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【箱根駅伝2024(第100回)】6区を定点別に振り返る

そろそろ箱根駅伝2024(第100回)の余韻が冷めつつありますかね。

レース内容をもう一度じっくりと振り返ってみたいと思います。

例年通りの定点別振り返りとなります。

続いて、久々58分台続出となった6区!
先頭青学野村選手が独走する中、一斉スタート組に過去好走経験者や隠し玉が続出!定点別でこそ見応えのある山下りになりました。

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【箱根駅伝2024】6区定点間分析~3年連続出走の貫禄

まずは出走者を持ちタイムと、過去の実績とともに見てみます。

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6区走者・実績順

1位青学・野村昭夢③29分39秒23/5千13分36秒93≪23出1区7位、関東IC5千12位≫
2位2:38駒大・帰山侑大②29分18秒99/5千13分37秒54
3位3:17城西・久保出雄大③29分06秒79/64分22秒≪22予139位≫
4位7:06東洋・西村真周②29分03秒95/63分28秒≪23全7区18位、箱6区13位≫
5位7:52早大・栁本匡哉④29分17秒37/64分30秒≪23関東IC1500m7位、22箱6区19位、21:U20日本1500m3位≫
6位8:54國學・後村光星①28分52秒46/≪23全1区6位、全国4区8位、22高校1区9位、国体16位≫
7位9:55創価・川上翔太①29分20秒38/63分32秒
8位10:41[8]10:00大東・佐竹勇樹④28分34秒32/63分46秒≪23全1区5位、予83位、全予1組2位、関東IC3障4位、箱6区6位、22関東IC2部3障1位≫
9位10:50[8]10:00法大・武田和馬③29分06秒30/62分48秒≪23出3区9位、全予2組11位、箱6区5位、22箱6区2位、21予147位≫
10位12:04[8]10:00順大・氷見哲太②31分04秒29/

11位12:07[8]10:00国士・勝部愛大②29分46秒60/64分41秒≪23予186位、関東IC1500m≫
12位12:10[8]10:00帝京・大吉優亮④29分55秒38/63分12秒≪23日本IC3障2位、22日本IC3障1位、関東IC3障4位≫
13位12:22[8]10:00中大・浦田優斗③28分57秒05/65分58秒≪23出1区13位、関東IC3障2位≫
14位12:38[8]10:00駿河・塩路悠耀②29分23秒53/64分46秒≪23予199位≫
15位12:52[8]10:00山学・髙田尚暉③29分40秒12/63分51秒≪23予277位、関東IC1500m6位、箱6区10位、22予76位、箱3区19位、21:予83位≫
16位13:20[8]10:00東海・梶谷優斗③28分27秒77/63分18秒≪23予231位、全予3組21位、関東IC1万7位、箱1区19位、22全2区18位、全予4組7位≫
17位13:24[8]10:00立大・原田颯大①29分54秒64/≪23関東IC3障≫
18位13:29[8]10:00中学・小松裕大朗②29分31秒72/66分02秒≪22関東IC3障10位≫
19位13:38[8]10:00日大・山口月暉②29分22秒23/5千14分34秒94≪23全予2組21位、関東IC3障7位、22予438位、日本IC3障6位≫
20位15:20[8]10:00農大・植月俊太①30分52秒06/64分55秒≪23関東IC5千、22高校2区3位≫
21位17:22[8]10:00日体・富永椋太③29分02秒67/64分01秒≪23予114位、全予2組24位、関東IC3障≫
22位17:37[8]10:00神大・大岩歩夢④29分47秒40/64分06秒≪23予123位≫
23位19:08[8]10:00明大・堀 颯介②28分40秒90/63分54秒≪23予101位、全予2組35位、箱6区8位≫

 復路先頭でスタートするのは、青学野村選手。高校時代からトップスピードを誇っていて、青学大では早くから6区山下り候補となっていたものの、故障で中々叶わなかった。今年になって、5千m13分36秒のベストで出雲駅伝1区を担当、やや気負ってはいたものの、この山下りは満を持してトップで走り出した。

 2位駒大は、逆転総合優勝を狙うのに2分38秒差という大きな差。6区で2分以内に詰めるのが、逆転優勝へのマストだった。昨年区間賞の伊藤選手が、全日本後故障で練習が飛んだ時期があるということで、同学年2年帰山選手で勝負をかけた。

