出雲駅伝・全日本大学駅伝が終わって、いよいよ箱根駅伝モードになってきますね。
各関東地区の大学の、
前哨戦(出雲・全日本・箱根予選)を振り返っていきたいと思います。
そのうえで、今季のチームの特徴や、山など箱根に向けて
駅伝ファンとして思うことを記載していきます。
続いて、
昨年と同じ出雲直行ローテ、強かに仕上げてくるか
法政大学
コロナ明けでも3位通過、半分通用した全日本、箱根で突進!?
帝京大学です
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【法政大学】箱根駅伝2024(第100回)へ向けて
法政大は、全日本予選がここのところ苦手で、予選落ちが続いています。今年も序盤の組で失速があり、後手に回り通過できませんでした。
でしたが、箱根駅伝は2年連続シード権獲得と、箱根駅伝に強かな調整力を発揮しています。2年連続出雲駅伝⇒箱根駅伝直行ローテになっています。
出雲駅伝2022振り返り
9位法政大学2時間13分44秒
区間 | 区間順位 | 名前学年 | 区間タイム | 通過順位 | トップとの差 |
1区8.0㎞ | 9位 | 松永 怜④ | 23分38秒 | 9位 | 53秒差 |
2区5.8㎞ | 9位 | 大島史也② | 16分55秒 | 9位 | 1分40秒差 |
3区8.5㎞ | 9位 | 武田和馬③ | 25分36秒 | 9位 | 2分56秒差 |
4区6.2㎞ | 8位 | 安澤駿空③ | 18分02秒 | 9位 | 3分11秒差 |
5区6.4㎞ | 9位 | 永島悠平③ | 18分40秒 | 10位 | 4分10秒差 |
6区10.2㎞ | 9位 | 稲毛祟斗④ | 30分13秒 | 9位 | 5分53秒差 |
1区松永選手…1区は、ラストスパートの切れ味で何度も話題になっている法大エース4年松永選手。昨年の関東IC5千mだけでなく、今年の箱根1区・学生ハーフ3位奪取とそれぞれラストで上がってきていました。切り込み隊長として、やはり1区となりました。序盤はある程度前の位置で陣取りましたが、
早い段階で縦長の展開になり、9位争いの集団の中とややおいていかれます。残り1㎞手前で、城西大が追いついてきてペースが上がりましたが、その後爆発的なスパートは発揮されたようで。集団から抜け出して、一つ前関西大の選手に並びかけて8位タイでタスキを渡します。最後に意地を見せました。
2区大島選手…伸び盛りの2年大島選手。9月絆記録会で、5千m13分50秒の好記録を出して、初の大学駅伝は、出雲駅伝スピード区間の2区に臨みました。8位争いを関西大城西大と展開。城西大の勢いが凄くて、途中で引き離され単独9位での中継。個人としても区間9位ともう少しというところでした。
3区武田選手…2年連続箱根山下りで好走して、チームをシード権に導いている功労者の一人。今年は1万m好走するなど、平地の走力も上り、初の平地区間、それも主要区間の出雲3区への抜擢となりました。
IVY選抜を交わして8位に上がりますが、5㎞付近に順大の選手に交わされて再び9位へ。この区間も区間9位となりました。とはいえ、安定はしていて、7位の選手までは前が見える展開でした。
4区安澤選手…4区と5区は初駅伝選手の起用となりました。3年安澤選手は、9月絆記録会で29分26秒の自己ベストを出して挑みました。前半は前を追っていいリズムで入っていきますが、後半は暑さもありやや息切れしました。それでも今回チーム内最高となる区間8位で走り切りました。
5区永島選手…こちらも新戦力候補の3年永島選手。絆記録会で、29分38秒で走り切っています。安澤・長島選手とも夏合宿がパーフェクトでこなせたのもあったそうです。順大・東洋が見える範囲にいて追いかけますが、中々追いつけず。中盤に、区間上位で追い上げた中大に交わされ10位に転落。個人としては区間9位の走り。ここで7位までは見ていますが、関東地区最下位に落ちます。
