新年度ももう前半戦が終了しました。各大学ある程度の収穫と課題があったのではないでしょうか。当サイトでも、大学長距離各チームの2024年度のメンバーの紹介と実績、簡単な戦力分析を行いたいと思います。もちろん、新入生も紹介していきます。
続いて、
また下剋上の準備は整ってきた
帝京大学です
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昨年度は、旋風とまではいかずとも粘り強い戦いが復活していた。絶対的エース不在の中で、全日本予選を突破すると、箱根予選は9月に新型コロナ感染者が続出するという状況の中で、それを感じさせない3位通過。全日本駅伝は、調整不足の選手もいたものの、3区まで上位争いに顔をのぞかせるなど、確実にチーム強化が進んでいるようだった。
箱根駅伝は、1区好スタートを切り、2区山中選手が積極的なレースを見せると、3区柴戸選手らで往路を食らいつきます。苦手な山区間で一旦シード権争いで後退しますが、7区で区間3位巻き返すと、8区島田選手と9区小林選手が区間上位で一気にシード権内に。前年シード権落ちからすぐさまシード校に復活しました。
今年度はまた強豪校に勝負を賭けられそうな年。箱根2区を走った山中選手が関東ICで爆走して一気にエースに、さらに福田・福島選手ら復活した4年生、未完の大器楠岡選手も試合に出られるようになり、全日本予選は今年も通過。2年ぶりに三大駅伝フル出場を決めました。スピードある選手もいて、楽しみな帝京大。一旦戦力をまとめ直します。
※持ちタイムは8月1日地点
※関東ICは2部
山中博生④28分04秒54/14分29秒51≪24全予3組4位、関東IC1万4位、箱2区16位、23全2区6位、予39位、全予3組3位、関東IChalf、箱8区6位、22出5区11位≫
小野隆一朗④28分36秒68/14分04秒47≪24箱7区2位、23全予4組16位、箱1区16位、全予4組16位、関東IC1万、箱1区16位、22関東IC1万9位、箱1区8位、21:全1区19位、出1区9位、20:全1区18位≫
小林大晟④28分43秒71/14分20秒65≪24関東IC1万、箱9区3位、23全8区14位、予84位、全予2組5位、関東IChalf8位、箱3区17位、21全7区11位≫
福島渉太④28分54秒93/13分57秒04≪24全予4組18位、関東IC5千、22箱7区13位≫
福田 翔④28分56秒88/14分07秒96≪24全予1組11位、23全1区9位、予21位、全予1組12位、22出4区9位、全予2組15位≫
林 叶大④29分07秒61/14分15秒79≪23関東IC3障9位、22関東IC5千≫
石川湧月④29分18秒99/14分12秒49
岩本拓真④29分37秒03/14分29秒14≪23予104位≫
野村祐太朗④29分51秒87/14分34秒93≪23予160位≫
高島大空④29分55秒86/14分20秒16≪24関東IChalf、23予242位≫
内藤一輝④30分26秒76/14分10秒39
4年生が充実していますね。まずは山中選手が完全にエース化。2年時の箱根駅伝8区、チームがシード権落ちする中、前半から飛ばして区間一桁をマークと、記録以上に注目に残る走り。期待のエース候補と感じた駅伝ファンは多かった中、やっぱり強くなってきた。関東IC1万mではあわや27分の大台に乗るかという走りで28分04秒。その後、調子を崩すも全日予選3組は4位と最低限の走りでチームを全日本に導きました。最後の箱根で2区16位のリベンジどこまでなるか楽しみ。
これに、1年時から長い距離で適性を見せていた小林選手。2年時までは駅伝でもう少しの成績が続いていましたが、今年の箱根駅伝はシード権がかかる場面で9区3位の見事な走り。長い距離の強さは頼もしい。全日本・箱根など、やはり後半区間のどこかでの登場となるでしょうか。
そして嬉しい復活組!昨年の箱根予選でチームトップの成績、そして全日本駅伝で好スタートを決めていた福田選手が徐々に復調。箱根駅伝は調子を落として走れなかったのですが、全日予選1組に出るまでに復調。彼が秋全開なら楽しみ。さらに1年時に箱根7区を走っている福島選手がようやく復帰!練習ができているとのことで、全日予選最終組抜擢も組18位にまとめる。やはり実力者、これだけ揃っている4年生世代は強力です!
