新年度ももう前半戦が終了しました。各大学ある程度の収穫と課題があったのではないでしょうか。当サイトでも、大学長距離各チームの2023年度のメンバーの紹介と実績、簡単な戦力分析を行いたいと思います。もちろん、新入生も紹介していきます。
【New Leaders2023】陸上#順天堂大学 は #藤原優希 と #三浦龍司 の「共同主将」体制を敷いています。今回は藤原へ主に役割分担について尋ねました。キャプテンとしての「象徴的なところ」を三浦が担当し、細かな実務を藤原が担います。@juntendo_ekidenhttps://t.co/oKDfalmYqj
— 4years. (@4years_media) April 6, 2023
続いて、世界で活躍する4年生と、これから活躍するスーパールーキー!順天堂大学です。
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【順天堂大学】第100回箱根駅伝2024へ~新入生情報や戦力分析&持ちタイムなど!
昨年の三大駅伝は、もどかしい戦いだったに違いない。4年生の主力も揃い、3000m障害世界陸上代表の三浦選手も、出雲駅伝から出場可能な状態。長門監督も、声高らかに三大駅伝制覇を目標と宣言する程だった。
でしたが、出雲駅伝は5位。1区から少しずつ先頭から引き離されてしまい優勝争いに加われなかった。全日本大学駅伝は4位。こちらは3区あたりから2位争いに加わり、ある程度見せ場を作り、最後は3位のチームに1秒差まで追い上げてのものだった。それでも優勝は遠かった。
箱根駅伝は激しい流れの1区2区を堪えたものの、昨年大きくポジションを上げた3区4区で逆に順位を落とすまさかの展開。一旦二けた順位に下げるも、5区山登りが区間新のタイムでの区間2位、またアンカーの選手も区間賞の活躍があり、総合5位と粘り抜いた。
今季は、そこから主力が多く抜けたものの、”個”の力が大きい。ついに4年生となった三浦選手は、2年連続の世界陸上に向けて士気を上げてきています。3障で見ると次の世代も育ってますね。さらに、日本人高校生5000m記録保持者のルーキーも加入。
関東ICでは、順天堂大全体で総合優勝していますが、駅伝ブロックもしっかり加点してのことでした。今年も面白いチームになっていきそうな予感!?戦力をまとめます。
新チーム各学年戦力分析
※持ちタイムは8月1日地点
※関東ICは1部
4年生主力選手について
三浦龍司④がハンガリー・ブタペストで行われる世界陸上に向けて出発しました🛫
予選は日本時間8/19 18:35〜行われます。
TBS系列で放送されますので、ぜひご覧ください‼️#順天堂大学 #順大 #順天堂 #呼応と結束 #織り成せマルサの新時代 #世界陸上 #三浦龍司 #3000msc pic.twitter.com/stCyNMHSe8— 順天堂大学陸上競技部(男子長距離ブロック) (@juntendo_ekiden) August 12, 2023
三浦龍司④28分32秒28/13分26秒78≪23日本3障3連覇、関東IC5千連覇、箱2区12位、22全2区3位、出2区2位、世陸3障、日本3障連覇、関東IC5千m1位、箱2区11位、21五輪3障7位、箱1区10位≫
石井一希④28分48秒45/13分46秒94≪23関東IChalf8位、箱4区15位、22全4区5位、箱4区2位、21:全4区14位、出5区4位、箱4区5位、20:全5区5位、予21位≫
内田柾冶④29分12秒79/14分09秒12≪20予30位≫
斎藤舜太④29分22秒64/14分19秒05
出口静之心④29分23秒10/14分10秒34
藤原優希④29分27秒90/14分07秒72≪23関東IChalf15位、箱9区16位≫
柘植航太④29分45秒76/14分12秒40
花田 樹④29分55秒40/14分28秒72
馬場園怜生④30分02秒70/14分08秒37
中野壮太④30分19秒59/14分24秒94
戦力分析云々の前に、眼前に迫っている三浦選手の世界陸上を応援しましょう!というテンションですよねw 関東IC5000m貫禄の連覇を果たし、3000m障害日本選手権に至っては3連覇、そしてそこからさらに調子を上げ、海外レースで8分09秒91の日本新!2年前東京五輪予選で見せたタイムを超えて見せました。
ラストの切れもありましたし、本当にこのまま順調なら、十分に決勝進出、そして入賞もありえるのでは…そんな期待もさせる日本陸上界のホープです。
駅伝の話になると、ポイントとなるのは石井選手ということになるでしょう。1年時から箱根4区を任され、区間上位で走るなど、ずっと駅伝の中核を担っている存在だ。ただ、今年の箱根4区で失速して以降、中々本来の走りといかず苦労している感じ。