6区稲毛選手…アンカーは2年連続となる4年稲毛選手。長い距離で安定感がある選手ですが、昨年の出雲は5位争い途中で競り負けて区間13位、その後故障で箱根走れず、全日予選は最終組抜擢も、下位に沈むなど、主要大会では悔しい思いを繰り返していました。
前を走る中大東洋大の選手らが実力者ということもあり、中々追撃していくのは難しかったですが、順大が失速してきて、そこは何とか交わしていくことができました。単独走も多かった中、区間9位でまとめて、一つ箱根駅伝での起用の目途立つ走りなのかなと思っています。
箱根駅伝2024(第100回)へ【エース・山・選手層】
スピードランナーが少ない中、総合9位ですが安定して戦った印象があります。1区松永選手がそこまで調子が上がっていなかったこと、2区大島3区武田選手は、少しピークが早く来てしまったことはありましたが、上がってない中何とか戦いきりました。
また、エース格の3年小泉選手も出場せず。絆記録会後に故障してしまったようで、無理はさせなかったとのこと。好調なら往路を任せられる選手、ここでの判断は吉となるはずです。
エースの強さ
やはりまずは4年松永選手ということになりますかね。出雲駅伝1区は調子が上がり切っていなかったか、上位となりませんでしたが、11月の記録会では、1万m28分28秒15のベスト、上尾ハーフではNYCハーフの出場権をゲットする61分56秒の好記録で3位になりました。
ここまで上がってくると、箱根駅伝2区の可能性も出てきましたが…あのラストの切れ味は1区にしたい気もしますが、差が付きやすい2区の方がいいか。ラストの急坂で彼の絞り出しも活きてくるでしょうか。
もし1区松永選手なら、他に2区候補が必要です。一番は3年小泉選手になりますが、9月下旬に故障してからは、試合に出ていない状況です。走るならそれ以外のポイント区間になってるのかなぁと思っています。
現時点で一番の候補は3年宮岡選手。前年上尾ハーフで63分切って箱根7区の座を射止めましたが、今年も秋になって調子アップ。11月に1万m28分57秒を出すと、上尾ハーフは学生6位の62分07秒の好記録。2区など往路のどこかになりそうな勢いです。
もう一人、上がってきてほしい選手で2年大島選手の存在。スピードランナーが決して多くない法大の中では、関東IC1500m戦うなど貴重な存在です。出雲2区出走後、1万m28分53秒ベストを出しています。連戦上尾ハーフは65分台でしたが、1区で出走できれば、オーダー編成が楽になります。
山登り・山下り
法政大は、なんといっても山下りにスペシャリストがいる、これが強みですよね。2年連続区間上位で走っている武田選手が、まだ3年生で控えています。
今年度は、1万m29分06秒までベストを更新、出雲駅伝は主要区間の3区抜擢、さらに上尾ハーフにも出場し、62分48秒の好走しています。平地往路も考えられるのですが、出雲終了後のインタビューでは、山下り6区でチームに貢献したい、とのことでした。
1年時58分40秒区間2位から、2年時59分18秒区間5位となったのが気がかりなので、そのあたりの克服ができれば、大きく法政大が稼ぐ区間で2年連続というのはありえるのではないでしょうか。武田選手が、平地になった時の候補はちょっとわからないので、16人のエントリーを見てとなるでしょうか。
山登りは、候補に挙がっている選手が2人ですね。一人は2年連続5区山登りを担当している4年細迫選手。とはいえ、毎年上りが終わるまでは区間一桁から、終盤の下りで大きくタイムを落としているので、そのあたりが判断難しいところ。
もう一人は、大きく実績がない中で、昨年もエントリーが入っていた3年高橋選手猛帆になってくるでしょうか。9月末にようやく初29分台となる29分44秒のベストをマークしていました。
直近では、11月日体大記録会で、細迫選手が29分19秒ベストに対して、高橋選手が30分52秒とやや低調…平地で比べられないので、総合でどこまでいけるか。低体温症なども気を付ければ、上りも区間一桁のポテンシャルはあるはずです。
選手層の厚さ
