箱根駅伝予選会が終わり、いよいよ次は全日本大学駅伝ですね。
関東15校を中心に、
全日本大学駅伝2023の区間オーダー予想をしていこうと思います。
【 #箱根駅伝予選会 】 #東京国際大学 、史上最小3秒差敗退 横溝三郎監督「誰しも起こりえる」“最強留学生”転倒響く https://t.co/0CYeOQvWQO #箱根駅伝 #スポーツ報知
— スポーツ報知・箱根駅伝情報 (@hochi_hakone) October 14, 2023
続いて、
最強留学生計画がまさかの…全日本大学駅伝に全力注げるか!?東京国際大学です。
ページコンテンツ
全日本大学駅伝2023【東京国際大学】戦力分析&区間エントリー予想
まずは、まさかの予選落ちとなった箱根駅伝予選会の振り返りです。
箱根駅伝予選会振り返り
START-5km | 5-10km | 10-15km | 15km-FINISH |
1位エティーリ①14分15秒 | 3位エティーリ①28分29秒 | 9位エティーリ①43分28秒 | 12位エティーリ①62分11秒 |
99位村松④14分58秒 | 74位村松④29分49秒 | 59位村松④44分54秒 | 40位川内②63分02秒 |
99位佐藤③14分58秒 | 79位佐藤③29分53秒 | 64位川内②44分59秒 | 64位村松④63分35秒 |
99位木村③14分58秒 | 79位木村③29分53秒 | 69位佐藤③45分01秒 | 77位佐藤③63分43秒 |
116位川内②15分00秒 | 79位川内②29分53秒 | 91位冨永③45分15秒 | 85位冨永③63分47秒 |
116位楠木③15分00秒 | 100位楠木③30分06秒 | 127位木村③45分31秒 | 161位生田④64分28秒 |
271位冨永③15分15秒 | 108位冨永③30分10秒 | 160位楠木③45分41秒 | 180位木村③64分39秒 |
380位生田④15分29秒 | 354位生田④30分56秒 | 288位生田④46分22秒 | 191位加藤④64分44秒 |
380位加藤④15分29秒 | 354位加藤④30分56秒 | 288位加藤④46分22秒 | 201位山本③64分47秒 |
380位山本③15分29秒 | 354位山本③30分56秒 | 288位山本③46分22秒 | 213位楠木③64分54秒 |
380位山岸③15分29秒 | 364位山岸③30分57秒 | 319位山岸③46分31秒 | 337位山岸③66分19秒 |
380位川端④15分29秒 | 364位川端④30分57秒 | 339位川端④46分41秒 | 359位川端④66分37秒 |
上10名計23位2:30:51 | 12位5:01:01 | 13位7:33:53 | 14位10:39:50 |
LAP | 10位2:30:10 | 15位2:32:52 | 8位3:05:57 |
とにかくまずは留学生集団が抜け出していくのですよね。1km2分48秒の早いペース、5km14分15秒と良コンディションであることも助かって、高速レースとなっていきました。その中心にいたのが、エティーリ選手です。入学直後から、1万m27分06秒と日本学生記録を出していた過去最速の留学生に、そのレースの主導権が握られていました。
その5kmくらいで少し抜け出そうとする動きがあったり、後ろを振り返り、また引っ込んだりということを繰り返しました。5km14分15秒はエティーリ選手にしては遅かったのでしょう。とはいえ、実戦で長いロードを走るのは初めて。誰かと併走したいという気持ちがあったのだと推測します。
ここからどうレースが動くか、注目の中でした。8.4km地点で足がもつれるような形で転倒。すぐに起き上がり、走り出しはしましたが、先頭集団からは徐々に後退していきます。間違いなく脚に痛みはあったと思いますが、個人戦ではなく、上位10名の合計タイムで競うチーム戦ということは、エティーリ選手も痛いほど分かっていました。
でしたから、10km~15kmは15分00秒ほどのペース。15㎞以降は、15分30秒(換算)ペースで走り続けてゴール。優勝者から約2分遅れましたが、それでも62分11秒の個人12位。精一杯の走りで、後続のゴールを待ちます。
