新年度ももう前半戦が終了しました。各大学ある程度の収穫と課題があったのではないでしょうか。当サイトでも、大学長距離各チームの2024年度のメンバーの紹介と実績、簡単な戦力分析を行いたいと思います。もちろん、新入生も紹介していきます。
“つなぐ”から “つかむ”へ。 箱根駅伝2025での躍進をめざす日大駅伝チームの新たな挑戦 – スポーツナビ https://t.co/W4degsCjmt
— 寺田的陸上競技WEB (@rikujouterada) May 15, 2024
続いて、
3年生主将で上昇への基礎固め!
日本大学です
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【日本大学】第101回箱根駅伝2025へ~新入生情報や戦力分析&持ちタイムなど!
”箱根駅伝御三家”日本大学が、無事、第100回箱根駅伝に出場できた。戦力の低下に、上層部の態勢が整わない状況が続き、第99回まで3年連続で本戦出場を逃していました。転機となったのが、新監督の就任。長く高校駅伝強豪校の倉敷高を率いてきた方である。
それでも、箱根予選までは半年ほどで間に合うのかどうか懐疑的だった。新しい留学生も夏の時点ではそこまで目立っていなかった。それが、キプケメイ選手が全体トップ、いつも弱かった15㎞以降で集団走が一斉に上がっていったのは驚き、ボーダー付近の争いが、いつの間にか5位通過、歓喜の輪が広がりました。
本戦の目標は”タスキをつなぎ切る”のが目標の中、序盤に突進。エースキプケイメ選手が腹痛で2区10位と伸びなかった中、安藤選手らの活躍で3区まで総合4位争いを繰り広げた。その後は、総合力不足で順位を下げるも、9区中澤選手が繰り上げまで残り30秒間に合い、目標を達成。総合15位でのゴールとなった。
ある程度、体制が整って2年目。飛躍といきたいところ、前半戦はキプケメイ選手の躍進が目立った以外は、まだそこまで目立たず。全日本予選は、今年も通過はならなかったが、新戦力の台頭もあった。久々の連続出場へ、一旦戦力をまとめ直したい。
新チーム各学年戦力分析
※持ちタイムは8月1日地点
※関東ICは1部
4年生主力選手について
安藤風羽④28分44秒65/14分08秒46≪24全予4組33位、関東IC1万10位、箱3区4位、23予172位、全予3組6位、関東IC1万、22全4区17位、予123位、全予1組26位≫
大橋 優④29分16秒28/14分41秒75≪24箱5区19位、23予136位≫
岡田祐太④30分07秒76/14分51秒34≪24関東IC3障11位≫
上級生は、色々あって人数は3名に。とにかく、競技力で引っ張っていける選手が残っている形なのでしょう。特に日本人エースとして注目が高いのが、安藤選手。箱根3区を走り、ハイペースの上位争いの中で最後まで争い区間4位好成績を残している選手です。春は関東ICの1万m10位の健闘がありました。また秋に向けて力を蓄えるでしょう。
あとは、今年の箱根5区山登りに挑戦した大橋選手に、ハーフ65分台がベストの岡田選手がいますね。岡田選手は、関東IC3障で決勝に進んだり、ここにきて成長中。大橋選手は、また秋の箱根予選に合えばというところ。この世代から主将は出さなかったので、数少ない中、結果を出したいところです。
3年生主力選手について
冨田悠晟③28分44秒98/14分19秒56≪24全予3組28位、関東IC1万22位、23予124位、関東IChalf≫
鈴木孔士③28分47秒23/14分32秒88≪24全予2組20位、箱8区14位、23予99位≫
大仲竜平③29分17秒16/14分26秒59≪24全予2組25位、関東IChalf19位、箱10区17位、23予153位、全予3組27位、関東IChalf20位、22全5区18位、予176位≫
山口月暉③29分22秒23/14分01秒50≪24関東IC3障5位、箱6区19位、23全予2組21位、関東IC3障7位、22予438位、日本IC3障6位≫
中澤星音③29分38秒33/14分35秒14≪24全予1組30位、箱9区19位、23予204位、22全7区18位、予126位≫
滝澤愛弥③29分46秒37/14分12秒41≪24関東IChalf≫
松村謙吾③29分49秒92/14分39秒33
小林聖弘③30分16秒09/14分56秒32
小路翔琉③30分19秒50/14分19秒87
菅原広希③30分21秒58/14分18秒04
荒木日成③30分41秒38/14分43秒17
3年生は、昨年伸びた選手が多いですね。主将に選ばれた中澤選手は、ロードに手堅く、1年時に全日本長距離区間の7区、箱根駅伝は前回9区で繰り上げのプレッシャーの中繋ぎ切っています。長い距離で一定の安定感がありますね。
1万mの持ちタイムで言うと上回っている選手は他にもいて、この世代では冨田選手がトップ。前年の箱根予選後に1万m28分44秒ベスト。その故障もあり本戦は出場できませんでしたが、夏前に復調。全日予選は3組を務める程でした。
ロードでは、箱根8区担当の鈴木選手や、アンカーを担当した大仲選手もいますね。鈴木選手は、昨年の箱根予選で15㎞から大幅に順位を上げて99位好走、大仲選手は関東ICハーフに箱根アンカーと堅実な成績を残しています。彼らがまた調子を上げてくると箱根予選の連続通過が見えてきます。