関東ICハーフは、意地で8位入賞を果たした形でしたが、直近ホクレンでは1万mで30分半ばとかかってしまいました。三浦選手もロードに対応できる状態になれば、駅伝を走るでしょうが、石井選手が夏に戻ってくるかも結構大事になりそうです。
また、三浦選手と同時主将となった藤原選手のロードでの走りにも注目が集まります。箱根9区は、前半から突っ込む展開に苦しみましたが、イーブンで走ればかなりの強みを発揮するのはその後の大会で証明済み。今年こそ、後半区間で輝けるかどうか。
この他の選手は、レギュラーを狙っていく形になりそうですかね。一度好走がある内田選手は毎年名前が上がります。今年は4月以降試合に出ていないですが、状態はどうか。あとは齋藤・出口選手ら1万m29分半ばの選手もいます。順大は4年目に伸びてくる選手も多いので、彼らの推移も見守りたいですね。
3年生主力選手について
浅井皓貴③28分32秒28/14分00秒12≪23関東IC1万4位、箱7区3位≫
海老澤憲伸③28分36秒69/13分55秒97≪23関東IC1万9位、22全5区9位≫
堀越翔人③29分04秒41/14分15秒39
藤島幹大③29分14秒97/14分03秒88
岩島共汰③29分23秒45/14分13秒90
服部壮馬③29分24秒54/13分55秒56≪23関東IC5千10位、22関東IC3障、21出4区14位≫
鬼澤大樹③29分30秒07/14分23秒80
和田倖明③29分42秒63/14分23秒73
神谷青輝③29分48秒57/13分55秒56≪23関東IChalf≫
中田朝陽③29分48秒65/14分24秒46
前田徹平③29分49秒10/14分17秒56
油谷航亮③29分49秒70/14分11秒70≪22出4区5位、関東IC1500m9位≫
3年生が個性豊かなんですよね。そして一気に駅伝の主戦力となってきそうなのが浅井・海老澤選手。春に1万m28分30秒台をマークすると、関東ICでも好走。特に浅井選手が他校のエースと戦いきり4位入賞!箱根7区では攻めた走りもできていましたし、往路でも通用するかもしれません。
海老澤選手も、着々と自己ベストを縮めてきていて、関東ICは9位と入賞次点。これを糧にして、3年目の駅伝でさらに伸びてくるか。また、いよいよ3年目にきそうなのが服部選手。1年時に3障で沸かせて、2年時には箱根山下り候補になりました。怪我で実現しなかったものの、今年は実力者揃う関東IC5千で10位。いよいよ本格化するか。
山候補と言えば、2年連続箱根エントリーの神谷選手は5区候補と言われています。今回関東ICハーフのメンバーに選ばれました。もう一つ走力が上がれば、秘密兵器ということになりそう。また、専門が1500mながら出雲駅伝4区に選ばれた油谷選手もいますし、この世代は個性強い選手多いです。
あとは長い距離を中心にコツコツ自己ベストを更新しているメンバーになりますかね。1万m29分04秒まで更新した堀越選手は、函館ハーフでも65分台をマーク。ロードでの安定感を示しましたね。近いタイムを持つ藤島・岩島選手もいます。この世代次第で、ぐっと選手層が厚くなってきそうな気がします。
2年生主力選手について
村尾雄己②29分15秒36/13分58秒04≪23日本3障10位、関東IC3障3位、箱6区17位、22関東IC3障8位≫
金原祥汰②29分23秒85/14分14秒83
児玉空琉②29分28秒19/14分25秒56
中津瑛斗②29分51秒73/14分26秒32
石岡大侑②29分55秒78/14分05秒05
森本喜道②29分58秒55/14分03秒67
堀口颯亮②30分11秒72/14分18秒50
氷見哲太②/14分17秒01
山崎 颯②3障8分48秒88/14分13秒47≪23関東IC3障10位≫
塩原 匠②1500m3分44秒63
2年生は、スピード豊かな選手が揃っていますね。2年連続関東IC3障で決勝に進み、今回は3位好成績の村尾選手は、平地の走力も、この世代では屈指。急遽抜擢となった箱根6区は苦い思い出となりましたが、悔しさをバネに急成長するとみる。
同じく3障では山崎選手も決勝に進出。今年は出ていませんが、1500m得意の塩原選手もいます。このあたりのスピードランナーが化けてくると、面白いチームになってきますよね。
長めの距離では、金原・児玉選手が29分半ばと少し抜けていますが、トラックでは森本選手が、7月の六大学対抗で好成績を出すなど好調。このあたり、切磋琢磨しながら、夏以降に伸びてきてくれればと思います。
新入生情報~5000m持ちタイムと全国大会成績も!