これに、昨年の箱根予選を出走している岩本・野村・高島選手、関東IC3障に取り組むなどスピードランナーの林選手、そして4年目になって急成長し、全日本駅伝予選13人のメンバー入りとなった石川選手ら、選手層は分厚いですね。5年目となった小野選手は、既定の関係で箱根駅伝に出られませんが、秋以降のレース経過が気になりますね。これだけの4年生世代が揃っているなら、何か起こしてきそうです。
柴戸遼太③28分46秒60/14分06秒83≪24全予1組23位、箱3区9位、23全3区6位、予50位、全予1組19位、関東IC1万、箱4区12位≫
藤本雄大③29分09秒04/14分17秒66≪22出1区15位≫
島田晃希③29分10秒01/13分56秒34≪24全予4組21位、関東IC5千17位、箱8区8位、23全6区8位、予92位、関東IC5千≫
尾崎仁哉③29分10秒39/14分18秒71≪24全予2組22位、関東IChalf、箱5区20位、23全予3組12位、関東IChalf≫
大谷祥輝③29分17秒96/14分26秒46≪23関東IC1500m≫
山口翔平③29分23秒31/14分09秒47≪23関東IC3障≫
田中陽々希③29分53秒26/14分29秒37
細谷建斗③30分02秒76/14分36秒58
鎗田大輝③30分05秒36/14分28秒32≪23関東IC3障≫
川上颯真③30分06秒94/14分37秒31
板橋将吾③30分09秒34/14分23秒01
山下利玖③30分12秒66/14分37秒40
森田健伸③30分23秒32/14分27秒49
3年生はまず柴戸選手ということになってきますかね。とにかく駅伝高い安定感がある選手。箱根は4区と3区、全日本も3区と、前半区間を担っていながら2度区間一桁。トラック1万m28分46秒以上の走力は間違いなくある選手です。今年の春は不調でしたが、それでも全日予選1組に間に合わせました。秋以降また上がってくると思います。
そして徐々にレギュラーとして台頭してきたのは、島田選手。全日本6区・箱根8区と担当し、ともに区間一桁。一定の安定感があります。全日本予選ではまさかの最終組でしたが、まとめています。もう往路候補になってくるのではないでしょうか。また、2年連続全日予選で安定した走りを見せた尾崎選手も、今年の箱根を経験。山登り自体は苦い経験となりましたが、終盤の走りはやはりタフな区間でのセンスを感じました。この3人がまず中心ですかね。
あとがどれくらい主力として台頭してくるか。一度はタイムは出している選手は多いですよね。1年時にいきなり出雲1区を経験した藤本選手がやや苦戦気味ですが、29分23秒を持っている山口選手は、春先に再び29分台を出しています。他にも1万29分台~30分少しの選手がいます。この層が厚くなってくると、さらにレギュラー争いに熱が生まれます。
原 悠太②29分07秒26/14分00秒51≪24全予3組15位、関東IC1万≫
賀山亮成②29分20秒09/14分17秒23
楠岡由浩②29分29秒79/13分55秒84≪24全予2組13位、関東IC5千≫
大西柊太朗②29分30秒01/14分05秒18≪23予334位≫
廣田 陸②29分34秒51/14分16秒21≪24関東IChalf19位≫
佐伯知哉②29分39秒21/14分27秒70
森 陽輝②29分59秒58/14分32秒85
花井日友雅②30分06秒15/14分41秒86≪24関東IC1500m≫
井上寛大②30分06秒82/14分26秒19
浅野智仁②30分07秒62/14分45秒63
谷口颯太②30分18秒63/14分10秒74
浅川侑大②30分22秒66/14分22秒21
侭田直哉②/14分26秒89
國安一翔②/14分29秒32
西森市直②/14分28秒13
まだ箱根駅伝を走った選手はいないのですが、エース候補が沢山いますよね。現時点では、原選手の勢いが凄く、1万m29分07秒!主力選手の兼ね合いもあり、全日予選は3組に抜擢、組15位となりましたが、この揉まれた経験が夏合宿に生きていれば、また一気に伸びてきそうですよね。楽しみな選手。
