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【日本人結果】ブダペスト世界陸上競技選手権(2023年8月19日~27日)

2年連続となった世界陸上

ブダペスト世界陸上競技選手権
2023年8月19日~27日に行われます。

 駅伝長距離ファンを超えて、一日本陸上ファンとして、盛り上がりたいです。

 長距離中心にはなりますが、日本人陸上の結果を記載していきます。

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ページコンテンツ

【日本人結果】ブダペスト世界陸上競技選手権

世界陸上競技選手権【公式サイト】

日本特設サイト

TBS世界陸上【特設サイト】

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男子20㎞競歩

 3kmで池田選手が飛び出して、果敢に攻めますが15km過ぎに捕まってしまいます。また3連覇を目指していた山西選手は、序盤から動きに硬さが見られ、8kmで遅れてしまいました。まさかのメダルなし・入賞なしとなりました。

🥇ATHLETE NAME1時間17分32秒 スペイン
🥈Perseus KARLSTRÖM1時間17分39秒 スウェーデン
🥉Caio BONFIM1時間17分47秒 ブラジル
—————————–
12位古賀友太1時間19分02秒 
15位池田向希1時間19分44秒
21位高橋英輝1時間20分25秒
24位山西利和1時間21分39秒

男子3000m障害

 各組上位5着が決勝進出!タイムはなし、5番以内に入るか入らないか

予選1組

 1000m2分53秒、2000m5分44秒、そこからの叩き合い

 残り1周9人の先頭集団で、エチオピア・ケニア選手ら先頭で青木選手は8番目。バックストレートのハードルで7番手に浮上!

 最後の水豪で一人交わして6番目で最後のストレート、最後のハードルを越えてから、さらに懸命に追いこんだ青木選手、6人雪崩れ込む中で5番目!!20年ぶり日本人が決勝に進出した。

1位Getnet WALE8分19秒99 エチオピア
2位Jean-Simon DESGAGNÉS8分20秒04 カナダ
3位Simon Kiprop KOECH8分20秒29 ケニア
4位Daniel ARCE8分20秒46 スペイン
5位青木涼真8分20秒54 ⇒ 決勝へ
——————————-
6位Mohamed TINDOUFT8分20秒67 モロッコ

予選2組

 日本からは砂田選手が出場。中学時代400mで日本一、400mHの経験もある異色のランナー。同組には、前回1位の選手も出場。レースの序盤は先頭付近に立つシーンも。500mからは、前回5位の選手が早くも引っ張り始め、砂田選手は4番手に。

 中盤になりベスト8分10秒のエチオピアの選手、さらにケニアの選手が上がってくる。前回1位のモロッコの選手は中盤にまだ控えている。砂田選手は、最後方にポジションを下げていた。ここで、前の選手と接触したか、ハードルで転倒。一人最後方となってしまった。

 2000m5分44秒で通過。ここでハンガリーの選手がぐっとあげてペースアップ。砂田選手一度追いつきかけるが、先頭集団のペースが上がり始める。モロッコのエルバカリ選手が先頭に立ち、残り1周の鐘。さすがに縦長になってくる。

 バックストレートで、先頭集団は7人ほど。モロッコ・アメリカの選手がワンツーでフィニッシュ。8分28秒ほど。5人ほどが雪崩れ込むが、直前でエチオピアの選手が転倒するアクシデントも。砂田選手は8分42秒ほどで最下位フィニッシュとなった。

1位Kenneth ROOKS8分23秒66 アメリカ
2位Soufiane EL BAKKALI8分23秒66 モロッコ
3位Mohamed Amin JHINAOUI8分24秒20 チュニジア
4位Abraham KIBIWOT8分24秒31 ケニア
5位Leonard CHEMUTAI8分24秒74 ウガンダ
——————————-
11位砂田晟弥8分38秒59 ⇒ 決勝へ

予選3組

 日本から、日本記録保持者の三浦選手。さらに世界記録保持者エチオピアのギルマ選手が出場。

 ケニアの選手が引っ張り、三浦選手は中盤に付ける。先頭は何度も入れ替わり、800m付近では南米チャンピオンの選手が引っ張る。ハイペースに持ち込もうとする選手がいる。1000mは2分50秒で通過。

 中盤になって、ハードリングでうまく前との差を詰めて、3番手付近に浮上する。先頭はケニアの選手やギルマ選手。そのすぐ後ろ、三浦選手がぴったりマークするかのように付ける。ギルマ選手が先頭に立ち、ペースが上がるか。2人ほど既に遅れ始めている。

 2000mを過ぎ、、ギルマ選手が引っ張り、縦長になる。ケニアの選手に続き、三浦選手は3番手をキープ。残り1周半、先頭集団は4名に。5位以降は集団で離れ、三浦選手の予選通過が近づいてきた。

 残り1周、ギルマ選手先頭、4人の集団の一番後ろ三浦選手しっかりついていく。5位以降は離れている。最後の直線は、三浦選手はやや流す形で4番手。先頭ギルマ選手が8分15秒、三浦選手は8分18秒でゴール。難なく決勝進出を決めた形だ。

1位Lamecha GIRMA8分15秒89 エチオピア
2位George BEAMISH8分16秒36 ニュージーランド
3位Leonard Kipkemoi BETT8分16秒74 ケニア
4位三浦龍司8分18秒73
5位Simon SUNDSTRÖM8分20秒10 スウェーデン
———————
6位Víctor RUIZ8分20秒54 スペイン

決勝

 スウェーデンの選手が先頭に立つも、スローペースになりそう。青木選手が真ん中、三浦選手は後方2番手につける。800m付近でケニアの選手が先頭に代わる、日本人2人とも後方、世界記録保持者ギルマ選手や、連覇を狙うモロッコエルバカリ選手も後方。

 1500m付近になって、少しずつ集団が縦長になってくる。三浦選手が少しずつポジションを上げてきて7番手付近、青木選手も10番手付近に上がってくる。先頭は、エチオピア・ケニアの選手。そこからギルマ選手が出てくるか。

 ギルマ選手が一気に先頭、やはりギルマ・エルバカリ選手がワンツー、ケニアやチュニジアの選手が3人転々とした展開。三浦選手は6位、青木選手は12位付近。これで残り1周、ギルマ・エルバカリ選手の争い、三浦選手バックストレートで5位に浮上、前のケニア勢いと3秒差。

