出雲駅伝・全日本大学駅伝が終わって、いよいよ箱根駅伝モードになってきますね。
箱根駅伝出場大学の、
今季のチームの特徴や、山など箱根に向けての戦力分析をしていきたいと思います。
続いて、
箱根に向けて磨きがかかるか!?
東洋大・帝京大・大東文化大です
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【東洋大】箱根駅伝2025(第101回)へ向けて
出雲駅伝・全日本大学駅伝について
出雲駅伝…4年生は全く起用せず、若手主体で挑んだ今年最初の大学駅伝。1区は前半戦は不調だった3年緒方選手が今年も好走し、区間7位発進。でしたが、2区3区と順位を下げてしまい関東地区最下位に。4区以降迎・宮崎選手らルーキーが力走しますが、総合10位に留まりました。
全日本大学駅伝…復調途上とはいえ4年生が入っての勝負となった全日本大学駅伝。1区小林選手が役割を果たすと、長距離ロード型の2区吉田3区梅崎選手が何とか上位が見える位置で懸命に踏ん張ります。
ただ、4区5区で少しずつ前から離されると、6区に入った4年石田選手が区間21位と非常に苦しい走り…。7区緒方選手が区間6位、8区岸本選手が区間7位と力走を見せる救いがありましたが、総合13位。2年連続シード権落ちとなりました。
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[戦力分析①]エースの力について
エース力:★★★★☆
総合としては上がってませんが、箱根駅伝で往路から戦える気配は少し出てきました。まず4年生小林・梅崎選手が復帰できました。小林選手はスローペースだったとはいえ1区で僅差でまとめてきました。順調なら、箱根駅伝は3年連続の3区でも、1区でもいいかもしれません。その時のチーム状況によって変わってきそうです。
そして、梅崎選手にも元気が戻りつつありますね。全日本3区は追い上げる難しい展開ながら区間7位と力は出し切ることは出来ました。前回の箱根駅伝は、まさかの66分台ごぼう抜きで上位に流れに乗せる走りでした。最終的に総合で力をつけて出走してくることでしょう。
このほか、3年緒方選手が非常に元気になってきています。前回の箱根駅伝は5区山登りを走りましたが、全日本7区で十分エース区間で戦えていましたので、往路の開いている区間どこでも走れそうな感じがします。もう一つ、石田選手が全日本もう少し走れれば…でしたが、
前回の箱根9区と10区を走っている吉田・岸本選手が調子が上がってきているので、もしかすると彼らが往路を走るということもあります。とはいえ、2区梅崎選手が昨年以上の状態となってくると、今回も思わぬ上位で走る展開になるかもしれません。
[戦力分析②]山の力
山の戦力:★★★★☆
5区山登り候補はいるのですよね。2年高森選手と1年宮崎選手が候補に挙がっています。特に夏合宿の地点では宮崎選手が非常に適性が高いという話でした。宮崎選手は、全日予選での好走もあり、勝負レース経験済み。出雲駅伝でアンカーを走っていることからも期待は高いのかなと思います。このオーダーなら、主力の一人は復路に温存することはできそうです。
勿論、5区のレベルが上がってきているので、昨年そうだったように、緒方選手らがもう一度登るということはあるかもしれません。このほか、ロード巧者のイメージがある選手もいますので、そういう選手で凌ぐということもあるのかどうか、このあたりは、今後の情報に注目です。
山下りは、現時点では3年西村選手の、3年連続3回目山下りの可能性が高いのかなと思っています。前回好走し、その後関東IC5千入賞と着実にレベルアップしています。出雲5区は下位で襷をもらって、苦しい走りになりましたが、得意舞台になれば、今年も区間上位で、復路の口火を切れると思います。
[戦力分析③]復路の選手層
選手層:★★★☆☆
流れに乗っていれば面白いと思います。5区山登り次第とはいえ、吉田・岸本選手の、昨年好走組が一人は復路の中核に配置できそうなので、6区と9区合わせて強い選手がいるのは心強いですね。
その他の選手は、横一線でしょうかね。出雲3区で失敗してしまった網本選手は1万m28分30秒台の実力者、今度こそ走ってくるでしょう。
2年生以下では、前哨戦で経験を積んだ久保田・濱中選手に、長い距離なら関東ICハーフで実績を残している薄根選手がいますかね。さらに1年生は迎選手が1満m28分台を出していて非常に調子良さそう。出雲4区からさらに飛躍していそう。