このあたりの選手層はじわじわ上がってきている印象です。復路まとめ役になりそうなのが、4年稲毛選手。実は1年時から復路9区候補に上がるほど、長距離ロードは自信があった選手。故障などもあり、箱根は2年時の8区に留まっていましたが、
アップダウンの多い世田谷ハーフで、青学勢に続いて4位62分54秒と続いたのはインパクト大きいのではないでしょうか。復路9区か、往路の主力回復が間に合わなければ4区に回ることもありえそうです。
【陸上競技】第18回世田谷246ハーフマラソン 稲毛が62分台で見事4位に!箱根に向けて良い流れを作る!https://t.co/oJQQomUH2n
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— スポーツ法政新聞会 (@spoho11) November 14, 2023
このほか伸びてきている選手がいますよね。出雲出走者では3年安澤選手が、世田谷ハーフ63分58秒とまずまずで、箱根メンバー続けてありえそうでしょうか。
さらに気になるのが2年矢原1年野田選手。矢原選手は9月に1万m29分19秒ベストを出すと、世田谷ハーフではチーム2番手の63分38秒の上位。昨年は上尾ハーフで64分少しでしたから、かなり走力が上がっています。箱根復路で十分目処が立つ走りをしたのではないでしょうか。
そして野田選手、夏前に1万m29分41秒ベストを出し、そのまま全日予選1区m1位5位好走していたルーキー。秋口は試合に出ていませんでしたが、11月に28分56秒ベスト、連戦上尾ハーフも63分49秒で走り切っていて、出走候補に名乗りを上げていますね。このあたり新戦力注目。
そして…気になる昨年の経験者ですね。4年宗像・高須賀選手がどうか。昨年8区びっくり区間賞だった宗像選手は記録面では目立ってないか。高須賀選手も調整の途中、2人とも世田谷246ハーフで65分前後というところでした。彼らの調子が上がってくると、復路がっちり噛み合いそうです。
まとめ
・3年連続5区細迫6区武田選手になるかどうか
・実力者4年宗像3年小泉選手らが間に合うか
全日本駅伝予選落ち・出雲駅伝9位と、ここまで目立っていませんが、着々と連続シード権への準備を進めてきているのは、やはり法政大という安心感がありますかね。
4年生松永選手がハーフ61分台を出すなどますます充実して、飛びぬけている形でしたが、3年宮岡選手が秋になって一気に成長してきました。ハーフも62分少し、これなら往路序盤どこかで走るかもしれません。
他、出雲駅伝メンバー組では、長い距離に強い4年稲毛選手も総合力が上がってきていて、往路4区か復路9区あたりで起用があるでしょうか。スピードある大島選手あたりも起用区間が気になるところ。
山に関しては、3年連続4年細迫・3年武田選手もありそうでしょうか。下りの武田選手は稼げる区間。今年は出雲3区になるなど、平地もあるかもくらい走力上がっています。細迫選手は、2年連続後半失速していますが、上り部分は強い。後半の対策が取れれば区間一桁十分あるか。
選手層も厚くなってきていて、出雲メンバーでは3年安澤選手や、世田谷246ハーフで63分台好走の2年矢原選手、全日予選メンバーの1年生野田選手も、1万m28分台出すなど再浮上しています。
これに調整が遅れているとみる主力選手4年宗像・高須賀選手に、3年小泉選手が間に合うか。彼らがあがってのレギュラー争いになってくると総合力がぐっと上がります。強かにシード権内に入ってくる、そんなチームになりそうです。
【帝京大学】箱根駅伝2024(第100回)へ向けて
まず、久々の箱根予選ながら見事3位通過した帝京大
直前で新型コロナ集団感染があり、さらに一部主力選手がエントリーにいませんでしたが、出走選手好走。3年福田・山中選手が他校のエースと戦い、4年末次・2年柴戸選手らも安定した走り、直前バタバタしたとは思えないほど、長い距離での安定感を発揮しました。
全日本大学駅伝2022振り返り
その勢いのまま、基本的に箱根予選で好走していた順番につぎ込んだ帝京大。元々スタミナチームで、さらに予選会からの調整ということで、シード権争いにはあまり予想されていませんでしたが…半分は上位校に通用したのではないでしょうか。
