出雲駅伝・全日本大学駅伝が終わって、いよいよ箱根駅伝モードになってきますね。
各関東地区の大学の、
前哨戦(出雲・全日本・箱根予選)を振り返っていきたいと思います。
そのうえで、今季のチームの特徴や、山など箱根に向けて
駅伝ファンとして思うことを記載していきます。
続いて、
全日本は序盤突っ走るも…エースの流れを10区間揃えたい!
早稲田大学と
エース走れず全日本駅伝は惨敗…連続シード権かかる箱根駅伝は!?
東洋大学です
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【早稲田大学】箱根駅伝2024(第100回)へ向けて
まず、6位ながら健闘と言われた出雲駅伝の振り返りはこちら
1区伊藤・2区山口選手が好スタートを切って、青学大と2位争いの3位。3区エースの石塚選手が調子を合わせられなくて、6位後退するも、
5区間瀬田6区長屋選手など若手のメンバーが追いかける展開で、崩れない走りを見せていました。上級生主力が加わる次に向けて繋がると思われました。
全日本大学駅伝2022振り返り
序盤区間はほぼ想定通り、当日変更で終盤区間に上級生が入る…と思われましたが、10月上旬に絶好調と言われた4年佐藤選手が入らず、1年生ながら長距離向きと言われた長屋選手もメンバー落ち。
その代わり、箱根復路組の伊福・菅野選手が終盤区間に。長い距離で安定感はありますが、ともに10月中旬にレガシーハーフを走っているのが気がかりでした。
10位早稲田大学5:22:36
区間 | 区間順位 | 名前学年 | 区間タイム | 通過順位 | トップとの差 |
1区9.5㎞ | 🥈 | 間瀬田純平② | 27分20秒 | 2位 | 1秒差 |
2区11.1㎞ | 4位 | 山口智規② | 31分20秒 | 3位 | 20秒差 |
3区11.9㎞ | 7位 | 石塚陽士③ | 34分20秒 | 3位 | 1分01秒差 |
4区11.8㎞ | 13位 | 工藤慎作① | 35分36秒 | 8位 | 2分11秒差 |
5区12.4㎞ | 12位 | 菖蒲敦司④ | 37分49秒 | 7位 | 4分04秒差 |
6区12.8㎞ | 11位 | 菅野雄太③ | 38分53秒 | 8位 | 5分41秒差 |
7区17.6㎞ | 6位 | 伊藤大志③ | 52分37秒 | 8位 | 7分05秒差 |
8区19.7㎞ | 19位 | 伊福陽太③ | 64分41秒 | 10位 | 13分36秒差 |
1区間瀬田選手…2年連続で全日本駅伝1区を任された2年間瀬田選手。トラックシーズンは1500mを中心に競技していましたが、ロードにも対応しています。夏合宿中に腹痛癖がついたということで、出雲は5区に回りましたが、前を追い上げる走りを見せていました。
中盤に青学大が飛び出すところまでは集団に控えていました。でしたが、8km手前集団を引っ張って前を追っていきます。縦長になってもそのまま引っ張り続け、残り500mで青学大を捉え、一時は先頭に!残り300mで、後方仕掛けていた駒大に並ばれ、しばらく抵抗しますが、惜しくも1秒差区間2位。それでも、成長を見せた走り。チームとしてもいい走りとなりました。
2区山口選手…将来のエース候補山口選手が2区に入りました。関東ICでは、ラストスパートで3位に食い込んでくるなど、徐々に主要大会の安定感は増していました。1秒前スタートした駒大佐藤選手が猛然と突っ込んでいく中、しっかりついていきます。
5㎞13分40秒台のハイペースで通過したあとは、さすがに後れを取り、9km過ぎに青学大と東国大に捉えられ4位に後退します。それでも、最後の1㎞でまた巻き返す動きを見せて、3位に再浮上。トップ駒大と20秒、2位青学と4秒差で中継。旧区間記録に迫る区間4位で走り、チームを上位の流れに乗せます。
3区石塚選手…チームの大黒柱3年石塚選手。春に1万m27分台を達成すると、関東IC1万mも3位と結果を出していきます。元々ロードに強さがあるので、駅伝シーズンが楽しみでしたが、出雲前は調子が上がってこずチームの順位を落としてしまいました。そこからの復調が気になっていました。