 先頭は最後の最後、エルバカリ選手が抜け出して優勝!2位にギルマ選手、8分03秒と8分05秒のタイム。三浦選手は最終的に6位!東京五輪より一つ順位を上げてフィニッシュ。銅メダルとはわずか2秒差だった。

🥇S.エルバカリ8分03秒53 モロッコ
🥈L.ギルマ8分05秒44 エチオピア
🥉A.キビウォット8分11秒98 ケニア
4位L.K.ベット8分12秒26 ケニア
5位G.ビーミッシュ8分13秒46 ニュージーランド
6位三浦龍司8分13秒70
———————-
14位青木涼真8分24秒77

男子100m

予選・準決勝

予選
予選4組
5位坂井隆一郎10秒22

予選6組
1位サニブラウン10秒07 ⇒ 準決勝へ

予選7組
3位栁田大輝10秒20 ⇒ 準決勝へ

準決勝

1組
1位Noah LYLES9秒87 アメリカ
2位サニブラウンアブデルハキーム9秒97 決勝進出
3位Ferdinand OMANYALA10秒01

2組
1位Christian COLEMAN9秒88 アメリカ
2位Zharnel HUGHES9秒93 イギリス
3位Ryiem FORDE9秒95 ジャマイカ
———————–
7位栁田大輝10秒14

なお、3組で前回優勝者が敗退となる波乱があった

決勝

🥇N.ライルズ9秒83 アメリカ
🥈L.テボコ9秒88 ボツアナ
🥉Z.ヒューズ9秒88 イギリス
4位セビル9秒88 ブラジル
5位コールマン9秒92 アメリカ
6位ニブラウンアブデルハキーム 10秒04
7位オマンヤラ 10秒07 ケニア
8位フォード 10秒08 ジャマイカ

 コールマンが一度先頭に出るも、後半から伸びてきたライルズ選手が制覇!さらに2位争いは9秒88で3選手が並ぶ大混戦。日本のサニブラウン選手は6位、前回より一つ順位を上げたものの、「非常に悔しい、満足できない」とのこと。

男子400m

予選

予選1組
1位Steven GARDINER44秒65 バーレーン
2位佐藤拳太郎44秒77 【日本新記録】
3位Attila MOLNÁR44秒84 ハンガリー

予選4組
1位Kirani JAMES44秒91 グラナダ
2位佐藤風雅44秒97
3位Sean BAILEY44秒98 ジャマイカ

予選5組
1位Antonio WATSON44秒77 ジャマイカ
2位Quincy HALL44秒86 アメリカ
3位中島佑気ジョセフ45秒15 

日本人全員準決勝進出!

準決勝

3組上位2名+2名
1組
1位A.ワトソン44秒13 ジャマイカ
2位V.ノーウッド44秒26 アメリカ
3位W.バンニーキルク44秒65 南アフリカ
——————————
5位佐藤拳太郎44秒99

2組
1位M.ハドソン スミス44秒26 イギリス
2位K.ジェームス44秒58 グレナダ
3位H.B.イングバルドセン44秒70 ノルウェー
4位佐藤風雅44秒88

3組
1位Q.ホール44秒43 アメリカ
2位S.ベイリー44秒94 ジャマイカ
3位中島 佑気ジョセフ45秒04

 佐藤拳・佐藤風選手が連続で44秒台、中島選手が組3位食い込むも、惜しくも決勝進出となりませんでした。

男子110mH

予選

予選2組
1位W.ベロシアン13秒31 フランス
2位泉谷駿介13秒33 ⇒ 準決勝へ
3位R.ペレイラ13秒52 ブラジル

予選3組
1位L.F.メンディー13秒24 セネガル
————-
8位横地大雅14秒39 ⇒ 救済措置準決勝
R.ブロードベル DQ

予選5組
1位T.オジョラ13秒32 イギリス
2位高山峻野13秒35 ⇒ 準決勝へ
3位D.ロバーツ13秒36 アメリカ

日本人全員準決勝進出!

準決勝

準決勝1組
1位泉谷駿介13秒16 ⇒ 決勝へ
2位D.ロバーツ13秒19
3位J.クワウ マティ13秒31 フランス
4位O.ベンネット13秒34 ジャマイカ

準決勝2組
1位G.ホロウェイ13秒02 アメリカ
2位S.ゾヤ13秒15 フランス
3位E.リョピス13秒30 スペイン
4位C.ティンチ13秒31 アメリカ
————————
9位横地大雅14秒93

準決勝3組
1位F.クリッテンデン13秒17 アメリカ
2位H.パーチメント13秒18 ジャマイカ
3位W.ベロシアン13秒23 フランス
4位J.ジョセフ13秒25 スイス
5位高山峻野13秒34

決勝

🥇G.ホロウェイ12秒96 アメリカ
🥈H.パーチメント13秒07 ジャマイカ
🥉D.ロバーツ13秒09 アメリカ
4位F.クリッテンデン13秒16 アメリカ
5位泉谷駿介13秒19
6位S.ゾヤ13秒26 フランス
7位J.ジョセフ13秒28 スイス
8位W.ベロシアン13秒32 フランス

 ホロウェイ選手が圧勝!唯一12秒台で金メダル。日本人初決勝の泉谷選手は、最後まで2位争いを繰り広げた中、5位入賞!表彰台にあと0.10秒差と迫った。なお、決勝は両脚が攣っていた中での戦いでした。

男子400mH

予選2組
1位Kyron MCMASTER48秒47 イギリス領ヴァージン諸島
2位Rasmus MÄGI48秒58 エストニア
3位Trevor BASSITT48秒73 アメリカ
——————————–
8位岸本鷹幸50秒90

予選4組
1位Joshua ABUAKU48秒32 ドイツ
2位CJ ALLEN48秒36 アメリカ
3位Roshawn CLARKE ジャマイカ
—————————-
8位児玉悠作50秒18