 その後方、3位城西大は、同大史上初の同好会上がりの3年久保出選手に任せた。時差スタート組では、東洋大が2年連続で西村選手、早大は前回区間3位北村選手と思いきやインフルエンザで4年栁本選手が代打出場、國學院大と創価大は、後村・川上選手の1年生に託した。

 一斉スタート組が非常に豪華で、区間賞候補の一角に上がる大東大佐竹・法大武田選手、今季は2人とも平地でもスピードを活かして活躍していて、その上昇分が期待された。シード権で見ると10位順大氷見選手に、3障で活躍している帝京大大吉選手や中大浦田選手らが僅かにリードしたら逆転、昨年出走の山学大髙田選手や、東海大スピード自慢梶谷選手も逆転できる差で出走。離れているが、最下位明大は前年区間一桁の堀選手が出走など、見応え十分な6区となった。

定点間分析①:芦ノ湖~芦之湯

レース展開

0.5km:7位創価大川上選手を、5秒後ろスタートの一斉スタート組が捉える 集団は順大氷見・神大大岩選手らが引っ張る

1㎞青学野村2分46秒、2㎞5分55秒で通過
1㎞駒大帰山選手2分45秒

3.7km一斉スタート組、明大堀・大東佐竹選手が抜け出す 後ろ法大武田・中大阿部・日体冨永選手、その後ろに国士大・神大ら かなり後方遅れている選手もいる

4km城西久保出選手13分46秒、城西大同好会から上がってきた選手では初の箱根路

4.8km芦之湯

区間記録:96回館澤(東海)15分23秒

14位野村(青学)16分06秒①
18位帰山(駒大)16分20秒②2:52
19位久保出(城西)16分23秒③3:34
12位西村(東洋)16分01秒④7:01
22位栁本(早大)16分41秒⑤8:27
6位後村(國學)15分53秒⑥8:41
1位佐竹(大東)15分46秒⑧10:21[7]9:40
1位堀(明大)15分46秒㉓18:48[7]9:40
3位武田(法大)15分47秒⑨10:31[9]9:41
3位浦田(中大)15分47秒⑪12:03[9]9:41
3位富永(日体)15分47秒㉑17:03[9]9:41
10位川上(創価)15分59秒⑦9:48[12]9:48
7位梶谷(東海)15分57秒⑯13:11[13]9:51
7位髙田(山学)15分57秒⑬12:43[13]9:51
7位勝部(国士)15分57秒⑩11:58[13]9:51
10位大岩(神大)15分59秒㉒17:30[16]9:53
12位山口(日大)16分01秒⑰13:33[17]9:55
15位原田(立大)16分15秒⑱13:33[18]10:09
15位植月(農大)16分15秒⑳15:29[18]10:09
17位大吉(帝京)16分19秒⑫12:23[20]10:13
20位小松(中学)16分24秒⑲13:47[21]10:18
21位塩路(駿河)16分30秒⑮13:02[22]10:24
23位氷見(順大)16分49秒⑭12:47[23]10:43

実は、最初の上りはほぼ全員押さえていた上位陣
 山下りですが、芦之湯までは上り坂になる6区。まずここで体を温めておきたいところですが、全員定点通過してびっくり、なんと上位勢は6位の國學院大後村選手を除いて区間二けたでの通過。青学野村選手は1㎞2分46秒と早かったが、16分06秒の平均ペース。駒大帰山・城西久保出選手はそれより少し遅いペース。区間18位付近、下りで切り替えられるか気になる通過だった。

 4位東洋5区早大は、過去の経験者。2年連続6区の東洋西村選手は、前回はシード権を追いかけてかなり飛ばして入ったが、今回はイーブンペース。2年ぶり6区の早大柳本選手は、区間22位と非常に遅い入り。この間だけで後方國學院大後村選手が50秒近く詰めてきて、芦之湯で100mを切ってきた。このあたり順位変動が下りで起こりそうだ。

一斉スタート組、大東佐竹・明大堀選手ら実力者がたくさん
 ここからが本番。16チームの一斉スタート組だ。5秒前時差スタートの創価川上選手を飲み込むと、上りに入ると大東佐竹選手と明大堀選手と昨年59分台で走っている2人が突き抜けていく。その直後を、3年連続山下りとなった法大武田選手、さらに中大は3障8分40秒を切るベストを持つ浦田選手もここまで好調、前回の好走者から変えてきた日体大は富永選手もつく。このあたりが定点15分40秒台で入っていて、区間賞争いともなっています。