最初の1㎞突っ込んでいき、青学大を交わして2位浮上。2.5kmでトップ駒大と10秒差と先頭を追いかけます。5㎞通過してからはやや苦しい走りになり、前と開き後方の追い上げに合います。残り1㎞で青学大に抜き返されますが、1秒差で堪えて総合3位。区間7位ですが、復調の気配は見せた走りでした。
4区工藤選手…期待のルーキーの一人の工藤選手。高校時代から駅伝で活躍して、入学直後に1万m28分30秒台を出して一気にチームの主力格となっていました。出雲駅伝は追いかける展開で区間10位。今回のいい流れでどういう走りになるか注目が集まっていました。序盤2位争いを積極的に引っ張りますが、中盤から息切れ。差し込みもあったそう。7㎞地点で後方に捉えられると、そこから粘り効かず後退…。区間13位の走りで総合8位まで順位を落とします。
5区菖蒲選手…気が付けば4年連続全日本駅伝出走となる主将の菖蒲選手。前半戦は3障に磨きがかかり、関東IC3連覇し、日本選手権でも3位入賞、ユニバでも戦いました。走り込みが遅れているということで、出雲駅伝は飛ばして、全日本駅伝からになりましたが、調子は上がってきていなかったそうです。
すぐ前に東国大らがいる中、順位を上げに掛かりますが、ついていくことができません。中盤以降はかなり苦しかったそう。順位は一つ上げて7位中継しますが、区間12位の走り。8位大東9位創価大に秒差にまで詰め寄られます。
6区菅野選手…今年の箱根アンカーを走るなど長丁場に自信がある菅野選手。気温は比較的大丈夫だったでしょうか。2㎞で留学生起用の大東大は見送り、創価大と8位争いのマッチレース。中盤以降に突き放すことに成功し単独8位を走行。区間11位と前との差は開きましたが、何とかシード圏内で終盤区間につなぎます。
7区伊藤選手…主要大会の安定感がどんどん増している伊藤選手。出雲駅伝はハイペースの展開も対応して区間4位でチームの流れを作った選手。全日本駅伝は2年連続7区、前回は区間5位と前を追い上げる走りとなりました。
気温もあった中、前半はある程度突っ込んだ入り。流れを作るためと、後方留学生が追いかけることも把握していたそう。とはいえ、前とは1分20秒差を単独走で追い上げる展開に、思うような走りとはいかず。最終的に区間6位で、7位東国大に追いついたものの、9位創価大に秒差迫られる、シード権争い真っ只中での中継になりました。
8区伊福選手…その中でタスキを受けたのは、今年の箱根8区を走っている伊福選手。駅伝経験で実績はありますが、10月中旬レガシーハーフ63分01秒で走っての連戦でした。すぐに東国大・創価大の集団になりますが、2㎞で身体が動かなくなり、あとはほとんど覚えていないそう。ウオーミングアップで、身体が火照っていたのは黄色信号だったのか…。区間19位と失速し、総合10位でのゴールとなりました。
箱根駅伝2024(第100回)へ【エース・山・選手層】
昨年アンカーで好走していた4年佐藤選手は、練習を積めた分、10月下旬から疲れが出てしまったようで、もう一度調整しなおしているところだったそうです。
早大の難しさはこのあたりですね。主力が万全でないと、一気に選手層が薄くなってしまうところ。ここから調整に入っていくので、順位予想としては読みにくくなっていますかね…。ひとまずもう一度現状をまとめ直していきます。
エースの強さ
エースは、3年生石塚選手になりますね。1年時から4区6位好走、前回はエース区間2区を任され、すぐに留学生に抜かれる難しい展開で区間10位にまとめています。それから1万・5千mもベスト、関東ICも表彰台に立つなど成長を見せていましたね。
ここにきて少し足踏み状態になっていますが、アップダウンと長丁場の安定感は、チーム屈指のところがあります。箱根駅伝に向けて、ここから仕上げていきたいところ。
そんな中、目下絶好調なのが2年山口選手。出雲・全日本ともにスピード区間2区に起用され区間4位の結果を残すと、61分16秒の特大早大新記録で日本人トップ!そこまで調整していない中、花田監督も驚くほどだったそうです。
箱根駅伝2区の意識は、1年時からあるそうなので、もしかすると彼が2区になる可能性はあるかも??アップダウンは分かりませんが、前回・前々回の区間勝者見ていると、絶好調なら関係ないのかなとも感じますね。
[記事更新] 山口が日本人トップでゴール! 早大記録も大幅に更新!