吉岡大翔 初10000mは28分46秒96 5000m高校記録保持者、日本選手権でも健闘
吉岡は佐久長聖高出身。高校時代に5000mで13分22秒99の高校記録を樹立した。これが10000m初レースだった。#吉岡大翔
|月陸Online https://t.co/XrDyV4kfqy
— 月陸Online/月刊陸上競技 (@Getsuriku) June 10, 2023
※自己ベストは、4月1日地点
大野聖登①13分56秒18/1500m3分44秒93≪23関東IC1500m4位、全国1区17位、22高校1区24位、IH1500m1位≫
荒牧琢登①14分06秒11/29分29秒99≪23関東IC1万、全国4区28位≫
児島雄一郎①14分09秒28/30分16秒00
林 龍正①14分17秒47≪23関東IC3障11位、全国4区18位、22IH3障4位≫
5000m上位5名平均:①順大13分58秒4
小林侑世①14分19秒19
古川達也①14分19秒75/29分35秒96≪23全国5区32位、22高校1区22位≫
小松優輝①14分22秒74
後田 築①14分24秒34/1500m3分47秒14≪23関東IC1500m2位、全国4区16位≫
須田光星①14分28秒30
石井啓太①14分29秒98≪23全国5区33位、22高校1区39位≫
村松 翼①14分32秒42≪22高校4区11位≫
児玉康介①14分41秒06
森谷光輝①14分46秒93
高木 凌①14分48秒61
中川拓海①14分49秒03≪23関東IC1500m、22IH1500m9位≫
今井力駆人①14分50秒92
三浦選手やその上の世代に憧れてか、順大に有力選手が集まりましたね。上位5名の5000m平均は全体の1位!高校記録保持者の吉岡選手のタイムが抜けているだけでなく、他にも大野選手ら、全国区レベルの選手がやってきてのことになります。
その吉岡選手は、5000mを中心に各トラック大会で大活躍。関東IC5千は最後まで優勝争いをして4位表彰台へ。学内記録会で初1万mを経験し28分46秒と、まだ底を見せない記録。ホクレン27分台挑戦はさすがに厳しかったですが、世界を見据える吉岡選手。駅伝もとても強かっただけに、秋シーズンの活躍も、もちろん期待です。
1500mで話題になったのは大野選手と後田選手。高校時代もIH1500mは800m(後田選手)で活躍があった2人ですが、関東ICで後田選手が2位!大野選手も4位に入り、1年生が2人上位に入りました。後田選手も中距離ではなく、長距離で行くとのこと。距離対応は大変ですが、伸びしろということでは、底知れない面があるとも言えます。
また10000mということでは吉岡選手以外に、荒牧選手と古川選手も対応早いですね。高校時代に29分台を出したことがあるランナーですが、荒牧選手は関東IC本番で29分18秒に更新、古川選手も29分27秒とそれぞれベスト。夏前でこのタイムは楽しみしかありませんよね。他にも、児島選手ら有力ルーキー多し、夏を超えて続々と台頭してくると思います。
【順天堂大学まとめ!】箱根駅伝2024へ向けて
・一気に主力!関東IC1万m浅井選手4位、海老澤選手9位!
・各学年頭数豊富!4年石井選手の復調なれば手ごわい!
今年の箱根5位のメンバーから卒業者が結構いて、今年は我慢の年…かと思われましたが、関東ICでは駅伝ブロックから入賞者が続出!陸上部全体での総合優勝に繋がりました。
内容を見るとやはり個が強い!三浦選手は、今年も5千mで優勝して、日本選手権、海外、そして世界陸上への道を歩んでいます。しかも、今年の方が調子がよさそうに見える??
駅伝ということで見ると、3年生浅井・海老澤選手が覚醒!1万m28分30秒台を出して、特に浅井選手が関東ICでも4位入賞他校のエースと戦い抜きました。5千mでは服部選手も10位と頑張って、この世代がついに中心となるでしょうか。
2年生以下はスピードランナーが多いですね。3000m障害が得意な村尾・山崎選手や、1500mで結果を出している大野・後田選手らがいます。関東IC優勝に大きく貢献しています。
そして1年生は、1万mも強い。スーパールーキー吉岡選手は、学内記録会で28分46秒でまだ感触を確かめた程度。このほかにも荒牧・古川選手が29分半を切るタイムを出していますので、かなり強いです。
あとは、4年石井選手が復活すれば…、昨年の穴埋めとかいう話ではなく、今年のチームでの、いいオーダーはどうなるか、夏の成果次第では、とても楽しみなチームになりそうです。
箱根駅伝ファンのための情報集
【箱根駅伝ファンのためのリンク集】
【【結果も!】2022年度箱根駅伝ファンのための競技会日程】
姉妹サイトより
【箱根駅伝アニメ:風が強く吹いている完走】
ウマ娘【競走馬元ネタ解説シリーズ】