 創価川上選手を挟んで、東海梶谷選手・山学髙田選手・国士大勝部選手とスピード自慢のランナーが続いて、すぐ直後に神大大岩・日大山口選手。ここまでが定点16分前後に収まっていて、見た目10分切。先頭との差を詰めているということになる。なお国士大勝部選手が総合で10位に浮上、スタート時に総合10位だった順大は氷見選手が上りでつけずに定点最下位。僅差ながら一気に総合14位。このあたりも見ながら、じっくり振り返る必要がありそうだ。

定点間分析②:芦之湯~小涌園前

レース展開

5㎞青学野村15分30秒
駒大帰山選手は下りに入って2分58秒ペースに

一斉スタートでは、明大法大大東中大が前方を走っている
5.8km中大浦田選手が一斉組先頭、明大堀・法大武田・大東佐竹選手もついている

3位城西久保出選手が好走、前駒大との差が35秒差に詰まってきた

9.0㎞小涌園前(定点間4.2㎞)

区間記録:区間記録:96回館澤(東海)10分43秒<26分06秒>

3位野村(青学)10分39秒<8>26分45秒①
13位帰山(駒大)11分05秒<16>27分25秒②3:18
11位久保出(城西)11分00秒<15>27分23秒③3:55
15位西村(東洋)11分08秒<11>27分09秒④7:30
8位後村(國學)10分49秒<5>26分42秒⑤8:51
15位栁本(早大)11分08秒<20>27分49秒⑥8:56
1位武田(法大)10分32秒<1>26分19秒⑧10:24[7]9:34
2位浦田(中大)10分35秒<2>26分22秒⑩11:59[8]9:37
5位佐竹(大東)10分44秒<3>26分30秒⑨10:26[9]9:45
9位堀(明大)10分47秒<4>26分33秒㉓18:56[10]9:48
7位川上(創価)10分48秒<9>26分47秒⑦9:57[11]9:57
6位梶谷(東海)10分45秒<5>26分42秒⑬13:17[11]9:57
4位大岩(神大)10分43秒<5>26分42秒㉑17:34[11]9:57
19位富永(日体)11分21秒<10>27分08秒㉒17:45[14]10:23
17位勝部(国士)11分15秒<12>27分12秒⑪12:34[15]10:27
12位原田(立大)11分03秒<13>27分18秒⑯13:57[16]10:33
10位小松(中学)10分57秒<14>27分21秒⑰14:05[17]10:36
14位大吉(帝京)11分07秒<17>27分26秒⑫12:51[18]10:41
18位植月(農大)11分19秒<18>27分34秒⑳16:09[19]10:49
21位山口(日大)11分44秒<19>27分45秒⑱14:38[20]11:00
22位髙田(山学)11分52秒<20>27分49秒⑮13:56[21]11:04
20位氷見(順大)11分22秒<22>8分11秒⑭13:30[22]11:26
23位塩路(駿河)12分15秒<23>28分45秒⑱14:38[23]12:00

青学野村選手が下りで切り替え、独走状態に
 先頭青学野村選手が独走へ。スピード面・平地走力とも、正直この23名ではトップレベルの選手ですが、それを下りでも大いに生かせる選手。駒大帰山・城西久保出・東洋西村選手が、この定点間11分以上かかっている中、10分39秒の走り。一気に引き離しにかかる。定点間でも3位だ。駒大は、下りで波に乗れず、一気に3分18秒差へ。この時点で逆転の総合優勝が厳しくなってきた。

 後方は、國學院大後村選手が区間5位とペースをキープして、やはり早大柳本選手を交わして5位に浮上。早大柳本選手も切り替えにかかったが、定点15位となっている。ここでトップと8分56秒差。集団でハイペースで入っている、後方一斉スタート組が気になった。

3年連続法大武田選手、中大浦田選手も10位!
 その後方、徐々に縦長になりながらもハイペースをキープ。先ほど先頭だった大東佐竹選手や明大堀選手を交わしたのが、法大武田選手と中大浦田選手。佐竹選手らもペースをキープしている中、武田選手が全体で先頭となる10分32秒、浦田選手も10分35秒のハイペース。武田選手は、通算26分19秒でとてつもない区間記録26分06秒に13秒差。57分台ペースで一斉スタート組が追っているということだ。