第36回2023上尾シティハーフマラソン・・・競走
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— 早稲田スポーツ新聞会 (@waseda_sports) November 19, 2023
1区は、前回も走っている間瀬田選手に、成長がありましたね。全日本も2年連続1区でしたが、終盤は自分で主導権を握り、区間トップ争いをして1秒差の区間2位、箱根駅伝でもラスト活かせる展開になれば、いいスタートを切れそうです。
あと、往路ひと区間ありますが…調子次第かな?
山登り・山下り
山登り・山下りは経験者が残っているので、一つ強みになる区間です。とはいえ、山登りに関しては、スピードランナー3年伊藤選手が、2年連続走って凌いでいる形。本当は往路平地がいい選手なので、できれば3区4区あたりで見てみたい選手。アップダウンの切り替えはかなり身に付いたそうで。
とはいえ、彼が平地に回ると、チームが必ずしも好調ではない中、誰が山登りをするんだという話になってきてしまいます。一応3大会前の経験者3年諸冨選手に、他ロード巧者は数人いますが、耐える区間にもしたくない。4区まで上位の流れで突進して、5区伊藤選手につなぐ形が現状一番いいでしょうか。
山下りは、過去2度好走している4年北村選手が健在ですかね。前回は区間3位好走で、一旦総合3位に上がる見せ場を作っています。前半戦試合出ていませんでしたが、日本IC3障8位と秋までに復調。おそらく下りへ臨戦態勢のはずです。調子が噛み合えば、この区間までは十分上位の目途が立ってきますかね。
選手層の厚さ
ここは、全日本駅伝からの2か月でどこまで仕上がってくるか。まずは4年生がどこまで上がってくるか。前回4区区間一桁で走り、その後マラソンでも結果を出した佐藤選手は、練習の一環で上尾ハーフに出場。
ゼッケンが外れた影響で総合記録は残っていませんが、63分40秒相当で走り切ったそうです。夏の練習はつめているとのこと、何とか前年と同じ4区を走れるようになれば、間瀬田-山口-石塚-佐藤-伊藤選手と、いいリレーにはなるはずです。
もう一人、主将の菖蒲選手が、秋シーズンになって調子を上げるのに苦労しているのが気になりますかね…。とはいえ、前回もコロナ明けで全日本駅伝絶不調のところから、箱根9区区間一桁で走れるところまで調子を戻しました。ここは今後次第ですかね。
1年生トリオとして話題になった工藤・山崎・長屋選手はそれぞれの調子か。工藤選手が秋になって調子が上がらず、出雲・全日本連続で区間二けた、長屋選手は出雲アンカー好走で話題になりましたが、その後試合に出ずとちょっと心配な状況。逆に秋口不調だった山崎選手が上尾ハーフで64分22秒と上り調子でしょうか。このあたり気になるところ。
あとは、長い距離を積み上げてきている選手がどうか。今年の箱根駅伝8区と10区を走っている菅野・伊福選手は、レガシーハーフで63分前半。全日本は連戦の中区間二けたでしたが、力がついているのは確か。一緒に走った2年宮岡選手も気になるところ。
他では、3年諸冨・和田選手が上尾ハーフで64分半ばで走り切っていて、復路の候補は徐々に増え来ているのかなと思います。ここは一般のスタミナで鍛え上げた選手が出番になるかもしれません。
まとめ
・3年伊藤4年北村選手の山経験者は健在
・4年佐藤&菖蒲選手が仕上がってきたら、まとまるか
強い選手と調子のいい選手は本当に強いのですよね。3年石塚選手は調子が上がり切っていないながらも、全日本駅伝は3区は序盤から突っ込んでトップを追う姿勢、その中で上位への流れは作ってきています。