予選5組
1位Rai BENJAMIN48秒35 アメリカ
2位Jaheel HYDE48秒63 ジャマイカ
3位黒川和樹48秒71 準決勝進出

準決勝2組
1位R.ベンジャミン47秒24 アメリカ
2位A.ドスサントス47秒38 ブラジル
3位L.ベラン48秒48 フランス
4位黒川和樹48秒58

 上位2着3組+タイム2名が決勝に進む。世界歴代2位ベンジャミン選手、歴代3位ドスサントス選手が飛ばす中、前半から突っ込んだ黒川選手。48秒58の自己ベストで2組4位に入ったものの、決勝進出とはならず。あと0秒19だった。なお、3組でU-20世界最高が出るなど、レベルの高い準決勝となった。

男子10000m

 夜ですが、気温30度超えている環境

 ウガンダの選手が飛び出すも、これにつく選手はいない。1000mで約20mほどのリードを築く。田澤選手は、集団やや前気味。2000m付近からウガンダの選手のペースが落ちてきて、3000mほどでリードが5m差、8分37秒ほど。集団は非常にスローペースとなっている。

5000mも14分21秒でまだスロー。引っ張っていたウガンダ選手は既に棄権している。遅れているのも一人だけ。田澤選手は8番手付近に付けている。5000mを過ぎて、九電工所属のコエチ選手が前に出て、単独先頭に立つ。

 さらに6000mを過ぎて、東京五輪優勝者のエチオピアのバレガ選手が先頭へ。ペースをあげにかかる。2番手にコエチ選手、他有力選手も前の方に上がってくる。田澤選手は集団にまだついている。

 7000m19分59秒、この1000m2分45秒まであがる。今はエチオピアやケニアの選手、世界記録保持者&3連覇を狙うチェプテゲイ選手が前、少しずつ縦長になってきた。田澤選手口が開いてきたものの、まだ集団の中頃。暑さの影響か、遅れている選手や棄権する選手も出てきている。

 エチオピアの選手がどんどんペースを上げていき、集団は縦長。田澤選手少しずつ先頭集団から遅れだし、現在15番目走行。8000mを過ぎて、先頭集団は9名ほど全て黒人選手となった。

 8400mチェプテゲイ選手がじりじりポジションを上げ2番目に。コエチ選手もまだついている。残り3周(8800m)、9人一塊で通過。田澤選手は100m以上後方15番手で苦しい表情。

 9000m25分26秒、この1000m2分44秒ほど。9人そのまままだ一団。エチオピアの選手が引っ張るもまだギアチェンジではない感じ。9400mエチオピアが2人ワンツー、さらにチェプテゲイ選手が先頭になって本格的にスパート!!

 チェプテゲイ選手先頭で残り1周!そのままバックストレートにいくが、まだ2位から4位が食らいついている!残り100mチェプテゲイ選手のすぐ後ろにバレガ選手が迫るが、チェプテゲイ選手がもう一つ切り替え優勝!3連覇!27分51秒のタイム。田澤選手は28分25秒付近の15位でゴールした。

🥇チェプゲテイ27分51秒42 ウガンダ
🥈エベンヨ27分52秒60 ケニア
🥉バレガ27分52秒72 エチオピア
————————–
5位コエチ27分56秒27 ケニア(九電工)
15位田澤 廉28分25秒85

男子200m

予選

7組上位3名+タイム3名が準決勝進出

予選1組
1位Z.ヒューズ19秒99 イギリス
2位A.ブラウン20秒08 カナダ
3位L.アダムス20秒15 南アフリカ
4位飯塚 翔太20秒27 ⇒ 準決勝進出
5位T.ブルネット20秒31 オランダ

 飯塚選手が、最終盤に一人交わして4着。4年ぶり20秒3切、タイムで拾われて準決勝進出

予選4組
1位B.ロドニー20秒14 カナダ
2位R.コレア20秒44 ブラジル
3位S.マスワンガニー20秒56 南アフリカ
4位上山紘輝20秒66

予選5組
1位鵜澤飛羽20秒34 ⇒ 準決勝進出
2位C.リンジー20秒39 アメリカ
3位R.ドウァイヤー20秒40 ジャマイカ
4位T.G.オロゴト20秒44 ウガンダ

 リンジー選手が抜け出していたが、最後に流して、ゴール時に大混戦。ジャマイカとせっていた鵜澤選手が、得意の後半の伸びで抜け出し、組トップ!

準決勝

3組上位2名+2名決勝

1組
1位N.ライルズ19秒76 アメリカ
2位A.オガンド20秒02 ドミニカ
3位T.G.オロゴト20秒26 ウガンダ
——————–
7位飯塚翔太20秒54

2組
1位E.ナイトン19秒98 アメリカ
2位Z.ヒューズ20秒02 イギリス
3位A.ドグラス20秒10 カナダ
4位J.ファンブレー20秒21 リベリア
——————
5位鵜澤飛羽20秒33

男子競歩35km

 気温26度の中の戦い、序盤は今季世界最高の中国の賀相紅選手が引っ張るものの、前回金メダルのイタリアのスタノ選手が引っ張る展開、日本から出場の川野・野田・丸尾選手も先頭集団へ。10kmほどで15人ほどの集団となった。

 15kmを過ぎて、フランスのキニオン選手が飛び出し、20kmほどで30秒以上の差をつける。そのまま歩みを進めるキニオン選手でしたが、ロス・オブ・コンタクトの警告を2回受ける。あと一度受けると、ペナルティゾーンに入らないといけない状態に。

 攻めにくくなったところ、25kmを過ぎてから、川野・野田選手ら第2集団が徐々にキニオンとの差を詰めてくる。丸尾選手は既に第2集団からは後退している。29km付近で、20kmで優勝しているスペインのマルティン選手や川野選手が、前の方に出てくる。

 また、キニオン選手が、3度目の警告を受け、ペナルティゾーンへ。3分30秒いなければならず、ここで実質優勝争いから脱落。30km地点で、マルティン選手に、エクアドルのピンタード選手と川野選手の三つ巴の決戦へ。

 でしたが、32km付近、川野選手に警告、表情も苦しそうになり、優勝争いから徐々に後退。マルティン・ピンタード選手による一騎打ちに。ここから抜け出したのがマルティン選手。最終的に4秒差をつけ優勝、川野選手が3位、野田選手も6位で入賞した。