 さらに続いた中大浦田選手が、この定点で総合10位に浮上!13位スタートだったが、57分台ペースの追走で一気に捲ってきた。11位に落ちた国士大勝部選手は、東海梶谷選手ら先ほどの集団からは後退気味。追いつかれた創価川上選手が上手く乗って走り、さらに後方にいた神大大岩選手が定点4位となる10分43秒で追いついて併走中だ。この集団もまずまずのペース。東海梶谷選手は、総合16位からいつの間にか13位に上がっている。

 ここまで11番手争い。14番手以降は点々と続く展開。後方にいた中学大小松選手が切り替えて定点10番目。総合12位にいる帝京大大吉選手らもここまでは目立たない形か。スピードに乗れなかった選手らでは山学大髙田選手の名前。下りに入ったところで差し込みがきたようで、逆転シード権に向けて痛い後退。また駿河台大塩路選手も苦しい走りて定点最下位。見た目12分差と先頭と2分空けられて通過していった。

定点間分析③:小涌園~大平台

レース展開

11km31分57秒青学野村選手、まずまずのペース。
國學院後村選手が早大柳本選手を捉えて5位浮上
その国学早大に、一斉スタート組法大武田・中大浦田選手らが詰めてきているか
なお個人順位は法大武田選手が26分19秒でトップ、区間記録に13秒遅れているだけ

2位駒大帰山選手はお腹を押さえるシーンもあり、やや腹痛が起きているか

12.5km一斉組は、法大武田選手が抜け出して先頭、中大浦田選手が数秒差で続く、なお武田選手の前早大が見える

13.4㎞大平台(定点間4.4㎞)

区間記録:96回館澤(東海)11分24秒<37分30秒>

2位野村(青学)11分25秒<4>38分10秒①
9位帰山(駒大)11分45秒<13>39分10秒②3:38
9位久保出(城西)11分45秒<12>39分08秒③4:15
8位西村(東洋)11分41秒<10>38分50秒④7:46
13位後村(國學)11分49秒<9>38分31秒⑤9:15
17位栁本(早大)12分04秒<18>39分53秒⑥9:35
3位武田(法大)11分30秒<1>37分49秒⑧10:29[7]9:39
4位浦田(中大)11分32秒<2>37分54秒⑩12:06[8]9:44
1位川上(創価)11分24秒<5>38分11秒⑦9:56[9]9:56
7位佐竹(大東)11分36秒<3>38分06秒⑨10:37[9]9:56
5位大岩(神大)11分34秒<6>38分16秒㉑17:43[11]10:06
5位梶谷(東海)11分34秒<6>38分16秒⑬13:26[11]10:06
9位堀(明大)11分45秒<8>38分18秒㉓19:16[13]10:08
12位原田(立大)11分47秒<11>39分05秒⑮14:19[14]10:55
19位富永(日体)12分07秒<14>39分15秒㉒18:27[15]11:05
16位勝部(国士)12分03秒<14>39分15秒⑪13:12[15]11:05
14位大吉(帝京)11分51秒<16>39分17秒⑫13:17[17]11:07
20位小松(中学)12分08秒<17>39分29秒⑯14:48[18]11:19
22位植月(農大)12分25秒<19>39分59秒⑳17:09[19]11:49
21位山口(日大)12分18秒<20>40分03秒⑲15:31[20]11:53
15位氷見(順大)11分54秒<21>40分05秒⑭13:59[21]11:55
23位髙田(山学)12分36秒<22>40分25秒⑰15:07[22]12:15
17位塩路(駿河)12分04秒<23>40分49秒⑱15:17[23]12:39

法大武田選手追撃の中、創価大1年川上選手が定点間トップへ!
 一番下り傾斜が急となる小涌園~大平台。上位は青学野村選手はダイナミックなフォームで突き進み、ここも定点間2位となる11分25秒。2位以降との差は開く一方だ。4位を走っている東洋西村選手が、少しずつ定点間上位に浮上。今年は完全に単独走の中、自分の走りを貫いている形だ。

 このあたり気になったのは一斉スタート組。総合6位の早大柳本選手が寒さを感じるなどペースを上げられず。法大武田選手や中大浦田選手がぐんぐん迫ってくる中、一旦抜かれた創価大川上選手が実は迫ってきていました。小涌園で併走していた神大大岩・東海梶谷選手を突き放して、実力者の大東佐竹選手を捉えて9番目タイとなったところで大平台。11分24秒と全体トップの定点。このあたりは前の争いに注目が集まっていた中、川上選手が目立つのはもう少し先だ。