12位帝京大学5:24:07
区間 | 区間順位 | 名前学年 | 区間タイム | 通過順位 | トップとの差 |
1区9.5㎞ | 9位 | 福田 翔③ | 27分30秒 | 9位 | 11秒差 |
2区11.1㎞ | 6位 | 山中博生③ | 31分32秒 | 7位 | 42秒差 |
3区11.9㎞ | 6位 | 柴戸遼太② | 34分16秒 | 5位 | 1分19秒差 |
4区11.8㎞ | 22位 | 西脇翔太④ | 37分14秒 | 12位 | 4分07秒差 |
5区12.4㎞ | 7位 | 末次海斗④ | 37分01秒 | 11位 | 5分12秒差 |
6区12.8㎞ | 8位 | 島田晃希② | 38分29秒 | 9位 | 6分25秒差 |
7区17.6㎞ | 16位 | 日高拓夢④ | 55分41秒 | 12位 | 10分53秒 |
8区19.7㎞ | 14位 | 小林大晟③ | 62分24秒 | 12位 | 15分07秒差 |
1区福田選手…昨年の秋から大きく成長してきた3年福田選手が1区。箱根本戦は走っていませんが、直後の丸亀ハーフで62分少しで走って驚いた選手。その後も、春先に1万m28分台で走り、箱根予選ではチームトップの個人21位と他行のエースとも戦ったうえでの1区でした。
終盤まで先頭集団について、最後のスパート争いも食らいつきました。区間9位ですが、トップと11秒差。毎年スターターをこなしていた4年生がエントリー漏れしていましたが、それと同等以上の役割をこなしました。
2区山中選手…前回の箱根前から一気に力をつけてきた3年山中選手が2区。今年の箱根8区を走って、前半突っ込んで途中まで区間賞ペース。後半も耐えて区間6位で走り、総合13位に沈むチームで気を吐いて、駅伝ファンに大きなインパクトを残した選手。その後も、1万m29分07秒ベストを出すと、全日予選でも3組で果敢に攻めていく走りで組3位。ギリギリの勝負となった中通過に貢献しています。
初の主要区間2区でしたが、臆することなく他校のスピードエース選手に食らいついていきます。序盤徐々に順位を上げて、5㎞で青学東国中大と併走しての3位集団へ。トラック5千mベストより早い13分53秒ほどで通過しています。終盤はこの集団からは後れを取りますが、それでも区間6位の走り!総合7位で前が点々と見えるトップと42秒差で襷リレーします。
3区柴戸選手…前回の箱根、当時1年生ながら往路4区を走り、一定の安定感を示していた2区柴戸選手が3区。箱根予選も安定して50位の好走しました。その中でスピード区間の対応がポイントでした。序盤前が点々としているも、単独走が続く展開でしたが、ある程度の位置をキープ。7.4kmで3位集団と、9秒差の総合7位につけます。
終盤になりその集団から、農大と東国大が落ちてきて、その2校をしっかりと捉えて総合5位に浮上。この位置で帝京大が序盤にいるのは想像していた駅伝ファンは少なかったのではないでしょうか。個人としても、トラックで格上と思われた選手に交じって区間6位の走り。上位校と対等に渡り合います。
4区西脇選手…悔しかったのがこの区間。2年時から箱根を走っている主力の一角4年生西脇選手。少しムラがありますが、関東IC1万m本番で1万m28分39秒ベスト。合わせた時の一発がある選手です。前の東国大に追いついて4位争いをキープ。その後、後方のエース選手が追撃しますが、6.8km地点でまだ東国大と併走して、前と小差の6位争いでした。
ところが、その後に身体にアクシデントが発生したようで、大きくペースダウン。区間22位で、中継所にたどり着くのがやっとの状態。総合12位まで順位と落としてしまい、上位争いやシード権争いからも後退してしまいます。
5区末次選手…4年生でタフな条件で実績のある末次選手。全日予選2年連続2組で好走、箱根駅伝は長丁場の9区での走り、さらに箱根予選でも38位はチーム内2位と、一気に主力選手の一人となりました。