そして2年生の主力がここにきて絶好調。山口選手が、61分16秒と”大迫越え”の特大早大新!15㎞で抜け出してからは、留学生を追い抜く勢いで前を追っていきました。自分の走りができれば、箱根2区3区でかなりやってくれそう。1区予想の間瀬田選手も、全日本1区2位とぐっと力をつけてきています。強い選手は強いです。
それから、山は基本的には強みの区間。伊藤選手はそろそろ平地に下ろしたい気持ちもありますが、前回区間一桁で持ってきている技術はやはり代えがたいか。6区山下りは、北村選手が健在なら今年も流れを作る区間です。
あとは、4年生の調子がどこまで上がるか。今年は3年生以下が主役と思われましたが、やはり佐藤&菖蒲選手の調子が上がってこないと、駅伝の流れにならないと全日本大学駅伝で実感。佐藤選手は、ハーフ63分台で走れるまできています。あとはどこまで上がってくるか。
彼らが上がってくれば、前回組の3年伊福・菅野選手、1年トリオの工藤・山崎・長屋選手、他ハーフ64分台組で、いいチーム内競争になってくるはずです。最後は4年生、彼らが上がってくると、バランスいいチームに、箱根駅伝で仕上がるはずです。
【東洋大学】箱根駅伝2024(第100回)へ向けて
8位となった出雲駅伝の詳細はこちら
1区2年生緒方選手と3区小林選手が、ある程度主要区間で戦い7位争いの流れに。4区の状態4割程だったという松山選手らも踏ん張り、アンカー梅崎選手が8位でゴールに飛び込みました。
全日本大学駅伝2022振り返り
上り調子といきたかった全日本大学駅伝。でしたが、当日にエース松山選手が今回は外れることが判明。総合力で勝負する形になりましたが、走った主力格にも誤算が生まれました。
14位東洋大学5:26:33
区間 | 区間順位 | 名前学年 | 区間タイム | 通過順位 | トップとの差 |
1区9.5㎞ | 11位 | 熊崎貴哉④ | 27分39秒 | 11位 | 20秒差 |
2区11.1㎞ | 16位 | 小林亮太③ | 33分02秒 | 14位 | 2分21秒差 |
3区11.9㎞ | 16位 | 奥山 輝④ | 35分30秒 | 15位 | 4分12秒差 |
4区11.8㎞ | 14位 | 緒方澪那斗② | 35分27秒 | 15位 | 5分27秒差 |
5区12.4㎞ | 10位 | 薄根大河① | 37分39秒 | 14位 | 7分10秒差 |
6区12.8㎞ | 6位 | 村上太一④ | 38分22秒 | 13位 | 8分16秒差 |
7区17.6㎞ | 18位 | 西村真周② | 56分26秒 | 14位 | 13分29秒差 |
8区19.7㎞ | 12位 | 梅崎 蓮③ | 62分14秒 | 14位 | 17分33秒差 |
1区熊崎選手…1万m28分36秒36とチームトップの記録を持ちながら、大学駅伝は、今年の出雲駅伝が初となった4年熊崎選手。この時は2区力負けしていましたが、全日本に向けて調子を上げてきていました。終盤まで、大集団の中で食らいついた中で、トップと20秒差の区間10位。1区として、最低限の役割を果たしました。
2区小林選手…東洋大の新エース格の3年小林選手。今年の箱根3区の好走で名を上げて、その後関東ICでも活躍するなど一定の安定感がありました。出雲3区も単独走の中戦っていました。前半のスピード区間2区に今回は抜擢されましたが、5㎞でトップから1分05秒差の12位と開いていました。その後も徐々に順位を落とし、最終的にトップと2分21秒の14位に後退。区間16位で、スピードに乗れませんでした。
3区奥山選手…前半のエース区間3区に入ったのはやや驚き4年奥山選手。過去に2度大学駅伝走っていますが、それより関東IC1500mで表彰台3位に入ったのが印象的だった選手。前を追いかけるのは簡単ではなく、逆に国士大に交わされ総合15位へ。この時点でまさかの区間最下位になるとは思いませんでした。