🥇A.マルティン2時間24分30秒 スペイン
🥈B.D.ピンタード2時間24分34秒 エクアドル
🥉川野将虎2時間25分12秒
4位E.ダンフィー2時間25分28秒 カナダ
5位C.リンケ2時間25分35秒 ドイツ
6位野田明宏2時間25分50秒
7位M.スタノ2時間25分59秒 イタリア
8位P.カルストローム2時間27分03秒 スウェーデン
—————————
13位丸尾知司2時間29分52秒

 マルティン選手は、これで20kmと2冠。中4日で快挙を成し遂げた。川野選手は、今大会日本人初メダル!本人も前回の2位に続き、2年連続のメダル。さらに競歩勢として、5回大会連続のメダル獲得とした。

男子5000m

各組上位8着決勝

予選1組

 日本人からは塩尻選手が出場。

 アメリカの選手が前2人で引っ張っていく展開。まだ比較的ゆったりなペース。1000m通過は、2分51秒。レースが全く動く気配がなく推移。塩尻選手は後ろから5番目ほど。解説からは、「ペース変化の対応のため、もっと前目につけてほしい」という話も。

 また、気温が30度超えているからか、この時点でスポンジを獲る選手も。水を飲む、5000mでは珍しい光景が見られる。先頭を引っ張るのはアメリカ有力選手チェリモ選手。また最後方に12分台ベストで4大会連続決勝出場のインゲブリクセン選手。

 2000m5分45秒、この1000m2分55秒ということでさらに遅くなった。トラックでは珍しい横広がりになる場面も。それでも、中盤の給水から、少しペースが上がる様相。インゲリクセン選手も、少しずつポジションを上げに掛かる。塩尻選手は集団最後方。

 ケニアのキプコリル選手が引っ張り、縦長。1周62秒と、先ほどより5秒上がる。一人遅れ加減、塩尻選手は集団最後方で待機。残り3周で、まだまだ一塊。

 4000m11分12秒、この1000mは2分38秒で通過。チェリモ選手らが引っ張っていく。塩尻選手も後ろから4番目くらいでまだ食らいついている。ここでオーストラリアの選手が転倒、残り1周半で59秒までLAPタイム浮上。塩尻選手残り500mになって遅れ始める。

 残り1周、15人ほどでスパートの掛け合い、残り200mで9人ほどに絞られる。13分35秒でエチオピアの選手、インゲリクセン選手が一気に3番目まで浮上、9番目くらいまで流れるようにゴール。最後の1周は54秒、塩尻選手は13分50秒過ぎでゴールした。

1位M.カティル13分35秒90 スペイン
2位H.ゲブリウェト13分36秒15 エチオピア
3位J.インゲブリクセン13分36秒21 ノルウェー
4位O.ウマイス13分36秒35 スペイン
5位A.ナー13分36秒37 アメリカ
6位J.グレッシエ13分36秒42 フランス
7位P.チェリモ13分36秒51 アメリカ
8位N.G.ノルダス13分36秒55 ノルウェー
————
18位塩尻和也13分51秒00

予選2組

 今年12分台を出しているケニアのクロップ選手など実力者揃い、これに日本から遠藤選手が挑む形。

 スタート後、先ほどより早いペースか。最初の1周65秒、その中で遠藤選手は4番目の上位につける。このままいくと13分20秒台と、遠藤選手の今季ベストに近いレースとなる。1000mになる直前急激にペースが落ち、2分48秒で通過する。

 一旦1周71秒まで落ちたものの、ウガンダのチェリモ選手が引っ張りペースが上がる。2000m5分42秒で通過。でしたが、チェリモ選手がすぐに下がりまたペースダウン。細かいペースの上げ下げがある感じ。

 3000m8分31秒。前の方に選手が固まっている。横に広がっている。遠藤選手はその集団のすぐ後ろに付ける。ペースが上がり切らず全体的にじりじりしている。接触も起こって、よろけたり、押し合いになっている場面も。

 残り3周、エチオピアのアレガウィ選手やグアテマラの選手が引っ張り、一気にペースアップし、縦長になる。この1000mは2分38秒、1周60秒まで上がっている。遠藤選手は13番手付近、何とか集団についている形。

 残り1周エチオピアの選手ら中心に9人の集団、通過は8名だ。遠藤選手は14位ほど。集団はそのまま雪崩れ込み、13分32秒がトップで9番目まで13分34秒ほどでゴール。遠藤選手は、13分51秒ほどでゴールとなった。

1位L.グリハルバ13分32秒72 グアテマラ
2位Y.ケジェルチャ13分32秒83 エチオピア
3位M.アーメド13分33秒16 カナダ
4位B.アレガウィ13分33秒23 エチオピア
5位O.チェリモ13分33秒40 ウガンダ
6位M.イスマイル13分33秒51 ジブチ
7位J.クロップ13分33秒63 ケニア
8位I.R.キプクルイ13分33秒63 ケニア
———————-
17位遠藤日向13分50秒49

男子走り高跳び

予選
グループA
1位赤松諒一2m28 ⇒ 決勝進出
1位JuVaughn HARRISON2m28 アメリカ
3位Sanghyeok WOO 韓国
グループB
9位長谷川直人2m25
16位真野友博2m18

決勝

🥇G.タンベリ2m36 イタリア
🥈J.ハリソン2m36 アメリカ
🥉M.E.バーシム2m33 カタール
4位L.E.ザヤス2m33 キューバ
5位T.ポトイエ2m33 ドイツ
6位ウ サンヒョク2m29 韓国
7位S.マックエウェン2m29 アメリカ
8位赤松 諒一2m25
8位B.スターク2m25 オーストラリア

 予選トップで決勝に進んだ赤松選手は、2m25に留まったものの、そこまでノーミスだったため、8位入賞!

男子400mリレー

予選

予選1組
1位アメリカ37秒67 決勝へ
2位ジャマイカ37秒68 決勝へ
3位日本37秒71(坂井、柳田、小池、サニブラウン) 決勝へ
4位フランス37秒98 決勝へ
5位トリニダード・トバゴ38秒89
6位ハンガリー39秒55
オランダDNF
ドイツDNF

予選2組
1位イタリア37秒65 決勝へ
2位南アフリカ37秒72 決勝へ
3位イギリス38秒01 決勝へ
4位ブラジル38秒19 決勝へ
5位ナイジェリア38秒20
6位カナダ38秒25
7位スイス38秒65
8位ポーランドDNF

 1組に登場した日本。1走イナズマスタート坂井選手・2走準決勝進出の柳田選手、3走はお馴染み小池選手と綺麗なバトンリレー。アンカーに、決勝6位のサニブラウン選手。伸びのいい走りで、アメリカ・ジャマイカを追い詰め、ほとんど並んでゴール。37秒71のシーズンベストで3位で決勝進出!

