楠木・東洋宮崎選手に追いついた。日体大が往路でシード権争いに加わっているのは久々だ。そこから3分近く後ろにはなるが、山学弓削選手が大奮闘。この定点間は秒差ながら3番目の走り。このあたりはもっと見たかったところだ。
定点間分析⑤:芦之湯~元箱根
レース展開
青学若林選手が脇を抑えたりと言うう時があるが、下りの走りに懸命に切り替えているところと解説。3位争いは下りで早大工藤選手が突き放そうという所。
18km:青学若林選手、やや切り替えができていなかったところで、原監督の声掛け。苦しくなっているが体を動かす。
元箱根残り1.8kmで、区間記録より2秒上回るタイムに!
18.7㎞元箱根(定点間2.9㎞)
区間記録:100回山本(城西)8分37秒<63分05秒>
2位青学・若林宏樹④8分31秒[1]62分37秒(1)
15位中大・園木大斗④9分01秒[6]64分55秒(2)1:33
1位早大・工藤慎作②8分28秒[2]62分53秒(3)2:25
5位駒大・山川拓馬③8分42秒[4]64分09秒(4)3:04
19位創価・山口翔輝①9分12秒[9]65分18秒(5)3:11
17位國學・高山豪起③9分07秒[14]66分07秒(6)5:08
12位城西・斎藤将也③8分55秒[3]63分59秒(7)5:40
14位立大・山本羅生④8分59秒[5]64分26秒(8)6:57
4位日体・浦上和樹③8分41秒[10]65分20秒(9)7:37
10位東洋・宮崎 優①8分52秒[11]65分38秒(10)7:48
16位東国・楠木悠人④9分03秒[18]66分24秒(11)7:59
3位中学・柴田大輝④8分40秒[7]64分57秒(12)8:20
11位順大・川原琉人①8分54秒[13]65分59秒(12)8:20
12位帝京・楠岡由浩②8分55秒[17]66分24秒(14)9:16
18位山学・弓削征慶③9分09秒[8]65分06秒(15)10:39
9位法大・野田晶斗②8分48秒[12]65分43秒(16)10:58
6位駿河・佐藤我駆人①8分44秒[18.5]67分20秒(16.5)12:36
7位日大・鈴木孔士③8分46秒[15]66分09秒(17)12:43
20位大東・中澤真大①9分15秒[19]68分00秒(18)12:48
8位神大・三原涼雅②8分47秒[16]66分22秒(19)13:27
21位専大・田口萩太①9分19秒[20]70分39秒(20)16:14
下りで定点は早大工藤選手がトップ!
青学若林選手は下りもうまい。下りに入ってどれだけ早く切り替えられるかで、30秒以上違うという。このあたりを一番わかっているのは3度目の5区の若林選手。元箱根の定点でちょうど区間記録のペースに乗ってきたと言われる。ここはさすがだった。
これより早かったのが早大工藤選手。この3㎞は3秒ながら、初めて若林選手を上回った。山の名探偵、登りの部分だけでなく、下りの部分やコース全体の攻略をきっちりしていたようだ。まだ2年生の伸び盛りでこの走りは凄い。後ろは、創価山口選手が失速し、駒大山川選手が、苦しみながらも区間4位の走り。とはいえ、総合優勝を狙うのはきつい差か。
中学柴田選手・駿河佐藤選手らも巻き返し
下りに入ると、定点間の順位が一気に変わるという。城西・立大の2人はここは大人しめ。シード権争いでは日体大浦上選手がじわりと浮上してシード権争いから抜け出すか。また中学柴田選手が定点間3位の走りで総合12位に浮上、順大川原選手らを抜き去った。後方では、17番目の争い駿河台佐藤・日大鈴木選手が浮上、ここで少し巻き返しか。大東中澤選手が全くペースを上げられず、まさかの18位後退となった。
定点間分析⑥:元箱根~芦ノ湖FINISH
レース展開
藤原監督「下りで詰めるぞ、いい仕事ができているからな!ここでの5秒10秒が、少しでも明日につながる」
前田監督「よし高山、よく耐えた、よく立て直した。明日のためにもう1秒詰めよう!」
青学若林選手が最後の激を受け、往路優勝のゴールテープ!69分11秒は、参考ながら旧記録今井正人さんを1秒上回るもの。2位に中央大、3位に早稲田大と伝統校が続いて、戦前の予想とは異なる大学になった。
20.8㎞芦ノ湖FINISH(定点間2.1㎞)
参考記録:81回今井(順大)<69分12秒>
区間記録:100回山本(城西)6分35秒<69分14秒>
1位青学・若林宏樹④6分34秒[1]69分11秒(1)
7位中大・園木大斗④6分48秒[6]71分43秒(2)1:47
2位早大・工藤慎作②6分38秒[2]69分31秒(3)2:29
6位駒大・山川拓馬③6分46秒[4]70分55秒(4)3:16
15位創価・山口翔輝①7分00秒[10]72分18秒(5)3:37
9位國學・高山豪起③6分51秒[14]72分58秒(6)5:25
9位城西・斎藤将也③6分51秒[3]70分50秒(7)5:57
18位立大・山本羅生④7分03秒[5]71分29秒(8)7:26
2位東洋・宮崎 優①6分38秒[9]72分16秒(9)7:52
14位日体・浦上和樹③6分59秒[11]72分19秒(10)8:02
19位東国・楠木悠人④7分08秒[18]74分04秒(11)8:33
8位中学・柴田大輝④6分50秒[7]71分47秒(12)8:36
11位順大・川原琉人①6分53秒[13]72分52秒(13)8:39
4位帝京・楠岡由浩②6分45秒[17]73分09秒(14)9:27
13位山学・弓削征慶③6分57秒[8]72分03秒(15)11:02
15位法大・野田晶斗②7分00秒[12]72分43秒(16)11:24
12位日大・鈴木孔士③6分54秒[15]73分03秒(17)13:03
17位駿河・佐藤我駆人①7分02秒[18.5]74分22秒(17.5)13:04
4位神大・三原涼雅②6分45秒[16]73分07秒(18)13:38
21位大東・中澤真大①7分29秒[19]75分29秒(19)13:43
20位専大・田口萩太①7分09秒[20]77分48秒(20)16:49
青学若林選手、最高の走りで区間新記録更新!