あとは主力選手…4年石田・1年松井選手がどういう状態まで仕上がってくるか…。このあたりはとても気になりますね。
まとめ
出雲・全日本駅伝は総合順位こそ伴わなかったですが、主力選手は少しずつ勢いが出てきていますかね。前年の2区3区で好走している4年梅崎・小林選手が復調してきて、3年緒方選手が絶好調。前回復路で好走している吉田・岸本選手も、かなり成長してきているように見えます。
山登りは、現時点では1年生宮崎選手あたりが考えられていますかね。山下りも西村選手が関東IC5千m入賞するなど、戦える区間は増えてきています。今年も上位に入る足掛かりはできてきています。
あとは、やはりここまで上がってきていない4年松山・石田、1年松井選手の状態ですかね。彼らが元気に箱根駅伝を走れれば…ファンとして思う所です。
【帝京大】箱根駅伝2025(第101回)へ向けて
出雲駅伝・全日本大学駅伝について
出雲駅伝…4年生エースとなった山中選手からスタート。意外な暑さで、スローからの叩き合いの展開になりましたが、区間4位とまずまずの成績。2区長距離型と思われた尾崎選手が懸命につなぐと、3区廣田・4区楠岡・5区鎗田選手と初駅伝の選手が、他校のエースと戦います。総合は9位まで落ちましたが、まだ前が見える位置。復活した4年生エース福田選手がアンカーで区間8位と奮起、次につながる総合8位となります。
全日本大学駅伝…主力の何人かが復帰して、戦える態勢が整った帝京大。1区島田選手が混戦となった中で区間9位凌ぐと、2年連続2区の山中選手が再び好走。区間4位の好走で総合4位に浮上、上位の流れに乗ります。ただ、ここから他校のスピードに叶わず少しずつ順位ダウン。5区に入った主力3年柴戸選手も、まだ全快とはいかず、この時点で総合11位まで下げます。
でしたが、6区以降に力を入れていました。未完の大器・楠岡選手が区間4位の好走で、シード権ラインを追い上げ総合9位に浮上して、長丁場区間の4年生に託します。7区福田選手は、複数校の激しいシード権争いのバトルとなった中、総合8位に浮上。シード圏内に浮上します。2年連続アンカーの小林選手は、早めに7位帝京大の併走に持ち込み、後方の追撃を断ち切ることに成功。見事、シード権復活しました。
4years.でいま注目を集めている記事をご紹介します。
昨日11月10日、たくさんの方に読まれています!
陸上・駅伝 – 帝京大が8位で4大会ぶりシード権 山中博生「箱根8位では終わらない、さらに上へ」https://t.co/1nHPr3Mcy8— 4years. (@4years_media) November 11, 2024
[戦力分析①]エースの力について
エース力:★★★★☆
今年は個人で楽しみな4年生がいますね。前回2区を走っている山中選手が大きく飛躍!関東IC1万mで、28分04秒のビッグパフォーマンスを見せてから名前が知れ渡りましたね。出雲・全日本は1区と2区でともに区間4位の好走で、チームを波に乗せています。毎年、帝京大の4年生の箱根駅伝の力強いパフォーマンスにはびっくりさせられますから、箱根2区ならもっと凄い走りを見せるかも??
同じく4年生ということでは、福田選手が復活してきましたね。前年の箱根予選チームトップで走り、箱根1区濃厚と思われていました。頓挫はあったものの、全日本予選までには復調。出雲6区・全日本7区と重要区間を任されています。復路型の選手が他にいるので、おそらく往路のどこかになってくるでしょう。
このほか、往路の争いが激しくなってきていますが、先日の日体大記録会では、3年生で箱根好走経験のある柴戸・島田選手が完全復活の1万m28分26秒・28分31秒のナイスパフォーマンス。ともに駅伝で外さない選手なので、このタイムなら往路。島田選手は、全日本も1区なので1区か。柴戸選手は3区と4区どちらでも行ける選手です。山中選手だけでも強いのに、往路が固まってきたのではないでしょうか。
[戦力分析②]山の力
山の戦力:★★☆☆☆
ただ、帝京大は鬼門の区間がある。山区間である。これはもうチームの方針で、特別山対策をしないということもある。エース格が上った時や、たまたまユーティリティプレイヤーがいた時の山下り以外は、基本的に苦しんでいます。
前年のメンバーでは、5区山登りを担った尾崎選手が、出雲・全日本ともに主要区間を走るなど、大きく飛躍しています。もう一度走るか、下りの部分が意外と走れたので、6区の可能性も無きにしも非ず…?