 後ろは、ほとんど一斉スタート組ということもあり、だいたい走行通りの定点順位。下りに入って一定のリズムで刻んでいる立大原田選手が、上りまでは上位だった日体冨永・国士大勝部選手を交わして14番目に浮上。ここから前は空いている。他、3障で有名な帝京大吉選手と、最初大きく遅れた順大氷見選手が何とか粘っているか。総合順位で見ると、10位中大がどんどん前にいっているので、11位国士大12位帝京大と1分以上の差となってきていた。

定点間分析④:大平台~函嶺洞門

レース展開

早大柳本選手のすぐ後ろ一斉の法大武田・中大浦田選手、創価・大東と続く。
さらに、神大東海、明大がやや後退。

13.9km:法大武田選手が早大柳本選手を捉え6番目に浮上

15km通過青学野村選手、42分08秒。ここで前回の駒大伊藤選手を上回る

17.0㎞函嶺洞門(定点間3.6㎞)

区間記録:96回館澤(東海)9分14秒<46分44秒>

3位野村(青学)9分16秒<4>47分26秒①
7位帰山(駒大)9分23秒<11>48分33秒②3:45
12位久保出(城西)9分35秒<13>48分43秒③4:34
5位西村(東洋)9分19秒<9>48分09秒④7:49
21位後村(國學)9分41秒<10>48分12秒⑤9:40
6位武田(法大)9分21秒<1>47分10秒⑧10:34[6]9:44
1位川上(創価)9分12秒<2>47分23秒⑥9:52[7]9:52
4位佐竹(大東)9分17秒<2>47分23秒⑨10:38[8]9:57
11位浦田(中大)9分33秒<5>47分27秒⑩12:23[9]10:01
2位大岩(神大)9分14秒<6>47分30秒⑳17:41[10]10:04
16位栁本(早大)9分45秒<19>49分45秒⑦10:04[10]10:04
8位梶谷(東海)9分30秒<7>47分46秒⑪13:40[12]10:20
12位堀(明大)9分35秒<8>47分53秒㉓19:35[13]10:27
8位原田(立大)9分30秒<12>48分35秒⑮14:33[14]11:09
17位勝部(国士)9分50秒<14>49分05秒⑫13:46[15]11:39
22位富永(日体)10分01秒<15>49分16秒㉒19:12[16]11:50
18位小松(中学)9分53秒<16>49分22秒⑯15:25[17]11:56
23位大吉(帝京)10分13秒<17>49分30秒⑬14:14[18]12:04
10位氷見(順大)9分32秒<18>49分37秒⑭14:15[19]12:11
15位山口(日大)9分42秒<19>49分45秒⑲15:57[20]12:19
20位植月(農大)9分57秒<21>49分56秒㉑17:50[21]12:30
19位髙田(山学)9分55秒<22>50分20秒⑱15:46[22]12:54
14位塩路(駿河)9分36秒<23>50分25秒⑰15:37[23]12:59

創価大川上選手ら連続定点トップ!神大大岩選手も定点2位!
 青学野村選手は順調に推移し定点3位、ここにきて前回区間賞の駒大伊藤選手のタイムを上回ってきたとの報。区間順位も4位、一斉スタート組が飛ばす中かなり上がってきた。駒大帰山選手も定点間7位とようやく連続一桁、最後に粘れるか。3位城西久保出選手は一旦35秒差まで詰めたが、ここにきて開き始めていた。3分以上後方となるが東洋西村選手が定点5番とじりじり区間順位を浮上しているのもポイントだ。

 後方は激しい争いになってきていて、國學院大後村選手が失速、直後に法大武田選手が4秒差接近。定点間は6番目だが47分10秒と区間トップは維持、58分を切れるかどうかギリギリのタイムではきている。その直後に創価川上選手が浮上、このあたりで川上選手が上がってきていると感じましたが、定点間は連続でトップ。

 創価大は、3年連続出走者がいなくなり、ここは穴区間になるかも…だったのだが、まさかの1年生から超適正の選手が出てきていた。最も、彼の3つ上の兄貴は東海大で3年連続山下りを務めたあの川上選手なんですが…適性も似てくることあるのかな??大東佐竹選手や中大浦田選手ら実力ある選手をじりじり突き放していく格好だ。