その後ろの日本人集団です。大きく2つ集団に分かれて走っていて、第1集団には、エース村松選手に、夏前に1万28分30秒台を出していた佐藤・木村選手、学生ハーフで結果を残していた川内・楠木選手が14分59秒前後で100位前後。その後ろ、出雲駅伝好走経験のある冨永選手が単独で15分15秒の271位で通過。これでエティーリ選手を含めて7人。
その後ろに後続の集団。主将を務める生田選手に、今年の箱根出走の山岸・川端選手、上級生になってから力をつけた加藤・山本選手と一塊になって通過。ただ、15分29秒の380位というのは、結果論からすると、少しゆっくり過ぎたか…。5㎞集計で23位でした。
それでも10kmの地点では総合12位に浮上。とはいえ28分29秒で通過したエティーリ選手の貯金ではあったが…。第1集団は、村松選手がやや抜け出して74位29分49秒通過。続いて佐藤・木村・川内選手が79位29分53秒で通過。楠木選手が脱落し、30分06秒の100位通過。冨永選手が30分10秒の108位と大幅にアップ。
上位7名が108位なので、ここは悪くなかったのですよね。後方集団は、30分56秒の350位台。ペースは1㎞3分05秒ペース、ほぼイーブンですが、ここから上がるのはちょっと大変そうだった。
15㎞では第1集団はかなりバラけてきていた。村松選手と川内選手がじりじりと順位を上げながら45分切。佐藤選手も45分01秒なので、まだ粘っているか。冨永選手がイーブンペースキープで91位45分15秒で5番手へ。木村・楠木選手が、この5㎞15分30秒以上かかってしまい、息切れ。順位も150位付近となってしまった。ここはちょっと下がっていきそうで、心配な状況だ。
第2集団は、箱根経験者山岸・川端選手が遅れてしまう。ゆったりしたペースでもつけず万全ではなかったでしょうか。生田選手ら3選手も46分22秒なのでペースは上がっていない。もしかすると、まだエティーリ選手の転倒の件は、聞いていなかったかもしれない。何百人もの選手が一斉に走り60分少しでレースが終わる怖さだ。総合13位だが、この5㎞は15番目のペース。落ちている選手もいる状況だった。
実際17.4kmの速報では、東海大や日体大といった前半抑えていたチームに交わされて、総合15位に転落。ボーダー13位とは、一気に1分06秒の差が付けられて、この時点で厳しい状況に…。横溝監督は「エティーリ選手と、後ろの集団が思ったほど上がっていない」、コメントを求められそう応えられていましたが、第1集団がバラけ、第2集団はかなり後方でした。
その中で…15㎞以降は、エティーリ選手転倒の報がようやく伝わり奮闘。上位では川内選手が、1㎞3分切のペースで63分02秒の40位と、チーム2位となります。村松選手あたりは思う程噛み合わずに64位63分35秒、佐藤・冨永選手も秒差で続いて、64分以内&100位以内に5名は入り込んだ。
そのあとが、中々来ない。木村・楠木選手は、大きく後退。その代わり、後方集団から上がってきたのが、生田選手。ずっと3分05秒ペースでしたが、15㎞からはほぼ1㎞3分01秒までギアチェンジ。161位64分28秒までジャンプアップしてきた。15㎞以降で127人抜き!これは今回の予選出走者全ランナーの中でトップの数値だった。これは、脚が残り過ぎていたか…。
その後は64分後半に選手が雪崩れ込む。第2集団だった加藤・山本選手に、前の集団だった木村・楠木選手ら、ここで10番手。15㎞以降は全体の8位で走り切っているので、何とかまとめ切った感じだった。それでも、ちょっとずつ貯金が足りませんでした。ボーダーから僅か3秒差で、予選敗退…。
前回の箱根は総合11位、次点でシード権取れず。箱根予選は増枠があったにも関わらず次点で敗退。箱根駅伝の新興勢力代表格の東京国際大が、何か歯車が嚙み合わなくなっています。
全日本大学駅伝メンバー&戦力分析
※11月2日(水)に暫定オーダー提出
※当日朝に、補欠から最大3名入れ替え可能
エントリーメンバー
出:出雲駅伝、全:全日本駅伝、箱:箱根駅伝、都:都道府県対抗駅伝、高:高校駅伝
村松敬哲④28分40秒41/13分51秒18≪23予64位、全予4組30位、関東IC1万、箱9区7位、22全7区12位、出6区7位、箱8区6位≫
生田琉海④29分08秒64/14分04秒82≪23予161位、全予1組7位、21全5区13位≫
川畑昇大④29分37秒83/14分13秒69≪23関東IChalf≫
佐藤榛紀③28分37秒93/13分50秒31≪23予77位、関東IC5千、21:全1区10位、出2区4位≫