4区緒方選手…続いて、将来のエース候補と言われる2年緒方選手。出雲1区で区間6位とまずまずの走りをして、次の駅伝も楽しみな選手でした。とはいえ、これだけ遅れて自分の走りをするのも酷でもあります。区間14位の走りで、総合15位キープが精一杯でした。
5区薄根選手…当日変更で入った唯一1年生でエントリーされていた薄根選手。高校駅伝4区13位の成績がありましたが、大学に入ってからまだ大きな実績がない中でした。それが、国士大を交わして14位に浮上しただけでなく、前が遠い中で区間10位の走り。苦しい中で、一番の収穫となったといえる走りでした。
6区村上選手…2年連続北海道マラソンを走るなど、チーム内でも屈指のスタミナに自信がある選手。大学駅伝としても、2年連続全日本6区となりました。気温が高くなったのも、村上選手向きでした。単独で前を追っていく中、区間6位の好走。日本選抜と順大を2人抜いて、総合13位に浮上。その前とはまだ少し差がありましたが、ようやく追い上げムードを作りました。
7区西村選手…伸びてきている2年生の一人。大学駅伝は、今年の箱根駅伝6区で経験しています。直近、レガシーハーフ63分28秒で走っていました。見えない疲れなどもあったか、区間18位と伸び悩んでしまいました。順大に交わされ14位、何とか繰り上げを回避するほどトップと引き離されました。
8区梅崎選手…チームのスタミナエースと言っていい梅崎選手。関東ICハーフ2年連続で表彰台に入っている選手です。駅伝としては出雲に続いてアンカーでした。非常に厳しい状況の中、区間12位の走り。終盤に、繰り上げスタート関西学院大の選手に交わされるなど、苦しい走りになりました。
箱根駅伝2024(第100回)へ【エース・山・選手層】
序盤で流れを失ってしまって、そこから流れを取り戻せなかった感じでしょうかね。とはいえ、大学駅伝は3位から10位の間に長年入り続けている東洋大なので、14位は箱根駅伝を考えると、ちょっとまずい状況でしょうか。
82回大会から続く、連続シード権の事もありますので、何とか立て直したいところ。現状をもう一度確認します。
エースの強さ
本来なら、4年松山選手と3年石田選手が、ガンガン走れていれば…なんですが、中々故障に苦しんでいるようですね。松山選手は、出雲駅伝4区に出場しましたが、全日本駅伝は出場できず。石田選手は、今年の箱根2区で沈んで以降、中々レースに復帰できていない状況です。彼らが2区や4区あたりで区間賞争いは…今は願うしかありません。
現状では往路主要区間は、3年小林・梅崎選手になりますね。前回の箱根駅伝シード権獲得の功労者で、今年度は関東ICでも活躍していました。出雲・全日本駅伝はややプレッシャーもかかったかもしれませんが、次の箱根駅伝一撃必殺でもう一度仕上げていければ、2区~4区で戦っていける選手だと思います。
これに4年かけて成長してきた村上選手も往路候補ですかね。マラソンを走れるので9区あたりと思っていましたが、全日本6区で単独走区間6位と粘りの走りです。往路4区なら十分考えられそうです。
また、1区ということでは、全日本1区である程度トップとの差を抑えた4年熊崎選手がそのまま箱根駅伝1区対応できれば、オーダー編成しやすくなるのかなと思います。距離が倍になりますが、昨年も故障なければ一時は7区に内定したいた選手。距離対応できれば、持ち前のスピードを活かせる区間です。
そして、出雲駅伝1区6位と好走した2年緒方選手も、往路候補として1区から4区どこにでも控えることができるのではないでしょうか。全日本4区はさすがに後方すぎましたが、十分戦える選手。2区の意識もあるそうですがどうでしょう。現状の戦力だと彼らが候補になりますかね?