 これに見た目10番目まで浮上していたのが神大大岩選手、この定点間は9分14秒の2位。早大柳本選手まで見た目で捉えて見せた。神大も体調不良者が続出して、往路は22位と戦えなかったものの、下りの適性があると言われた大岩選手、ここで一つ上位陣に追撃する走りとなった。この後方、12番目で粘っている東海大梶谷選手が、ペースが上がらない国士大帝京大らを交わして総合11位に浮上した模様。7区以降は知りやすい位置にいきたい。

定点間分析⑤:函嶺洞門~小田原中継所

レース展開

17.5km法大武田選手が國學後村選手を捉えて5番目に浮上、7番目創価川上選手も見える

18km青学原監督「野村いいよいいよ、リズムで!兄貴を超えるぞ!そうそう!ここまできたら、区間賞獲って、兄貴を超えよう!(兄貴は以前東洋大で箱根出走)」
駒大藤田監督「最後4年生が待ってるからな 脚はしっかり動いてる 絶対に諦めないぞ、最後絞り出すぞ!」
残り1㎞で4分08秒差へ

4位東洋西村選手は椎間板ヘルニアを乗り越えての出走 順位をキープするか

残り1㎞激励集

見た目タイム差わかる範囲
[5]武田(法大)
[6]川上(創価)+7秒
[7]後村(國學)佐竹(大東)+20秒
[9]大岩(神大)+26秒
[10]浦田(中大)+34秒
[11]栁本(早大)+46秒
[12]堀(明大)梶谷(東海)+55秒

[14]原田(立大)

[15]大吉(帝京)富永(日体)
[17]小松(中学)+7秒
[18]勝部(国士)+11秒
[19]氷見(順大)+15秒
[20]山口(日大)+20秒
[21]髙田(山学)+53秒
[22]植月(農大)+54秒
[23]塩路(駿河)+65秒

青学原監督「1㎞2分40秒なら、57分台出るから。まだ下ってるから、気持ちで、そうそうそう!下りだよ下りだよ、2分40秒いけるよ!動いてるよ動いてるよ!」
駒大藤田監督「あと1㎞!攻めて攻めて!そうそう!最後最後、絞り出す絞り出す、1秒でも前だぞ、1秒でも前で渡そう」
城西櫛部監督「56分50秒通過!59分台は間違いなし、どれだけ詰められるか、前見えるでしょ?さあ、1秒でも縮めるよ 前傾前傾!下ってるから」
東洋酒井監督「このままのペースなら58分出るぞ!さあラスト1㎞!56分ジャスト!2分50秒でいかないと、58分50秒でないぞ!」
法大武田「武田あと1㎞よ!こっからいけば区間賞!57分台は間違いないからな!?」
創価榎木監督「法大抜いて5秒離したら区間賞だからな!?」

※大東佐竹さんへの黄色い声援で、あまり聞き取れず(笑)

中大藤原監督「58分半!中大記録行くぞもう一回!」 花田監督「しっかり攻める!60分台ではいくぞ」
東海両角監督「56分ちょうど!ここしっかりついて大事だぞ、2人でいかないと!梶谷!いかないとだめだ!付いていけ!」
立大原田監督「いいよいいよ、区間11位で来てるよ 全体15位、上がってるよ上がってますよー」

※大混戦で激励入り乱れる
日体玉城監督「ここまでやってきた、70人の部員の想い!そんなもんか!?」
?「みんなの気持ちを思って体を動かせ!」
?「ラストスパートお前一番いけるんだから!」
?「練習レベルだよ!」?「ここ頑張れば59分台!」
日大新監督?「頑張れがんばれあと1㎞!
?「おら!!前半休んでるんだからここで頑張れ!」

農大小指監督「ほら植月、ラスト1㎞切ったぞ しっかりいけ!」
駿河徳本監督「塩路、お前この下り無駄にするなよ!この経験大事だからな!まだ1秒1秒縮めていくぞ!」

参照動画

青学野村選手がそのまま先頭、58分14秒の好タイムで走り切った。

5番目で法大武田選手、6番目創価川上選手が58分前半好タイム
武田選手が法大6区として67年ぶり区間賞!