決勝

 予選と同じ走者・走順で挑んだ日本。一番外側の9レーンからスタート、アメリカ・ジャマイカが目に見えて抜け出していく中、懸命に食い下がっていく。3走→4走の小池・サニブラウン間で、ややバトンリレーにロスがあった以外は、まずまず。サニブラウン選手が5番手から懸命に追い上げるが、前には届かなかった。

🥇アメリカ37秒38
🥈イタリア37秒62
🥉ジャマイカ37秒76
4位イギリス37秒80
5位日本37秒83(坂井・柳田・小池・サニブラウン)
6位フランス38秒06
7位南アフリカDNF
8位ブラジルDQ

 とはいえ、前々回予選落ち、前回失格から、3大会ぶりに決勝で戦ったのは、次につながっていくはず。

男子1600mリレー

2組上位3位+タイム2チームが決勝へ

予選1組
1位アメリカ2分58秒47
2位インド2分59秒05
3位イギリス2分59秒42
4位ボツワナ2分59秒42
5位日本3分00秒39(地主・佐藤風・佐藤拳・中島)
6位チェコ3分00秒99
7位トリニダード・トバゴ3分01秒54
8位スペイン3分02秒64
9位ハンガリー3分02秒65

予選2組
1位ジャマイカ2分59秒82
2位フランス3分00秒05
3位イタリア3分00秒14
4位オランダ3分00秒23
5位ベルギー3分00秒33
6位ドイツ3分00秒67
7位ケニア3分01秒47
8位スリランカ3分03秒25

 前回4位、今回400m準決勝に3人が進出し、予選通過とともにメダルの獲得の期待が高まったマイルリレー。強豪ぞろいの1組に入ったところ、1走地主選手が最下位の9位と出遅れてしまう。2走佐藤風選手が7位へ、3走日本記録保持者の佐藤拳選手が5位へと順位アップ。4走中島選手はトリニダードトバコに序盤抜かれるも、自信のある最後の直線で抜き返して5位。日本は3分00秒39の自己2番目の記録で、2組の結果を待つことになった。

 その2組は、ジャマイカを中心に大混戦。3分前後にチームが雪崩れ込んだ。固唾をのんで最終結果を待っていたが、4位のチームが、僅かに日本を上回る結果となってしまい、無念の予選敗退となった。

男子マラソン

 スタートして直に、モンゴルのバトオチル選手が一人飛び出していく。2kmで15秒ほどのリードを築く。大集団には日本人がしっかりついていく。5㎞付近で30秒近く差がつきましたが、そこから1㎞3分10秒ほどのペースに。

 急激に差が詰まってきて、10kmほどで後方集団がついていく。そのあたりでバトオチル選手の脚が痙攣、10km過ぎでまともに走るのが難しくなった。集団はウガンダやエチオピアの選手ら黒人が中心の集団。西山・其田選手既に10秒ほど遅れている。

 10kmを過ぎてから、先頭の選手がガクンとペースが落ち、西山選手は追いついてくる。ただ、かなり発汗が多いというリポート。なお山下選手はしっかり先頭集団の中に。其田選手もまだ見える位置にいる。

 30km付近、山下選手がまた集団の先頭に出る。それを過ぎて本格的なスパートが始まってくる。山下選手は8位集団となる。34km過ぎに、ケニアのキプラガト選手を捉えて、7位争いに浮上。集団を引っ張って、自ら前を追っていく姿勢。

 36kmを過ぎてまた一つ順位を上げて6位争い。3位争いとの差は23秒に留まっていて、まだ上位を狙っていける展開。38km過ぎ、エチオピア選手のトラが腹痛で止まり、山下選手が5位に浮上。すぐ前4位にレソトの選手、3位も20秒ほどの差。

 40kmトップキプランガト選手が1位、山下選手は1分17秒の5位。3位は23秒ほど先。入賞は間違いなしと思われましたが、ここで山下選手の両脚が痙攣。一旦立ち止まるほど、41km過ぎに8位に転落する。

 トップは、ウガンダのキプランガト選手がそのままゴール。2位は、直前にイスラエルのテフェリ選手が浮上、エチオピアのゲブレシラシエ選手が3位となった。

 必死に粘っていたが、ゴール手前でも一旦立ち止まるほどの足の痛み。40km過ぎまで5位、世界と戦えたものの悔しい12位のゴール、2時間11分19秒だった。

🥇V.キプランガト2時間8分53秒 ウガンダ
🥈M.テフェリ2時間9分12秒 イスラエル
🥉L.ゲブレシラセ2時間9分19秒 エチオピア
4位T.ラマコンゴアナ2時間9分57秒 レソト
5位S.キッサ2時間10分22秒 ウガンダ
6位M.メンゲシャ2時間10分43秒 エチオピア
7位H.シャディ2時間10分45秒 フランス
8位T.キプルト2時間10分47秒 ケニア
——————————
12位山下一貴2時間11分19秒
35位其田健也2時間16分40秒
42位西山和弥2時間17分41秒

男子その他

三段跳び

予選サマリー
1位J.ハイバート17m70 ジャマイカ
—————————–
19位池畠 旭佳瑠16m40 

棒高跳び

予選全体結果
1位A.デュプランティス5m75 スウェーデン
1位C.ニルセン5m75 アメリカ
1位E.J.オビエナ5m75 フィリピン
1位K.マーシャル5m75 オーストラリア
NM柄澤智哉

男子走幅跳び

予選A組
1位W.ピノック8m54 ジャマイカ
2位王 嘉男8m34 中国電力
3位M.テントグル8m25 ギリシャ
————————
9位橋岡優輝7m94

予選Bグループ
1位C.マクリオド8m19 ジャマイカ
2位A.A.パラダ8m13 キューバ
3位S.エハマー8m13 スイス
———————
13位吉田弘道7m60
15位城山正太郎7m46