ただ、上りは走力さえついていれば十分に走れます。柴戸選手などロードで走れる選手が走れそうなら、それも一つ手になってきそうです。あとは、3障などトラックでも活躍があった4年林選手が1万m28分36秒までスピードアップ…6区山下り可能性出てきた??
[戦力分析③]復路の選手層
選手層:★★★★☆
復路9区は一本固まっているのはいいですね。おそらく4年小林選手が控えていると思います。前回は区間3位の走りで、シード権をほぼ決定づける走り。今年は68分台を狙って区間賞を狙っていくレベルまで来ていると思います。
また、2年生から飛躍している選手が出てきていて、一人は入学時から話題になった楠岡選手。ようやく順調に練習が積めるようになり、全日本6区は逆転の火ぶたを切る区間4位。不安がある山区間の次、7区あたりでどうでしょうか。
もう一人、出雲3区・全日本4区と主要区間での起用となった廣田選手は、7区以降でどこでも起用あるのではないでしょうか。全日本予選で通過に貢献した原選手も調子が上がってくれば十分候補。他、上尾ハーフでは2年浅川選手、1年小林選手、4年黒木選手も63分前半の好走。メンバーは厚くなってきましたね。
まとめ
突進できそうなメンバーになってきたのではないでしょうか。大エースになってきた4年山中選手に、調子が上がってきた福田選手が往路、さらに3年生勢いが戻ってきた島田・柴戸選手らで、往路のメンバーは強力に組むことができそうです。
山は、相変わらず課題ですが、前回走っている尾崎選手が走力アップしていますし、他にもトラックでスピードのある林選手が上がってきたり、候補は出てきているところ。昨年より凌ぐことができるか。
復路、帝京大の粘り強さはぱわーぱぷしていそう。4年になった小林選手が控えていて、これについに調子が上がってきた2年楠岡選手や、今年飛躍した廣田選手、山じゃなければ尾崎選手らも走ってくるか。強豪校に交じる姿が見えてきそうです。
【大東文化大】箱根駅伝2025(第101回)へ向けて
出雲駅伝・全日本大学駅伝について
出雲駅伝…密かに自信を持って挑んだ大東文化大。一旦は成功したかに思えた。初めて1区となった入濱選手が区間5位でスタートすると、ルーキー大濱選手が2区で大躍進。上級生の強豪校の選手に追いついていく走りの区間3位、上位争いに割って入ります。
3区新留学生のエヴァンス選手が先頭集団に入った時は成功したかに思いましたが…中盤から急失速、さらに4区も大失速し、一気に総合10位へ。5区ルーキー中澤選手が区間7位、6区西川選手が区間5位で走りましたが、順位を上げることはできませんでした。
全日本大学駅伝…メンバーを入れ替えて、2年連続シード権獲得に挑みました。1区大濱選手が上位、2区西川・3区中澤選手はやや引き離されつつも耐えて、4区入濱選手が区間6位で反撃開始、5区初駅伝の2年棟方選手が区間6位の走りで総合7位、シード権内に浮上しました。
続く6区に4年ワンジル選手、昨年好走区間でシード権を確実に…と思われましたが、今回も失速。7区大谷選手が区間9位、8区西代選手が区間6位と、長距離二区間が区間一桁で走っただけに、悔しい総合11位となりました。
[戦力分析①]エースの力について
エース力:★★★☆☆
出雲駅伝と全日本大学駅伝は、噛み合わなかったですが、エースは非常に強いですね。4年生西川選手が中心的存在です。1万m28分前半のスピードがあり、ここのところの駅伝は前半区間を担い続けています。前回の箱根駅伝前に飛躍して1区を担当していました。今年は2区になるでしょうか。
脇を固める選手が一気に強くなってきました。2年連続で3区を担当していた入濱選手が、安定感が増してきていますね。出雲1区で区間4位で走ると、全日本駅伝は4区で悪い流れを断ち切る走りをして、往路どの区間でも走れそうな印象です。
これに、2年棟方選手が追いついてきています。この前の全日本大学駅伝が初駅伝でしたが、5区で4人抜きの快走で、チームをシード権内に引き上げてきました。これだけに留まらず、上尾ハーフでは61分38秒のU-20日本新記録となるビッグパフォーマンスを披露!この2人がともに1区希望ということでさてどうなることやら。西川選手を含めて、調子のいい順に1区2区4区あたりになるかもしれません。