単独で前を追っていく展開。後方から来た区間新ペースの創価大は見送りましたが、その後も自分のペースを意地。気温が上がる中、落ちてきた東海大や順大を交わしていき、総合11位に浮上。個人としても区間7位、やはりロード巧者というところを見せましたね。
6区島田選手…期待の2年島田選手が大学駅伝デビュー。1年時から上尾ハーフで63分台を出すなど、ポテンシャルは高かった選手。箱根予選でも100位以内に粘っていました。前の争いとは1分ほど離れていましたが、自分のペースで追いかけ、中継所直前でかわしていきます。東海大・創価大・東農大より先、総合9位で中継所に現れたのは驚き!区間8位で追い上げ、シード権十39秒差まで追い上げました。
7区日高選手…前回の箱根アンカーの日高選手が、ロング区間の7区へ。前半戦試合に出場しませんでしたが、箱根予選には間に合わせチーム9番手の107位でゴールしていました。ただ、創価大留学生の選手、東海大や農大選手も主力選手を起用している中、ちょっと力不足だったか。区間16位の走りで、総合12位の中継となります。
8区小林選手…前回の箱根往路3区を走った3年小林選手。1万m28分43の記録を持っていて主力の一角です。渡会橋で東農大を抜くも、その後に順大に抜かれて総合12位のままでゴール。個人としても区間14位に。箱根予選で良かった順の起用だったので、ここは仕方なかったかでしょうか。
箱根駅伝2024(第100回)へ【エース・山・選手層】
とはいえ、途中まで上位校と渡り合って、一つのブレーキくらいなら、またシード権争いまで戻ってくるという…爆発力に加えて諦めの悪さというのが、垣間見えたレースでした。
箱根予選はコロナ明けが多かったので、3位通過でも調子が今一つの選手が多く、全日本駅伝で調子が上がった選手がいたのかもしれません。それにしても、全日本の距離で上位に絡んだのは、本戦への可能性を感じます。
エースの強さ
夏までは4年生2人を紹介していたのですが…どうやら、箱根予選上位の、3年山中・福田、2年柴戸選手を紹介からした方がよさそうですね。全日本序盤3区間の健闘もこの3名です。
昨年チームが苦しむ中健闘していた山中・柴戸選手はやはり強かった!特に山中選手は、全日本駅伝でスピードエース対決で食い下がる区間6位好走!その後の学連記録会では、全体トップの28分35秒大幅ベスト!一気にチームのエースに成長したのではないでしょうか。
帝京大 #山中博生 が全体トップの28分35秒65!「勝ち切れたのは収穫」箱根シード奪還へ意欲/10000m記録挑戦競技会
前回の箱根駅伝は8区区間6位、今年の全日本大学駅伝は2区区間6位と安定し、チームに欠かせない存在となっている。
| 月陸Online https://t.co/Cqpr1lPWuA
— 月陸Online/月刊陸上競技 (@Getsuriku) November 19, 2023
これにハーフで62分少しの経験がある3年福田選手が、箱根予選ではチームトップでした。全日本1区とともに、各チーム上位の選手と対等に渡り合いました。このままいけばやはり追う序盤候補でしょうか。
そして、前回往路4区の2年柴戸選手。あの時も単独走で前を追っていきましたが、それよりスピードが上がった全日本3区でもしっかり前を追走していました。駅伝に向いている選手ですよね。彼らが往路の柱になるか。
そしてもう一人柱になる可能性があるのが4年末次選手。長距離ロードに長けているので、2年連続9区の可能性は高いですが、全日本駅伝でもかなり前を追撃していました。もしかすると4区という可能性はあるかもです。
そして、これに4年生2人の柱小野・西脇選手が加わってこれるか。西脇選手は、箱根予選はある程度まとめましたが、全日本4区はアクシデントで失速。その後まだレース出場なし。小野選手は、学連記録会で久々の試合復帰で29分21秒の走り。
小野選手は2年連続箱根1区担当していますし、西脇選手は関東IC組1位を取るなどラストの脚はある選手。どちらかが1区を走れるまで上がってくるとだいぶオーダー編成が楽になりますが、どうでしょう??