男子やり投げ

予選Aグループ
1位N.チョプラ88m77 インド
2位J.ベーバー82m39 ドイツ
3位D.P.マヌ81m31 インド
4位D.ウェグナー81m25 ポーランド
———————
6位ディーン元気79m21
10位小椋健司76m65

予選Bグループ
1位A.ナディーム86m79 パキスタン
2位J.バドレイク83m50 チェコ
3位E.マトゥセビチウス82m35 リトアニア
———————–
崎山雄太NM

女子1500m

上位6名が準決勝進出

予選

1組
1位Sifan HASSAN4分02秒92 オランダ
2位Laura MUIR4分03秒50 イギリス
3位Nikki HILTZ4分03秒76 アメリカ
4位Edinah JEBITOK4分04秒09 ケニア
5位Abbey CALDWELL4分04秒16 オーストラリア
6位田中希実4分04秒36
———————–
7位Lucia STAFFORD4分05秒21

3組
10位後藤 夢4分10秒22

 1500mと5000mとどちらも決勝を狙う田中選手が出場。残り1周まで先頭を率いるレース。最後の直線で順位を落としますが、準決勝進出となるギリギリの6位で進出。試合後は、練習はできてるけど、うまく出力できていないと、反省のコメントも。

準決勝

2組上位6名が決勝進出へ

 ケニアの選手が引っ張る展開。田中選手は、終盤のインに入っていたものの、すっとアウトラインに出て、いつでも出られるようにしていく。

 800m2分15秒通過、エチオピアやケニアの選手が、前に出るがまだペースは上がってこない。一団のまま進んでいく。残り1周、やや後方に付ける。

 バックストレートでケニアの選手がスパート。田中選手最後方に下がってしまう。4分02秒でケニアの選手ゴール。田中選手は遅れて4分06秒ほどでのゴール。決勝進出とはならなかった。

準決勝1組
1位N.チェプチルチル4分02秒14 ケニア
2位B.ハイロム4分02秒46 エチオピア
3位C.マゲエン4分02秒70 アイルランド
—————————–
12位田中希実4分06秒71

女子10000m

 今回も1500m・5000m・10000mの3種目の金メダルを狙うオランダのハッサン選手や、世界記録保持者のエチオピアのギデイ選手らが出場した。日本からは、廣中・五島選手。非常にスローの中、廣中選手が前から5番目の積極的なレース。

 6000m過ぎからエチオピアの選手がペースを上げて、大集団を絞りにかかる。残り600mで11人の集団で廣中選手がまだ入っている。残り1周、エチオピア3人が引っ張る。バックストレートでついにハッサン選手が先頭へ。エチオピア3人がついてくる!

 残り100m、ハッサン選手が先頭も、エチオピアのツェガイ選手が並びかけてくる。ハッサン選手が何とか足を動かそうとしたところ、もつれてまさかの転倒。ツェガイ選手が優勝!タイムは31分27秒、さらにエチオピアの選手が続き、ワンツースリー!廣中選手は、7位31分35秒入賞!ハッサン選手は歩いて11番目でゴールした。

🥇G.ツェガイ31分27秒18 エチオピア
🥈L.ギデイ31分28秒16 エチオピア
🥉E.タイエ31分28秒31 エチオピア
——————————–
7位廣中璃梨佳31分35秒12 
11位S.ハッサン31分53秒35 オランダ
20位五島莉乃33分20秒38 

女子5000m

各組上位8名が通過

予選

女子5000m1組
 エチオペアのツェガイ選手に、日本からは廣中・山本選手が出場。

 非常に暑い気候が続き、急遽夜に予選が行われることに。それでも、スローペースとなる。そこからラトビアの国の選手が単独先頭へ。1000mで50m以上後方を突き放す。2位もオーストラリアの選手が単独、3位集団はその20mほど後ろで一塊になる。
 
 2000m付近でオーストラリアの選手を捉えて、2位集団となる。引っ張るのはウガンダの選手。1位のラトビアの選手は以前50m以上前方。日本の山本選手がこの時点で遅れだす。怪我明けが影響か、ペースアップに付けず。廣中選手は、集団真ん中やや前と順調。

 中盤になって、1位ラトビアの選手と2位集団の差が100m以上に。この作戦が功を奏するかどうか。2位集団はペースの上げ下げがあって、追っていく展開ではなさそう。廣中選手は真ん中やや後方につけスパートに備える構え。

 ラトビアの選手が4000m11分59秒ほど、もうすぐ終盤、2位集団はアメリカ・ケニア、そしてエチオピアのツェガイが、さらに廣中選手も前の方に上がってきた。スローからのスピードアップなので、廣中選手が8位以内に入れるかどうか際どい状況。

 残り1周、ラトビアの選手が13分50秒ほど。2位集団はツェガイ選手ら13分58秒ほど。
2位から8位が縦一列、2秒ほど離れて廣中選手が9位付近。バックストレートで1位と2位が一気に詰まり、。

 残り100mでツェガイ選手らが先頭へ。14分57秒ほどで、トップがゴール。ラトビアの選手は4位に粘った。廣中選手は、最後の直線で力尽き、12位。15分11秒付近となった。山本選手は16分05秒ほどでゴールした。

1位B.チェベト14分57秒70 ケニア 
2位G.ツェガイ14分57秒72 エチオピア
3位M.C.キプケンボイ15分00秒10 ケニア
4位A.カウン15分00秒48 ラトビア
5位E.クラニー15分01秒53 アメリカ
6位M.エイサ15分03秒07 エチオピア
7位A.モンソン15分03秒35 アメリカ
8位M.コスター15分05秒13 オランダ
以上、決勝へ
————————-
12位廣中璃梨佳15分11秒16
20位山本有真16分05秒57

5000m2組
 世界記録保持者のケニアのキピエゴン選手、フランスのハッサン選手、日本からは田中選手が出場したレース。

 こちらも、非常にスローの入り。ハッサン・キピエゴン・田中選手が先頭付近に立って、レースを先導していく。最初の1周は73秒、ハッサン選手が引っ張る珍しい展開。田中選手は4番目付近に付ける。ここにきて少しずつ縦長になってきたか。

 1000m2分57秒、ハッサン選手が少しずつペースアップし単独先頭に立とうとしたところ、田中選手が埋めてすぐ後ろ2番手へ。3番4番キピエゴン選手らケニアの選手らもついている。5番手以降は気持ち離れているか。

 2000m5分50秒、ハッサン選手が先頭のまま。田中選手も2番手につける。早いペースに、縦一列で11人の集団となる。ケニア・エチオピアの選手ら実力のある選手のみ、先頭集団に残っている展開。

 3000m8分46秒、ハッサン選手が通過。先頭集団は6人に絞られ、田中選手は6番手最後方もついている。この順位を保てば予選通過。しかも日本記録を大幅に更新するペースで推移している。

 4000m11分44秒ほど、ハッサン選手が引っ張り、ケニア2人エチオピア2人、それに続いて田中選手6番手でまだついている!決勝だけでなく日本記録更新もほぼ確実と言えるペース!