若林選手が最後まで力走。1万m27分台を持ちながら、大学で競技を終えると決めていた若林選手。かなり苦しく、最後の方は覚えていないというほどまで苦しんだが、69分11秒とあの今井選手の旧区間記録を1秒上回る記録を樹立。平地は走れない覚悟を持って、挑んだからこその記録だ。総合優勝に十分な差をつけた。
2位中大園木選手は結果的に粘って区間6位。一旦失速しかけたが踏みとどまった。5年目の夏でもけがをした。箱根を走るには早めに練習を再開しないといけない。平坦・下りでは痛みがでるが、上り坂では痛みが出なかった。山登りしかないで練習を再開。これで往路優勝争いに留まるのだから、覚悟と言うのも本当に大事なのだ。
3位には早大工藤選手が入り、中大早大の伝統校が2位3位と中々面白い結果に。工藤選手は早くも69分台到達、彼がいる間一撃チャンスがあるか。途中まで先頭を突っ走った中大もだ。続いて、何とか1年時の記録では走った駒大山川選手だが、3分16秒の差に。創価山口選手を挟んで、國學高山選手は5分25秒の差がついてしまった。とにかく総合3位狙いに切り替えるしかない状況となった。
「トレンド1位、いただきました!」箱根駅伝5区“例のポーズ”がSNSで話題沸騰…早大の“山問題”を解決「山の名探偵」まさかの名付け親は…?(和田悟志)#箱根駅伝 #早稲田大学 #工藤慎作 #花田勝彦 #5区 #NumberWeb https://t.co/2oEDjEfbrS
— Number編集部 (@numberweb) January 5, 2025
東洋宮崎選手ラスト猛追!帝京楠岡選手もシード権踏みとどまる
その後方にまで迫った城西齋藤選手。本調子ではない中で70分50秒の区間3位。来年も走るなら、どのくらいの成績を出すかだ。少し遅れてから混戦模様のシード権争い、最後は少し苦しくなった立大山本選手だが区間5位の走りで往路8位、9位に最後の平地で爆発的な走りを見せた東洋宮崎選手が往路9位、日体大浦上選手が10位。予選チームも結構絡んでいるし、東洋もあとで聞いた状況からするとよく上がってきた。
続いて、終始苦しみつつも東国楠木選手が往路11位。4年目に大きく力をつけた中学柴田選手が割り込んできて往路12位、順大川原選手はやや苦戦も何とか秒差で往路13位。少し遅れてやってきた帝京楠岡選手までが、実質シード権争いの様相。楠岡選手も苦しんでいたが、最後の平地で巻き返してきた。最終的にシード権、このあたりから何とか踏みとどまったような感じがする。
神大三原選手も最後に浮上
ここからは復路一斉スタート。差もついてしまった。上り好調だった山学弓削選手が、最後は疲れた様子。それでも72分03秒の区間8位、もらった襷の位置を考えると頑張った。続いて今年は付けなかった法大野田選手。次は平地で見たい選手だ。
続いて、日大鈴木選手が下り以降じりじり前を追いかけてゴール。駿河台大佐藤選手は、最後の1週間でややピークアウトしたそうで、やや苦しい走り。それでもチームとして往路18位相当は戦った感じか。続いて、神大三原選手が、最後に大東中澤選手を交わしてゴール。三原選手は最後の平地は4番目のタイム。最下位を脱した。
大東大はまさかここまで苦しむとはという19位。2区で途切れた流れを取り戻せなかった。最後に、5区予定の選手が走れなかった専修大。2区3区戦えていただけに勿体ない走り。ここまでは97回大会復帰以降続く総合最下位継続しそう…と思われた。
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全体的には、総合は青学で決まりかけていたが、表彰台争いは3強と言われた駒大・國學院大以外に、中大と早大が絡んでいく面白い展開。シード権争いは、立大や日体大といった予選会で戦ったチームも絡んでいて、まだまだ読めない様子で、2日目復路に突入した。
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コメント
区間タイムの上では今井選手を超えた若林選手でしたが、こうして上りの部分だけで比べてみると、まだまだ遠く及んでいませんでしたね…
高速化も相まって、次の山の神が登場する時には68分前半から67分台くらいのタイムになりそうな気がします
>killirinさん
登りの部分の速さは、今井選手も物凄いものがありましたね。理論上ですが、68分台も見えてきているというところなのでしょう。