山登り・山下り
山下りに関しては、経験者が2人いるのですよね。3大会前と2大会前に走っている4年九嶋選手に、前回経験者の2年西村選手。九嶋選手が59分台の経験がありますので、彼が走れると一番か。出雲・全日本エントリーから外れていましたが、上尾ハーフで63分25秒と復帰。
平地区間に入る可能性もありますが、アドバンテージを獲れるということで、再度6区はあるか。全日本7区出走も失速してしまった西村選手の調子が戻れば、西村選手が再度6区で、九嶋選手が平地区間に回ることもできますかね。
5区山登りは、現状分かりません。全日本終えた段階での自分の予想では、マラソンを走るほどスタミナがある村上選手に託すのも一つ作戦にとなるのかなと感じました。そんな中、ここ数年11月中旬に行われている激坂最速王に東洋大の選手が初参戦。
将来的に5区山登りを考えているという1年生馬場選手、また故障明けから強化練習の一環として4年主将の佐藤選手が参加。馬場選手は、高校時代のベストは5千m14分20秒で、高校駅伝6区14位の実績がありますね。走力面間に合えば候補になるでしょう。
#東洋大学 が「仮想・箱根駅伝5区」の激坂最速王決定戦に初参戦 ルーキーの馬場大翔16位、主将の佐藤真優19位 https://t.co/yLsBf7Lpxc #箱根駅伝 #スポーツ報知
— スポーツ報知・箱根駅伝情報 (@hochi_hakone) November 18, 2023
選手層の厚さ
復路の選手層に関しては、シード権上で戦っていれば順位を上げていけるくらいに保たれていると感じています。11月日体大記録会では、昨年の出雲駅伝アンカーを務めた3年吉田選手が初28分台となる28分56秒をマーク。男鹿駅伝でも好走をしていますので、8区以降で入れれば、大きな戦力アップになりそうです。
上尾ハーフでは、4年生の頑張りがあり、先ほどの九嶋選手以外に、出雲5区出走の菅野選手に、全日本3区出走の奥山選手が63分少しと、1㎞3分を切るくらいで走り切っています。先の1万mでは梶野選手も29分12秒、最後の箱根駅伝に向けて仕上げてきています。
また、1年生では、全日本5区10位好走の薄根選手が、上尾ハーフでも63分31秒とまずまずの成績を残していて、引き続き出走候補。これにエントリーが続いていた2年岸本選手が63分39秒で続き、出走の可能性を残していますね。同学年網野選手も気になります。全体的に4年生の復帰や新戦力の台頭もできています。なのでやはり、往路である程度戦えるかどうかかと思います。
まとめ
・4年生村上・熊崎・九嶋・菅野選手ら、少しずつ層厚く
・全日本は序盤から乗れず、往路で出遅れないことがカギ
戦力的には、あまり楽ではなくなりましたね。4年松山3年石田選手がなかなか復帰できない中で、戦っていく形です。やはり今年の箱根3区と9区で好走している小林・梅崎選手の3年生に、出雲1区6位好走で新エース格となっている2年緒方選手が往路軸になってくるでしょうか。
とはいえ、箱根2区は誰が走っても区間上位は苦しいので、往路3区間でまとめて戦っていく形になるでしょうか。その2区は小林選手かと思いますが、昨年裏の9区で走って言える梅崎選手を2区にして、小林選手を前回好走の3区にするのも面白そう。
そして、4年生が何とか仕上がりつつありますね。出雲・全日本駅伝と前半区間の2区1区で熊崎選手が戦いながら調整してきています。マラソンを走っている村上選手は、全日本でロード巧者といえる走りを見せていましたし、上尾ハーフでは九嶋・菅野・奥山選手らが63分前半の粘り。
九嶋選手は、過去の箱根6区ですが、全日本駅伝で平地で戦っていますので、彼が復帰するとオーダー編成が楽になりますかね。他にも、1年生薄根選手に、2年生は西村選手らも経験を積んできています。選手層自体はある程度豊富なので、10区間の名前は埋まりますかね。
そうなると、やはり総合力で戦ううえで、序盤をどのくらいの位置で潜り抜けるか。前回の箱根も2区最下位争いまで落ちるも、3区と5区で起死回生の走りがあり、9区での逆転シード権に結び付きました。全日本駅伝は遅れて取り戻せませんでした。エース松山選手が復帰できればと思いますが、まずは2区68分台なり走れる選手を育成できれば、長い箱根駅伝、東洋大の育成力が活きるはずです。
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