木村海斗③28分38秒59/13分56秒86≪23予180位、22全5区12位≫
冨永昌輝③29分02秒28/13分57秒50≪23予85位、22全1区16位、出1区8位、箱7区6位≫
大林洸己③29分26秒36/14分22秒21
益田郁也③29分29秒20/14分13秒72
倉掛 響③29分56秒51/14分02秒80≪22箱5区14位≫
楠木悠人③30分02秒37/14分19秒26≪23予213位、全予3組30位、関東IChalf9位≫
森 春樹②28分44秒97/13分52秒22≪23全予3組19位、23関東IC1万≫
大村良紀②29分34秒34/14分16秒28
菅野裕二郎②29分52秒19/13分51秒18≪23全予1組8位≫
川内琉生②29分57秒96/14分13秒26≪23予40位、関東ICハーフ≫
アモス ベット①27分59秒45/13分16秒85≪23全予4組1位≫
松田拓也①29分48秒14/14分27秒85≪23全国4区27位≫
非常にショックが残る敗退となりましたが、もう今年度最後の大学駅伝となる全日本大学駅伝が迫ってきています。何とかこちらに切り替えていきたい。負傷したエティーリ選手は、最初からエントリーしていなくて、もう一人の強力留学生アモス選手がエントリー。
こちらも5千m13分16秒85と破格のスピード!1万mは、記録会ではなく勝負レースの全日本予選で初チャレンジして27分59秒45の全体1位。日本IC1500mは斜行で失格の、ご愛嬌がありましたが、最初から全日本大学駅伝の出場は言い渡されており、ドンピシャで調整してくるに違いありません。
日本人ランナーは、箱根予選前のエントリーでしたが、結構入れ替わっています。予選出走の12人のうち、出走者は7名のみ。益田選手ら、15日の東海大記録会で走っていた選手たちが優先されたエントリーだ。また、2年生で全日本予選通過に貢献していた森・菅野選手がエントリー。彼らが間に合うとだいぶ全日本オーダーが変わるが…?
学年順に整理すると、4年は村松・生田選手が中心。村松選手は、安定感が非常に高い選手。関東ICで28分台も出した。生田選手は一昨年に一度全日本駅伝5区に出走。今年になって再び浮上してきた。お互い、箱根予選は不完全燃焼な印象ですが、こちらに合わせることができるか。
3年生が一番メンバー的には多くなりましたね。7月に1万m28分30秒台を出していた佐藤・木村選手は、それぞれ77位と180位とそれぞれの結果に。どちらも全日本駅伝には出走経験があり、佐藤選手は1区を経験しています。また1年時の箱根で7区6位好走の冨永選手が、予選85位と復調傾向。スピードもある彼らが、調子を上げることができれば戦いやすいでしょうか。
この他に、東海大記録会で1万m29分29秒ベストの益田選手に、予選エントリーの大林選手、一度箱根山登りを経験している倉掛選手、関東ICハーフ9位から箱根予選出走に繋がった楠木選手ら、一度は何かしらで好走経験のある選手がエントリー。選手の人数は多いので、以下に調子が整えられるか。
2年生はまずは、箱根予選でチーム2番手となった川内選手。確かに過去にもハーフマラソンの好走があったとはいえ、この走りは驚いたところでした。トラックのタイムはまだ目立っていないですが、全日本駅伝でも出番はあってもおかしくない。
そして気になる森・菅野選手。5千m13分50秒台のベストを持っていて、スピードはチーム内でもずば抜けています。箱根予選は調子が落ちていたようですが、急ピッチで仕上げに掛かっています。繰り返しですが、彼らの復帰があれば、いい意味で一気に違うチームに生まれ変わります。予想オーダーといきたい。
全日本大学駅伝区間オーダー予想
村松選手ら、長い距離を走れる選手もいるので、アモス選手を3区あたりに起用して、優位にレースを進める可能性も少し考えましたが…最終的にチームの貯金をもたらすのは、アンカーかなぁと考え、アモス選手は8区固定にしました。
2区(11.1km)佐藤榛紀③28分37秒93
3区(11.9km)冨永昌輝③29分02秒28
4区(11.8km)川内琉生②29分57秒96
5区(12.4km)木村海斗③28分38秒59
6区(12.8km)生田琉海④29分08秒64
7区(17.6km)村松敬哲④28分40秒41
8区(19.7km)アモス ベット①27分59秒45