 残り1周、ハッサン選手先頭のまま通過。ハッサン選手がペースアップ、バックストレートになって、少し遅れたが6位キープ。残り100mケニアの選手が先頭のアクシデントあったが、立ち上がり走る。その後ろ田中選手

 ハッサン・キピエゴン選手がどちらも譲らずほぼ同時14分32秒ほどでゴール。そして14分38秒ほどで田中選手が6位&特大日本新でゴール。気合の入った表情のまま、コースの内側で倒れ込んで大の字となった。

田中選手「ハッサン選手が出てくれたので、タイムを狙えると思った。引っ張ってもらってだが、世界の背中を見れた。日本記録は狙っていたが、ハマっても14分40秒前半、30秒台は予想してなかった。反省点として、ペースアップに簡単に離れてしまうこと。決勝は失うものがないので、思い切れる」

1位S.ハッサン14分32秒29 オランダ
2位F.キピエゴン14分32秒31 ケニア
3位E.タイエ14分33秒23 エチオピア
4位F.ハイル14分34秒16 エチオピア
5位L.K.レンゲルク14分36秒61 ケニア
6位田中希実14分37秒98
7位N.バットクレッティ14分41秒78 イタリア
8位L.ガルバン14分43秒94 メキシコ
以上決勝へ

決勝

 スタートしてすぐ、エチオピアのツェガイ選手が飛ばしていく。縦長になった中、田中選手が集団の中団につける。その後は比較的牽制に。引っ張る選手が少なくなり、1㎞3分を超えるペースで推移する。

 3600m付近になって、再びツェガイ選手た引っ張り出してペースが上がり始める。田中選手は中団やや外側の位置。残り500mハッサン選手が前に出てきて、いよいよペースアップ。残り1周14人の大集団!

 残り200mキピエゴン・ハッサン選手ら3人ほどの集団、田中選手は6番目の位置!最後の最後キピエゴン選手が抜け出して14分53秒88で優勝!ハッサン選手がその直後の2位、最後の1000mは2分40秒まで上がった。田中選手は最後にエチオピア2人に抜かれるも、その後ろの集団は堪えて14分58秒99の8位入賞!26年ぶり入賞を果たした!

🥇F.キピエゴン14分53秒88 ケニア
🥈S.ハッサン14分54秒11 オランダ
🥉B.チェベト14分54秒33 ケニア
4位M.C.キプケンボイ14分56秒62 ケニア
5位E.タイエ14分56秒85 エチオピア
6位M.エイサ14分58秒23 エチオピア
7位F.ハイル14分58秒31 エチオピア
8位田中希実14分58秒99 

 その後のインタビューでも、中々興味深いコメントも。

女子35km競歩

🥇M.ペレス2時間38分40秒 スペイン
🥈K.ガルシアレオン2時間40分52秒 ペルー
🥉A.トリスビオティ2時間43分22秒 ギリシャ
4位V.リラ2時間44分40秒 ブラジル
5位C.モンテシノース2時間45分32秒 スペイン
6位E.インガ2時間46分18秒 ペルー
7位園田 世玲奈2時間46分32秒
8位O.ホイェスカ2時間46分48秒 ポーランド
—————————-
14位渕瀬真寿美2時間52分57秒

 男子と同時スタート。5㎞地点で7人の先頭集団が形成され、園田選手も勝負にいく。10km付近で、遅れ始め、ブラジルのリラ選手と6位争いとなる。21kmでそのリラ選手が遅れて単独6位となる。

 優勝争いは、21km付近で決着。スペインのペレス選手が抜け出して独走。2時間38分40秒と後方を2分以上突き放して優勝!彼女も20kmと2冠、どちらもスペインからとなった。

 園田選手は、ペナルティをくらった選手を交わして、一旦5位に浮上したものの、終盤にリラ選手らの追い上げに合い6着。でしたが、前回の9位の結果から2つ挙げる健闘だった。

女子やり投げ

予選

予選Aグループ
1位L.ムゼ シルマ63m50 ラトビア
2位北口榛花63m27 ⇒ 決勝進出
3位V.ハドソン62m96 オーストラリア
4位M.L.ムリーリョ62m72 コロンビア
5位K.ミッチェル62m10 オーストラリア
———————————————
13位上田百寧56m19

予選Bグループ
1位M.リトル63m45 オーストラリア
2位F.D.ルイスフルタド62m05 コロンビア
3位A.コシナ61m27 ラトビア
4位J.S.ジリマ59m76 ブラジル
——————-
7位斉藤真理菜58m95

決勝★

🥇北口榛花66m73
🥈F.D.ルイスフルタド65m47 コロンビア
🥉M.リトル63m38 オーストラリア
4位A.コシナ63m18 ラトビア
5位V.ハドソン62m92 オーストラリア
6位劉 詩穎61m66 中国
7位K-L.バーバー61m19 オーストラリア
8位J.S.ジリマ60m34 ブラジル

 1投目でコロンビアのフルタド選手が65m47のビッグスローをマーク。北口選手は3投目に63m00投げて2位につける。

 4投目にラトビアのコシナ選手が、63m18を投げ2位へ。3位となった北口選手、4投目・5投目と安定した投げを見せるも62m台と足踏み。

 最終投擲で、6位だったオーストラリアのリトル選手が63m38のスローを見せて2位へ。4位となった北口選手は、投擲前にコールを要求。高揚した中で、最後に投げた槍は、65mをはるかに超える66m73のビッグスローで、断トツトップへ!!その後、超える選手はなく、北口選手が見事に金メダルを獲得!女子フィールドとしても、日本史上初の金メダルとなった。