なお、23番目駿河台大は見た目13分30秒差となった

20.8㎞小田原中継所(定点間3.8㎞)

区間記録:96回館澤(東海)10分33秒<57分17秒>

1位野村(青学)10分48秒<2>58分14秒①
19位帰山(駒大)11分20秒<12>59分53秒②4:17
13位久保出(城西)11分12秒<13>59分55秒③4:58
2位西村(東洋)10分49秒<8>58分58秒④7:50
3位武田(法大)10分52秒<1>58分02秒⑦10:38[5]9:48
3位川上(創価)10分52秒<3>58分15秒⑤9:56[6]9:56
7位佐竹(大東)11分01秒<4>58分24秒⑨10:51[7]10:10
21位後村(國學)11分25秒<10>59分37秒⑥10:17[8]10:17
11位浦田(中大)11分10秒<5>58分37秒⑩12:45[9]10:23
11位大岩(神大)11分10秒<6>58分40秒⑳18:03[10]10:26
5位堀(明大)10分59秒<7>58分52秒㉓19:46[11]10:38
20位栁本(早大)11分24秒<20>61分02秒⑧10:40[12]10:40
18位梶谷(東海)11分20秒<9>59分06秒⑪14:12[13]10:52
14位原田(立大)11分13秒<11>59分48秒⑮14:58[14]11:34
15位富永(日体)11分14秒<14>60分30秒㉒19:38[15]12:16
8位大吉(帝京)11分04秒<15>60分34秒⑫14:30[16]12:20
16位小松(中学)11分19秒<16>60分41秒⑯15:56[17]12:27
9位氷見(順大)11分09秒<17>60分46秒⑬14:36[18]12:32
23位勝部(国士)11分42秒<18>60分47秒⑭14:40[19]12:33
9位山口(日大)11分09秒<19>60分59秒⑲16:18[20]12:40
6位髙田(山学)11分00秒<21>61分20秒⑰15:58[21]13:06
22位植月(農大)11分34秒<22>61分30秒㉑18:36[22]13:16
17位塩路(駿河)11分19秒<23>61分44秒⑱16:08[23]13:30

ラストの平地は抜群のスピード!青学野村選手がトップ!
 最後の平地、いやまだ山のふもとなので下っているものの、急こう配の下りは終わる。疲労が溜まった脚には上り坂に感じることもあり、ここで意外に差が開くこともある。1位2位争いが今回そうなりました。青学野村選手が、原監督から「まだ下りは続いている、1㎞2分40秒で57分台!」の激を受け、末脚を爆発!10分48秒全体のトップで駆け抜けた。57分台に及ばずも58分14秒の区間2位!序盤は無理せず、最後まで高いスピードを誇っての走りだった。

 2位駒大帰山選手は、最後の平地で脚が止まってしまい、ここだけで30秒以上差が開いてトップと4分17秒差へ。自分次第で逆転総合優勝の可能性が出てくるというところ、プレッシャーも大きかったかもしれません。3位は城西大久保出選手が、最終的に帰山選手とほぼ同タイム。総合2位を狙う体制を整えられるかというところだ。

東洋西村選手渋い走り!法大武田・創価川上選手鍔迫り合い!
 総合4位を走っていた東洋西村選手が、後半素晴らしい走り。最後の平地は野村選手と1秒しか違わない10分49秒のタイム。昨年は前半突っ込まざるを得なかったこともあり、後半大きく失速してしまいました。10月レガシーハーフで63分台を出すなど力をつけていましたが、自分の走りに徹して区間8位58分台。後方を突き放して見せた。

 その後方5番目の争いは非常に高くなっていた。法大武田選手が57分台に向けて懸命に歩を進め、その数秒後ろで創価大川上選手が、榎木監督から「前の方台を抜いて5秒空ければ区間賞だ」と檄を受けて追いかける展開。函嶺洞門で6秒あった差は、最終的にそのままで、10分52秒で定点3位のタイムで最後を駆け抜けた。

 武田選手が58分02秒で区間賞獲得!57分台にはあともう少しだったものの、あと僅かのところだった。今回は平地予定でしたが、往路の目途が立ち、12月中旬に6区に回ったそうですが、やはり下り適正は凄かった。それ以上に衝撃的だったのは創価大1年川上選手。58分15秒と1年生記録となる走りで区間3位。川上選手も、過去最高レベルでの適正があったということだろう。この争いは凄まじかった。