他に、関東IC3障で2年連続入賞している山口選手も力を付けていますね。箱根駅伝では山下りを担当していました。もう一度出走をする機会があればまた成績を上げてくるか。他、滝澤選手や1万m30分前後の選手も増えてきました。もう一度常連校へ、この世代の選手層は大事になりそうです。
【 #箱根駅伝 】15位・日大 波照間島出身の「日本最南端ランナー」10区・大仲竜平がラストスパート https://t.co/my768Rbdcn #スポーツ #sports #ニュース
— スポーツ報知 (@SportsHochi) January 3, 2024
2年生主力選手について
#日本大学 のキップケメイが1万Mで日本学生歴代3位の27分20秒をマーク 世界陸上銀のワイザカに競り勝つ https://t.co/0Y360MGMeS #箱根駅伝 #スポーツ報知
— スポーツ報知・箱根駅伝情報 (@hochi_hakone) April 27, 2024
J.キプケイメ②27分20秒05/13分20秒86≪24全予4組2位、関東IC5千2位、箱2区10位、23予1位、全予4組29位≫
高田眞朋②29分12秒19/14分08秒25≪24全予3組10位、関東IC5千≫
山口聡太②29分26秒49/14分10秒55≪24全予1組20位、関東IC1500m、23関東IC1500m≫
天野啓太②29分33秒63/14分46秒10
片桐禅太②29分48秒75/14分26秒83≪23全予1組39位≫
長谷川豊樹②30分21秒27/14分40秒17
夏井翔大②30分30秒76/15分13秒32
山口彰太②30分42秒58/14分08秒33≪24関東IC1500m≫
山室陽太②/14分31秒88
2年生は、まずは大エースのキプケイメ選手ですね。昨年の秋、日本IC1万m2位の好成績で一気に覚醒。夏でうまく体が絞れたようで、その後は箱根予選全体トップなど好成績を連発。箱根本戦は腹痛に見舞われるも67分半では走り切っています。今年は春先に1万m27分20秒05と、日本学生歴代3位のタイムを出すなどパワーアップ。2度目の箱根予選は、どれほどのタイムで帰ってくるでしょうか。
日本人も少しずつ育ってきていますね。箱根駅伝本戦では、山口聡・天野・片桐選手がエントリー。1万m29分33秒を持っている天野選手が、8区エントリーも当日変更、おそらくあと一歩まで迫ったと思います。その後、山口聡選手が、関東IC5千や全日予選1組で活躍。箱根組も飛躍が楽しみ。
さらに、今年になって伸びてきたのが髙田選手。春先に5千m14分08秒のベストをマークして関東IC5千mに出場しましたが、全日本予選でハイペース気味となった3組で組10位に食い込んだのはびっくり!勝負レースでこれだけ走ったのが驚き、ロードの飛躍は楽しみになりますね。頭数は多くはないので、夏にさらに台頭してくるかですね。
1年生主力選手について
齋藤健人①14分19秒10
森 翔哉①14分27秒26/30分27秒21
堀川裕生①14分28秒80
長澤辰朗①14分31秒66/30分13秒65
吉村快人①14分37秒47
重森朝陽①14分37秒71/29分37秒46
吉村颯音①14分38秒29
花輪琉太①14分40秒48≪23高校2区27位≫
黒川遙斗①14分43秒35/30分35秒52≪23高校4区18位≫
橋本櫂知①14分44秒15/30分29秒08
細谷流音①14分48秒30≪24全国4区47位、23高校3区42位≫
新入生は、成績低迷が長かった事もあり、全国レベルの選手は今年は少なめで、じっくり育てていく形になりました。その中で、4月末に1万mに挑戦した1年sね位も多くいます。
現時点で、重森選手が頭一つ抜けていて、29分37秒46の好記録をマークしていますね。比較的若い組で出していますし、またレベルの高い組で争うことがあればと思いますね。
この他、長澤選手や森選手らが30分前半をマークしています。現時点での走力を確認できたことは良かったと思います。まずは秋の大会で29分台がどれだけ出てくるかかなと思います。
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【まとめ!】箱根駅伝2025へ向けて
・鈴木中澤選手ら経験者に、冨田選手ら中心の世代!
・キプケメイ選手大エース!日本人も続くか
4年生は、安藤選手と言う日本人エースはいますが、少数となったこともあり、3年生中澤選手を主将にして、まとめていく形をとった日大。
その3年生はやはり中心核。今年の箱根駅伝の復路は、4区間今の3年生が繋いでいます。1万m28分台の鈴木選手に、長い距離で安定感のある中澤・大仲選手、3障のスピード魅力の山口選手に、これに持ちタイムはトップの冨田選手も復調してきています。この世代中心になるのは正解かなと思います。
2年生以下は、現時点で留学生が大きく目立っています。昨年の今頃の時期は、まさか1万m27分20秒を出すとは思わなかったキップケメイ選手、箱根予選は自分のペースで走れれば、大きな貯金をもたらすでしょう。日本人はまだこれからですが、髙田選手や山口選手が殻を破り始めているようですね。
選手層としてはまだ決して厚くなく、昨年の箱根予選がかなりハマった感じもありました。もう一度、秋に調子を上げて昨年以上の水準の選手層にしたいところです。
箱根駅伝ファンのための情報集
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