女子マラソン

スタート直後、加世田選手が飛び出して、単独トップに立つ積極的な走り。他は大集団となる。加世田選手も時期に集団にポジションを下げて、日本人3人を含む大集団となった。

 10km35分31秒で通過。加世田選手がしっかりと先頭集団、松田・佐藤選手もその直後に通過。まだ海外勢のペースに乗って走れている。13km付近では、また加世田選手と、イギリスのサリバン選手の2人が集団の前飛び出す。

 13km付近から、ケニア・エチオピア勢ら、海外のペースに。加世田選手が食らいつき、第2集団に佐藤・松田選手。このペースアップは一時的で、時期に佐藤・松田選手も追いつく。中間点は1時間14分29秒のペース。速くはないが、スタート時から気温が10度以上も上がる33度。マラソンには過酷な条件となっていった。

 そのあたりから、エチオピア・ケニア勢がペースアップ。これで日本人3選手ともつけず。一番粘っている松田選手が、25kmで7秒差。29km地点で57秒差の16位となる。松田選手は粘って31km地点で14位争いに浮上する。

 35kmエチオピア3人が先頭。そこからシャンクル選手が抜け出していく。38km3位だったゲブレシラシエ選手がエフラウ選手を捉えて2位浮上。40kmを過ぎてモロッコのガルダディ選手が3位に浮上、自己ベスト2時間25分ほどの選手。

 先頭のシャンクル選手の足色が少し鈍ってきたか。前回王者ゲブレシラシエ選手が視界に入る範囲で追いかけている。それでも、シャンクル選手が逃げ切って2時間24分23秒でゴール。約10秒後にゲブレシラシエ選手。

 2時間25分を回ってモロッコのガルダディ選手がゴール。前回銅メダルのイスラエルサルピーター選手が4位、エフラウ選手が疲れて5位にフィニッシュした。日本人は、怪我離脱がありながら、何とか粘った松田選手が13位。前半積極的だった加世田選手が19位、佐藤選手が続く20位だった。

🥇A.B.シャンクル2時間24分23秒 エチオピア
🥈G.ゲブレシラシエ2時間24分34秒 エチオピア
🥉F.E.ガルダディ2時間25分17秒 モロッコ
4位L.C.サルピーター2時間25分38秒 イスラエル
5位Y.エフラウ2時間26分13秒 エチオピア
6位R.ワンジル2時間26分42秒 ケニア
7位S.C.カプチッチ2時間27分09秒 ケニア
8位N.メルドゥ2時間27分23秒 エリトリア
——————————-
13位松田瑞生2時間29分15秒
19位加世田梨花2時間31分53秒
20位佐藤早也伽2時間31分57秒

女子その他

女子20km競歩

🥇María PÉREZ1時間26分51秒 スペイン
🥈Jemima MONTAG1時間27分16秒 オーストラリア
🥉Antonella PALMISANO1時間27分26秒 イタリア
——————————
14位藤井菜々子1時間30分10秒
31位柳井綾音1時間34分59秒
36位梅野倖子1時間36分52秒

女子100m

予選7組
1位S-A.フレイザー プライス11秒01 ジャマイカ
7位君嶋愛梨沙11秒73

女子100mH

1組
1位A.ニュージェント12秒60 ジャマイカ
2位M.ラッセル12秒60 アメリカ
3位S.ラビン12秒69 アイルランド
—————————-
8位青木益未13秒26

2組
1位N.アリ12秒55 アメリカ
2位P.スクシショフスカ12秒65 ポーランド
3位M.フーリー12秒71 南アフリカ
3位L.コザック12秒71 ハンガリー
————————-
6位寺田明日香13秒15

5組
1位T.アムサン12秒48 ナイジェリア
2位M.タッパー12秒51 ジャマイカ
3位M.ジェネック12秒71 オーストラリア
—————————-
7位田中佑美13秒12

女子400mH

予選2組
1位J.ラッセル54秒53 ジャマイカ
—————————
8位山本亜美57秒76

予選4組
1位F.ボル53秒39 オランダ
———————
8位宇都宮絵莉57秒98

女子200m

予選6組
1位D.アッシャー スミス22m46 イギリス
2位M.コネ22m55 コートジボアール
3位K.ホワイト22m62 アメリカ
———————
6位鶴田玲美23m49

女子走り幅跳び

予選サマリー
1位T.デイビス ウッドホール6m87 アメリカ
23位秦澄美鈴6m41

女子円盤投げ

予選サマリー
1位V.オールマン67m14 アメリカ
36位齋藤真希53m20

女子三段跳び

予選Aグループ
1位S.リケッツ14m67 ジャマイカ
2位M.ベク ロマンチュク14m55 ウクライナ
3位L.ペレスエルナンデス14m50 キューバ
———————-
15位森本麻里子13m64 

予選Bグループ
1位T.ラフォンド14m62 ドミニカ
2位Y.ロハス14m59 ベネズエラ
3位L.ポベア14m31 キューバ
———————-
17位高島真織子13m34

まとめ

🥇北口榛花(女子やり投)
🥉川野将虎(男子35km競歩)
5位 男子4×100mR(坂井・柳田・小池・サニブラウン)
5位 泉谷駿介(男子110mH)
6位 野田明宏(男子35km競歩)
6位 三浦龍司(男子3000mSC)
6位 ハキーム(男子100m)
7位 廣中璃梨佳(女子10000m)
7位 園田世玲奈(女子35km競歩)
8位 田中希実(女子5000m)
8位 赤松諒一(走高跳)

 入賞歴代最多の11!女子フィールド種目初の金メダルに、健闘続く競歩の連続メダルがありました。また、入賞もリレーが復帰、100m連続のサニブラウン選手、男子110mHや3000m障害など過去通用していなかった種目の入賞もありました。

 この他にも、男子マラソン・男子1600mリレーなど、上位入賞が狙える気配があった種目もありました。

 24年パリ五輪を経て、日本で34年ぶりとなる2025年東京世界陸上へ、2年後いいステップアップになりそうな大会でした。