明大堀・帝京大吉・山学髙田選手がラストの平地で意地
 続いて、大東佐竹選手が7番目リレー。こちらも58分24秒の区間4位と、前年から1分以上短縮のレベルの高い走り。武田選手が凄まじく総合9位となったが、シード権ということなら優位に立ったはず。最後に失速し8番目リレーとなった國學院後村選手が総合6位、数秒後に総合10位に浮上した中大浦田選手が58分37秒、10番目リレーの神大大岩選手も58分40秒とかなりの走りだ。

 その後ろ、早大柳本選手が最後までペースが上がらず、最後に末脚を爆発させた明大堀選手が交わして11番目へ。往路まさかの最下位でしたが、さすがに昨年も好走していた堀選手が凄かった。残り1㎞で並んでいた東海大梶谷選手を14秒も引き離して見せていた。抜かれた早大は、法大にも総合で抜かれて総合8位。シード権ラインが後方迫ってきた。東海大は、梶谷選手が最後疲れたが59分06秒の区間9位まずまず、総合11位へ。10位中大とは1分27秒の差があるがチャンスが出てきた。

 単独走が多くなった中、14番目リレーの立大原田選手た59分台、少し差があいてさ日体冨永選手と帝京大吉選手がリレー。大吉選手は最後に8番目のタイム。総合12位にとどめた。中学代小松選手を挟んで、最後の平地で頑張った順大氷見選手が18番目リレー、直後定点間最下位と最後苦しんだ国士大勝部選手。国士大は一瞬10位に上がったが、総合14位となった。その後の日大山口選手も、最後の平地少し取り返して、20番目。ここで区間タイム60分59秒。

 21番目以降は61分台。最後の平地6番目で走ったのは実力者山学大髙田選手。下りの最初に差し込みがあり、昨年から1分以上落としたが、それがなければ…という走りとなった。その後、東農大植月選手、小涌園以降何とか耐えた駿河台大塩路選手が23番目。ここで見た目で13分30秒差。先頭を突っ走る青学大の怖さは誰もが知るところ、見た目で分かりにくいシード権争いのみならず、繰り上げスタートを回避する戦いも始まっている。


コメント

  1. 法政ファン より:

    いつも楽しく拝見しております。
    法政ファンとして武田選手に注目して見ていましたが、
    創価大の川上翔太選手凄かったですね。しかも展開がお兄さんソックリでした。

    2年前に武田選手は1年生ながら区間2位の好走をしましたが、
    もちろんご存知でしょうが、その時に同じ6区を走ったのが東海大学3年生の川上勇士選手(翔太選手のお兄さん)でした。
    2年前に武田選手が勇士選手と走ったときも同じような位置関係からのスタートで、22秒先にスタートした勇士選手に、最初の登りの区間で武田選手は追いつき、勇士選手は他大学にも追い抜かれていった訳ですが、下りの途中からの勇士選手の勢いが凄かった。
    武田選手も快調に進んでいたのですが、大平台ではかなりの近さまで迫っていて、函嶺洞門に行く前に抜き返されてしまうという速さ。勇士選手は序盤でタイムを稼げなかった分、区間6位に終わってしまいましたが、印象に残る選手でした。

    そして今回の弟さんの川上翔太選手。
    やはり序盤の登り区間ではそれほどのタイムではなく、すぐに繰り上げ組の集団に飲み込まれていった訳ですが、下りに差し掛かかると少しずつエンジンがかかり、大平台では画面内で武田選手の後ろ側に見える位置に。その後、武田選手が最後の平地で國學院後村選手を捉えた画面の背後に創価大のユニフォームが10秒以内に近づいており、最後は逆転されるかなと半ば諦めてました。
    結果的には武田選手が1、2年時より平地での力が付いていたようで、最終区間も見事なラップを刻んで逃げ切りましたが。

    しかし1年生であれだけの走りができるのは凄いですね。
    他大学ファンではありますが、川上翔太選手は今後も気になってしまう存在です。

    • hakonankit より:

      >法政ファン
      武田選手と、川上兄弟は何か不思議な関係ですね!山下りで交錯して、タイムを出し合っています。武田選手が、全体の走力が上回っていて区間賞を獲得しましたが…次回も対決となった時に、本当に川上翔太選手が手ごわい存在になりそうです。下りのセンスは学生ナンバーワンです。