とはいえ、往路はちょっと楽しみになってきましたね。
山登り・山下り
とはいえ、帝京大の課題は基本的には山。多くの指揮官がある程度夏に候補を絞ってから準備させる中、中野監督は山用の育成はしないという方針。前任者は卒業しているので、はっきりいって分かりません。
山登りに関しては、ロードで安定していて走力が高い選手が走って、ある程度いける場合もあります。例えば、柴戸選手とか主力選手が走るなどもあるかもしれません。
下りははっきりいって分からないのですが…その中で、上尾ハーフでチームトップの大吉選手は、日本IC3障で、昨年1位今年2位の実力者。その大吉選手が、63分12秒と平地の走力を伸ばしています。安直な予想ですが、大吉選手が走るということはないだろうか。
また、昨年の大学駅伝増刊号では、現4年大辻選手が希望区間6区としています。上尾ハーフで64分43秒と何とか走れた形でしたが16人に入るかどうか。
基本準備をしないということを貫いていれば、記録会上位者ということもあるので、上尾ハーフや記録挑戦会で結果を出した選手を確認するの面白いかもしれまs年。
選手層の厚さ
昨年の13位に比べたら、ズバ抜けて高くなっているのは事実です。先の4年生小野・西脇選手ら、前回の往路者が複数人復路に回ってくる可能性もあるくらいです。
全日本アンカーを走っている3年小林選手が、万全の状態で9区に入るくらいになると、かなり手ごわいチームになっているかもしれません。昨年にすでに1万m28分台を出していて、長い距離も早くから対応していました。もちろん往路でもやれる実力がある彼が走れれば、相当戦力アップとなります。
また、切り札となりそうなのが2年島田選手の存在。全日本駅伝6区デビュー、後方からの追い上げから3つ順位を上げていく走り。箱根予選通過も貢献するなど長い距離模型ます。読めない6区の直後、7区あたりで面白いかも??
あとは多くの選手で争いですね。前回箱根アンカー4年日高選手は勿論のこと、箱根予選通過に貢献している選手では3年岩本・野村選手もいますし、上尾ハーフ63分台は、大吉選手のほかに、4年針谷・3年高島選手もいます。
下級生からも、2年尾崎選手ら長い距離一定の安定感がある選手もいますし、1年生は大西・廣田選手が1万m29分半ばのベストと上昇中。これに故障が続いていますが、スーパールーキー楠岡選手の復調はあるか。
レギュラー争いの層は本当に厚くなっていますね。全日本以上の往路突進、山を乗り越えれば、また浮上してきそうなチームです。
まとめ
・4年末次2年島田選手も好調!他主力の復調あるか
・あとは、山区間誰を走るか?
一気に総合力が上がってきているような気がしますよね。全日本駅伝は、箱根予選好調だった福田・山中・柴戸選手を序盤3区間に並べ、3区終了時点で総合5位をキープ。上位校の一角に割って入ってきました。
箱根駅伝往路も、おそらく彼ら3人が軸になってくるのではないでしょうか。山中選手などスピードに臆せず突っ込める選手もいますし、2年ぶり往路突進あるかもしれません。
これに長い距離で頼りになる末次選手に、期待の高い2年島田選手も全日本駅伝で3人抜きなど上々のデビュー。主力は楽しみですよ。
そして、彼ら以外に、前回の往路序盤3区間の4年小野西脇3年小林選手がいるのですよね。足踏み、故障などもありますが、彼らが万全になったうえで、今年の主力選手が爆走すると、結構破壊力ありますよ。
あとは、山区間が現時点で読めませんが、ここは、その後の情報を待つしかなさそうですかね。エースもいますし、長い距離で鍛えている選手もいます。諦めの悪いチームの快進撃となるかもしれません。
箱根駅伝ファンのための情報集
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