1区森選手…一番無難なのは、2大会前区間10位で凌いでいる佐藤選手なのですが…森・菅野選手がいける状態になっているのであれば、そのどちらかが出走するのではないでしょうか。予想では全日本予選3組を出走している森選手にしています。高校時代に1万m28分台を出すなど、その走力は魅力。前が見える状況で繋げれば。
2区佐藤選手…1年時の出雲駅伝優勝メンバーで、続いた全日本駅伝では1区を走っていた佐藤選手。その後中々状態が上がってきていませんでしたが、夏前に1万m28分37秒ベスト。箱根予選は63分台でまとめていました。やはりスピード区間が似合うのではないかと思いますので、この2区へ。何とか競り負けなければと思います。
3区冨永選手…前半のスピードエース区間には、復活してきた3年冨永選手を予想。1年時に箱根7区6位とまずまずまとめていて、出雲駅伝1区では序盤飛び出しながらも区間一桁でまとめています。その後調子を落としましたが、良ければ一定の安定感があります。箱根予選は単独走の場面も多かった中、二けた順位でまとめています。スピードランナー揃いの区間ですが、最終的にまとめ上がる走りになれば。
4区川内選手…箱根予選チーム2番手の40位と上位に食い込んだ川内選手を4区に。スピードのイメージは少ないですが、全日本4区は細かなアップダウンも多い区間。川内選手の持っているスタミナも活きてくる可能性があるかなと思います。長い距離の区間も考えましたが、将来的なことを考えて前半区間での予想にしました。長い距離は上級生がいます。
5区木村選手…昨年も5区を走って区間12位の成績を残している木村選手。そこから、1万m持ちタイムは28分38秒と飛躍的な進化を遂げています。箱根予選は、15㎞以降失速してしまい、いい結果とはいきませんでしたが、昨年も走っているこのコースで、前年以下はないはず。後半区間に向けて流れを作ってほしいと思います。
6区生田選手…終盤区間で4年生リレーの予想します。生田選手は、2大会前に5区出走。トップでタスキを受けましたが、区間二けたの走りで首位を明け渡してしまいました。今年調子上がってきて十分リベンジができる状態です。箱根予選は、後方集団のPMしていましたが、明らかに脚が残っている走り。悔いなく力を出し切ってほしい。
7区村松選手…2年時の箱根で8区で好走、それ以降は長丁場の区間を任されることが多い村松選手。前年の全日本も、この7区を任されています。走力としては、今年1万m28分台を出すなどアップしています。箱根予選は63分台も、15㎞以降チームの危機は分かりながらも、感覚と身体が噛み合わなかったそうで…。長距離区間で、もう一つ真価を発揮できれば。
8区アモス選手…やっぱり怖いですよ。アモス選手での大逆転シード権獲得があるから、東京国際大切り替えなければなりません。1万m27分59秒のベストすら、勝負レースなので、まだ底がしれません。箱根予選も走っていないので、消耗もありません。56分台なら3分まで、55分台がでれば4分まで逆転可能なラインになってきます。どうあがいても注目になってきます。
まとめ
・佐藤選手らスピードランナーに、村松選手らロード型も
・不気味に控えている2年森&菅野選手
まさかの3秒差次点箱根駅伝予選落ちとなってしまった東京国際大。この負け方は引きずってしまうのでは…という懸念もありますが、全日本駅伝のシード権復活に向けては、やはりチェックしておく必要があるチームです。おそらくばっちり調整してくるだろうアモス選手がアンカーに控えると、3分以上ビハインドでもひっくり返してシード権に入ってくることは容易に考えられるのですよね。
ランナーも7区間揃えられるのですよね。スピードという点で、3年佐藤・木村選手らは他校ランナーに食い下がれる要素はありますし、村松・生田選手ら4年生はロードで粘れる選手、他にも冨永選手に、箱根予選以外からのメンバーもかなり多くなっています。
その中で不気味なのが2年森・菅野選手。この2人は高校時代から全国区の活躍。大学に入って怪我が重なっていますが、全日予選は2人とも出走し通過に貢献しています。10月の記録会も出走し、急ピッチで仕上げてきているものと思われます。この2人が復調していると、アモス選手までの見どころも増えます。やっぱり最後まで、話題提供するのではないでしょうか。
箱根駅伝ファンのための情報集
【箱根駅伝ファンのためのリンク集】
【【結果も!】2022年度箱根駅伝ファンのための競技会日程】
姉妹サイトより
【箱根駅伝アニメ:風が強く吹いている完走】
ウマ娘【競走馬元ネタ解説シリーズ】