そして、高校時代の実績として注目していた楠岡選手らも少しずつ軌道に乗り始めた模様。昨年の駅伝シーズンは試合に出られませんでしたが、今年は全日予選2組出走。ようやく継続して練習を積めるようになってきたみたいです。大西選手は、昨年の箱根予選に出走していますがやや苦しみましたかね。今年は1万m29分58秒はマークしていますので、また復活してくれば。
この他では、1万m29分20秒を出していてタイム的には主力に追いつきそうな賀山選手。大西選手とともに箱根駅伝16人のエントリーメンバーに選ばれていた廣田選手あたりも、夏次第では主力候補になってくる。このほか、1万m30分前後の選手に、かつての帝京大からすると高校時代の持ちタイムが高い選手も多くなってきています。帝京大の育成力が周知されています。
松井 一①14分03秒58/29分39秒33≪24全国1区22位、23高校1区8位≫
辻本桜寿①14分20秒34≪24関東IC1500m、23IH3障4位≫
設楽琉惺①14分20秒62/30分33秒43≪24全国5区25位、23高校3区30位≫
小林咲冴①14分25秒46
佐藤誠悟①14分28秒32/29分58秒59≪24全国4区27位、23高校1区45位≫
高田滉翔①14分29秒61
渡邊莉玖①14分29秒70≪23高校1区31位≫
薄井優斗①14分36秒00≪23高校3区23位≫
西田龍希亜①14分37秒31≪24全国1区42位≫
斎藤翔真①14分39秒03
石濵創志①14分52秒69/30分29秒57
帝京大の新入生のレベル、確実に上がってきていますね。かつてはトップが14分30秒切るか切らないかだったと思うけど、ここのところは全国レベルで戦っている選手が1人以上はきていますね。
今年は松井選手ということになりますね。高校駅伝1区8位と、ロードでエース格と戦っている選手。大学に入っても、6月に5千m14分03秒をマークしていて、全日本予選出走にも迫っています。大学駅伝デビューも非常に楽しみな選手です。
このほか14分20秒台でずらり。3障で全国レベルで戦っている経験のある辻本選手以外に、大学に入って14分20秒の自己ベストを出した設楽選手に、1万m29分58秒のベストの佐藤選手ら。帝京大の上級生も、確実にレベルアップしていますし、まずひと夏越えての走力アップが楽しみです。
※帝京大駅伝ランナーが暑さ対策に用いています!
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今年は、箱根駅伝で再びファイアーレッド旋風が吹き荒れてもおかしくないですよ。トラックとしては、帝京大史上最速となった山中選手が、やはり中心。あの積極性にスタミナもついたら、箱根2区でどんな記録を出すでしょうか。
4年生が全体的にタレントぞろいで、ロードで高い安定感を誇る小林選手に、今年の箱根は走れなかったものの、今年の春に復活した福田・福島選手あたりも、往路をやれる潜在能力は既にある選手がいます。これだけ4年生が揃っていると面白い。
3年生は少数精鋭ですが、その中で駅伝では柴戸・島田選手が非常に安定した走りを見せています。勢いとしては全日本予選最終組に選ばれた島田選手も凄いですね。
下級生はじっくり…だった帝京大の様相が変わってきていて、全日予選3組に選ばれた原選手に、エース候補の楠岡・大西選手がいます。1年生も松井選手がすでに高校時代のベストを更新するなどで、順調に成長中。いきなり駅伝オーダーに割って入るかもしれません。
秋シーズンは、全日本駅伝で十分シード権を取れる下地はありますし、箱根駅伝では5区山登り候補が主力にいれば、また往路で突進する帝京大が見れるかもしれません。
箱根駅伝ファンのための情報集
【箱根駅伝ファンのためのリンク集】
【【結果も!】2022年度箱根駅伝ファンのための競技会日程】
姉妹サイトより
【箱根駅伝アニメ:風が強く吹いている完走】
【競馬重賞予想!~予想も一流よ!~】