【U20 ハーフマラソン日本記録更新‼️】
11月17日(日)に行われた第37回上尾シティーハーフマラソンでU20の日本記録を2年生の棟方一楽が更新しました🌟👏🏻
たくさんのご声援ありがとうございました!@adidasJP #大東文化大学#一新紀元 pic.twitter.com/XOvcjcwyOG— 大東文化大学陸上競技部男子長距離ブロック (@DaitoBunka__TF) November 19, 2024
そして、3区を希望しているのは、大物ルーキーと言っていいでしょう大濱選手。夏前のトラックでは既に主力選手に、走力は追いついているなぁと思いましたが、それ以上に駅伝での安定感がずば抜けていますね。出雲駅伝2区は、強豪校のエースに追いついていく走りは本当にびっくりしました。3区で十分通用するのではないでしょうか。これなら、十分に箱根駅伝で通用すると思います。往路で食らいつく戦力は整いつつあります。
[戦力分析②]山の力
山の戦力:★★★☆☆
山に関しては、前任者がともに卒業してしまっているので辛口ですが、とはいえ1年間準備期間があった大東大が考えていないはずがありません。5区山登りに関しては、出雲5区・全日本3区を出走したルーキー中澤選手が適性があるらしく、準備に取り掛かっている感じですね。1万m28分台半ばの走力は既につけてきていますので、いきなり区間一桁相当の走りとなってもおかしくないのでしょう。ここはちょっと楽しみです。
山下りは、現時点で誰になるのかはちょっと分からない感じでしょうか。トラックのスピード面だけで見れば、前年7区で好走している4年小田選手あたりが抜けていますが、安定感はどうか。他に大きくトラックの記録を伸ばしている1年生もいますので、こちらも新しい戦力に託すのかもしれません。
[戦力分析③]復路の選手層
選手層:★★★☆☆
復路は、手堅い4年生がいますね。大谷・西代選手とロードに強い選手がいます。大谷選手は、箱根駅伝は2年連続9区を務めていて、昨年はシード権争い劣勢の中で、ジリジリ追い上げる走りをしています。現時点では今年も9区濃厚でしょうか。もう一人、タフな区間でこそ光る西代選手もいます。昨年は気温が高いことを想定した4区で起用(実際は冷雨となったが…)、今年は全日本8区で好走していてやはり強い。もし彼をもう一度4区にしたら、スピードランナーの誰かを7区や9区に温存できるので、作戦の幅が広がりそうだ。
ここから横一線の印象でしたが、上尾ハーフでは2年生の宮倉・庄司選手が63分半ばの記録をマークしてメンバーに名乗りを上げてきました。留学生のキプロップ選手を上回ってきて、日本人で10人メンバーが組めるようになってきていますね。もしかすると今の大東大は、そちらのほうがうまくいくような、そんな気がします。そして、前回アンカーで逆転のシード権を掴んだ4年佐々木選手も積み上げてきています。上手く流れていれば、復路終盤は安泰です。
まとめ
出雲・全日本駅伝がちぐはぐな駅伝になりましたが、個の強さは十分に示したのではないでしょうか。4年西川選手がスピードで、大谷・西代選手がスタミナ面でチームを引っ張っています。
これに3年生入濱選手と2年生棟方選手が往路の区間の争いを、1万m28分前半走力の高いレベルで行っていて、さらに1年生で大学駅伝を好走している大濱・中澤選手が、チームを活性化させている形です。
大東大と言えば、”山の大東大”。どちらも前任者が卒業していますが、山登りは中澤選手が候補に挙がっているそうで楽しみ。選手層が決して厚くなく、留学生もうまくいかずとなっていますが、上尾ハーフで2年生の選手が好走。チームとしての目途は立ってきていますかね。2年連続シード権を獲得して、上位定着の足掛かりになるかというところですね。
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